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【実機レビュー】Insta360 ONE X2の機能&編集方法を解説。初めての360度カメラにおすすめ
Insta360 ONE X2 360度カメラ アクセサリーセット
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公開日:2021年9月24日(2024年4月23日更新)
近年、動画撮影がブームになっていますが、なかでも全天球で撮影できる360度カメラは従来にはないイメージの動画が撮れることで人気を集めています。今回は、初心者でも簡単に360度動画が撮影・編集できる「Insta360 ONE X2」をご紹介します!
目次
1 【実機で検証】Insta360 ONE X2<全天球>の魅力を体験
2020年10月に発売された「Insta360 ONE X2」は、シリーズの中では一般向け製品の上位機種という位置づけです。主な機能として「5.7K 360度カメラモード」はもちろん、ひとつのレンズで一般的なアクションカメラのように動画撮影できる「ステディカムモード」、静止画撮影ができる「写真モード」、そして目玉機能であるAIによる動画編集ができる「編集ラボ」の4機能について紹介していきます。
今回は以下の項目について実際に撮影して検証しました。
- (1)5.7K 360度カメラモード:メイン機能である360度カメラモードの実力は?
- (2)ステディカムモード:アクションカメラのようにVlog撮影もできる?
- (3)写真モード:記念写真を撮るカメラとして使えるの?
- (4)編集ラボ:AI編集で面白い表現の動画が簡単に作成できるの?
(1)5.7K 360度カメラモード
強力な手ブレ補正と「見えない自撮り棒」で手持ち撮影も安心!
Insta360 ONE X2は、前モデルのInsta360 ONE Xと同様に5.7K 360度撮影がメイン機能ですが、解像度や画質に向上が見られ、しかも強力な手ブレ補正機能「FlowState Stabilization」が特徴です。
また、Insta360シリーズの特長でもある「Insta360 見えない自撮り棒」との組み合わせで、360度動画で自撮り棒が自動で見えなくなる「自撮り棒エフェクト」が発動します。
これにより、高い位置からの360度動画が自然に撮影できますので、まるでドローンで撮影したような映像を手に入れることができます。
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(2)ステディカムモード
単独のレンズでアクションカメラのように広角撮影!Vlogの撮影もバッチリ
Insta360 ONE X2は、ボディ両面に2つの広角レンズを配し、これにより360度動画撮影を可能としていますが、片側1つのレンズでアクションカメラのように撮影する「ステディカムモード」も特徴となっています。
150度の視野角を持つ広角レンズで、しかも手ブレ補正機能「FlowState Stabilization」が効くため、ウォーキングやランニングなどをしながら手持ちで撮影してもスムーズな動画が撮影可能です。
また、Insta360 ONE X2は4つのマイクを搭載しているため、ステディカムモードで前面を撮影しつつ、話しながら歩いてもしっかりと声を拾ってくれます。さらに新開発の「スマート風切り音低減アルゴリズム」で、ノイズの少ない音声収録が可能です。
動画をご覧いただければわかるように、滝の迫力ある水が落ちる音と筆者が話している声がしっかり両立しています。特にVlog撮影を行う人にとって、強力なアイテムになることは間違いありません。
アウトドア体験を特別な映像で残せる!
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(3)写真モード
広角写真に雄大なパノラマ、夜景など多彩な写真が撮れる!
Insta360 ONE X2の「写真モード」には、デジタルカメラ顔負けの多彩な静止画撮影機能が搭載されています。150度の視野角で撮影する「標準」だけでなく、パノラマ撮影の「InstaPano」、より広いダイナミックレンジと自然な明暗を実現する「HDR写真」、夜景などを鮮やかに撮影できる「ピュアショット」などです。
特に「InstaPano」では、スマホカメラでは横に動かさないと撮れなかったパノラマ写真が、シャッターボタンを1回押すだけで撮ることができます。
また、360度写真を撮影後、PCを使ってレンズ玉のように加工編集することもできます。記念撮影だけでなく、ブログなどに掲載しても面白い写真が撮れるのはうれしい機能です。
1台で360度動画から写真まで撮れる万能モデル!
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(4)編集ラボ
スマホアプリで撮影した動画をAIが簡単に自動で編集してくれる便利な機能
Insta360 ONE X2はスマホとの連携も強化されており、アプリ「Insta360」は視覚的に操作しやすい工夫がされています。特に目玉となっているのが、AIによる自動編集が可能な「編集ラボ」という機能です。
これは、Insta360独自のAI自動編集によって、360度撮影した動画を最適な16:9などの一般的な動画に編集してくれるのです。この編集ラボには、20種類を超えるテンプレートが用意されており、チュートリアルに従って多彩な表現の動画に仕上げることが可能となっています。
今回は、まるで自分が何人にも分身したかのような「残像分身」というテンプレートを試してみました。一般的なアクションカメラで得ることが難しい表現の映像が、数回タップするだけで自動的に生成されるのは驚きでした。ぜひ試してみてほしい機能です!
2 ONEシリーズの2モデルの違いとは?
Insta360 ONEシリーズには2つのモデルが発売されており、どれを選んだらいいかわからないという方もいるでしょう。ここでは、ONEシリーズの2つのモデルについて、スペックやターゲット層、参考価格などについて違いなどを比較していきます。
なお、ここで取り上げた機種はONEシリーズのうち、360度撮影が可能な現行モデルとなります。
■ONEシリーズの360度カメラ現行モデルを比較
▼Insta360 ONE X2とONE Rの比較表
製品名 | Insta360 ONE X2 | Insta360 ONE R
(360 EDITION) |
---|---|---|
商品画像 | ||
特徴 | 手軽で本格的に360度動画を撮影 | 一眼レフのようにレンズ部を交換可能 |
メーカー価格
(税込) |
55,000円 | 55,000円 |
本体サイズ(mm) | 113.0×46.2×29.8 | 48×72×43 |
重量 | 149g | 130.5g |
静止画解像度 | 6080×3040 | 6080×3040 |
動画画質、ビットレート | 5.7K(5760×2880)@30fps, 25fps, 24fps
4K(3840×1920)@50fps,30fps 3K(3008×1504)@100fps |
5.7K(5760×2880)@30fps, 25fps, 24fps
4K(3840×1920)@50fps,30fps 3K(3008×1504)@100fps |
音声 | 内臓4マイク
風切り音低減 360度方向フォーカス 外部マイク接続対応 |
内蔵2マイク
風切り音低減 外部マイク接続対応 |
メモリ | microSDメモリカード | microSDメモリカード |
バッテリー性能 | 80分(5.7K@30fps、1630mAh) | 70分(5.7K 30fps、1190mAh) |
レンズ(明るさ) | F2.0 | F2.0 |
ワイヤレス | IEEE802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth4.2 | Wi-Fi(5G)、BLE4.0 |
防水 | 対応 | 対応 |
3 最新モデル「Insta360 ONE X2」の特徴は?
今回ご紹介するInsta360 ONE X2は、2020年10月に発売されたONEシリーズの360度カメラとしては最新モデルになります。
5.7Kの高画質な360度動画が手軽に撮影でき、スマホアプリを使って簡単に一般的な16:9というアスペクト比の動画に編集できるのが大きな特徴です。
それでは、具体的なInsta360 ONE X2の特徴について、いくつかピックアップしてご紹介します。
■視認性の高いタッチ式カラー液晶モニターでプレビューしながら撮影できる
デジタルカメラやアクションカメラでは、基本的に搭載されているのが液晶モニターです。ただ、Insta360 NanoやInsta360 ONE Xなど、過去のONEシリーズ製品はスマホに無線接続して、スマホの画面でプレビューを行いながら撮影するスタイルを採用してきたため、カメラ本体にプレビューできる液晶モニターが搭載されている機種は少ないのです。
Insta360 ONE X2には、円形のタッチ式カラー液晶モニターが搭載されており、屋外の撮影でもプレビュー画面は高い視認性があります。しかも、前モデルInsta360 ONE Xよりも40%ほど画面サイズが大きくなったため、撮影しながら確認することが容易になりました。
4 専用アプリを使った動画編集にチャレンジ
Insta360 ONE X2の特長として、スマホとの親和性、そして360度動画の編集が専用アプリで簡単にできる点が挙げられます。
ここでは、Insta360 ONE X2の360度動画を編集できる専用スマホアプリ「Insta360」と、パソコン上で編集が行えるソフト「Insta360 STUDIO 2021」を使って、簡易的に加工・編集を行った印象について説明します。
■スマホアプリ「Insta360」で編集
スマホアプリ「Insta360」はiOS/Androidで利用できるアプリで、Insta360シリーズで撮影した動画の簡単な加工や編集を行うことができます。
アプリをダウンロードしたら、タップして開くことでInsta360 ONE X2と接続が可能になります。接続したら、カメラ内のmicroSDメモリーカードに保存された動画や写真をプレビューするだけでなく、リアルタイムでカメラが捉えた映像をプレビューすることもできます。
撮影した動画は、編集画面でトリミング(必要な部分を残してカット)や画角変換(16:9や縦位置映像など)、BGM設定などが可能となります。また、前述したAIによる自動編集も「ストーリーズ」という項目から行えます。テンプレートが20種類以上も用意されており、作成に必要な動画の数や撮影テクニックなどのチュートリアルに従って進めていけば、簡単に面白い表現の動画を作成できます。
■スマートフォン編集でわかったコツ
動画はローカルへ保存がおすすめ:カメラ内での編集もできますが、Wi-Fi環境が不安定な場合は、動画をローカルへ保存するのがおすすめです。
AI編集は目的を持って:漫然と撮影した360度動画はAI編集に投げても編集されません。テンプレートから選んで、チュートリアル映像を確認してから、そのために必要な動画を撮影するようにしましょう。
できあがった動画はスマホ内に保存:360度動画はデータ量が多いため、保存する時間がかかる場合があります。進捗度(%表示)が動いていれば保存されているので、不安にならずにそのまま待つのが良いでしょう。
可能ならタブレットで:「Insta360」アプリはタブレットにも対応しているため、スマホ画面では編集のための操作が難しい(小さいため)と思う方は、タブレット端末で編集を行うほうが良いと思います。
■PCソフト「Insta360 STUDIO 2021」で編集
PCソフト「Insta360 STUDIO 2021」は、Windows/macOSのPC上でInsta360シリーズの動画や写真を編集できるソフトです。スマホアプリ「Insta360」で行える加工、編集の一部を行うことが可能です。
ただ、「Insta360」の目玉機能である「編集ラボ」は、この「Insta360 STUDIO 2021」には搭載されていません。また、BGMを追加することもできないため、より簡単に動画編集を行いたい方はスマホアプリ「Insta360」の使用をおすすめします。
動画編集に慣れている方は定番の動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro (2018/2019/2020)」や「Final Cut Pro X」用のInsta360 Premiereプラグインが搭載されているため、「Adobe Premiere Pro」「Final Cut Pro X」で撮影した動画(mp4)ファイルを閲覧・編集することができるのでおすすめです。
■パソコン編集でわかったコツ
まずはソフトでフォーマット変換:動画も写真も独自形式のファイルなため、そのままでは閲覧も編集もできません。必ず、このソフトを通してフォーマットを変換する必要があります。
動画編集は「FreeCapture」モードで:デフォルトでは「ビュー」モードになっているため、必ず編集作業は「FreeCapture」モードで行いましょう。
本格的に編集するなら専用ソフトで:動画編集に慣れている人は自分が得意な専用の編集ソフト(Adobe Premiere Pro、Photoshopなど)で本格的に編集することがおすすめです。
5 まとめ
360度動画を簡単に撮影、編集できるInsta360 ONE X2の使い方や編集のコツなどについて解説してきました。
360度カメラはハードルが高そうなイメージを持っている方が多いかもしれませんが、実は撮影してみると通常のアクションカメラと変わらず、むしろ自分が意識していない角度からの映像も撮影できるので、発想次第ではとても面白い映像表現を得ることができます。
しかも、このInsta360のONEシリーズはスマホアプリが非常に簡単で、AIによる自動編集機能など、360度動画を楽しむための仕組みが盛りだくさん。まずはInsta360 ONE X2で360度動画の世界に足を踏み入れてみませんか。
とはいえ、いきなり購入するのは抵抗があるという方、あるいは気になっているけど上手に使いこなせるか不安という方はレンタルという手もあります。レンタルが気になった人は、「kikito」の商品レンタルページをチェックしてみてください!
※2021年8月時点での情報です。最新情報について、詳しくは「メーカーのホームページ」でご確認ください。
※商品写真および画像はイメージです。