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ルンバ643、ルンバe5、ルンバi7、ルンバs9+の集合画像

【2021】現行全機種でどのルンバがおすすめ?リアル比較検証で利用シーンごとに選び方がわかる

iRobot ロボット掃除機 ルンバ643 おためし2週間コース

iRobot ロボット掃除機 ルンバ643 おためし2週間コース

短期 1,980円/15日間


掃除家電

公開日:2021年4月1日

デイブ田中

執筆者

ガジェット&家電ブロガー デイブ田中

さまざまな機種を取り揃えているルンバですが、「どれを購入したらいいのかわからない」という声も。ルンバシリーズの現在のラインナップを詳しく解説し、数字や型番からわかるシリーズの特徴、選ぶ際の比較ポイント、実機を使ったゴミ清掃テストなどを解説。自分に合ったベストなルンバを選んでみてください。


2002年9月18日に日本国内で初めてロボット掃除機「ルンバ」が発売開始されて以来、2020年には「ルンバ」シリーズならびに床拭きロボット「ブラーバ」シリーズの国内累計出荷台数は400万台を突破(アイロボット調べ。2021年2月17日発表)。

いまや4万円台で購入できるエントリーモデルから、上は17万円近いハイエンドモデルまで、さまざまな機種を取り揃えているルンバですが、「どれを購入したらいいのかわからない」という声が多いのも事実です。

この記事では、そんなルンバシリーズの現在のラインナップを詳しく解説し、数字や型番からわかるルンバシリーズの特徴、ルンバシリーズを選ぶ際の比較ポイント、実機を使ったゴミ清掃テストなど、自分に合ったベストなルンバ選びをお手伝いします。

あなたにピッタリのルンバをぜひ見つけてください。

1 ルンバとは? なぜルンバがおすすめなの?

■ルンバの登場から現在まで

ルンバi7がゴミを吸引している画像

「ルンバ」は、米アイロボット社が開発・販売する「ロボット掃除機」の名称です。1990年に米マサチューセッツ工科大学(MIT)の人工知能研究所出身コリン・アングルさんがアイデアを着想、アイロボット社に入社後「床掃除ロボット」として着想から約10年の歳月を費やして2002年に製品化したのがルンバの始まりでした。

そう、今でこそ、各家電メーカーが開発・販売している「ロボット掃除機」ですが、このジャンルが普及する大きな役割を果たしたメジャープレーヤーがアイロボット社であり、ルンバシリーズなのです。2020年にはアイロボット社は創立30周年を迎え、世界累計出荷台数もなんと3,000万台を達成するなど進化し続けています。

発売以来、さまざまな技術革新を遂げているルンバですが、その特徴としては下記のポイントが上げられます(最新モデル「ルンバs9+」に基づく、2021年2月時点)。

【ルンバの主な特徴】

  • バッテリーを内蔵し、室内を自由に自走しながら部屋の清掃を行う
  • 部屋の詳細なマップを作成し、部屋の構造やつながり、また部屋内の家具なども認識。全体・部屋ごとの清掃の際に効率のいいパターンを自動で作成し実行する
  • フローリングやカーペットなどを認識し、吸引力をリアルタイムに調整して最適な清掃結果を実現する
  • 清掃が終了すると、充電機能を備えたクリーンベースに自動で帰還。ルンバ本体のゴミはクリーンベース側に吸引し、メンテナンスの手間も省く
  • ルンバ自身が1週間の動作パターンを解析し、頻度の高い清掃に関しては自動実行できるようスケジューリングを提案する

最新モデルはまさに「ロボット掃除機」と呼ぶにふさわしい機能を備えるようになりました。ロボット掃除機のトップメーカーとして、ユーザーの利便性を見据えた進化を続けています。

■ルンバがもたらす最大のメリットは「時間」

ルンバはジャンルとしては掃除機の一種です。面倒なゴミ掃除を人間に代わって行ってくれるので、そのぶん時間が浮きます。

アイロボット社がWi-Fiコネクト製品の総稼働時間から算出したルンバの平均稼働時間は年間で約144時間! 1日に換算すると24分も自由時間が増える計算になります(アイロボット調べ。2018年10月10日発表)。

それだけではなく、ルンバは狭いところや人間の手が届きにくいところまで隅々を掃除してくれて、排気もクリーンにしてくれます。

日々の基本的な掃除はルンバに任せて、きちんと掃除はしつつも自由時間を得る。「時間」はとても貴重なものですので、ルンバに興味が湧いてきたらぜひ購入を検討してみてください。

2 ルンバシリーズ紹介

ルンバは従来「ルンバ+3桁数字」という名称が付けられていましたが、2018年に大きな変化があり、「ルンバ+アルファベット+1桁数字」という製品名に変更されました。下記に代表的な製品をまとめてみました。

▽ルンバシリーズの代表的な製品

■数字シリーズ ■アルファベットシリーズ
モデル名 643 671 e5 i7 i7+ s9+
 
発売年月 2018年8月 2020年2月 2018年10月 2019年2月 2019年3月 2020年2月
一言コメント エントリーモデル 643後継エントリーモデル ハイコストパフォーマンスモデル インテリジェンス大幅進化   デザイン変更・さらに吸引力アップ!
主な特徴 ・ルンバシリーズ最廉価モデル
・自動充電機能あり
・バーチャルウォール対応
・スマホ対応
・スケジューリング機能対応
・90分稼働を実現
・671の5倍の吸引力
・ゴム製デュアルアクションブラシ採用
・洗えるダストカップ採用
・671の10倍の吸引力
・iAdapt 3.0を搭載し、部屋・エリアなどのピンポイント清掃が可能
・i7+は自動ゴミ収集機「クリーンベース」が付属
・671の40倍の吸引力
・D型の新型筐体を採用
・デュアルアクションブラシが30%拡大
・クリーンベース付属
吸引力 ★★ ★★★ ★★★ ★★★★★
ナビゲーション力 ★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
お手入れのしやすさ ★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★★
スマート清掃 ★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
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※表中の星評価は、執筆者が同条件のもと実施した比較検証テストの結果をもとに判断したものです。

従来のモデルは、数字が大きくなるに従って性能能力も価格も高くなっていました。2018年からは各アルファベットに続く数字の大きさで上位・下位を表すようになっています。

  • ルンバe5
    アイロボット社も認めるシリーズ最高のコスパを誇る。

  • ルンバi7/i7+
    スマホとの連携により詳細できめ細やかな清掃スケジュールをセットできるだけでなく、過去の清掃パターンを分析し、スケジューリングを提案してくるなどまさにインテリジェントなロボット掃除機に進化。I7とi7+の違いは自動ごみ収集機「クリーンベース」の有無

  • ルンバs9+
    最高の清掃能力を実現するため、シリーズ初めて筐体のサイズをD型に変更し、エントリーモデル「ルンバ643/671」のなんと40倍もの最高清掃性能を達成。

  • ルンバ643/671
    ルンバのエントリーモデル。643と647の違いはスマホ対応の有無

ルンバを選択するときには、こうしたラインナップの特徴も考慮するといいでしょう。

3 ルンバシリーズの選び方・比較するポイント

ルンバ643、ルンバe5、ルンバi7、ルンバs9+の集合画像

たくさんあるルンバシリーズのなかから、自分と相性ぴったりの1台を探すなら、どんなポイントに注目するべきなのでしょうか?

主なチェック項目と関連機能、おすすめの機種をまとめてみました。

■ルンバ選びのチェック項目とおすすめ機種

▽チェック項目とおすすめ機種

チェック項目 関連機能 おすすめ機種
部屋数が複数・広い
(2DK以上/55㎡以上)
ナビゲーション機能
吸引力
バッテリー持続時間
ルンバi7/i7+
ルンバs9+
・部屋数が多い・あるいは広い場合、マッピング機能を活用して効率よく清掃するルンバがおすすめ
・バッテリーも1回で75分以上清掃可能なモデルがおすすめ
チェック項目 関連機能 おすすめ機種
汚れが多め
カーペットの部屋が多い
吸引力
パワーブースト機能
ルンバi7/i7+
ルンバs9+
・人の出入りが多いなど、汚れがひどい場合は10倍以上の吸引力を備えたモデルがおすすめ
・カーペットの部屋が多い場合は自動判別して吸引力をブーストする機能を備えたモデル(「ルンバs9+」のみ搭載)がおすすめ
チェック項目 関連機能 おすすめ機種
アレルギー対策が必要
幼児がいる家庭
ダストカットフィルター ルンバe5
ルンバi7
ルンバs9+
・排気からカビ、花粉、ダニ、犬や猫などペットによるアレルゲンを99%捕捉する「ダストカットフィルター」搭載モデル
・ダスト容器が洗えるモデルがベター
チェック項目 関連機能 おすすめ機種
ペットを飼っている 吸引力
ゴム製デュアルクリーニングブラシの有無
ルンバe5
ルンバi7/i7+
ルンバs9+
・換毛期などを考えると最低でも吸引力が5倍以上のモデルがおすすめ
・メインブラシがゴム製のモデルがおすすめ
チェック項目 関連機能 おすすめ機種
清掃を細かく設定したい ナビゲーション機能
スケジューリング機能
ルンバi7/i7+
ルンバs9+
在宅勤務中にロボット掃除機を動かしたい、短時間で清掃したいなど、細かく清掃をスケジューリングしたい場合は「imprintスマートマッピング」機能を備えたモデルをチョイス
チェック項目 関連機能 おすすめ機種
コスパ重視 価格 ルンバe5
ルンバi7
・吸引力5倍で上位機種譲りの清掃システムを備えて価格はエントリークラスの「ルンバe5」のコスパが光る
・ナビゲーションやマッピピングなど、ロボット掃除機ならではの機能に魅力を感じる場合はクリーンベースなしの「ルンバi7」がおすすめ

コスパを考える際にチェックしていただきたいのは、吸引力と価格を比較した下記グラフです。

▽ルンバシリーズの価格と吸引力

ルンバシリーズの価格と吸引力

「ルンバe5」と「ルンバ960」の吸引力は同じ5倍ですが、960の方はマッピング機能を備えています(iAdapt 2.0)。

部屋の大きさ・広さによっては、マッピング機能は不要です。筆者はこれまでのルンバ使用経験から個人的に「2DK・55㎡」を目安にしています。

また、「ルンバi7」と「ルンバi7+」の差はクリーンベース(自動ゴミ収集機)の有無だけです。

毎日動作させた場合、クリーンベースなしでは基本的に2~3日に1度はダストカップを掃除する必要がありますが、クリーンベースがあれば約60日間はゴミ処理不要になります。ゴミ捨ても紙パックを交換するだけでストレスフリーです。

>>>ルンバのシリーズごとの比較記事を読むならこちら

現行全機種でどのルンバがおすすめ?リアル比較検証で選び方がわかる

4 現行機4機種 徹底比較!

ここまでは、吸引力や機能、価格などカタログスペックでチェックしてきましたが、このコーナーでは、ルンバの現行機種4つを実際に同じ条件で清掃を行い、その実力を比較・検証してみました。テストした機種は下記の4台です。

・ルンバ643
・ルンバe5
・ルンバi7+
・ルンバs9+

※ルンバi7とi7+は自動ゴミ収集機「クリーンベース」の有無による違いのためルンバi7のテストは省略、ルンバ643とルンバ671はスマートフォン対応有無の違いのためルンバ671のテストを省略しています

まずは、それぞれの機種をチョイスしたポイントと、それぞれの機種の特徴を整理します。

■「ルンバ643」機種紹介

ルンバ643の正面画像

△「ルンバ643」本体の正面と底面

「ルンバ643」は2018年8月に発売された、ルンバシリーズでも最廉価のモデルです。ほかにも色違いの641・642がありますが、機能差はありません。また671はiRobot Homeアプリと連動した動作を設定できますが、機能差はやはりありません。

「ブラシで汚れをかき出し→中央に集め→吸引する」という3段階のクリーニングシステムを採用、1度のフル充電で約60分動作します。

【注目ポイント】 
機能をそぎ落として低価格を実現したエントリーモデル

自動充電機能やバーチャルウォール機能は対応していますが、それ以外の機能はありません。iAdapt搭載により、複数のセンサーを活用しながら清掃しますが、動きはあくまでランダムなので、磨き残しなどが発生することもあります。

清掃を開始するには、本体上部中央の「Clean」ボタンを押す必要があります。とことん価格を抑えたい人におすすめです。

■「ルンバe5」機種紹介

ルンバe5の正面画像

△「ルンバe5」本体の正面と底面

「ルンバe5」は、2018年10月に発売開始されたモデルで、コストパフォーマンスに優れたモデルです。

最廉価モデルの「ルンバ643」と比較して吸引力は約5倍を実現、ほかにも上位機種譲りの清掃システムを備えています。

【注目ポイント1】 
最新の清掃システムを搭載

「AeroForce3段階クリーニングシステム」は、600シリーズが搭載する「3段階クリーニングシステム」をさらに強化し、ルンバ内部に真空状態を発生させることで、ゴミの吸引力をさらにアップさせ、「ルンバ960」と同等の5倍を実現しています。

また、「ルンバe5」では、600シリーズが「毛のメインブラシ」+「ゴム製のフレキシブルブラシ」なのに対して、「ゴム製デュアルアクションブラシ」を採用。メイン・フレキシブルともにゴム製のブラシのため、髪の毛やホコリなど長い形状のものが絡まりにくく、メンテナンスしやすく改善されています。

【注目ポイント2】 
上位機種譲りの新機能を搭載

「ルンバe5」は清掃システムだけでなく複数の機能を、2018年10月移行に発売された10万円超えの上位モデルに先行して搭載しています。たとえば「ルンバe5」はダストカップを水洗いできますが、当時のハイエンドモデルだった「ルンバ980/960」には採用されておらず、後発の「ルンバi7」以降に採用された機能です。

また、マッピング機能はありませんが、スマホ連携によって自動清掃も可能になっています。

>>>ルンバe5のレビュー記事を読むならこちら

【ルンバe5レビュー】アイロボット コスパ最強モデルの性能やメリット・デメリットを徹底解説

■「ルンバi7+」機種紹介

ルンバi7+の正面と底面

△「ルンバi7+」本体の正面と底面

「ルンバi7」は2019年2月に、「ルンバi7+」は2019年3月にそれぞれ発売されたハイエンドモデルです。両者の違いは自動ゴミ収集機「クリーンベース」の有無となります。

【注目ポイント1】
インテリジェンスの進化でおまかせ清掃もレベルアップ

最新のセンサー技術「iAdapt 3.0」を搭載し、部屋全体の詳細な地図を作成して、掃除効率を大幅アップ。それだけでなく、さらに部屋の中の特定のエリアなども解析して「リビングのソファ周りだけ」「ベッドの周囲だけ」などピンポイント清掃も可能になりました。

【注目ポイント2】
クリーンベースでゴミ捨て回数も激減!

「ルンバi7+」には「クリーンベース」という自動ゴミ収集機が初登場しています。従来ホームベースは充電のみを提供していましたが、この「クリーンベース」はルンバが清掃を完了するたびに、ルンバ本体のダスト容器からゴミを強力に吸引し、クリーンベース内に取り付けられた紙パックに蓄えることで、約60日間ゴミ捨て不要を実現しています。

>>>ルンバi7+のレビュー記事を読むならこちら

【ルンバi7+レビュー】アイロボット 性能・機能に妥協なし! お掃除はコレにおまかせ

■「ルンバs9+」機種紹介

ルンバs9+の正面画像

△「ルンバs9+」本体の正面と底面

「ルンバs9+」は2020年2月に発売され、2021年2月現在もルンバシリーズの最上位機種でクリーンベースが付属します。iシリーズとは異なり、クリーンベースが付属しないモデルは発売されていません。

【注目ポイント】
筐体デザインを変更してさらなる吸引力を実現!

「ルンバs9+」最大の注目ポイントは、なんといってもルンバ初のD型筐体を採用した点にあります。部屋の角にしっかり入り込むことを考えると、D型の肩の部分は有効です。しかし、本体ぎりぎりの幅の通路に入り込んでしまうと、方向転換の際に肩の部分がぶつかってしまうリスクがありました。

最新の「ルンバs9+」では、ナビゲーションの進化によってD型での安定走行を実現。新筐体デザインにより、本体底面にあるゴム製デュアルクリーニングブラシも「ルンバi7」に比べて30%も大型化することに成功し、一度に清掃できる範囲も広がり、吸引力は600シリーズのなんと40倍を実現しています。

5 実機テスト:4機種にゴミを吸わせてみる

それでは、この4機種を使って、実機の清掃テストを実施します。カタログスペックではない、真の実力をチェックしてみましょう!

■テスト環境と評価項目について

ゴミを散らばらせた床とゴミ

実機テストのために用意したスペースとゴミ

▽実機テストの条件

テスト項目 内容
動作スペース 幅 1.4m x 奥行き 1.6m (2.24㎡)
床の素材 ウッドカーペット
動作時間 5分(通常モード)
まいたゴミ ・コーヒー豆(出がらし) 10g
・砂 10g
・ウィッグを約10cmにカットしたもの 3g
・色紙をシュレッダーしたもの 2g
合計 25g
テスト機種 ・ルンバ643
・ルンバe5
・ルンバi7+
・ルンバs9+

今回の実機テストは、ウッドカーペットを敷いた幅 1.4m x 奥行き 1.6m = 約2.24㎡のスペースで行いました。

ゴミについては、①コーヒー豆かす ②園芸用の砂 ③ウィッグをカットしたもの、また④色紙をシュレッダーでカットしたものの4種類をミックスして、実際のゴミに近いものを作りました。

同テストスペースにゴミを均等にまき、各機種を5分間動作させて残ったゴミの量や種類、特徴などをチェックしています。

なお、今回は「ルンバi7+」および「ルンバs9+」は地図を作成せずに清掃をしています。

※いずれも1回のみの検証結果ですので、条件によって結果が変わる可能性があります。

▽評価項目

評価項目 内容
4機種中ランキング ちりとりで回収した量を他機種と比較
残ったゴミの種類 各種ゴミの中で取り切れなかったゴミ
苦手な場所 「平地」「角」「隅」のゴミ残り状況
動作音 動作中の音量(測定器使用)

■ルンバ4機種実機テストまとめ

残ったゴミの量で判断すると、今回のテスト結果は下記のとおりとなりました。

第1位 ルンバe5
第2位 ルンバs9+
第3位 ルンバi7+
第4位 ルンバ643

▽テスト結果まとめ

評価項目 ルンバ643 ルンバe5 ルンバi7+ ルンバs9+
4機種中ランキング 4位 1位 3位 2位
残ったゴミの種類 4種類ともに多い 砂がほとんどで、ウィッグが少量 4種類ともまんべんなく残る まんべんなく少なめ
苦手な場所 ランダムな動作のためムラがある 左奥の隅 特になし 特になし
動作音 82.7db 91.8db 93.6db 93.4db

▽ルンバシリーズの比較検証BEFOREとAFTER

ルンバシリーズの比較検証BEFOREとAFTER

▽ルンバシリーズの5分動作後に残ったゴミ

ルンバシリーズの5分動作後に残ったゴミ

もともとマッピング機能がない「ルンバe5」が、詳細で正確なマップを作成することで進化を発揮する「ルンバs9+」「ルンバi7+」を抑えて1位になるという興味深い結果になりました。

機種別紹介でも解説したとおり、「ルンバe5」はマッピング機能以外の上位機種のいいところを抽出して詰め込みつつ、低価格を実現していますので、初めて購入するルンバとしては最適だと思います。

ただし、そんなコスパ最高の「ルンバe5」ですが、基本的に部屋数が複数になる場合は要検討です。マッピング機能を持たないため、ホームベースのある部屋から移動してしまうと迷子になる確率がアップします。

ワンルームや1LDKなど大きな部屋を移動する場合は問題ありませんが、それ以上、たとえば2DK(平均55㎡)以上の部屋にお住まいの場合は「ルンバi7+」以上の機種がおすすめです。

次章から、個別の機種のテスト結果をレビューしていきましょう。

■「ルンバ643」テスト結果

評価項目 ルンバ643
4機種中ランキング 4位
残ったゴミの種類 4種類ともに多い
苦手な場所 ランダムな動作のためムラがある
動作音 82.7db

「ルンバ643」は、4機種中最下位の4位という結果になりました。

この結果は、主に「動作のランダムさ」に起因しています。テスト中の動作を見ていると「ある一点を中心とした回転」や「移動」をランダムに繰り返しており、結果として大きく吸い残す場所が発生していました。

またテスト中は「排気の多さ」も気になりました。ほかの3機種と違って、「ルンバ643」は排気の量が多く、また吸引力も最下位のため「ゴミの上を通過し、吸いきれなかったゴミを排気でまき散らす」といったシーンが多く見受けられました。

ルンバ643の比較検証動作後の底面画像

また、メンテナンス性の悪さも目立ちました。「ルンバe5」以上の機種はすべてゴム製のデュアルクリーニングブラシを搭載していますが、本機はゴムのブラシ+毛のブラシのため、特に長いウィッグの毛がブラシに絡みつき、ゴミを捨てる際にも付属のブラシを使っていちいち掻き出す必要がありそうです。

■「ルンバe5」テスト結果

評価項目 ルンバe5
4機種中ランキング 1位
残ったゴミの種類 砂がほとんどで、ウィッグが少量
苦手な場所 左奥の隅
動作音 91.8db

今回のテストでは、なんと「ルンバe5」が4機種中1位の結果となりました。前述の「ルンバ643」と異なり、本機は決まった方向で左右に大きく移動しながら、壁にぶつかった際にその壁の位置を記憶、ある程度面の清掃が終わると、壁をなでるようにトレースしていました。

ルンバe5の比較検証動作後に角に残ったゴミ画像

4隅のうち、壁際に沿って掃除する動作が見られなかったのが、この左奥の角でした。あと1分動作時間が長ければ、ここも問題なく清掃されていたと思います。

ルンバe5の比較検証動作後の底面画像

長い毛に関しては、写真のようにゴム製のクリーニングブラシに巻きつく形で集められていましたが、走行には支障がありませんでした。

また、デュアルクリーニグブラシは「ルンバe5」本体の掃除をする際に簡単に取り外しができ、大量に絡みついた髪の毛も筒状にスポっと抜き去るように捨てられるので、問題ありませんでした。

■「ルンバi7+」テスト結果

評価項目 ルンバi7+
4機種中ランキング 3位
残ったゴミの種類 4種類ともまんべんなく残る
苦手な場所 特になし
動作音 93.6db

テストを行ったなかで、「ルンバi7+」が3位という意外な結果になりました。

今回はテストスペースのマップを作成しない状態でテストを実施したので、「ルンバi7+」の大きな特徴である「詳細なマップを作成した上で効率の良い清掃を行う」という強みが十分に活かされなかったためだと思われます。

「ルンバi7+」本体上面には「ライトリング」というルンバの稼働状況を表示するLEDがありますが、5分のテスト時間中、本機は青い状態=「なにか特別な作業をしている状態」を表示しながらバックをするシーンが多く見られ、実際の清掃時間としては全体の約60%程度にとどまってしまったのが3位の主な要因だと思われます。

清掃中の動作については、テストスペースの左右方向に大きく清掃しながら、奥に進んでいくパターン動作が多く見られました。全体を左右方向の清掃で吸引した後、部屋の角に沿って清掃する動作をある程度行った時点でタイムアウトとなりました。

ルンバi7+が壁に沿って吸引している画像

清掃能力に関して意外だったのは、「ルンバi7+」が通過した場所にも関わらず、主に砂やコーヒー豆がうっすらと残っている点でした。こちらも、完全なマップ作成とセンサーを活用したゴミ検知がうまく動作すれば問題ないと思いますが、今回のテスト結果としては第3位となりました。

■「ルンバs9+」実機テスト評価

評価項目 ルンバs9+
4機種中ランキング 2位
残ったゴミの種類 まんべんなく少なめ
苦手な場所 特になし
動作音 93.4db

「ルンバs9+」は今回の結果としては第2位でした。

「ルンバi7+」同様、マップがないため次の動作を考えているような場面も見受けられましたが、それをカバーするように移動・清掃のスピードが速いため、総合して今回のテストスペース全体をうまく清掃できていました。

ルンバs9+が壁に沿って吸引している画像

また、印象的だったのは新しいD型の筐体をうまく生かした角の処理でした。角の先端までエッジクリーニングブラシが移動したため、以前よりもブラシの長さは短くなっていますが、それでも本体の角を壁に沿わせるように、確実に角や隅からゴミを掻き出すシーンをしっかりチェックすることができました。

6 まとめ

本記事では、ルンバの歴史やそれぞれの個性を紹介し、また現行機4機種について実機テストも交えてしっかりとレビューしてみました。あなたの希望に合ったルンバは見つかりましたか?

気になった機種はレンタルしてみる…という手もあります。特にルンバは実際の部屋数や大きさ、ライフスタイルに合わせて最適なモデルを選ぶのがおすすめです。「kikito」ではルンバをレンタルで使ってみたあとに、公式オンラインストアで購入するとレンタル料金をdポイントで還元する「ロボットスマートプラン+」もあります。プランの詳細はページをチェックしてみてくださいね!

※2021年2月時点での情報です。最新の情報はメーカーのホームページでご確認ください。
※商品写真および画像はイメージです。

■取材・執筆

デイブ田中  

デイブ田中

ガジェット・家電のレビューをメインに扱うブログ「デイブ」を運営する副業ブロガー。1969年生まれ。パソコン専門誌の編集者からキャリアをスタートし、外資系企業のマーケターとして勤務しながら、2019年よりブロガーとしても活動中。


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