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車の側面に取り付けられたGoPro HERO9 Black

【プロが実写レビュー】GoPro HERO8 Blackの性能を歴代機種と比較しながら解説

GoPro HERO8 Black アクションカメラ

GoPro HERO8 Black アクションカメラ

短期 4,480円/4日間〜

長期 9,980円/30日間


アクションカメラ

公開日:2021年4月1日

青柳敏史さん

執筆者

カメラマン 青柳敏史

2019年10月に発売されたアクションカメラ「GoPro HERO8 Black」の性能をプロカメラマンが実際に撮影してレビュー。HERO9 BlackやHERO7 Blackなどシリーズの他機種との比較も行います。それまではフレームと呼ばれる専用のハウジングに入れないと固定ができずに少し不便でしたが、HERO8ではフレームが内蔵され、直接セルフィ―スティックやクリップなどに固定できるようになりました。それでは製品の詳細を紹介していきましょう。


「GoPro HERO8 Black」は2019年10月に発売されたアクションカメラです。以前の「GoPro HERO」シリーズは、フレームと呼ばれる専用のハウジングに入れないと固定ができずに少し不便でしたが、HERO8ではフレームが内蔵され、直接セルフィ―スティックやクリップなどに固定できるようになりました。もちろん水深10mの優れた防水機能も備えていて、さまざまなアクションシーンで撮影することができます。

それでは製品の詳細を紹介していきましょう。

※写真の車に取り付けたカメラの撮影は周囲に注意を払って行っています。撮影場所や方法については、十分ご注意ください。

1 GoPro HERO8 Blackとは?

GoPro HERO8 Blackの正面画像

△HEROシリーズとしては初めてフレームが不要になった

■小型軽量のボディで使い勝手のいいアクションカメラ

「GoPro HERO8 Black」は固定用の専用フレームが必要なくなったため、より使いやすいカメラになりました。

以前の機種では、このフレームを使わないと各種マウントやセルフィ―スティックに装着することができなかったのですが、電池交換のときに外さなくてはならなかったり、ボタン操作の妨げになったりと意外と厄介者だったので、この進化はとても嬉しいですね。

折り畳まれたGoPro HERO8 Blackのフィンガー

△HERO8ではフィンガーと呼ばれるマウントが本体に直接組み込まれた。折り畳み式なので、使わないときには畳んでおけるのでとても便利

■電池ケースの蓋に注意

GoPro HERO8の電池ケース

△意外と閉まっていない事故が多い電池ケース

「GoPro HERO8 Black」はそのままでも水深10mの防水性能を誇るカメラですが、電池ケースの蓋が開いていれば簡単に浸水してしまいます。

以前のHEROシリーズでは蓋が開いていると、そもそも固定用のフレームが付かなかったので、このような浸水事故を起こしにくかったのです。しかし、HERO8ではフレームを使いませんから電池ケースの蓋には注意が必要です。

閉まりきっていないGoPro HERO8 Blackの電池ケース

△この状態ではまだ開いている。赤い印が見えなくなるまで爪を押し込まないといけない

■保護ガラスが固定式になりました

GoPro HERO8 Blackのレンズの保護ガラスのアップ画像

HERO7ではレンズの保護ガラスが交換式だったので、激しい使い方をしたりちょっと油断したりしたときなど、ガラスに傷をつけてしまっても自分で交換することができました。

しかし、HERO8では保護ガラスが固定式になりました。簡単に傷がつくようなものではないのですが、激しい使い方をする方は注意が必要です。ただ、これによってHERO7よりも全体の厚さはすこし薄くなりました。

2 【実写レビュー】GoPro HERO8 Blackの性能は?

■手ブレ補正がすごい

GoPro HERO8 Blackの背面ディスプレイ

△「Hyper Smooth2.0」を搭載したHERO8。「ブースト」モード(左側中央のアイコン)を使うとズーム機能は使えなくなるが、より強力な手ブレ補正が楽しめる

「GoPro HERO8 Black」では、「GoPro HERO7 Black」に採用されていた「Hyper Smooth」からさらに進化した「Hyper Smooth2.0」を搭載、より滑らかな映像の撮影が可能になりました。

HERO7ですら、もはやジンバル(電動式の手ブレ補正装置)もいらないレベルといわれていましたが、使ってみるとただ強力なだけではなくより「自然」な手ブレ補正ができているように感じます。

さらにGoProアプリを使用することで、水平維持機能(ホライゾンレベリング)もできるようになりました。この機能を使うと画面左右方向の水平をカメラの傾きにかかわらず維持することができるので、より自由な撮影が可能になります。

■誰でも簡単にアクション撮影ができる

車のボンネットに取り付けられたGoPro HERO8 Black

△マグネット付きスイベルクリップを使って車のボンネットにHERO8を固定。砂利道を走り「HyperSmooth2.0」の補正力を試してみた

※撮影場所や方法については、十分ご注意ください。

実際にどの程度手ブレ補正効果があるのか確かめるために、オプション販売されているマグネット付きスイベルクリップで車にHERO8を固定して、凸凹だらけの砂利道を走ってみました。このクリップは底面がマグネットになっていて、このような金属面に取り付けるのにとても便利です。

車のボンネットからのアクション動画撮影

動画はかなりスピードが出ているように撮れましたが、実際には20㎞/h程度、途中人とすれ違う場面では歩くより遅いくらいです。再生してみると一目瞭然。車とは別にドローンか何か飛ばしたのかと思うくらいなめらかな映像になりました。

本来はカメラと一緒に動くはずのボンネットが動いていて、しかし地面の水平は維持されるという映像になっており、不思議に思えるかもしれませんが、実際に運転しているときのイメージに近い映像といえるでしょう。

■ナイトラプスモードで夕焼けを撮影

Shortyに取り付けたGoPro HERO8 Black


△小さくて軽いGoProならオプションの「Shorty」のような小さい三脚でも十分支えることができる。ただ、風が強いときには倒れたり飛ばされたりしないよう気を付けないといけない。また、タイムラプス撮影は長時間になることが多いので、外付けのバッテリーを装着している

GoPro HERO8 Blackのナイトラプス設定画面


△ナイトラプスモードでは、通常の動画で設定する解像度やレンズなどのほかに、撮影間隔やシャッターなどを設定することができる。今回は夕方から夜に変わっていくところを撮影したかったので、5秒間隔に設定。明るさがどんどん変わる時間帯なのでシャッターは自動にしている

夕方から夜にかけてのタイムラプス映像は明るさが大きく変わるため、一眼レフなどの大型のカメラでも露出の設定が難しい被写体です。

しかし、GoProではシャッター自動でも十分きれいな画像が撮影できてしまうのが驚きです。なお、シャッター間隔5秒というのは5秒ごとに1枚撮影して秒30コマの映像にするということなので、5秒×30コマ=150秒(2分30秒)で1秒の映像が撮影できる計算になります。

GoPro HERO8 Blackによるタイムラプス動画の一場面

△空が夕焼けから夜空に変わっていく様子を見事にとらえることができた。写真は夕方だが、夜になってからは星も見えている。もっと暗い場所で撮影すれば天の川も写るかもしれない。また4Kで撮影しておけば、後から静止画で最高の夕焼けのタイミングを切り出すこともできる

■スマートフォンアプリからの操作がおすすめ

GoPro HERO8 Blackとスマホ専用アプリ画面

△スマートフォンからGoProアプリでGoProを操作することが可能

GoProのほぼすべての操作は本体のみでも行えますが、離れたところからプレビュー画像を見たいときや録画をスタートさせたいとき、大きな画面で撮影した映像を確認したいときには、スマートフォンに専用アプリ「GoPro」があると便利です。App StoreかGoogle Playから無料でダウンロードできますからGoProを使うならぜひ入れておきたいアプリです。

GoPro HERO8 Blackの設定画面

△GoProアプリと接続するには「ユーザー設定」→「接続」を選択、その後「デバイスの接続」→「GoProアプリ」と進む。最初はちょっと複雑だが、2回目からはアプリの操作だけで接続できる

3 GoPro HERO7 Black、HERO9 Blackとの違いは?

「GoPro HERO8 Black」は2019年10月25日に発売された機種ですが、そのほかにもGoProにはさまざまなアクションカメラがラインナップされています。

そのなかでもよく比較されるのが2018年10月に発売された「GoPro HERO7 Black」と2020年9月に発売された「GoPro HERO9 Black」です。実際3機種はとても似ていますし、ほぼ同じような撮影が可能な機能を備えています。それでは、どのあたりが違うのか解説しましょう。

■ビルトインマウントでフレーム不要

GoPro HERO8 Blackのフィンガー

「GoPro HERO8 Black」からフィンガーと呼ばれるカメラマウントが本体に直接付くようになりました。HERO7まではカメラにフレームという枠を取り付けないと、このマウントが付けられなかったのでちょっと不便でしたが、HERO8とHERO9ではこの厄介なフレームが不要になりました。

■コンパクトなボディ

手のひらに乗せたGoPro HERO8 Blackの画像

「GoPro HERO8 Black」はスペック上ではHERO7 Blackよりも少しだけボディサイズが大型化していますが、HERO7の場合、使用する環境ではフレームを使わないといけません。実際フレームを付けると、この大きさの差は逆転してしまいます。

また、HERO9ではもう一回りサイズが大型化していますから、この3台で比べた場合、HERO8が一番コンパクトなGoProということになります。

■GoPro3機種の性能を比較

GoPro HERO7、HERO8、HERO9のスペックのなかで特に違いがある部分を比べてみました。

▽GoPro3機種の性能比較表

製品名 HERO7 Black HERO8 Black HERO9 Black
発売日 2018年9月27日 2019年10月25日 2020年9月17日
日本総代理店公式価格(税込) ¥30,800 ¥55,880 ¥64,900
ビデオ(最大) 4K60 4K60 5K30
写真 12MP+SuperPhoto(HDR搭載) 12MP+SuperPhoto(HDR搭載) 20MP+SuperPhoto(HDR搭載)
RAW形式の写真撮影 全ての写真モードで可 全ての写真モードで可
ビデオ安定化(手ブレ補正) HyperSmooth HyperSmooth2.0 HyperSmooth3.0
水平維持機構 GoProアプリを使用 カメラに内蔵
ナイトラプスビデオ
TimeWarpビデオ TimeWarp TimeWarp 2.0 TimeWarp3.0
HindSight 注1
スケジュールキャプチャー 注2
デュレーションキャプチャー 注3
フロントディスプレイ ステータス画面のみ ステータス画面のみ プレビュー可
大きさ(㎜) W62.3×H44.9×D33 W66.3×H48.6×D28.4 W71.8×H50.8×D33.6
重量 (カメラ +
バッテリー+フレーム)
142g 126g(フレーム不要) 158g(フレーム不要)
バッテリー 1,220mAh(着脱式) 1,220mAh(着脱式) 1,720mAh(着脱式)
kikitoでレンタル

注1 シャッターボタンを押す30秒前から画像を記録する機能
注2 撮影開始時刻を設定できる機能
注3 撮影終了時刻を設定できる機能

ほぼ1年おきに発売されているGoPro3機種ですが、比べてみると少しずつ機能が加わっているのがわかります。

すでにHERO7でかなり完成度が高かったので、仕上がった映像を見る限りでは3機種ともそれほどの違いはありませんが、使い勝手という点では、ビルトインフレームがとても便利です。

また、夕焼けから夜のタイムラプスビデオの撮影ではナイトラプスがあるのとないのとでは大違いです。

HERO9の5K動画は魅力的ですが、データも大きく一般的ではありません。そう考えるとHERO8は必要十分な機能を持ったアクションカメラといえるのではないでしょうか。

4 旅行やイベント利用ならレンタルもおすすめ

紹介してきたGoProは機能がとても多く、さまざまな撮影で活躍してくれるのですが、各機種ともさまざまな機能があり、個性的なので、レンタルで試してみてはどうでしょうか?
気になる機能のあるGoProを試しに使ってみることもできますし、複数台のカメラを設置して撮影なんていう場合も何台も購入しなくても大丈夫。

また豊富なアクセサリーも意外と悩みの種。実際わが家にも、買ってはみたけれども1度しか使わずに(ものによっては一度も使わずに!!)放置されたままのマウントキットがたくさん転がっています。

レンタルならそのあたりも安心です。気になった人はぜひ「kikito」の商品レンタルページをチェックしてみてください。

5 まとめ

「GoPro HERO8 Black」は最新機種ではありませんが、アクションカメラとして現在の再生環境を考えると十分熟成されており、とても使い勝手のいい手頃なアクションカメラだといえるでしょう。

特に、従来の機種と比べるとビルトインマウントが付いたことで、格段に使いやすくなっています。

手ブレ補正も歩いたり走ったりする程度なら最新機種と比べてそれほど見劣りするものではありませんし、画質的にも5Kが必要というのでなければ十分に高画質。とてもお手頃なアクションカメラといえるでしょう。

※2021年2月時点での情報です。最新の情報はメーカーのホームページでご確認ください。

■取材・執筆

青柳敏史さん  

青柳敏史
1976年埼玉県生まれ。東京造形大学研究生終了後、雑誌編集部などを経てフリーランスの写真家として独立。天体写真を主軸とし、雑誌での撮影やテクニカル記事の執筆など多方面で活動している。


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