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Aladdin Vaseのイメージ画像

【プロが実機評価】Aladdin Vase(アラジン ベース)の実力をチェック

Aladdin Vase モバイルプロジェクター

Aladdin Vase モバイルプロジェクター

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プロジェクター
公開日:2022年4月6日(2024年4月23日更新)


「popIn Aladdin」シリーズで知られるpopInから、新プロジェクター「Aladdin Vase(アラジン ベース)」が登場!プロが実機検証し、その特徴と魅力をわかりやすく紹介します。コンパクトで花瓶のような形状は、家電というよりも一つのインテリアアイテムのよう。空間演出機能もチェックしています!

1 Aladdin Vaseってどんなプロジェクター?

Aladdin Vaseのイメージ画像

△花瓶をイメージした曲線的なデザイン。大きさは500mlペットボトルとほぼ同じくらい

LEDシーリングライトにプロジェクターを内蔵したユニークな「popIn Aladdin」シリーズで有名なpopInが、新たに据え置き型のコンパクトなプロジェクター「Aladdin Vase」を発売しました。

「Vase(花瓶)」の名のとおり、花瓶をイメージしたスタイリッシュなデザインが印象的なモデルです。インテリアの1つとして部屋を彩りながら、映像や音響、さらには本体内蔵のLED照明による空間演出まで可能なモデルに仕上がっています。

■コンパクトで美しいデザインが部屋になじむ

Aladdin Vaseの設置イメージ画像

△家電というよりも、部屋を彩るおしゃれなインテリアアイテムのようなプロジェクターです

ブラックやホワイトが主流のプロジェクターのなかで、「キャメルブラウン」のカラーリングが目を引くAladdin Vaseのデザインは、柴田文江氏が担当。国内外のさまざまなデザイン賞を受賞し、武蔵野美術大学教授や2018~2019年度グッドデザイン賞審査委員長も務めたプロダクトデザイナーです。

同じカラーリングを採用するリモコンも含めて、部屋の片隅に飾っておきたくなるような佇まいになっています。大光量プロジェクターと違って、超大画面に投写するようなモデルではありませんが、パーソナルな空間を映像や音などで演出できるデジタルインテリアとしても活躍の場が広がりそうなモデルです。

■スライドショーや壁時計で部屋をおしゃれに

Aladdin Vaseフォトメモリーズの画像

△お気に入りの写真を大きな画面で見られるので、自分だけの写真ギャラリーを開いているようなぜいたくさが味わえます

これまでのプロジェクターは映像を大画面で楽しむためのものでした。しかし、Aladdin Vaseでは、さまざまな映像コンテンツを投影できることから、プロジェクターが日常を彩るおしゃれな空間演出にも気軽に使えるようになりました。これにはたとえば「フォトメモリーズ」アプリの利用が挙げられます。

「フォトメモリーズ」アプリはスマートフォンから転送した写真を画面にスライドショーとして表示
したり、バブル型で写真が流れるような映像を楽しんだりすることができるもの。写真は1000枚までアップロードできるので、家族の思い出などをいつでも画面で楽しめます。

Aladdin Vaseデザイン時計の画像

△ふわふわと数字が浮いているデザイン時計は好みのフォントを選べてアレンジできます

「壁時計」アプリを使うと、壁やスクリーンに刻々と移り変わる映像として時計を表示できます。さまざまな時計のデザインがあり、背景にはスマートフォンからアップロードした写真を使うこともできます。

■癒やしの空間を演出するスマートライトとしても活躍

Aladdin Vaseスマートライトの画像

△さまざまな光の演出や間接照明として、自分の生活スタイルに合うスマートライトの楽しみ方ができます

部屋の演出には、LEDスマートライトも活躍します。Aladdin Vaseの本体上部に搭載されたLEDスマートライトは、映像を投写しながら、もしくは映像を投写していないときにも天井を照らせるようになっているのです。

Aladdin Vaseスマートライト設定の画像

△色合いと明るさのバーを調整して赤、黄色、青、紫など、好みの色を選択できます

スマートライトの色はAladdin Vaseの設定画面から変更可能。それだけでなく、表示している映像内の音声や音楽に合わせて光を自動的に変える「サウンドモード」や、光のリズムに合わせて呼吸することで入眠効果を促す「スリープモード」など、5つのモードを用意しています。

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■数十種類のオリジナルアプリを搭載

Aladdin Vaseアプリの画像

△オリジナルのアプリは無料で楽しめるものと月額制の有料コンテンツがあります

映像コンテンツ以外にも、数十種類ものオリジナルアプリが用意され、映画などの映像を視聴する時間だけでなく、普通に生活している時間にも映像を楽しめるモデルであることも特長の一つです。アプリは「Aladdin Store」から無料もしくは有料でダウンロードできます。

Aladdin Vaseアプリの画像△「おうちヨガ」ではヨガ以外にもピラティスやマッサージ、ダンスなどさまざまなプログラムが充実しています

Aladdin Storeの画像△Aladdin IDを登録するとAladdin Storeからコンテンツを追加可能。新規登録時にはAladdin ポイント500円が付与されます

用意されているのは、写真を投影できる「フォトメモリーズ」や、美しい風景映像を楽しめる「美風景」アプリ、音とともに安らぎの映像を映し出す「ヒーリングライト」アプリなどの空間演出、「きせかえ時計」や「おはようタイマー」「おやすみタイマー」など。そのほか、大画面で先生のレッスンを受けながらヨガができる「おうちヨガ」などのヘルスケアアプリも内蔵しており、フィットネスに役立てられるのも魅力です。

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■製品スペックをチェック

▼Aladdin Vaseの主なスペック

サイズ 169(高さ)×80(幅)×80(奥行)mm
重量 約650g
電源 USB-C
OS Android 9.0
解像度 720p(HD)
明るさ 200 ANSIルーメン
オートフォーカス 対応
自動台形補正 対応
スピーカー 5W×5W

Aladdin Vaseの明るさは200 ANSIルーメンで、スクリーンサイズは最大100インチ(投影距離2.87m)です。据え置き型プロジェクターに比べるとそれほど明るくないので、昼間の比較的明るいの部屋で使う場合、スクリーンサイズは40~60インチ程度がおすすめです。解像度は720p(最大1280×720画素)と、フルハイビジョン(1920×1080画素)よりも低めではありますが、解像度でもの足りなさを感じることはあまりないと思います。

オートフォーカスや水平±30度、垂直±30度の自動台形補正機能に対応しているため、設置して電源をオンにするだけでどこでもすぐに映像を楽しめるようになっています。また、5W+5Wのステレオスピーカーも搭載しています。低音の迫力まではないものの、クリアで聞きやすいサウンドに仕上がっています。

本体も約650gで500mlペットボトルより少し重い程度なので、手軽に持ち運べ、好きな場所に設置して使えることも魅力の一つでしょう。

▼Aladdin Vaseの投影距離

投影距離
画面サイズ 壁面との距離
30インチ 0.8m
40インチ 1.15m
50インチ 1.43m
60インチ 1.73m
70インチ 2.00m
80インチ 2.29m
90インチ 2.58m
100インチ 2.87m

スクリーンサイズ40インチなら1.15m、60インチなら1.73mの距離で投影できます。4畳半の部屋の平均サイズが縦横約2.7mなので、そのくらいのサイズであれば90インチ程度のスクリーンに投影することが可能です。

2 Aladdin Connectorでテレビやゲームも楽しめる

Aladdin Connectorの設定画像

△Aladdin Connectorを接続することでさまざまな外部機器の映像を大画面で楽しめます

Aladdin Vaseは入力端子を備えていないため、HDMIケーブル経由でBDレコーダーの映像を映し出すといった使い方ができません(Wi-Fi経由でホームネットワークやAppleの「AirPlay」を利用したワイヤレス投影は可能)。その代わりAladdin VaseやpopIn AladdinシリーズとワイヤレスHDMI接続が可能な別売オプション品の「Aladdin Connector(アラジンコネクター)」が用意されています。

Aladdin Connectorは家庭用ゲーム機やDVD/BDレコーダー、パソコン、Apple TVなどと接続できる映像・音声伝送機器です。Aladdin ConnectorのHDMI端子にテレビチューナーやレコーダーなどを接続することで、Aladdin Vaseでテレビも視聴できるようになります。

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■Aladdin Connectorの接続方法

Aladdin Vaseと Aladdin Connectorの画像

△BDレコーダーにHDMI端子を接続し簡単な初期設定を行うだけで、大画面で映像が楽しめます

Aladdin VaseとAladdin Connectorを接続するためには、最初に「popIn Aladdin」アプリを用いた初期設定が必要になります。Aladdin Connectorのボタンを長押ししてセットアップモードにし、popIn Aladdinアプリから「接続する」を選び、Wi-Fi設定を済ませることで接続できるようになります。

一度接続設定を行えば、次からはHDMI端子に接続したBDレコーダーなどの機器の電源をオンにするだけで自動接続してくれるので、何も気にせずに使えるようになります。

3 【実機で検証】Aladdin Vaseを使ってみた

Aladdin Vaseの使い勝手はどうなのか、実機を使って試してみることにしました。

■Aladdin Vaseの同梱品

Aladdin Vase同梱品の画像

△Aladdin Vaseの同梱品は全部で5点。本体とリモコン、電源周辺機器のみというシンプルさ。左は通常同梱されている説明書

パッケージに入っているのは、Aladdin Vase本体と、統一したデザインのリモコン、ACアダプター、USBケーブル、取扱説明書です。

※通常の取扱説明書はアダプターと同じ大きさのスクエア型(右の画像)のものです。左の画像にあるAladdin Vase本体を模したAladdin Vase 実物大パンフレットは、公式サイトで無料で取り寄せも可能です。

【同梱品】
・Aladdin Vase(本体)
・リモコン
・USB Type-Cケーブル
・電源アダプター
・単4アルカリ乾電池×2本
・取扱説明書

Aladdin Vaseのリモコンの画像

△リモコンはちょうど手のひらに収まるほどの大きさ。ボタンは凹凸のないフラットな構造

リモコンは本体と同じキャメルブラウンのカラーリングと表面加工が特徴的なデザインを採用。ホームボタンや「戻る」ボタンの配置には若干慣れが必要な感じですが、十字ボタンと「OK」ボタンについては問題なく使える印象です。

Aladdin VaseのリモコンとpopIn Aladdinアプリの画像

△暗い場所ではリモコン本体にあるキー表示は見えません。キーを見ながら操作したい人はアプリの利用がベターです

リモコンにはバックライトなどが搭載されていないため、暗い部屋では使いづらい印象です。その場合、専用の「popIn Aladdin」アプリ(Android/iOS対応)をスマートフォンに取り入れて使うのもおすすめです。

■ペットボトルサイズで部屋に置きやすい

Aladdin Vaseの設置イメージ画像

△デスクに置いても邪魔にならないサイズ感。電源さえあればどこにでも設置できます

本体サイズは奥行80×高さ169mmと、500mlのペットボトルのキャップ部分を取り除いて周囲を一回り大きくしたような感じです。ペットボトルを部屋の片隅に置いていても違和感を覚えることがないのと同じく、大きさによる存在感を与えるようなサイズではありません。また、キャメルブラウンのカラーリングは、ブラウン系の家具だけでなく、ホワイト系など幅広いデザインのインテリアに合いそうです。

■初期設定はとてもシンプル

Aladdin VaseのUSB端子の画像

△USB端子の接続部は本体底の内側にあるためケーブルの飛び出しは最小限に抑えられています

接続するケーブルは電源を取るUSBケーブルのみで、接続方法はとてもシンプルです。バッテリーは非搭載ですが、USB端子は一般的なType-Cを採用しており、モバイルバッテリーから給電しながら使うことも可能です。

Aladdin Vaseのリモコンペアリングの画像

△リモコンを本体に近づけて、ホームボタンと戻るボタンを同時押しすればペアリング完了

電源をオンにすると自動的に画面のフォーカス調整がはじまるので、リモコンのペアリングを行い、初期設定を進めていきます。

■細かい画面調整も可能

Aladdin Vaseの画面補正の画像

△画面のゆがみはリモコンの左右上下の矢印キーを操作して調節

Aladdin Vaseはオートフォーカスに加えて自動台形補正機能を搭載していますが、リモコンで画面の四隅を選択して動かすことで、細かい映像位置調整もできるようになっています。

■インターネットの設定も簡単

Aladdin Vaseのネットワーク接続の画像

△自動でネットワークが検出されるので該当のWi-Fiを選択します

自宅のWi-Fiを選択してパスワードを入力し、インターネットの設定を行います。その後、郵便番号の設定を終えて、利用規約に同意すれば初期設定は完了です。

■画面の大きさや明るさ

Aladdin Vaseのメニュー画像

△部屋が暗い状態であれば、画面は明るく色味もはっきりと見えます

光源の明るさは200 ANSIルーメンと、一般的な据え置き型プロジェクターに比べてちょっともの足りない印象があります。とはいえ、実際にスクリーンに映し出してみると、80インチ前後でも十分楽しめるように感じました。明るいリビングなどで使うためには40~60インチくらいまでがベストだと思いますが、遮光カーテンなどを用いて部屋を暗くできる環境であれば80インチ前後でも大丈夫だと感じました。

■音や動作音は?

Aladdin Vaseのスピーカー画像

△本体を360度囲んでいるスピーカー。本体に耳を近づけてみても動作音はほとんど聞こえません

アクション映画に見られるような爆発シーンの重低音を再現できるかというと若干厳しいですが、クリアで高精細な音です。小型ながらステレオスピーカーを搭載しているので、ちょっとしたBGMを流すのには十分です。

■スマートライトを使ってみた

Aladdin Vaseのスマートライトの画像

△壁際に立てると単色というよりグラデーションがかった色味に見えるが、天井ではそれぞれの単色が映し出されます

映像に没入したいときにはスマートライトをオフにした方がいいですが、映像とともに空間演出をしたいという場面では、スマートライトが効果を発揮します。音声に合わせて自動的に色合いが変わるサウンドモードもなかなか楽しいです。スマートライトのオン・オフはリモコンでももちろんできますが、上部のセンサーに手を近付けて左右に振るだけでオン・オフの切り替えができるのも便利です。

■使ってみてわかったこと

前述したように、Aladdin Vaseはプロジェクターとしては「比較的低価格ながらコンパクトで部屋のどこにでも置きやすく、40~80インチ程度の画面であれば十分に楽しめる」といった感じのモデルです。そのためNetflixやAmazonプライムビデオ、HuluなどのVOD(ビデオオンデマンド)サービスを使って、大画面スクリーンで映画やドラマ、アニメなどに毎日没頭したい……という人にはあまり向きません。そういった人には、やはり1000 ANSIルーメン以上の据え置き型プロジェクターがおすすめです。

Aladdin Vaseは本体のデザイン性も含めて、「壁などに好きな映像を映し出し、生活のなかに映像が溶け込むような暮らし」を実現したいという人におすすめしたいアイテムです。もちろんプロジェクターとしても機能が豊富ですし、コンパクトで持ち運びもしやすいので、いろいろな部屋に持ち運んで映像を投影するといった使い方も楽しそうです。

Wi-Fi環境さえあれば、出張先や旅行先の部屋で映画などを楽しむといった使い方も十分にできます。存在感のある据え置き型ではない、コンパクトなプロジェクターならではの新たな使い方を模索してみたいという人にぴったりのモデルではないでしょうか。

4 まとめ

Aladdin Vaseが気になっている人や、そのほかのプロジェクターも含めて比較検討してみたいという人は、まずはレンタルしてみるのがおすすめです。kikitoではAladdin Vaseを含めてさまざまなプロジェクターのレンタルを行っているので、一度試してみてはいかがでしょうか。

※2022年4月6日時点での情報です。
最新情報について、詳しくは「メーカーのホームページ」でご確認ください。
※表示金額はすべて税込価格です。
※商品写真および画像はイメージです。

取材・執筆

安蔵靖志

安蔵靖志

IT・家電ジャーナリスト。家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)。AllAbout家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演中。その他ラジオ番組の家電製品リサーチや構成などにも携わっている。


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