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【専門家が解説】VRとは?しくみや体験方法、おすすめVRゴーグルを解説

Meta Quest 2 (Oculus Quest 2) 一体型VRヘッドセット

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VRヘッドセット
公開日:2022年3月1日


「VR」とは「Virtual Reality」の略で「仮想現実」とも呼ばれます。専門家が、VRのしくみやおすすめのVRゴーグル、今注目のメタバースについてまで幅広く解説します。

1 VRとは

■そもそもVRってなに?どんなことができるの?

「VR」とは「Virtual Reality」の略。「仮想現実」とも呼ばれます。主にデジタル技術を応用し、仮想的でありながらあたかも現実であるかのような体験を得ようとする考え方や技術を指します。

典型例は、VRゴーグルを用いた立体映像の視聴。ビデオゲームの世界に入り込んだり、各種の実写映像により旅行気分を味わったり、あるいはスカイダイビングのような危険が伴うスポーツを自宅にいながら体感したりと、活用例は実にさまざまです。

VRのイメージ

VRが従来の3D映像と大きく異なるのは、単に「見るだけ」ではないことです。(コンテンツにもよりますが)視聴者の意思で視点を変えたり、ゲームの場合は実際のプレイに応じて展開も変えることができます。そう、VRなら、できないと諦めていたことや、夢に見るようなことも体感が可能なのです。

VRに似たモノに「AR」がありますが、「AR」は「Augmented Reality」(拡張現実)で、現実の風景に情報を重ね合わせるという点で異なります。

■VRで仮想空間を体験できるしくみ

VRゴーグルは、右目用と左目用の映像を独立して映し出すことができる仕組みを備えた映像装置です。ヒトが立体と感じる仕組みのうち「両眼視差」を応用しています。もちろんコンテンツも、両眼視差による立体視を前提として制作されている必要があります。

コンテンツのうち、VRと非常に相性が良いのは、CGによる3D映像でしょう。特に、コンソールゲーム機(ソニーのPLAYSTATIONやマイクロソフトのXboxなど)やパソコン向けゲームの多くは3DCGで制作されており、ゲームの展開に応じてリアルタイムでレンダリングを行っているため、視差分の2D映像を2つレンダリングしてVRゴーグルで映し出せばOKと好相性なのです。

プレイヤーが移動操作を行えば風景が流れ、視点を変えれば、ゴーグルが各種センサーで向きを検知して、その方向に適した映像が表示されるといった具合です。

実写映像の場合、VR向けとしては360°(全天球)撮影してあり、視聴者の視点移動に対応します。ちなみに、「VR映像」の中には、視点の動きにのみ対応する2DのVRと、立体視にも対応する3DのVRが存在します。

■VRを楽しむために必要なものは?

VRを楽しむには、VRコンテンツとVRゴーグルが必要です。VRにはいくつかのレベルがあり、目的、予算、必要とするクオリティーに応じて選ぶことができます。

まずはVR体験してみたいなら
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エレコムのスマホ一体型VRゴーグル「VRG-D02PBK」

△エレコムのスマホ一体型VRゴーグル「VRG-D02PBK」

立体映像と視点移動による没入感を手軽に体験したいなら、スマホを活用する手があります。

仕組みはシンプル。スマホ画面に視差分の2つの映像を表示し、レンズだけを備えた比較的簡素かつ安価なゴーグルで覗くように視聴します。

映像コンテンツはYouTubeほか、各種サービスが利用可能で、実写映像またはCG映像、ジャンルも様々。YouTubeでは、ジェットコースターの映像がたくさん見つかります。

スマホ一体型の場合、画質はスマホに左右されます。最新の高密度ディスプレイを備えたスマホでも、立体視用に画面が2分割され、さらにそれをレンズで拡大して見るので、画素のツブツブ感が気になりがちです。ただし、映像の世界に入り込むと気にならなくなるケースも多く、体験してみる価値はおおいにあります。

ちなみに、スマホ用のVR対応ゲームも存在しますが、表示性能に限界があることと、また、原則コントローラーが無いので操作が限られることから、簡易的な作品が殆どの状況です。

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ハイクオリティなゲーム体験を楽しみたいなら
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PC接続型VRゴーグル「HTC VIVE Cosmos Elite」の画像

△PC接続による本格リアルVRゲームが利用できるゴーグル「HTC VIVE Cosmos Elite」

映像処理はPCまたはゲーム機に任せ、ゴーグル部はディスプレイとして映像表示のみを担当します。HMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)の一種とも言えます。製品によって解像度や視野角などは異なりますが、PC側で生成した高度なCG 3D映像も体験が可能なのが特長です。リアリティーの高いゲーム体験を求めるユーザーに適しています。

また、頭の動きを検知するトラッキングが高精度であったり、コントローラーが付属して操作の自由度や精度も高いなど、クオリティーの高いVR体験が可能です。

ただし、PCやゲーム機が必要なのはもちろん、映像を伝送するケーブルに縛られたり、トータルで高額になるなど、一般ユーザーにはハードルが高い面があります。

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気軽に楽しみたいけどクオリティにもこだわりたいなら
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スタンドアロン型VRゴーグル「Oculus Quest 2」の画像

△スタンドアロン、PC接続の両方で使える人気のVRゴーグル「Oculus Quest 2」

VRは登場して以降、ゴーグルのハードウェアのスペック向上とコンテンツの充実を繰り返し、進化を遂げてきました。ハードウェアの面では、映像の世界をリアルに感じられる充分な画質に達したほか、スマートフォン並みに、ネット上の高解像度映像をストリーミング再生したり、ゲームやアプリケーションを実行できる処理能力を備えるに至っています。

こうなると、VRゴーグルの完成形とも言えるのが、全ての機能とバッテリーを搭載し、単体でワイヤレスで利用できる「スタンドアロン型」です。

VRゴーグルとして話題の「Oculus Quest 2」もまさにスタンドアロン型。単体で動画視聴やアプリの利用が可能です。ワイヤレスのコントローラーも付属していて、映像の中で手を動かすかのように操作もできるなど、スマホ一体型で実現が難しいVRならではの魅力も。

また、「Oculus Quest 2」を発売するメタ(旧Facebook)は、VRミーティングアプリ「Horizon Workrooms」をリリース。アバターを使い、オンライン上のバーチャル会議室で、リアルな雰囲気のミーティングを実現しようとしています。加えて、「Oculus Quest 2」はUSB接続(要専用オプションケーブル)により、「PC接続型」としても使用可能。PCと組み合わせて3Dゲームを本格的に楽しみたいユーザーから、動画視聴まで、幅広い用途に適しています。

VRミーティングアプリ「Horizon Workrooms」の利用イメージ

VR空間でミーティングができる「Horizon Workrooms」。本当に会って会議をしているかのような体験ができると話題になっています。

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2 メタバース、ゲーム……VRの利用例と今後の可能性

VRの可能性は、できないと諦めていたこと、夢に見るようなことも、現実さながらに体感できることに尽きます。例えば鳥のように自由に空を飛びたいと思っても現実には不可能です。しかし、VR技術を利用すれば、疑似体験が可能になるのです。ヒトが行くことが難しい宇宙や深海など、過酷かつ危険な環境も、VRなら、だれもが安全かつトレーニングも無しに、その雰囲気を感じることができるでしょう。

こうした特性は、ゲームのようなエンターテイメントだけでなく、ビジネスや医療の世界でも応用が期待されています。ここでは、現在と未来のVRの可能性について、具体例をご紹介しましょう。

■VRゲーム

既にVRの用途として注目を集めているのが、ゲームの領域です。

ゲームの中でも人気のFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)は、3Dで設計された舞台の中で、自身の視点で展開して行きますが、VRゴーグルで体験すると、ヒトの気配を感じるほど超リアルに。エンターテイメントの究極系と言っても良いでしょう。

また、自動車レースやフライトシミュレーターなど、乗り物のシミュレーションもVRと好相性。近年は、光の反射を反映するレイトレーシングも可能になり、CGが現実さながらのクオリティーに。3D化され、自身で操縦もできるとなると、興味を持つ方も多いことでしょう。

余談ですが筆者はフライトシュミレーターファン。生涯で飛行機を操縦することは叶わないと思いますが、フライトシュミレーターなら可能に! さらにVRなら、飛行機ならではの高さ感も味わえ、操作感もよりリアルに。VRの恩恵と可能性を感じずにはいられません。

■映像視聴

YouTubeなどでも、「3D VR」のようなキーワードで検索すると、たくさんの映像が見つかります。多く楽しまれている例としては、ジェットコースターの映像。世界各国の特長あるジェットコースターを、自宅に居ながら体感が可能です。VRなら、周囲の風景を眺めたり、高さによる恐怖も味わえたりと、通常の2D映像とはけた違いの楽しみを味わえます。

ほか、危険な場所、興味はあっても近づけない場所や体験なども、VRなら安全に体験が可能。距離や時間も、気にせず世界を体験できるのもVRのメリットと言えます。

■建築設計(ビジネス)

住宅やビルなどの建築物も、設計段階での確認、購入時の確認などで、3D CGを利用する機会が多くなりました。設計データが3Dで製作されているとVRと好相性。それほど手間なく、VR体験が可能です。

建物の場合、完成してから不具合が見つかっては手遅れ。事前にVRでその空間に入り込み、距離感や高さなどが体験できると、改善に繋げることができます。

■メタバースとVRについて

最近話題の「メタバース」。一度は目や耳にしたことはあるのではないでしょうか?

メタバースとは、デジタル領域に構築された仮想空間で人々が生活を送るイメージ。現実世界と同様に、人々が交流したり、ショップで買い物をしたりと、極めれば、第二の人生にもなり得るでしょう。FPSゲームのように、仮想空間で複数人がプレイするオープンワールドと呼ばれるゲームも、メタバースの一種と言って良いでしょう。

こうした「メタバース」的なサービスは過去から存在しますが、ここ最近、非常に注目を集めるようになったのは、全世界的に自宅で過ごす時間が長くなり、人々が孤立しがちな状況になったこと、そしてリアルさが向上したVR技術の進化が理由と言われています。

仮想空間で現実さながらに交流や活動ができれば、自宅で寝転がったまま仕事や第二の生活ができるようになるかもしれません。

Facebookが社名を「メタ」に変更したのも大きな話題に。SNS最大手が取り組むメタバースは、ブロックチェーン技術や暗号資産(仮想通貨)も巻き込んで、新しく巨大な経済圏を生み出すとも言われています。

■医療現場

医療の現場でも、VRへの期待が高まっています。例えば遠隔手術。5Gといった低遅延で大容量の通信技術が実用化され、専用のロボットを用い、高精細の立体VR映像を確認しながら、繊細な手術も行えるようになりつつあります。VRを利用すれば、種数少ない専門性の高い医師が、国境を越えて相互に、世界中の患者を救えるかもしれません。

他にもVRを用いた手術の訓練や、事前のシミュレーションなど、様々なアイデアがあります。

■不動産系(物件内覧等)

直近では、外出が難しく人との接触を極力減らす目的で、バーチャル内覧も増えてきました。 あらかじめ撮影された360°映像で、内覧者が自由な視点で見学できるサービスも多く、立派なVRの実用例と言えます。実際の内覧に比べると、人数制限が無く時間も自由。短時間で多くの物件を内覧できるのも、新しい価値と言えるでしょう。

住宅メーカーでは、実際のモデルルームをVR化する動きも。CGを活用すれば、壁紙の色変更やオプションの追加などもイメージし易く、また、設計段階では、年間を通した日照のシミュレーションも考慮すると、完成後の満足度も高められます。

■観光(バーチャル旅行等)

旅行が難しい今、観光もバーチャル化、VR化を進めている企業が増えています。観光コースを360°映像で公開し、ユーザーはその体験で旅行気分を味わったり、また、実際に出かける切っ掛けにもなるでしょう。

少し手の込んだモノとしては、身代わりのロボットが旅に出るというアイデアも。将来、ロボットやドローンが代わりに自由に移動して、リアルタイムに見たい風景やモノを自由自在に見ことができるようになるかもしれません。

■工事現場/作業現場

VRの価値が認められている分野の一つに、各種工事現場や作業現場の危険体験があります。例えば高所作業。非熟練者がいきなり現場に出るよりも、VRで高さや落下の恐怖を体感しておくことで、事故の減少に繋がると言われています。

仮想空間で安全に体験する。まさに、VRのメリットが活きるユースケースと言えます。

■コンサート

ライブ、収録を問わず、コンサートをVRで配信する動きもあります。収容人数は無制限にすることも可能で、同時にヒトとの接触機会も減少。新しいエンターテイメントとして成長するかもしれません。VRなら、観客にいるのと同じ感覚で、見たいモノだけを追い続けるのも楽しいでしょう。

■VR映画

映画館をVR化するという意味ではありません。映画作品自体をVR対応にするというアイデアがあります。3DCGアニメーション作品の場合、ゲームと同様、3Dで制作されているので、技術的に3D VR化自体はそれほど難しくありません。自身が映画作品の世界に入り込み、見たい方向が見られるような時代もやって来そうです。ただし、映画作品の場合は、ストーリーも重要なので、制作者の意図と視聴者の自由をどう両立するかは課題になりそうです。

※2022年3月1日時点での情報です。
最新情報について、詳しくはメーカーのホームページでご確認ください。
※表示金額はすべて税込価格です。
※商品写真および画像はイメージです。

取材・執筆

鴻池 賢三

鴻池 賢三

国内AV機器メーカーで商品企画に携わったのち独立。日本人として初めて、映画館やAV機器の品質認証を行う米「THX」のホームシアターインストーラー資格を取得。また、映像機器の調整技術者に対する米「ISF」認証も、日本人で初めて取得する。経済産業省認可法人(財)家電製品協会認定 AV情報家電アドバイザー・生活家電アドバイザー。


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