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Fitbit Charge 4(左)、Garmin ForeAthlete 945(中)、HUAWEI WATCH 3(右)の集合画像

血中酸素濃度を測れるスマートウォッチをプロが実機検証&おすすめモデルを紹介

Fitbit Charge4 GPS搭載 フィットネストラッカースマートウォッチ ブラック

Fitbit Charge4 GPS搭載 フィットネストラッカースマートウォッチ ブラック

短期 2,980円/30日間〜

長期 5,040円/90日間


スマートウォッチ

公開日:2021年11月19日


コロナ禍の運動不足に不安を覚えている人におすすめしたいのが、血中酸素濃度などを測定できるヘルス&ウェルネス機能を搭載したスマートウォッチ。プロが実際に試し、使い勝手や性能について検証します。

1 withコロナ時代の健康管理に「スマートウォッチ」がおすすめな理由

ForeAthlete 945を腕に付けているイメージ画像

スマートウォッチやリストバンド型スマートバンドやトラッカー(活動量計)などを腕に装着し、日々の活動量やアクティビティ(ランニングやウォーキング、サイクリング、スイミングなどの運動)計測などに活用している人も多くなってきました。腕に装着することで睡眠計測ができるだけでなく、心拍数(脈拍数)を計測したり、ストレスレベルを計測したりと、多機能化が進んでいます。

特に、新型コロナウイルス感染症の影響で、ステイホーム生活が続いたり、運動不足を感じたり、コミュニケーション不足でストレスを感じたり、また、睡眠不足に悩んだりと、自分の体調が気になることも多いはず。

こういったときは、スマートウォッチやリストバンド型スマートバンドの使用を検討してみるのも一手。装着している人の運動量や睡眠状況、ストレスなどを可視化できるので、解決の糸口が見つかるかもしれないためです。

健康管理を気にする人を中心に話題となった心拍計機能は、ほとんどのスマートウォッチに内蔵されるようになりましたが、さらに最近のスマートウォッチには、血中酸素濃度(血中酸素飽和度)を計測できる機能が搭載されています。

新型コロナウイルス感染症の対策で、酸素飽和度も含め、健康状態や症状の変化を把握するため、血中酸素濃度を計測できる「パルスオキシメーター」という医療機器の活用が広がっています。スマートウォッチに内蔵されている血中酸素濃度計測機能は医療機器と同等ではありませんが、数値を簡易的に計測できるということで、注目されているのです。

■スマートウォッチで血中酸素濃度を測る仕組みって?

血中酸素濃度というのは、動脈血内の酸素に結び付いたヘモグロビンの比率を表す数値で、体に十分な酸素を供給できているかどうかを表す指標となります。血液中のヘモグロビンが酸素と結び付くと赤くなる(静脈内は酸素が少ないため黒っぽくなる)ことから、LEDの光を血管に当てて色を見ることで、血液中に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているか(経皮的動脈血酸素飽和度、SpO2)を計測するというのがパルスオキシメーターの仕組みです。スマートウォッチでの測定方法も、これとほぼ同様となります。

HUAWEI WATCH 3の本体背面

△血中酸素濃度計測時はLEDが光って血管を照らし、その色を分析することで計測します

ただしスマートウォッチに内蔵されている血中酸素濃度計測機能は、医療機器の認可を受けたものではありません。今回紹介する3製品すべてのメーカーも、「一般的なフィットネスとウェルネスの範囲で利用することを目的とするもの」で、「疾病の治療、診断、予防を目的とした医療機器ではありません」(Garmin)、「血中酸素ウェルネスは、一般的な健康維持のみを目的としたもの」で、「医療目的で使用したり、判断したりするためのものではありません」(Fitbit)、「一般的なウェルネス・フィットネス目的」であり、「病気などの診断、治療、予防の目的にはご使用いただけません」(HUAWEI)、としています。

日々の健康管理やアクティビティ時の心肺機能のチェックなど、あくまでも参考値として利用するといいでしょう。

■実際の測定方法は?

医療用のパルスオキシメーターは、指先を機器に挟み込んでボタンを押すと瞬時に血中酸素濃度と心拍数が計測されますが、スマートウォッチの場合は計測をONにしてから安静(腕を動かさないように)してしばらく待つ必要があります。

結果としての精度は医療用と大差ないようにも見えますが(とはいえ、医療機器ではありませんので注意)、瞬時に計測できるかどうかというのは大きな差だと感じます。

■血中酸素濃度をより正確に測るなら「パルスオキシメーター」

指先を本体に挟み込んでボタンを押すだけで、1秒足らずで脈拍と血中酸素濃度を計測できるのが医療用パルスオキシメーターの大きな特徴です。脈拍と血中酸素濃度を計測して健康管理したいという人には、医療機器として認証されたものを使うことをおすすめします。

■どういうメーカー/ブランドから発売されているの?

心拍計を搭載していないスマートウォッチは現在ほとんどありませんが、血中酸素濃度計測機能を搭載するモデルはまだ多くはありません。ただ、血管に光を当てて計測するのは心拍計と同様なので、今後増えていく可能性は大いにあります。

今回紹介するスマートウォッチのほかに、血中酸素濃度計測機能を搭載するスマートウォッチから代表的なものを紹介します。

  • ●アップル「Apple Watch Series 7」
  • iOSと連携し、健康管理だけでなくApple Musicを利用した音楽リスニングも楽しめるスマートウォッチ。血中酸素ウェルネス機能のほか、心電図機能なども備えています。
  • ●サムスン電子「Galaxy Watch4」
  • 2本の指を使って約15秒でBIA測定(生体電気インピーダンス法)による水分量や体脂肪、筋肉量などの計測が可能なスマートウォッチ。
  • ●Fitbit「Fitbit Sense」
  • ストレス管理に役立つ皮膚電気活動(EDA)センサーを搭載した世界初のスマートウォッチ。ユーザーの心拍数が上限や下限を超えるとお知らせする機能も搭載しています。

2 おすすめ3機種をピックアップレビュー!

血中酸素濃度計測機能を搭載するスマートウォッチ/スマートバンドのなかから、おすすめの3機種をピックアップして紹介しましょう。

▼血中酸素濃度が測れるスマートウォッチ おすすめ3機種性能表

メーカー Garmin Fitbit HUAWEI
製品名 ForeAthlete 945 Fitbit Charge 4 HUAWEI WATCH 3
ForeAthlete 945 Fitbit Charge 4 HUAWEI WATCH 3
重さ 50g 30g 54g(ベルト含まず)
ディスプレイ 半透過MIP(240×240)カラー/直径30.4mm PMOLED 1.43インチAMOLED(466×466ピクセル)
防水性能 5ATM(水深50m) 水深50m 5ATM(水深50m)
稼働時間 GPSモード:約32時間(心拍計オン)、スマートウォッチモード:約14日間 最大7日間(GPS継続使用時は最大5時間) 約3日間(スマートモード)、約14日間(超長時間バッテリー持続モード)
搭載センサー 光学心拍センサー
気圧高度センサー 気圧高度計 高度計 気圧センサー
電子コンパス
音楽再生機能
タッチ決済機能 Garmin Pay(Suica非対応) FitBit Pay(Suica対応)

■Garmin/ForeAthlete 945

76,780円

Garmin ForeAthlete 945製品画像

ランニング向けの機能を充実させたスマートウォッチです。太陽光の下でも見やすい半透過メモリインピクセル(MIP)ディスプレイを採用しており、スマートウォッチモード(心拍計+通知+ライフログ)なら約14日間、GPSモード(心拍計ON)なら約32時間と、かなりの長時間使用が可能な上級者向けモデルです。

GPSや心拍計、血中酸素トラッキング機能のほか、気圧高度計、コンパス、温度計なども搭載。画面上に自分の居場所を表示できるマップ機能を備えており、街中でもトレイル(山道)でも、画面上のマップを確認することでコースから逸れずに走れることができます。

音楽プレーヤー機能も備えており、本体内のメモリーに約1000曲の楽曲を保存し、Bluetoothイヤホンなどを通じて音楽を聴きながらトレーニングができるのも魅力です。

体力を測定できる「パフォーマンスモニタリング機能」も特徴の一つ。VO2 Max(最大酸素摂取量)の最大値や、暑熱・高度適応状態が表示可能なトレーニングステータス機能などを搭載しているため、フルマラソン完走を目指したい人や、本格的なトレーニングを計測したいアスリート向けのモデルです。

■常時計測してもバッテリーの持ちは良好

ForeAthlete 945は、初期設定では血中酸素トラッキングの常時計測機能はOFFになっているようで、本体左の操作ボタンを押して血中酸素トラッキング機能を開くと、自動的に計測がスタートします。「測定中」と「安静に」という文字が表示されるので、15秒ほど待つと計測が終了します。

管理アプリ「Garmin Connect」の画面
管理アプリ「Garmin Connect」の画面

△専用アプリの「血中酸素と高度適応」の画面

常時計測(一定時間ごとの計測)をしたい場合は、「Garmin Connect」アプリの最上部にあるスマートウォッチアイコンをタップして設定画面を開き、「ライフログ」から血中酸素トラッキング機能を設定できます。「終日血中酸素」をONにすると24時間計測でき、「睡眠時血中酸素トラッキング」をONにすると睡眠時のみ計測できるようになっています。

Garmin管理アプリ「Garmin Connect」 の画面
Garmin管理アプリ「Garmin Connect」 の画面

△血中酸素を常時計測したい場合は「ライフログ」のメニューから設定します

心拍計ONのGPSモードでも32時間も使えるだけあって、常時計測をONにしてもバッテリーはかなり持つ印象です。睡眠時無呼吸症候群だけが気になるという人は「睡眠時血中酸素トラッキング」をONにしてもいいですが、それ以外の人は「終日血中酸素」をONにしておいてもあまり支障はないように思います。

■Fitbit /Fitbit Charge 4

14,990円

Fitbit Charge 4製品画像

Fitbit Charge 4はスマートトラッカーの「Fitbit Charge」シリーズとしてはじめてGPSを内蔵したモデルで、活動量計機能と睡眠計測機能、着信通知機能、心拍計(脈拍計)機能などを備えています。

世界中の主な銀行やカード会社が発行したクレジットカードやデビットカード、交通機関のカードと提携してタッチ決済が可能な「fitbit Pay」を搭載しており、Suicaにも対応。Suicaを使った電車移動や商品購入などができるため、スマホを持たずにランニングして、帰りは電車で移動…といったことも可能です。

アクティブな心拍ゾーンを計測して心拍数を高めるアクティビティを追跡し、ポイント換算する「Active Zone Minutes」機能を活用することで、効果的なトレーニングが可能になっています。

■血中酸素ウェルネス計測機能は睡眠時のみ対応

Fitbit Charge 4はほかの2モデルと違って、随時、もしくは常時血中酸素濃度を計測する機能はなく、睡眠時の血中酸素ウェルネス計測機能のみ搭載しています(Fitbitアプリでは、血中酸素濃度を「血中酸素ウェルネス」と表記)。Fitbit Charge 4のディスプレイを上にスワイプする(なぞる)と、活動量や睡眠時間などさまざまなデータが表示されますが、そのなかに血中酸素ウェルネスのデータが表示されます。装着したまま寝ると、起床後に数値が表示されるようになります。

Fitbit Charge 4のアプリ画面
Fitbit Charge 4のアプリ画面

△アプリから「健康指標」メニューを開くと、睡眠時の呼吸数や心拍変動などとともに、睡眠時の血中酸素ウェルネスをチェックできます

運動時も含めて通常時(非睡眠時)の血中酸素濃度は計測できないので、睡眠時の健康状態が気になる人向けのモデルといった感じです。

「Fitbit Charge 4」を借りて使ってみる

■HUAWEI/HUAWEI WATCH 3

50,380円

HUAWEI WATCH 3製品画像

活動量計や心拍計、睡眠計測、ストレスレベル計測、血中酸素レベル測定機能などを備えるスマートウォッチです。3D曲面ガラスを採用した高解像度の1.43インチAMOLED(有機EL)ディスプレイ(466×466ピクセル)を搭載しており、タッチ操作だけでなく、新搭載の回転式クラウン(リューズ)を回転させることでもディスプレイ操作が可能です。ワイヤレス充電に対応し、スマートモードでは約3日間、超長時間バッテリー持続モードでは約14日間の使用が可能です。

最新モデルのWATCH 3では、「体表温度測定機能」により手首の体表温度を測定することで体調の変化がわかりやすく、細かくケアすることができます。また、さまざまなサポート機能も搭載。転倒した場合に緊急モードに切り替わり、救急サービスまたは指定した連絡先に通報するかを選択できる「転倒検知機能」や、毎日の手洗いを複数のセンサーが感知し動きと時間を自動的に検出し、20秒以上の手洗いを検出すると通知が入る「手洗い検出機能」など、健康管理テクノロジーが満載です。

■画面上に装着方法が表示されるので、誰でも計測しやすい

「HUAWEIヘルスケア」アプリの「デバイス」から「HUAWEI WATCH 3」を選び、「ヘルスケア」メニューを開くと睡眠計測(HUAWEI TruSleep)、心拍数の継続的モニタリング、自動ストレステスト、血中酸素の自動測定、皮膚温の連続測定などの機能を設定できます。

HUAWEIヘルスケアのアプリ画面
HUAWEIヘルスケアのアプリ画面

△「HUAWEIヘルスケア」アプリから「血中酸素」メニューを開いたところ

HUAWEIヘルスケアのアプリ画面△「HUAWEIヘルスケア」アプリから「デバイスメニュー」を開いたところ

HUAWEIヘルスケアのアプリ画面△「デバイス」メニューから「ヘルスケア」メニューを開くと、睡眠計測機能や自動ストレステストなどさまざまなヘルスケア関連項目のON・OFFを設定できます

HUAWEIヘルスケアのアプリ画面△「ヘルスケア」メニューから「血中酸素の自動測定」を開いたところ。低血中酸素のアラート設定もできます

血中酸素レベルが低い場合にお知らせするアラート機能は、血中酸素が90%、85%、80%、75%の4つの中から選べます。より正確な結果を得るための装着方法も図示されているので、比較的使いやすいという印象を受けます。

本体の操作も、ホーム画面を左に何度かスワイプすると血中酸素濃度データが表示され、計測機能も随時利用できます。「測定」ボタンをタップし図示された装着方法に従って安静にしているだけで、約15秒で計測できます。

3 おすすめしたいのはこんな人!

■Garmin/ForeAthlete 945
→アスリート向けで、バッテリーの持ちもよし

血中酸素濃度の常時計測機能をONにするためには、まずスマートフォンアプリを開かなければならず、設定に少し手間取りました。計測機能も、血中酸素トラッキング画面を開くと自動的に行われるため、使い勝手は今一つの印象でした。

ただし、一度設定することで、「Garmin Connect」アプリのホーム画面(「マイデイ」メニュー)の「血中酸素と高度適応」メニューから、高度と血中酸素の推移が1画面で見られるようになります。この機能は、一般的なユーザーにはあまり関係ないかもしれませんが、マラソン選手などのアスリートで高地トレーニングをする場合などには、相関性をチェックできて便利なのかもしれません。バッテリーの持ちもいいので、心拍数や血中酸素なども含めてしっかりと数値の推移をチェックしながらトレーニングをしたいアスリートにはぴったりなのではないでしょうか。

■Fitbit /Fitbit Charge 4
→日々の健康に関するデータ管理に最適

Fitbit Charge 4の場合、日中(非睡眠時)の血中酸素ウェルネス計測機能は搭載していません。本体画面をスワイプすると、活動量のほかに昨晩の睡眠時間や夜間(睡眠中)の平均血中酸素ウェルネスが表示されるようになっています。

Fitbitアプリの「健康指標」というメニューでは、血中酸素ウェルネスのほか、1分当たりの呼吸数、心拍変動(心拍間の時間の変化)、皮膚温の変動など、睡眠時の健康指標をグラフ化して確認できるようになっています。あくまでも睡眠時の健康指標が中心になっており、平常時や運動時の健康指標ではないので、睡眠状況が気になる人に向いたモデルといえそうです。

「Fitbit Charge 4」を借りて使ってみる

■HUAWEI/HUAWEI WATCH 3
→使い勝手がよく、リアルタイムの計測が可能

画面をスワイプするだけで、いつでも血中酸素濃度のチェック画面が出てくるだけでなく、「測定」ボタンをタップするだけでいつでも好きなときに測定できるのが便利です。ただ、バッテリーの持ちはForeAthlete 945などと比べてあまりよくないので、常時計測(血中酸素の自動測定)はOFFにしておき、気になるときだけ計測するという使い方でもいいかもしれません。タッチパネルや回転式クラウンを使った操作はすごく簡単なので、誰でも迷わずに使いこなせると思います。

4 気になる日々の健康管理におすすめ

今回紹介したスマートウォッチやスマートトラッカーやバンドに搭載されている血中酸素濃度計測機能は、あくまでも日々の健康管理や運動時の参考に活用できるものです。先述したように医療機器として認証されたものではない点に注意してください。とはいえ、日々の活動量の推移をチェックしたり、アクティビティを記録したり、睡眠状況を計測したりと、さまざまな形で活用でき、さらに健康管理機能に血中酸素濃度という項目が増えたことが魅力なのではないでしょうか。

機種によって計測スタイルや表示されるデータの内容などは異なります。また、アスリート向け、日々の健康管理や健康増進に役立てたい人向けなど、スマートウォッチの活用目的によって最適なモデルも異なってきます。

使い勝手や機能が自分に合っているか一度試してみたいという人は、kikitoのレンタルサービスを使ってみてはいかがでしょうか。決して安いお買い物ではないので、まずはお試しして、気に入ってから購入するというのも一つの手かと思います。

※2021年11月19日時点での情報です。

最新情報について、詳しくは「メーカーのホームページ」でご確認ください。

※表示金額はすべて税込価格です。

※商品写真および画像はイメージです。

取材・執筆

安蔵靖志

安蔵靖志

IT・家電ジャーナリスト。家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)。AllAbout家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演中。その他ラジオ番組の家電製品リサーチや構成などにも携わっている。

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