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Oculus Quest 2レビュー! 前モデルからの進化点をプロが実機で比較テスト

Oculus Quest2(64GB) 一体型VRヘッドセット

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短期 3,980円/3日間〜

長期 9,780円/30日間


VRゴーグル
公開日:2021年8月10日


これ1台でVR(仮想現実)映像やゲームを高画質で楽しめるとして最も注目されているVRゴーグル「Oculus Quest 2」について、専門ライターが「Oculus Quest」からの進化点を実機で比較テスト。メリット/デメリットをレビューします。

1 Oculus Quest 2とは?

■ワイヤレスでPCやスマホがなくても遊べる“オールインワン型”VRゴーグル

Oculus Quest 2を操作しているイメージ

「Oculus Quest 2」は世界的なSNSで有名なFacebookが開発・販売するVRゴーグルです。最大の特徴は、パソコンやスマホを接続することなく、単体で利用できるスタンドアロン型だということ。それでいて、頭部だけでなく体の動きにも対応する高いトラッキング性能を有しているほか、映像視聴やVRゲームなども手軽に楽しむことが可能。入門用のVRゴーグルの決定版として、高い評価を得ています。

「Oculus Quest 2」は、2018年に発売された、同じくスタンドアロン型の「Oculus Quest」を進化させたモデルでもあります。「Oculus Quest」からの進化点を、それぞれ実機を使って比較検証しながら紹介していきましょう。

2 Oculus Quest 2の実力は? Oculus Questからの進化点を比較レビュー

■少し軽く、小さくなった

Oculus Quest 2とOculus Questの製品画像

まずは外見からチェックしてみましょう。ぱっと見は似ていますが、色や素材など、細かな部分は大きく変わっています。ファブリック調だったゴーグル部はプラスチック素材となり、カラーはブラックからホワイトに変更。ボディも小型化しています。その結果、本体重量は571gから503gへと軽くなりました。また、「Oculus Quest 2」はヘッドバンドがゴムになり、形状も変更されています。

■画質がくっきりきめ細やかに


Facebook/Oculus Quest 2とOculus QuestのVRChatの画面

Facebook/Oculus Quest 2とOculus QuestのVRChatの画面

△大人気のVRアプリ「VRChat」の画面。左がOculus Quest 2、右がOculus Questの画面

違いが一目瞭然なのが画質です。Questのディスプレイは片目当たり1600×1440ドットなのに対して、Quest 2は1832×1920ドット。わずかな差と思いきや、表示される背景やオブジェクト一つ一つの解像感、きめ細かさが全く異なります。特に動画や静止画、文字を表示したときに強く実感しました。

■音質が大きく向上

Questの内蔵スピーカーは“音が鳴っている”というくらいのレベルでした。より高い臨場感を求める時は外付けヘッドホンをつければいいので困ることはありませんでしたが、Quest 2では明らかにサウンドのレベルがアップしています。いくつかのVRゲームや動画を体験しましたが、ヘッドホン無しでも臨場感豊かに楽しめました。

もちろん、Quest 2でも外付けヘッドホンが使えるので、より一層音質にこだわりたい方も満足できるでしょう。

■処理能力&操作性アップでプレイが快適に

VRゲーム『ALTDEUS: Beyond Chronos』

△「Oculus Quest 2」でのプレイに対応したVRインタラクティブストーリーアクションゲーム、「ALTDEUS: Beyond Chronos」(MyDearest株式会社)では、巨大ロボットに乗り込み、コントローラーを使って敵を撃つことができた。

Quest 2では搭載しているプロセッサーの性能が大幅にアップしています。これによって本体(OS)やアプリの起動が大幅に早くなっています。利用できるアプリに差はなく、Questでも問題なくプレイは可能ですが、Quest 2の方が快適にプレイできるのは間違いなさそうです。

さらに、2つのコントローラーが付属しているので、カーソルを合わせるだけではなく、両手を動かして何かを触ったり握ったりすることも可能。このため、より多くのゲームをプレイすることができるようになりました。

■コントローラーが握りやすくなった

Oculus Quest 2とOculus Questのコントローラーの画像

コントローラーも、わずかですがQuestとQuest 2で変わっています。グリップの上にスティックやボタンを配置し、その上にリングがあるのは同じですが、グリップの形状がより手にフィットするようになりました。このため、左右のコントローラーを間違えることが少なく、使い勝手がアップしています。

■装着感は若干落ちた

実際に装着してみました。フェイスガードに顔を当てて目の位置を合わせ、後頭部でゴムバンドを調整するだけで簡単に装着できます。ただし、ヘッドバンドの形状と素材が「Oculus Quest」から大きく変更されているので、VRゲームなど動きのあるコンテンツを楽しむときはやや不安定に感じました。

「Oculus Quest」は後頭部でバンドが2つに分かれて2本でサイドバンドに繋がって固定していましたが、「Oculus Quest 2」ではそこが1本に。また、バンドの素材もゴムに変更されています。

安定性を重視するなら、強めに締めるか、後頭部をしっかりと固定できる、オプションのEliteストラップを装着するとよさそうです。

■レンズ幅調整はしにくくなった

「Oculus Quest 2」にもIPD(目幅)調整機能が搭載されています。レンズ幅は、58mm、63mm、68mmの3段階で設定できます。調節の仕方は、ゴーグル内のレンズの縁を手で押すだけ。「Oculus Quest」ではゴーグル底部のスライダーで調節できたため、装着しながらの調整ができなくなったのは残念です。

■公式アクセサリも豊富に

Quest 2にはさまざまなオプションが用意されており、これらを導入することでより快適にプレイすることが可能です。

特におすすめなのが、「QUEST 2 ELITEストラップ」と、「QUEST 2 ELITEストラップ バッテリーおよび携帯用ケース付き」です。

Quest 2は動きの激しいゲームをプレイするときの安定性にやや難がありますが、ストラップを装着することで安定性がアップします。ストラップバッテリーはプレイ時間を長くすることができる上に、後頭部に重さが来るので装着バランスもよくなります。

▼Oculus QuestとOculus Quest 2のスペック比較表

Oculus Quest2 Oculus Quest
価格(税込) 3万7,180円(最小価格)/4万9,280円 販売終了
サイズ(高さ×幅×厚さ) 295.5×191.5×102mm 105×193×222mm
重量 503g 571g
プロセッサ Snapdragon XR2 プラットフォーム Snapdragon 835
RAM 6GB 4GB
メモリ容量(ROM) 64/256GB 64GB/128GB
ディスプレイ(片目) 液晶ディスプレイ 有機EL
解像度 1832 x 1920ドット 1600×1440ドット
リフレッシュレート 60、72、90 Hz、120Hz(Oculus Linkのみ) 72Hz
IPD調整 58、63、68mmの3段階 無段階
自由度 6DoF
連続駆動時間 約2~3時間(ゲームの場合は2時間、動画視聴は3時間)
コントローラー Touchコントローラー

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3 Oculus Quest 2のメリット/デメリット

スタンドアロンで手軽に使えて、高画質映像が表示でき、動きのあるゲームにも対応できる「Oculus Quest 2」。実際に使ってみてわかったメリット/デメリットをまとめてみました。

◎メリット

  • コストパフォーマンスがダントツに高い
  • 画質と音質が明らかに向上
  • Oculus Link(Air Link)でPC接続にも対応
  • 処理能力や操作性がアップした
  • 前モデルより小型軽量化された
  • コントローラーが握りやすくなった

× デメリット

  • 前モデルに比べて安定性や装着性がやや低下
  • バッテリー駆動時間がやや短い

■メリット/コストパフォーマンスがダントツに高い

「Oculus Quest 2」の最大の魅力は 、そのコストパフォーマンスの高さです。3万円台で購入できて、体の動きまで追随できる6DoFのトラッキング機能を搭載し、2つのコントローラでさまざまなVRコンテンツを楽しめる製品はほかにありません。

■メリット/PCと接続すればさらに高画質でゲームがプレイできる

「Oculus Quest 2」は、高性能GPUを搭載したゲーム PC などと接続することにより、性能を飛躍的にアップできる「Oculus Link」に対応しています。この機能を利用することにより、超高精細の3D映像を表示できるようになり、「Oculus Rift」向けのゲームも楽しめるように! SteamVRなどのプラットフォームにアクセスして、PC向けゲームをプレイすることも可能になるのです。

「Oculus Link」は4月からワイヤレス接続にも対応。専用ケーブルを接続しなくてもPCに接続できるようになったので、ケーブルの長さ制限がなく、また充電しながらプレイできるようになっています。

Oculus Linkの画面

△Oculus Linkに接続すると、さまざまな高画質コンテンツが楽しめるようになる

■デメリット/やや装着感に不満

あくまで前モデルの「Oculus Quest」と比べて……というレベルですが、コストダウンのため、ゴーグルのフィット感やヘッドバンドの安定性が低下しています。このため、「Oculus Quest」を持っている人にはやや不満が残る部分がありそうです。ただし、性能や画質がアップしている点や軽量化などプラスのポイントもあります。

■デメリット/バッテリー駆動時間がやや短い

バッテリー駆動時間は最大3時間で、ゲームだと約2時間と短め。長めの映画をみるとそれで終わり。VRゲームやアプリもバッテリー切れで終わりにせざるを得ないことが多かったです。外に持ち出したりして使う場合は、別途ポータブルバッテリーなどの用意は欠かせないでしょう。

4 Oculus Quest 2はどんな人におすすめ?

「Oculus Quest 2」は、これからVRを試す人に絶対におすすめできる製品です。すでに「Oculus Quest」を持っているという場合でも、「Oculus Quest 2」の解像度の高さは魅力です。VR動画や仮想大画面での映像視聴時に映像の粗さを感じることがほとんどありません。また、軽くなったことで、VRゲームやVRアプリをより快適にプレイできます。

おすすめしたいのは、自分が3DアバターになってVR空間の中を探検したり、他のプレイヤーと交流したりできるVRアプリ「VRChat」。さまざまなワールドが日々作られており、VRならではの体験ができます。

もう一つは、音楽に合わせて飛んでくるブロックを2つのコントローラーを使って切っていくVRゲーム「BEAT SABER」。ブロックには切れる方向が記されているので、コントローラーをその向きに振って切っていきます。激しいビートに合わせながらコントローラーを振り回し、時には障害物を避けながらのプレイは、ゲームというよりはスポーツの感覚。「Oculus Quest 2」なら軽量で動く際も邪魔にならず、臨場感たっぷりに楽しむことができました。

これらのVRゲームやアプリを体験するなら「Oculus Quest 2」が最適です。

まずは「Oculus Quest 2」をレンタルで使ってみるのはいかがでしょうか? Facebookアカウントを登録するだけで簡単に設定でき、無料のアプリもたくさんあるので、手軽にVR体験ができますよ。

※2021年8月10日時点での情報です。
最新情報について、詳しくは「メーカーのホームページ」でご確認ください。
※表示金額はすべて税込価格です。
※商品写真および画像はイメージです。

■ 取材・執筆

コヤマタカヒロ

コヤマタカヒロ

デジタル家電ライター。1973年生まれ。大学在学中よりカルチャー誌でライターデビュー。PC、AV関連のデジタル機器から、白物家電、それらを取り巻くサービスについて、レビュー、検証、開発インタビュー、執筆活動を行う。三女の父。米・食味鑑定士。撮影とテストの空間「コヤマキッチン」スタート。企業のコンサル活動も対応。家電のためのコミュニティ「家電総合研究所」も開設。

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