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ルンバの現行機集合

おすすめルンバ比較!全種類の実機テストと利用シーン別選び方

iRobot ロボット掃除機 ルンバ j7+ おためし1ヶ月コース

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ルンバ
公開日:2021年4月1日(2024年2月6日更新)


ロボット掃除機の購入を検討したら考えるのが「ルンバ」ですよね。ただ、ルンバといっても、3万円台で購入できるエントリーモデルから、19万円ほどするハイエンドモデルまでさまざまなモデルがあり、どれを購入すればよいのかわからない、という声が多いのも事実です。

そこで今回は、最新機種の「ルンバ i5+」含むルンバシリーズすべてを実際に使って比較レビューします。機種ごとの特徴や選ぶ際の比較ポイントも解説します。実機を使ったごみ清掃テストの結果にもご注目ください。

1 ルンバとは? なぜルンバがおすすめなの?

■ルンバの登場から現在まで

ルンバの登場から現在まで

「ルンバ」とは、米アイロボットが開発・販売する「ロボット掃除機」の名称です。2002年に発売されてから、さまざまなアップデートによってロボット掃除機業界をけん引し続け、今や「ロボット掃除機=ルンバ」といっても過言ではないでしょう。

2020年には創立30周年を迎え、21年末には世界累計販売台数がなんと4,000万台を達成するほど進化と成長を続けています。 発売以来、さまざまな技術革新を遂げているルンバですが、一体なにが魅力なのか以下で詳しく解説します。

■ルンバがもたらす最大のメリットは「時間」

約8割の人が「ルンバの導入によって時間に余裕が増えた」と感じていることを表す表

△「ロボット掃除機の誤解 ルンバ パラドックス」実態調査より(アイロボットジャパン調べ)

ルンバ最大の魅力は、掃除の時間が減らせること!アイロボットジャパンが実施したアンケートでは、ルンバ購入者の約8割が「ルンバの導入によって時間に余裕が増えた」と回答しました。

また、ルンバを導入後増えた時間に対する調査では、「週に5時間以上」と回答した人が67.9%という結果に。面倒な掃除を代わってくれるだけでなく、時間を生み出すことも可能にしているとわかります。

時間のメリットだけでなく、アプリを使って外出先から操作できたり、人間の手が届きにくいところまで隅々を掃除できたりと、普通の掃除機にはない機能が豊富なのも人気の秘訣です。

日々の基本的な掃除はルンバに任せて、自由時間を得る。ルンバを導入して、生活の質を向上させてみませんか?

2 ルンバシリーズ紹介

ルンバは従来「ルンバ+3桁数字」という名称が付けられていましたが、2018年以降より「ルンバ+アルファベット+1桁数字」という製品名に変更されました。下記に代表的な製品をまとめてみました。

ルンバシリーズ紹介

従来のモデルは、数字が大きくなるに従って性能も価格も高くなっていました。2018年からは各アルファベットが製品の特徴を、またその後に続く数字の大きさで上位・下位を表すようになっています。

sシリーズは現行シリーズでは最上位モデルとなっており、「ルンバ s9+」のみが発売されています。吸引力は「ルンバ600シリーズの約40倍あり、唯一D字型の形状を採用したモデルです。

jシリーズは障害物回避に優れたモデルです。ケーブルやペットの排泄物などを個別に認識し、適切に回避するのが特徴で、現行は「ルンバ j7/j7+」と「ルンバ コンボ j7+」の3機種がラインナップされています。

iシリーズはエントリー~ミドルレンジのラインナップです。現行製品では「ルンバ i2」と「ルンバ i5+」「ルンバi5」※の3機種が発売されています。「ルンバ i2」は、シリーズ最廉価モデルながら、吸引力はjシリーズと同等の性能を持ち、4部屋以内の間取りであればしっかり清掃してくれます。
※2023年6月1日より販売。

ルンバを選択するときには、こうしたラインナップの特徴も考慮するといいでしょう。

3 ルンバシリーズの選び方・比較するポイント

たくさんあるルンバシリーズのなかから、自分と相性ぴったりの1台を探すなら、どんなポイントに注目するべきなのでしょうか?

■得意な掃除範囲が異なる!清掃可能範囲に合わせてモデルを選ぼう

まずは、掃除を行う部屋の合計数からモデルを決めましょう。

現行機では、「s9+」「j7/j7+」が5部屋以上、「i2」「i5」が4部屋以内の掃除が可能です。実際の部屋数よりも、対応可能部屋数が多いものを選ぶ分には問題ありませんが、対応可能部屋数が少ないものを選んでしまうと、全部屋掃除できないということになりえるので注意しましょう。

ハイエンドモデルになるほど、高機能なセンサーやマッピング機能を備え、効率良く掃除ができるため、部屋数が少なくても上位モデルを選ぶというのもおすすめですよ。

■とにかく吸引力重視ならs9+。コスパ重視ならi2でも十分

吸引力の高さを重視する人は、「s9+」がおすすめ。最新のルンバシリーズのラインナップのなかでは、最上位機種の「ルンバ s9+」だけが「ルンバ600シリーズ」の約40倍という強力な吸引力を備えています。

そのため、部屋数が多く、また毎日ごみが散らかるような環境では「ルンバ s9+」が唯一の選択肢となるでしょう。

通常レベルのごみの量の場合は、吸引力以外のポイント、たとえばクリーンベースの有無やカメラによる障害物回避機能、また水拭きもできる2 in 1モデルが適しているか、などに注目して選ぶとよいでしょう。

■都度のごみ捨てが面倒な人にはクリーンベースはマスト

日々の生活が忙しい人には、最大約1年ごみ捨てが不要になるクリーンベース付きがおすすめ。

クリーンベースは、ルンバ本体のダスト容器に溜まったごみを、ホームベース側の紙パックに吸い上げることで、毎回のごみ捨てを不要にしてくれる機能です。

<ルンバシリーズのクリーンベース付属状況>

モデル名 クリーンベース 公式オンラインストア通常価格
ルンバ s9+ 186,780円(税込)
ルンバ コンボ j7+ 159,800円(税込)
ルンバ j7+ 129,800円(税込)
ルンバ j7 △(注1) 99,800円(税込)
ルンバ i5+ 89,800円(税込)
ルンバ i2 △(注2) 39,800円(税込)

△ルンバシリーズのクリーンベース付属状況

注1:4733738 クリーンベース充電ステーションが使用可能(44,000円税込)
注2:4639331 クリーン ベース充電ステーションが使用可能(44,000円税込)

ルンバシリーズでは、末尾に「+」がつくモデルは標準オプションとしてクリーンベースが付属します。現行ラインナップのなかでは、「ルンバ s9+」「ルンバ コンボ j7+」「ルンバ j7+」「ルンバ i5+」の4機種がクリーンベース付属モデルです。なかでも「ルンバ i5+」はクリーンベース付属ながら、9万円を切る価格が魅力です。

また、「ルンバ j7」と「ルンバ i2」の2機種は、別売りの専用クリーンベースが販売されていますので、まずはクリーンベースなしで購入して後付けすることも可能です。

■機種によって付属機能は違う!こだわり機能がある人は確認しよう!

ごみを吸引するほかに、細かいこだわりがある人は付属機能をチェックしておきましょう。ルンバはモデルによって、本体機能やアプリ機能に差があります。ハイエンドモデルになれば機能は豊富になりますが、自分にとって必要がある機能かどうかを見極めてコスパのよいものを選ぶのがおすすめです。

例えば「部分清掃エリア・侵入禁止エリアの設定」は「ルンバ s9+」「ルンバ コンボ j7+」「ルンバ j7/j7+」の4機種のみが備えている機能です。この機能があれば、「テーブルやソファの周り」など、部屋の特定のエリアだけを指定して掃除をしたり、細かく侵入禁止エリアを指定したりできるようになっています。

ほかには、「ルンバj7/j7+」「ルンバ コンボ j7+」だけが備える「障害物認識・回避機能」があれば、ペットの排泄物やケーブルなどの障害物を認識し、回避できますよ。

■同時に水拭きできるのは「ルンバ コンボj7+」だけ!

フローリングが多い家庭や、キッチン床掃除もしたい人には同時に水拭きもできる「ルンバ コンボj7+」がおすすめ。ルンバシリーズでは初となる水拭き機能もできるモデルです。

<パッドリフティングシステム>

モップが必要な時だけ登場するパッドリフティングシステムを採用

△モップが必要な時だけ登場するパッドリフティングシステムを採用

ルンバシリーズ初の2 in 1モデルである「ルンバ コンボj7+」は、必要な時だけ水拭きパッドが降りてくる独自の「パッドリフティングシステム」を搭載しています。これにより、1台で水拭きと吸引を同時に行えるようになりました。

ただし、「ルンバ コンボ j7+」の水拭き機能はあくまで水を滴下して行う標準的なものなので、専用洗剤を使ってしっかり水拭きを行いたい場合は、水拭き専用機の「ブラーバ ジェット m6」と「ルンバ」の併用をおすすめします。両機種には連携機能があり、ルンバが吸引した後、自動的にブラーバが水拭きを開始するように設定可能です。

4 ルンバ現行機 5機種 徹底比較!

ここからは、ルンバシリーズの現行5機種を、実際に清掃テストを行った結果の順位別に詳しく解説していきます。テストした機種とテスト結果は下記の図の通りです。

<ルンバ現行5機種と実機テストの結果ランキング>

順位 モデル名 総合点数 ごみの残量 清掃時間 残ったごみ コメント
1位 s9+ 8 5 3(14分) コーヒーかすが数粒残っただけ シリーズ最大吸引力とD型デザインで弱点なし。フローリングの溝まですっきり
2位 i5+ 8 4 4(11分) ゴミ残りが少なく、コーヒーかすと砂が少量のみ 丁寧かつスピーディに吸引掃除を実行。独特な動作音の大きさは気になる
3位 j7+ 8 3 5(10分) 完了時間は最速レベル。ゴミは平均的に残った 家具・壁との接触が少なく、障害物も見事に回避。緩急のあるキビキビ動作が特徴
4位 コンボj7+ 7 3 4(11分) 水拭きにより、砂がしっかり除去できていた 障害物回避は完璧。唯一水拭き対応モデルとして床のサラサラ感は5機種中NO.1
5位 i2 6 1 5(10分) コーヒーかすと砂が多め、紙ごみと髪の毛は皆無 直線的な動作で無駄がなく、迅速な清掃。吸引も安定しているがごみ残りは多め

△ルンバ現行5機種と実機テストの結果ランキング

テスト条件や内容については「実機テスト詳細」で詳しく解説しているので、チェックしてみてくださいね。

■第1位 ルンバs9+

「ルンバ s9+」本体の正面と底面

△「ルンバ s9+」本体の正面と底面

【テスト結果:ルンバ s9+】

評価項目/機種 ルンバ s9+
5機種中ランキング 1位
ごみの残量(5段階評価) 5点
清掃時間 (5段階評価) 3点
合計点数 8点
残ったごみの種類と特徴 コーヒーかす数粒のみ

「ルンバ s9+」は2020年2月に発売され、ルンバシリーズの最上位機種。iシリーズとは異なり、クリーンベース(自動ごみ収集機)が付属しないモデルは発売されていません。

【注目ポイント】
筐体デザインを変更してさらなる吸引力を実現

「ルンバ s9+」最大の注目ポイントは、なんといってもルンバ初のD型筐体を採用した点にあります。部屋の角にしっかり入り込むことを考えると、D型の肩の部分は有効です。しかし、本体ぎりぎりの幅の通路に入り込んでしまうと、方向転換の際に肩の部分がぶつかってしまうリスクがありました。

「ルンバ s9+」では、ナビゲーションの進化によってD型での安定走行を実現。新筐体デザインにより、本体底面にあるゴム製デュアルアクションブラシもルンバ iシリーズに比べて約30%も大型化することに成功。一度に清掃できる範囲も広がり、吸引力は600シリーズのなんと約40倍を実現しています。

▼ルンバ s9+の比較検証BEFOREとAFTER・残ったごみ

BEFORE AFTER
「ルンバ s9+」清掃比較BEFORE 「ルンバ s9+」清掃比較AFTER
清掃後の床面 残ったごみ
「ルンバ s9+」テスト結果 「ルンバ s9+」清掃比較

△「ルンバ s9+」はさすがハイエンド。コーヒーかす数粒のみ残っただけ

シリーズ中ハイエンドモデルとなる「ルンバ s9+」が、今回の結果としては第1位を獲得。ごみの残量に関しては、唯一600シリーズの約40倍と最高性能を誇っており、テスト結果としても、ほとんど残りませんでした。また、ほかの機種が苦手とした、フローリングの溝の隙間に入り込んだ細かい砂粒までしっかり清掃できていて、さすがの結果となりました。

吸引力の高さに加えて、好結果につながったと思われるのが、「ルンバs9+」のみが採用しているD型筐体の形状です。

これは、部屋の角や隅のごみをかき出すときに特に効果的なのですが、同時に本体底面に装着されたゴム製デュアルクリーニングブラシの大型化にも貢献しています。

写真のように、「ルンバ i5+」17cmに対して、「ルンバ s9+」24cmと約42%分も伸長されています。これにより、ごみをキャッチする能力が向上しています。

■第2位 ルンバ i5+

「ルンバ i5+」本体の正面と底面

△「ルンバ i5+」本体(左)/「ルンバ i5」の底面(右)

【テスト結果:ルンバ i5+】

評価項目/機種 ルンバ i5+
5機種中ランキング 2位
ごみの残量(5段階評価) 4点
清掃時間 (5段階評価) 4点
合計点数 8点
残ったごみの種類と特徴 コーヒーかすと砂が微量

「ルンバ i5+」は2023年3月に発売された最新機種で、ラインナップ的には「i2」と「j7/j7+」の中間に位置しています。新しくコンパクトな横型のクリーンベース(自動ごみ収集機)が付属し、89,800円(税込)と9万円を切る価格を実現したモデルです。

【注目ポイント】
横置きスタイルのクリーンベースも注目だが、ナビゲーション性能の高さもチェック!

「ルンバ i5+」は、「ルンバ i3+」のクリーンベースの高さから約15cmもコンパクトになった横置きタイプのクリーンベースを採用。キッチンカウンターの下など、高さがあまりない場所でも設置できるようになりました。

さらに、「フロアトラッキングセンサー」や「リアクティブセンサー」を新たに搭載したことで、「i2」以上に優秀なナビゲーション性能を実現しています。特に、「リアクティブセンサー」は、これまで感知が難しかった斜め上の角度からの圧力を感知できるようになったため、ルンバが立ち往生する原因となる「手前は高いが、奥に進むにつれて低くなっている場所」を回避できるようになりました。

▼ルンバ i5+の比較検証BEFOREとAFTER・残ったごみ

BEFORE AFTER
「ルンバ i5+」清掃比較BEFORE 「ルンバ i5+」清掃比較AFTER
清掃後の床面 残ったごみ
「ルンバ i5+」テスト結果 「ルンバ i5+」清掃比較

△「ルンバ i5+」の結果はコーヒーかすと砂が微量残ったのみ

最新機種の「ルンバ i5+」が2位にランクイン! 動作音のうるささが気になりましたが(騒音レベル 73db〜74db)、部屋の周囲をなぞるように掃除した後、キビキビと部屋の中央を弓形に吸引する様が印象的でした。

吸引力に関しては、「s9+」以外の現行機種は同じレベルなのですが、「ルンバ i5+」は明らかに吸引力が強い印象です。

また、吸引音についても比較的静かになっています。新しく「クワイエットモード」を採用し、部屋と部屋の移動の際にはブラシの回転や吸引をストップすることで、静かに移動できるようになりました。コンパクトなクリーンベースと相まって、安心して掃除を任せられる実力派に仕上がっています。その点を除けば、コンパクトなクリーンベースのおかげで安心して掃除を任せられる実力派に仕上がっています。

>>>ルンバ i5+の詳しいレビュー記事を読むならこちら

ルンバ i5+を自宅で試してみよう

■第3位 ルンバj7+

「ルンバ j7+」本体の正面と底面

△「ルンバ j7+」本体(左)/「ルンバ j7」の底面(右)

【テスト結果:ルンバ j7+】

評価項目/機種 ルンバ j7+
5機種中ランキング 3位
ごみの残量 (5段階評価) 3点
清掃時間 (5段階評価) 5点
合計点数 8点
残ったごみの種類と特徴 全種類とも平均的に少なめ

「ルンバ j7/j7+」は2022年2月に発売されたモデルで、「ルンバ j7」は99,800円(税込)、クリーンベース(自動ごみ収集機)が付属する「ルンバ j7+」が129,800円(税込)です。

価格的には以前発売されていた「ルンバ i7/i7+」よりも約1万円それぞれ安く設定されていますが、「賢さ」はルンバ史上最高性能という、非常に戦略的な価格設定がされています。

【注目ポイント】
前面のカメラで障害物を認識・回避し、さらにAIが進化

「ルンバ j7+」に搭載されたカメラ

△「ルンバ j7+」は初めてカメラを本体前面に搭載し障害物を回避することができます

「ルンバ j7/j7+」はPrecisionVision(プレシジョンビジョン)ナビゲーションを採用。ルンバシリーズで初めてロボット前面にカメラを搭載しており、目の前にあるコードやペットの排泄物などの障害物を識別して回避できるようになりました。

これまでのシリーズでは、ペットの排泄物や床に垂れているケーブルなどの回避が苦手でした。特に排泄物などは大変な事態になる場合も…。しかし「ルンバ j7/j7+」はカメラにより、障害物を認識、回避しながらの掃除ができるようになったため、散らかった床でも問題ありません。

さらに、発見した障害物は清掃終了後にアプリ上で画像報告されるため、ユーザーは任意でフィードバックすることが可能。つまり、フィードバックを重ねることで、ルンバがどんどん賢く成長し、より効率的に掃除することができるようになるのです。

▼ルンバj7+の比較検証BEFOREとAFTER・残ったごみ

BEFORE AFTER
「ルンバ j7+」清掃比較BEFORE 「ルンバ j7+」清掃比較AFTER
清掃後の床面 残ったごみ
「ルンバ j7+」テスト結果 「ルンバ j7+」清掃比較

△ごみの跳ね飛ばしはあるものの、全体的にごみの残量は少なめ

最新機種の「ルンバ j7+」は今回の結果としては第3位となりました。

緩急のついた動作が印象的で、全体的に平均的にごみの残量が少なかったので高評価となっています。若干エッジクリーニングブラシによるごみの跳ね飛ばしや、フローリングの溝に詰まった砂が残っている程度でした。

清掃時間に関しても10分と最速レベル。「ルンバj7/j7+」は新搭載のカメラで壁や家具、障害物を検知しており、それらをていねいに回避しながらもこの時間は見事です。いずれもバランスがよく高評価といえます。

今回テスト対象外ですが、障害物認識と回避の正確性には驚かされました。テスト環境であるリビングのソファや収納、細い脚を備えたテレビ台などに対しても、スマートに回避していたのが印象的でした。

こちらは別記事で詳しくご紹介していますのでチェックしてみてください。

>>>ルンバ j7/j7+の詳しいレビュー記事を読むならこちら

ルンバ j7/j7+をレンタルする

■第4位 ルンバ コンボ j7+

「ルンバ コンボ j7+」本体の正面と底面

△「ルンバ コンボ j7+」本体の正面と底面

【テスト結果:ルンバ コンボ j7+ 吸引+水拭きモード】

評価項目/機種 ルンバ コンボ j7+ 吸引+水拭きモード
5機種中ランキング 4位
ごみの残量(5段階評価) 3点
清掃時間 (5段階評価) 4点
合計点数 7点
残ったごみの種類と特徴 コーヒーかすと紙ごみが多少残ったが、砂とウィッグは皆無

「ルンバ コンボ j7+」は2022年11月に発売されました。基本性能は「ルンバ j7+」を踏襲していますが、大きなポイントはルンバシリーズ初の水拭き機能を備えた点です。アイロボット社には水拭き専用の「ブラーバ ジェット m6」がありますが、「ルンバ コンボ j7+」は1台で吸引と水拭きの両方をこなす2 in 1タイプのロボット掃除機となっています。

「ルンバ コンボ j7+」に搭載された「パッドリフティングシステム」はモップパッドを上下回転式のアームに取り付けることで、使用時だけ水拭きモップが床面に移動し、カーペットやラグを検知したときは本体表面に格納されるという、独創的な解決方法を採用しています。

【注目ポイント】
カーペットを濡らさない水拭きモップシステムを新搭載

「ルンバ コンボ j7+」に搭載されたパッドリフティングシステム

△「ルンバ コンボ j7+」に搭載されたパッドリフティングシステム

水拭き対応のロボット掃除機で問題になるのが、カーペットやラグ、畳といった水拭きをしたくないエリアへの対応です。他社製品では、水拭き禁止の部屋やエリアを設けて、水拭き時に侵入させないことで回避するものもありますが、アイロボット社はより確実で利便性の高い方法を発明しました。

このシステムの採用により、カーペット・ラグ・畳などの場所で水拭きを一時的に停止できます。また、水拭き時にモップを床面に押し付ける働きもあるため、頑固な汚れをふき取ることにも効果的です。

▼ルンバ コンボ j7+ 吸引+水拭きモードの比較検証BEFOREとAFTER・残ったごみ

BEFORE AFTER
「ルンバ コンボ j7+」清掃比較BEFORE 「ルンバ コンボ j7+」清掃比較AFTER
清掃後の床面 残ったごみ
「ルンバ コンボ j7+」テスト結果 「ルンバ コンボ j7+」清掃比較

ここで、「ルンバ コンボ j7+」の2 in 1機能を活かした吸引+水拭きモードがランクインしました。吸引のみの時よりも、明らかに残った砂の量が激減しています。

動きの特徴としては、部屋の中央を直線的に移動した後、部屋の周囲をしっかり掃除しているため、エッジクリーニングブラシが跳ね飛ばしてしまうごみも後から周囲を掃除する際に回収できていました。

吸引と水拭きを併用した結果、S9+を除く他の機種よりも砂の残り方が少ないのと、床のサラサラ具合は明らかにNo.1でした。

「ルンバ j7+」の優れた障害物回避能力に加えて、今回テスト対象になっていないような油や皮脂の汚れ、また液体の汚れなどが多いご家庭では、今回のテスト結果とは異なり、「ルンバ コンボ j7+」が上位にランクインするでしょう。

>>>ルンバ コンボj7+の詳しいレビュー記事を読むならこちら

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■第5位 ルンバ i2

「ルンバ i2」本体の正面と底面

△「ルンバ i2」本体の正面と底面

【テスト結果:ルンバ i2】

評価項目/機種 ルンバ コンボ j7+ 吸引+水拭きモード
5機種中ランキング 5位
ごみの残量(5段階評価) 1点
清掃時間 (5段階評価) 5点
合計点数 6点
残ったごみの種類と特徴 コーヒーかすと砂が多めに残ったが、紙ごみとウィッグは皆無

「ルンバ i2」は2022年7月に発売されたルンバシリーズのエントリーモデルです。本モデルには、クリーンベース(自動ごみ収集機)が付属するモデルは設定されていません。

【注目ポイント】
価格は入門機、なのに機能はほぼ“全部入り”

「ルンバ i2」の注目ポイントは、何といっても価格の安さと性能の高さのバランスです。4万円を切る39,800円という導入しやすい価格ながら、清掃性能やセンサー、アプリ連携など主要な機能は上位機種のものを踏襲しています。

複数部屋の清掃もこなし、CleanMap(掃除結果の表示)も可能と、ユーザーがルンバに必要としている機能をしっかり押さえています。これまで、ルンバの導入をためらっていた方でも、ぜひチェックしていただきたいモデルです。

▼ルンバ i2の比較検証BEFOREとAFTER・残ったごみ

BEFORE AFTER
「ルンバ i2」清掃比較BEFORE 「ルンバi2」清掃比較AFTER
清掃後の床面 残ったごみ
「ルンバi2」テスト結果 「ルンバi2」清掃比較

「ルンバ i2」フローリング溝の清掃

△溝に入り込んだ細かい砂もしっかり掃除できています

エントリーモデルの「ルンバ i2」は5機種中では最下位の5位です。今回のテスト環境は1部屋全体で廊下やドアなどの移動が不要なためか、5機種中最速レベルの清掃時間となっています。

先に部屋の内側を直線的に移動した後、部屋の周囲をぐるりとなぞるように掃除をしており、エッジクリーニングブラシが跳ね飛ばしてしまうごみも後から周囲を掃除する際に回収できている場合も多かったです。

ただし、結果的にごみはコーヒーかすと砂が多く残ってしまいました。一方でウィッグや紙ごみはほとんど残りませんでした

>>>ルンバ i2の詳しいレビュー記事を読むならこちら

ルンバ i2をレンタルする

■実機テスト詳細

上記で登場した実機テストでは、5機種を使って、実際に同じ条件で清掃を行い、性能を比較・検証するテストを実施しました。実機テストの評価項目や評価方法、またテストで使用したごみなどをご紹介します。

▼評価項目

評価項目 評価内容
5機種中ランキング ごみの残量と清掃完了時間を比較して順位を決定
ごみの残量(5段階評価) ごみの残量を5段階評価(数字が大きい方が少ない)
清掃時間 (5段階評価) 清掃完了までの時間を5段階評価(数字が大きい方が早い)
合計点数 ごみの残量と清掃時間の点数合計
残ったごみの種類 テスト後に残っていたごみの種類と特徴

■テストで使用したごみ

ルンバのテスト環境

△実機テストのために用意したスペースとごみ

まいたゴミ
合計25g
●コーヒー豆(出がらしを乾燥させたもの):11g
●砂:11g
●ウィッグを約10cmにカットしたもの:1g
●色紙をシュレッダーしたもの:2g

■テスト環境について

▼実機テストの条件

動作スペース
ルンバの実機テスト動作スペース
●清掃対象は、約8畳のリビング(16 平方メートル)。 ソファ、家具、収納などあり
●ごみ散布スペースは、図で赤く囲んだ(写真では白枠で囲んだ)範囲。幅1.2m×奥行き1.7m(2.04平方メートル)
床の素材
●フローリング
テスト方法
●マップ作成機能のある機種はあらかじめマップを作成し「すべて清掃」を実施
●走行回数は「部屋の大きさに合わせて清掃」に設定
ルンバの実機テスト走行回数設定
評価方法
●ごみの残量の評価
・開始前に掃除機で部屋全体を清掃。テストごみはごみ散布スペース(上記)にまんべんなく散布した。テスト後はチリトリで全エリアからごみを収集し、分量をチェック。
・5機種内での比較のため、最も少なかったものを5とし、多かったものを1として他の機種について相対的に評価した。
テスト後残ったごみを回収している模様
●清掃時間の評価
・「部屋の大きさに合わせて清掃」に設定し、掃除開始〜充電ステーションに帰るまでを清掃時間としてストップウォッチにて計測した
・最も早かった機種を5、遅かった機種を1として他の機種の清掃時間を相対的に評価した
清掃時間はストップウォッチで計測

5 まとめ

今回は、ルンバの歴史やそれぞれの個性を紹介し、また最新の「ルンバ i5+」を交えた現行機5機種について実機テストも交えてしっかりとレビューしてみました。あなたの希望に合ったルンバは見つかりましたか?

気になった機種はレンタルしてみる…という手もあります。特にルンバは実際の部屋数や大きさ、ライフスタイルに合わせて最適なモデルを選ぶのがおすすめです。「kikito」ではルンバをレンタルで使ってみたあとに、公式オンラインストアで購入するとレンタル料金をdポイントで還元する特典があります。プランの詳細はページをチェックしてみてくださいね!

※2023年5月時点での情報です。最新の情報はメーカーのホームページでご確認ください。
※商品写真および画像はイメージです。

取材・執筆

デイブ田中

ガジェット・家電のレビューをメインに扱うブログ「デイブ」を運営する副業ブロガー。外資系企業のマーケターとして勤務する一方、『家電総合アドバイザー』の資格を取得。2019年よりブロガーとしても活動中。


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