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VRゴーグルを装着している女性のイメージ

【プロが解説】メタバースとは何か?基礎知識や手軽な体験方法を紹介

Meta Quest 2 (Oculus Quest 2) 一体型VRヘッドセット

Meta Quest 2 (Oculus Quest 2) 一体型VRヘッドセット

短期 3,980円/3日間~

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(30日単位/自動更新)


VRゴーグル
公開日:2022年3月10日


インターネットで現実のような体験ができる仮想空間「メタバース」は、バーチャルで世界中とつながれるため、エンタメからビジネスシーンまで利用できます。メタバースの基本からサービス、VRヘッドセット「Meta Quest 2」での楽しみ方までプロがお教えします。

1 デジタル空間のコミュニティー「メタバース」とは

近年、よく聞くようになった言葉「メタバース(Metaverse)」。これは超越したという意味のメタ(Meta)と宇宙(Universe)を組み合わせた造語で、元々はアメリカ人作家ニール・スティーブンスンのSF小説『スノウ・クラッシュ』(1992年刊行)のなかで登場した言葉でした。

メタバースを簡単に説明すると、現実世界とは異なる、デジタル上での仮想空間のこと。プレイヤー(参加者)はデジタルデバイスを使って空間に入ることができ、その空間のなかでは好みのアバターを選び、年齢や性別、人種などの属性に影響されることなく、会話やゲームなどさまざまなコミュニケーションを取ることができます。世界中の人が集まってライブや会議に参加するなんてこともできてしまうのです。

また、メタバース内に自ら世界をつくることも可能で、誰かがつくったVR世界を訪れたり、旅したりすることもできます。

メタバースが注目を浴びはじめたのは、2000年代初頭に話題になったデジタルサービスSecondLifeや、MMORPGなどの登場がきっかけ。その後、映画では『マトリックス』シリーズや『レディ・プレイヤー1』など、メタバースを舞台にした作品が数多く生まれました。最近では「Meta Quest 2」を代表とするVRゴーグルが普及し、メタバースが再注目されています。映画やゲームのなかで語られることが多かったデジタル仮想世界がまさに現実を超えて広がりはじめた状態です。

■メタバースの基本
・「超越した(Meta)」と「宇宙(Universe)」を組み合わせた造語
・さまざまなコミュニケーションができるデジタル上での仮想空間
・好みのアバターを選んで参加でき、性別や年齢などの属性にとらわれない
・VRChatやcluster、Neos VRなど、さまざまなプラットフォームが登場
・スマホやPCブラウザでも参加できるがVRゴーグルでの参加が基本

2 メタバースでできること

「メタバース」という言葉が持つ意味はいろいろな解釈ができます。ここでは一部のゲームなどを含まない、狭義のデジタル仮想空間としてのメタバースで何ができるのかを解説していきましょう。

■世界中の人とリアルタイムにつながれる

第一にいえるのが「空間を利用して場所に縛られることなく、世界中の人と会ってコミュニケーションができる」ということです。たとえばVRプラットフォームの一つ「VRChat」では、世界中の参加者がつくった世界に自由に出入りでき、自由にコミュニケーションを取れます。

もちろん言語の壁はありますが、(VR空間内も含めて)場所を選ばずリアルタイムでつながれるのです。

■デジタル空間のエンタメコンテンツを体験できる

VRのイメージ画像

メタバース内には多種多様なコンテンツがあります。たとえば「VRChat」にはヨーロッパの村をまるごとVR化した世界があり、そのなかを自由に動き回れます。仲間と集まって人狼ゲームやカラオケ、サバイバルゲームなどで、遊ぶこともできます。最近では、アーティストによるライブやコンサートも増えています。

メタバース内のコンテンツは世界中の企業と個人が制作しており、日々増加中。コンテンツはエンタメ領域だけでなく、手術の練習ができるような医療目的のコンテンツや、子どもたちを対象とした教育向けコンテンツなども数多く登場しています。

■ビジネスでも活用が進んでいる

メタバースはビジネスシーンでも注目を集めています。

メタバースを牽引するMetaはMeta Quest 2を使ってバーチャル会議ができるタイトル「Horizon Workrooms」を昨年発表。アバターの姿で会議に参加することができます。このタイトルでは実際の会議のようにホワイトボードを使ったり、パソコンと連携したりすることが可能。メタバースはリモート時代の新しい会議の形として注目を集めています。

さらに、KDDIや日産、マイクロソフト、ディズニー、アディダスなど多くの企業がメタバースへの参入を表明。「NFT(非代替性トークン)」による経済活動もはじまっており、毎日の仕事からショッピング、コミュニケーションまでありとあらゆるものがメタバースとつながっていくと考えられています。

■メタバースとVRの違いは?ARとも違う?

現在、一般的にいわれている「メタバース」とは、デジタル上の仮想空間のこと。これは「VR(仮想現実)」で構成されており、そこに参加するためにはVRゴーグルやスマートフォン、ゲーム機などのツールが必要になります。

VRのイメージ画像

なお、スマートフォンなどの画面上で、現実世界の風景の上にデジタル情報を表示するのが「AR(拡張現実)」。専用の眼鏡などを装着して現実の空間に仮想情報を表示するのが「MR(複合現実)」で、将来的にメタバースはMRに向かっていくと予想されています。

3 メタバースに大手企業が続々参入!

前述したとおり、世界中の大手企業が次々と参入を表明しています。VRグラスなどの機器を作っているメーカーもあれば、プラットフォームを生み出している企業も多くあります。

2021年10月にFacebookが会社名をMetaに変更したように、本格的にメタバースに力を入れる企業が増えているのです。

■海外の主なメタバース参入企業

Meta(旧Facebook)
VRゴーグル「Meta Quest 2(旧Oculus Quest 2)」を販売し、メタバースを現在牽引している企業の一つ。VRビジネス会議用タイトル「Horizon Workrooms」もリリースしています。
Microsoft
ARグラスである「HoloLens」を業務用として販売。さらにゲーム大手のアクティビジョン・ブリザードを約8兆円で買収しました(2022年1月)。
ナイキ
米Robloxが運営するゲーミングプラットフォーム内に、独自のメタバース空間「NIKELAND」を設立しました。ゲームを作ったり、体験したりできます。

このほか、ファッションブランドではラルフローレン、グッチ、リーバイスなどが、アバターが着る服などを展開。また、米ワーナーグループなども参入を表明しています。

■日本の主なメタバース参入企業

パナソニック

Shiftall/MeganeXの製品画像△Shiftall/MeganeX

Shiftall/HaritoraXの製品画像△Shiftall/HaritoraX

子会社のShiftallがVRヘッドセット「MeganeX」など、メタバース向け製品3種を米CES 2022で発表。さらにSteamVRに対応した体の動きをトラッキングできる製品「HaritoraX」なども開発しています。
ソニー
第2世代となるVRゴーグル「PlayStation VR2」の開発を正式に発表。メタバース関連に積極的に投資を進めています。また、英マンチェスターの「エティハド・スタジアム」をバーチャル化し、スマホからアバターで入場できるようにすると発表しました。
日産自動車

VR日産ショールームのイメージ画像

△日産自動車バーチャルギャラリー「NISSAN CROSSING」のイメージ
VRChat内に「VR日産ショールーム」を開設。ファンイベントなどを実施しています。また、メタバース上で体験する「日産アリアとめぐる環境ツアー」なども開催しました。
KDDI
一般社団法人渋谷未来デザインなどと連携し、2020年より配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」を展開。さらに2022年には、au版メタバースとなる「VIRTUAL CITY」も提供予定です。

このほか、三越伊勢丹グループが仮想都市に売り場を用意するほか、人材サービスのパーソルグループがメタバース上で働く人の人材サービスを開始予定です。

4 メタバースを気軽に体験する方法を解説

話題になっているメタバースを体験してみたいなら、まずは無料で参加できる仮想空間に飛び込んでみるのが一番。ここではおすすめのメタバースプラットホームを2つ紹介しましょう。

【好きなアバター姿で世界とつながれる!】VRChat

VRChatの画面イメージ

「Meta Quest 2」などのVRゴーグルを使って気軽に入れるのがソーシャルVRアプリ「VRChat」です。空間内にはさまざまなワールドが用意されており、好きなアバターに着替えて行くことができます。

各ワールドでは、周囲にいるユーザーとボイスチャットをしたり、体を動かしてボディーランゲージでのコミュニケーションを取ったりすることが可能。人狼ゲームができる部屋もあります。現在最も盛り上がっているメタバースの一つです。

【日本でもサービス開始に期待】Horizon Worlds

「Meta Quest2」を販売するMetaが昨年秋に北米・カナダ市場でスタートしたVRプラットフォーム。大人数が同じ空間に入ることができ、コミュニケ―ションを取ったり、ゲームを楽しんだりできます。さらにはユーザーも空間を自由につくり、公開できます。日本でのサービスインは未定です。

【誰もが簡単にメタバース空間を作れる】cluster

cluster/ワールドクラフトの画面イメージ

© Cluster, Inc. All Rights Reserved.

バーチャルSNSとして展開するサービス。「最も敷居の低いメタバース」を実現するため、プログラミングなどができなくても、提供された104個のアイテムを自在に組み合わせるだけで、自分のメタバース空間が作れる「ワールドクラフト」機能を用意。フレンドを招待して遊んだり、ワールドを一般公開したりすることもできます。日本語サービスなのでハードルが低いのもポイントです。

■メタバースを気軽に体験するならMeta Quest 2がおすすめ

Meta Quest 2を操作している女性のイメージ

手軽にメタバースを体験したいと考えている方におすすめなのが「Meta Quest 2」(旧Oculus Quest 2)です。スマートフォンやパソコンを接続することなく、スタンドアロンで簡単に使用できます。それでいて高画質で、バラエティー豊かなVRタイトルを楽しむことができます。

Meta Quest 2をレンタルで体験!

【メリット】
・コストパフォーマンスがダントツに高い
・高画質でVR映像が見られる
・単体で利用できる
・体験できるアプリが多い
【デメリット】
・バッテリー駆動時間は短め
・装着性がやや低く、フィットしにくい場合も
・眼鏡を着けていると使いにくい場合もある

■VRゴーグルをレンタルして手軽に体験してみよう

昨年より急激に広がりを見せているメタバース。言葉として知っていても体験していないと、その魅力はわかりません。まずはVRゴーグルをレンタルして試してみてはいかがでしょうか。

※2022年3月10日時点での情報です。
最新情報について、詳しくはメーカーのホームページでご確認ください。
※商品写真および画像はイメージです。

取材・執筆

コヤマタカヒロ

コヤマタカヒロ

デジタル家電ライター。1973年生まれ。大学在学中よりカルチャー誌でライターデビュー。PC、AV関連のデジタル機器から、白物家電、それらを取り巻くサービスについて、レビュー、検証、開発インタビュー、執筆活動を行う。三女の父。米・食味鑑定士。撮影とテストの空間「コヤマキッチン」スタート。企業のコンサル活動も対応。家電のためのコミュニティ「家電総合研究所」も開設。


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