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Meta Quest Pro本体、コントローラー、充電ドック

Meta Quest ProをMeta Quest 2ユーザーが徹底レビュー!圧倒的な没入感と見やすさを体験

Meta Quest Pro 一体型VRヘッドセット

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VRゴーグル
公開日:2023年3月20日(2024年2月7日更新)


手軽にメタバースやVRが楽しめるVRヘッドセット「Meta Quest」シリーズに、すべての技術を結集した最高のVRヘッドセット「Meta Quest Pro」が誕生しました。現時点の最高峰VRデバイスになっている「Meta Quest Pro」をMeta Quest 2ユーザーが徹底レビューします。

1 Meta Quest Proとは?

Meta Quest Pro

△Meta Quest Pro

「Meta Quest Pro」は2022年10月26日に発売されました。価格は159,500円(税込。2023年3月15日から価格改定。それ以前は22万6,800円)。「Meta Quest 2」の256GBモデルでも64,405円(税込)であることを考えると、実に3倍以上もの価格アップ。しかし、それだけに性能向上は目覚ましいものがあります。

チップセットには「Meta Quest 2」より50%高速なSnapdragon XR2+ Gen 1を採用し、内蔵メモリは倍の12GBに増量。さらに表情やアイトラッキングセンサーを搭載し、レンズは薄型なパンケーキレンズを採用、視野角が向上するなど、ほぼすべてのスペックがレベルアップしています。

2 Meta Quest ProとMeta Quest 2の違い

「Meta Quest Pro」は「Meta Quest 2」のあとに発売されたため、後継機のように思えるかもしれません。しかし、価格差や性能の大幅な違いから、後継機というよりもプロ向けの新たなシリーズと捉える方が良いでしょう。

ここからは、Meta Quest 2ユーザーでもある筆者が、それぞれの違いを解説します。

■Snapdragon新チップ採用で50%高速処理が可能に

「Meta Quest 2」は、チップセットにSnapdragon XR2を採用していました。このチップセットは2012年12月にQualcomm(クアルコム)より発表された、AR/VR専用のチップセットです。

対して「Meta Quest Pro」のチップセットには、2022年10月に発表されたSnapdragon XR2+ Gen 1が採用されています。Snapdragon XR2と比較して電力持続力は50%、熱管理は30%改善されているのが特徴です。

さらに、新しい画像処理パイプラインを導入することで、カメラを通して見える、現実世界の映像(ビデオパススルー)も改善。映像の遅延を10ミリ秒未満に抑えることで、より高性能なMR(複合現実)体験を可能としました。

■レンズが進化して高精細な映像に

「Meta Quest 2」には、「フレネルレンズ」という一般的なレンズよりも薄型・軽量なものを採用していますが、「Meta Quest Pro」はさらなる薄型・軽量なパンケーキレンズを搭載しています。

パンケーキレンズは、従来のレンズよりも40%薄型なのが特徴。さらに、テレビなどにも使われるローカルディミングと量子ドット技術を組み合わせることで、液晶ディスプレイの1インチあたりのピクセル数が37%、角度につき1度あたりのピクセル数が10%増加しました。ちなみに、Meta社はVRヘッドセットに用いるパンケーキレンズに関して特許を取得しています。

ただし、レンズ片目ごとの解像度は「Meta Quest 2」とほとんど同じです(Meta Quest 2が1,832×1,920、Meta Quest Proが1,800×1,920)。あくまで1インチあたりのピクセル数が37%増加しているという意味になります。よりシャープで高精細な見え方になったという感じですね。

■コントラスト比が向上し鮮やかな発色に

Meta社いわく、Meta Quest Proのコントラスト比はMeta Quest 2よりも75%向上しているとのこと。500以上のLEDブロックをそれぞれ独立して制御する、ローカルディミングが貢献しているとみていいでしょう。

■ヘッドセット内に周囲の状況を映し出すカラーパススルー

「Meta Quest Pro」の最大の特徴といってもいいのが、ヘッドセット外の景色をそのまま表示できるカラーパススルー機能です。「Meta Quest 2」も外の景色を表示する機能はありましたが、フルカラーではなくモノクロでした。

人間の眼と同じフルカラーの風景を認知できることで、「Meta Quest Pro」はVRだけでなくMR(複合現実)のデバイスとしても活躍できるのではと期待されています。まだ少数ですが、現実風景を表示したまま使うアプリなどもあり、これからの発展に期待できますね。

3 Meta Quest Proを開封!セットアップしてみる

それではお待ちかね。「Meta Quest Pro」の現物を見ていきましょう!

■箱・付属品について

「Meta Quest Pro」の外箱

△「Meta Quest Pro」の外箱です。

Meta Quest Proはこのような箱で届きます(一部が破れてしまっていますが…)。

化粧箱を外した様子

化粧箱を取るとシンプルなダンボールが現れます。SDGsへの意識がうかがえます。

「Meta Quest Pro」のパッケージの中身

開けてみると、ヘッドセット本体とコントローラーの姿が見えました。

■Meta Quest Pro本体の外観

主なデバイスを取り出した様子

△「Meta Quest Pro」本体やコントローラー、充電ドックが入っています。

ヘッドセット本体・コントローラー2個・充電ドック・フロントレンズの保護カバー・部分遮光ブロッカーがありました。このほかに2本の充電ケーブルが同梱されています。

「Meta Quest Pro」単体の写真

実物を見てまず思ったのが、ヘッドセットのデザインがとても美しいです。流線型のフォルムやキラッと反射するフロント部分など、全体的に高級感にあふれています。「Meta Quest 2」とは全く違う雰囲気を感じました。

「Meta Quest Pro」ヘッドセットを側面から見た様子

側面は、ゴーグル部分と頭を締めるバンドが一体になっていて、ガチャっとした印象がありません。質感もプラスチックではあるものの安っぽさはなく、カッコいい印象に仕上がっています。

「Meta Quest Pro」ヘッドセットを背面から見た様子

背面。後頭部のクッション部分に、うっすらとMetaのロゴが見えます。

■Meta Quest Proのレンズ

「Meta Quest Pro」のレンズの様子

△「Meta Quest Pro」のレンズは出っ張りが少なくコンパクト。

これが新開発されたレンズ。写真ではわかりにくいですが、手前に出っ張るわけでもなくコンパクトに収まっています。

「Meta Quest Pro」に保護カバーを装着した状態

△ヘッドセットに保護カバーを装着したところ

ちなみに、保護カバーをつけるとこのような見た目になります。フロントレンズは指紋が付きやすいため、プレイ時以外はカバーを着けて保管するのが良いでしょう。

■Meta Quest Touch Proコントローラー

「Meta Quest Pro」のコントローラーの写真

△「Meta Quest Pro」のコントローラーはMeta Quest 2からデザインが一新されています。

コントローラーのデザインも一新されています。トラッキングセンサーが搭載されていた丸い輪がなくなり、持ち手はシンプルな形状に。それにあわせて、トラッキング方式もヘッドセット依存からセルフトラッキングに変化しています。

「Meta Quest Pro」のコントローラーの写真

△「Meta Quest Pro」のコントローラーはMeta Quest 2より小型化され握りやすくなっています。

ボタン数に変化はありませんが、新たに「TruTouchハプティックフィードバック機能」を搭載しています。これはよりリアルな振動が感じられる機能で、メニュー選択時やゲームプレイ時など、多くの場面で繊細な振動によるワンランク上の没入体験を味わうことができます。

「Meta Quest Pro」の充電ドック

△「Meta Quest Pro」の充電ドックはヘッドセットとコントローラーを充電できるようになり便利です

使いやすさに直結する要素としては、充電ドックの同梱も大きいでしょう。VRヘッドセットは充電のたびにケーブルを指すのが面倒なのですが、「Meta Quest Pro」はヘッドセットとコントローラーをドック1つで充電できます。

充電ドックに「Meta Quest Pro」を載せた様子

△充電ドックにヘッドセットとコントローラーを乗せたところ。コンパクトに収まります。

充電ドックに乗せるとこんな感じ。コントローラーの姿が見えませんが…。

充電ドックにコントローラーが搭載されている様子

△充電ドックに載せたヘッドセットとコントローラーを後ろから見たところ。省スペース!

このように、コントローラーをレンズ内側に配置することで省スペースを実現しています。これなら接地面積もとりませんし、プレイし終えたら充電ドックに戻すだけなので収納性も悪くありません。同様の充電ドックはサードパーティも手掛けていますが、この省スペース性とデザイン的な統一感は魅力といえるでしょう。

■セットアップにはアカウント登録がマスト

実際に「Meta Quest Pro」で遊ぶ際は、Metaアカウントの登録が必要です。スマートフォンからMeta Questモバイルアプリとの連携が必要です。 (セットアップはMeta Questモバイルアプリからのみ連携が可能)

4 Meta Quest Proを使ってみたレビュー

それでは実際に「Meta Quest Pro」を使って、様々なコンテンツを体験したレビューを紹介します。筆者が所有している「Meta Quest 2」との比較についても解説しているので、迷っている人はぜひチェックしてみてくださいね。

「Meta Quest Pro」を装着した様子

Meta Quest Proを実際に装着した写真がこちら。「Meta Quest 2」や、そのライバル機とされている「PICO 4」などと比べると、格段に装着しやすいのが「Meta Quest Pro」の利点です。装着しやすいということは、気軽にサクっとプレイできるともいえます。

■最高の装着感でVRコンテンツを楽しめる

「Meta Quest Pro」を体験してまず実感したのは「装着感の良さ」です。

「Meta Quest 2」は頭頂部のゴムバンドで本体を支えつつ、前頭部と後頭部をギュっと締めることでヘッドセットを安定させていました。しかし「Meta Quest Pro」には頭頂部を支えるパーツがありません。「頭頂部を支えるパーツがなくて大丈夫なのか」と心配していましたが、全く問題ありませんでした。

「Meta Quest Pro」のクッション

△「Meta Quest Pro」前面部のクッション。ここがちょうど額付近に乗っかって支える仕組みです。

「Meta Quest Pro」は前頭部と後頭部のクッションでヘッドセットを支える設計になっています。上の写真は前頭部付近のクッションですが、ちょうどクッションが額付近に乗っかる位置に配置されており、ヘッドセット本体を額で支える設計になっています。「Meta Quest 2」はシュノーケルのように目の周囲にはめ込んで後頭部で固定するかたちだったため、装着方法は大きく変わっていますね。

「Meta Quest Pro」のクッション

△「Meta Quest Pro」後頭部側のクッション。後頭部の丸みにフィットしてくれます。

こちらは後頭部を支えるパーツ。車のシートのようなレザー感と反発感があり、後頭部の丸みにフィットする形状となっています。Meta社が「カウンターバランス設計に注力した」といっていたとおり、クセになるフィット感がありました。「Meta Quest 2」と比較しても、確実に「Meta Quest Pro」は装着感が安定しています。

ただし、「Meta Quest Pro」は額と後頭部で支えるため長時間使う時には気になるかもしれません。

ちなみに、バッテリー駆動時間は「Meta Quest Pro」の方が短いため(Meta Quest Proは1〜2時間、Meta Quest 2は2〜3時間)、そもそも長時間の連続プレイに向いているデバイスではないのかもしれません。

■メガネをした上から装着も可能

ちなみにレンズと目の距離をダイヤルで調整できるのですが、距離次第ではメガネをしたままヘッドセットの装着が可能です。この写真もメガネを装着した状態でヘッドセットをかぶっています。

メガネをつけた上から「Meta Quest Pro」を装着した様子

△メガネをつけた上から「Meta Quest Pro」を装着。赤い丸の部分に空きスペースができるのは気になるかもしれません。

■目の周りを完全に覆わないのが若干気になるかも?

一方で、目の外側にかなりの空きスペースができるのは「Meta Quest Pro」で留意すべき点。多くのVRヘッドセットは目の周囲をゴーグルのように覆うため、ここまで空きスペースができることはありません。もちろん、覆わないことが装着しやすさに繋がっているのも事実です。

そこをカバーするのが、同梱されている部分遮光ブロッカーです。

「Meta Quest Pro」に部分遮光ブロッカーを装着

△「Meta Quest Pro」に部分遮光ブロッカーを装着したところ。

このブロッカーはゴーグル側面にマグネットで簡単に着脱可能で、写真のように目の外側をすっぽり覆うことが可能。ブロッカーがあるのとないのとでは、映像への没入感は大きく変わります。フル遮光ブロッカーも発売されており、より一層没入感を得られそうです。

■Meta Quest ProでVRゲームをプレイしてみた

レビューでは『Beat Saber』や『The Climb』などの定番VRゲームのほか、『VRChat』や『Arkio』『Wooorld』、そしてフェイストラッキングとアイトラッキングに対応している『Horizon Workrooms』などをプレイしてみました。

まず、『Beat Saber』などのゲームについては、とにかく解像感の向上が目覚ましいです。映像や文字がシャープになり、見やすくなっています。コントラストや発色も向上しているので、解像度が据え置きになっているとはいえ、画質については確実に向上していると感じました。

プレイ時に気になったのは、コントローラーの重さです。「Meta Quest 2」のコントローラーが126gだったのに対して、「Meta Quest Pro」のコントローラーは435gにまでウェイトアップしています。おかげで『Beat Saber』をプレイした翌日は腕が筋肉痛に…。

そのほかのゲームに関しても、やはり没入感や見やすさの面で「Meta Quest 2」を大きく引き離していると感じました。しかし、期待していたフェイストラッキングやアイトラッキングについては、対応しているアプリがまだ少ないおかげでそれほど恩恵を感じられなかったのも事実。

例えば『VRChat』でフェイストラッキングを有効化するには、開発環境やVRMモデルの編集といった専門的な操作が必要です。『Meta Horizon Workrooms』はフェイストラッキングに対応していますが、メタバース上でのミーティングはまだ一般的とはいえません。

なので、フェイストラッキングやアイトラッキングといった革新的な機能が搭載されたことを喜びつつ、これらの機能の真価が発揮できるのはまだまだこれからといったところ。アプリ側やアバターモデルがどう対応するかが重要になってきそうですね。

■Meta Quest Proでしか体験できないことがある

「Meta Quest Pro」は、ややオーバースペックな部分もありますが、これは言い換えると未来のアプリに対応する余地を残しているともいえます。また、画質面の大幅な向上、カラーパススルー機能の追加、装着感の良さ、ハードウェア全体の高級感などは、ほかのVRデバイスにはない魅力です。さすがProといったところでしょう。

5 試遊マストのVRはkikitoのレンタルを使おう!

近頃は家電量販店などでもVRヘッドセットの体験が可能ですが、外で数分遊ぶのと実際に家に置いてみるのとでは、使用感は全く異なってきます。家で使う場合はプレイエリアの広さやヘッドセットの置き場、細かな装着感、そして遊べるゲームの豊富さなども重要になってくるでしょう。

そうした現実的な使い心地を確かめるなら、試遊してみるのが一番の近道です。kikitoでは「Meta Quest Pro」のレンタルはもちろん、様々なVRゴーグルがレンタルできます。ぜひ実際にプレイしてみて、その使い心地を確かめてみてください。

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取材・執筆

ヤマダユウス型

ヤマダユウス型

ガジェット、音楽、楽器を主食とするライター。電気の通るモノに囲まれたアーバン暮らしを送りつつ、休日は登山やキャンプで魂を漂白している。


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