体験記事詳細

ルンバ i2

入門機なのに機能全部入り!ロボット掃除機「ルンバ i2」の実力を実機で検証

iRobot ロボット掃除機 ルンバ i2 おためし1ヶ月コース

iRobot ロボット掃除機 ルンバ i2 おためし1ヶ月コース

短期レンタルプラン

1,980円/30日間


ルンバ
公開日:2022年7月7日(2023年6月29日更新)


2022年7月7日にルンバ最新機種「ルンバ i2」が発売されました。「欲しかった!を手に入れやすく。」がキャッチコピーとなっている本機種。なんと販売価格39,800円ととても魅力的な価格で登場しました。しかし、肝心の清掃性能が低ければ買う意味はないと思いませんか。そこで、長年ルンバを使用し、ルンバをこよなく愛する家電のプロが、自宅で詳細に実機体験&詳細な検証を行いました。渾身の検証の上に明らかになった驚きの実力とは!?

1 39,800円の新エントリーモデル!「ルンバ i2」とは?

ルンバ i2の製品画像

△ルンバ i2 39,800円※ 発売日:2022年7月7日
*アイロボット公式オンラインストア価格

■価格は入門機、なのに機能はほぼ“全部入り”

これまでのルンバのラインナップでは、エントリー機は2018年10月に発売された「ルンバ e5」(39,800円)でした。「ルンバ e5」登場時は49,800円だったのですが、2021年10月に現在の39,800円に価格改定されました。

そして2022年7月、「ルンバ e5」登場から3年9か月ぶりにそのエントリーモデルが刷新されたのです!それが「ルンバ i2」。この機種、清掃性能や主要なハードウエアは上位機種のものを踏襲しています。例えば、複数部屋の清掃もこなし、CleanMap(清掃結果の表示)も可能と、ユーザーがルンバに必要と考えている機能をしっかり押さえつつ、価格は改定後の「ルンバ e5」と同じ3万円台で登場しました。

機能詳細やシリーズ他機種との比較、また、筆者の自宅で行った実機テストなどについては後ほどご紹介しますが、まずは「ルンバ i2」のインパクトをご理解いただければと思います!

ルンバ i2の表面の画像

ルンバ i2の底面の画像

△ルンバ i2の表面と底面。表面はマットな仕上げになっています

■はじめてのロボット掃除機にぴったり!

消費者アンケートでロボット掃除機を導入していない理由を調査すると、下記のようなものが代表的な回答でした。

  • フロアモップや掃除機の方が安い
  • ロボット掃除機のメリットがわからない
  • 自宅にロボット掃除機を導入してもきれいになるのかわからない
  • 部屋が散らかっているので導入しても意味がないのでは?

これらを一言で表すと、「費用対効果に対する懸念」ということになると思います。

自宅で使ったときの効果については後ほど実機テストの結果を交えて詳細をご説明しますが、前述のように「ルンバ i2」は登場時から40,000円を切る価格となっています。

いわゆるフロアモップは確かに安価ですが、そもそもごみが多かったり、ペットを飼っていたりするような場合は、フロアモップでは十分に清掃できません。何度もシートを取換える必要があり、きれいにしようとすればするほど手間が増え、清掃をするのがおっくうになってしまいます。

キャニスター式やスティック式の掃除機のなかには清掃性能が高いモデルもありますが、コードレス式でないと清掃範囲が限定され、何よりすべて自分の手で清掃しなければなりません。価格も20,000円〜50,000円台のモデルが多く、そうなると「ルンバ i2」の39,800円と大差がないことになります。それでいて、ルンバは「ロボット掃除機」であるため、すべて自動で清掃してくれます。その間、ほかのことができるというのが重要なポイントです。

ルンバ i2をレンタルする

39,800円という低価格で登場した「ルンバ i2」。こう考えると魅力的に見えてきたのではないでしょうか。次の項目では、「ルンバ i2」の主な機能や、ほかのルンバシリーズと比較して「ルンバ i2」がどんな人におすすめなのかをご紹介していきます。

ルンバ i2の表面アップ

△「ルンバ i2」の表面アップ。表面はグレーでマットな質感になっています

2 既存ルンバとの違いは?e5、i3と比較してみた

この項目では、これまでのエントリーモデルだった「ルンバ e5」そして価格的に一つ上のモデルである「ルンバ i3」と「ルンバ i2」を比較しながら「ルンバ i2」の機能を細かくチェックしてみたいと思います。

i3 i2 e5
稼働面積 複数の部屋 複数の部屋 1部屋ずつ
吸引力 約10倍 約10倍 約5倍
ゴム製のデュアルアクションブラシ
清掃パターン 直線的 直線的 ランダム
ダートディテクトテクノロジー
ゴミセルフセンサー ×
ソフトタッチバンパー機能 〇(赤外線) 〇(赤外線) 〇(赤外線)
リアクティブセンサー ×
自動充電&再開 ×(自動充電のみ)
Imprintリンク(ブラーバと連携) ×
Clean Mapレポート ×
清掃モード設定 ×
スケジュール設定
部屋を指定して清掃 × ×
公式オンラインストア価格 49,800円 39,800円 39,800円

■この価格でいいの!?機能はほぼi3と同等

比較表を見ていただくと、「ルンバ i2」が実は「エントリーモデル e5の後継機種」というよりは、「ルンバ i3」の方に近いことがおわかりいただけると思います。

清掃性能は従来機の「ルンバ 600シリーズ」と比較して約10倍となり、約5倍の「ルンバ e5」をしのいで、まさに「ルンバ i3」と同じレベルに強化されています。

ゴム製のデュアルアクションブラシ

△「ルンバ i2」底面のゴム製のデュアルアクションブラシ

また、ほかの2機種と同様に髪の毛などをしっかり絡め取るゴム製のデュアルアクションブラシも搭載しています。

「ルンバ i2」背面のフロアトラッキングセンサー

△背面にあるトラッキングセンサーで正確に方向や移動距離を把握します

「ルンバ e5」はランダムな清掃パターンで清掃を行うため、他機種と比べると清掃時間が長くなりがちでした。

一方で「ルンバ i2」は新しく搭載した「フロアトラッキングセンサー」により、方向や移動距離を正確に把握し、上位機種と同様に直線的で無駄のない動きが可能になっており、「ルンバ e5」と比べて清掃時間の大幅な短縮を実現しました。

ルンバ i2の直線的な動きのイメージ

△直線的で無駄のない動きで清掃時間が大幅に短縮されました

また「ルンバ i2」は「リアクティブセンサー」も新たに搭載しています。これは、上からの圧力を検知するセンサーで、たとえば高さに制限のある場所、家具やソファの下などに潜り込み、挟まって動けなくなる事態を回避してくれます。

なお、清掃が終わったら、ホームベースに帰還して自動で充電する機能はルンバ全機種が備えています。しかし、清掃の途中でバッテリーが切れそうなときに、清掃を中断していったんホームベースに帰還して充電を行った後、一時中断したところから清掃を再開する「自動充電・再開」機能が、エントリーモデルの「ルンバ i2」に搭載された点も見逃せません。

iRobot HomeでのClean Map表示

△iRobot HomeアプリではClean Map(清掃履歴)を確認できます

最後に大きなポイントとして、「ルンバ e5」は毎回の清掃履歴の日時だけが記録され、清掃したエリアを表示してくれる機能はありませんでした。それが「ルンバ i2」ではついに「Clean Map」にも対応し、清掃履歴をマップでチェックできるようになっています。

ユーザーの「ちゃんと清掃してくれたのか?」という疑問に明確に答えてくれるので、あんしんしてルンバに清掃を任せられるようになりました!

ルンバ i2をレンタルする

■i3とi2はどう違うの?

まず、先ほどご紹介したCleanMap機能ですが、「ルンバ i3」では部屋の間取りを作成し、各部屋に名前を付けて保存できます。そして、個々の、あるいは複数の部屋を指定することで、清掃したいエリアを細かく指定できます。しかし、「ルンバ i2」はマップを記憶できないので、この機能はありません。

「ルンバ i3+」のクリーンベース

△「ルンバ i3+」のクリーンベース(自動ゴミ収集機)。「ルンバ i2」にはありません

また、クリーンベース(自動ゴミ収集機)の有無といった違いもあります。「ルンバ i3+」(79,800円)は、「ルンバ i3」にクリーンベース(自動ゴミ収集機)が付属するモデルです。同モデルは、毎回清掃後に、帰還したルンバのダスト容器にたまったごみを自動で吸引してクリーンベース(自動ゴミ収集機)に移動させることで、約1年間はごみ捨てをする必要がありません※。

*日本のクリーンベースユーザーの清掃結果より算出。全ての家庭環境において、期間を保証するものではありません。交換用ランプが点灯する前に誤動作や異臭に気づいた場合は、交換することをお勧めします。

これらの差により、「ルンバ i3」「ルンバ i2」それぞれをおすすめしたい人は下記のとおりです。

「ルンバ i3」をおすすめしたい人
・指定した部屋だけピンポイントに掃除させたい人
特に汚す部屋がある、在宅で仕事をしているので作業している部屋以外を掃除させたい、など
・ごみ捨てが面倒なので、クリーンベース(自動ゴミ収集機)が使いたい人(ルンバ i3+のみ)
「ルンバ i2」をおすすめしたい人
・とにかくコスパの良いルンバがほしい人
・毎回全部屋掃除でOKな人
・ダスト容器の掃除が苦にならない人

ルンバ i2をレンタルする

3 ルンバ i2の実力を実機でチェック!

ここまで、「ルンバ i2」の機能や、ルンバシリーズのなかでの位置付けなどを見ていただきました。この項目では「ルンバ i2」のハードウエアやデザイン、また実際の清掃性能をチェックします。

同梱品チェック・準備

「ルンバ i2」はエントリーモデルなので、同梱物は少なめです。

  • 「ルンバ i2」本体
  • ホームベース+充電ケーブル
  • 交換用フィルター
  • クイックガイドと説明書

ルンバ i2の同梱品画像

△「ルンバ i2」には本体以外にホームベースと充電ケーブル、交換用フィルターが付属しています

「ルンバ i2」を正しく作動させるためには、ホームベースの左右にそれぞれ50cm以上、正面に1.2mのスペースを確保することが推奨されています。それより狭くても正常に作動することは多いのですが、まずはそういったスペースを確保できる場所を見つけ、ホームベースを設置してください。

また、「ルンバ i2」はアイロボット社のスマホアプリ「iRobot Home」と接続することで、清掃スケジュールの登録やCleanMapの閲覧、各種詳細設定が可能になるので、「iRobot Home」アプリのダウンロードと登録も事前に行っておいてください。

なお。「ルンバ i2」は上位機種のように地図を作成・記録する機能はないため、上記の準備が完了したらすぐに清掃が可能となります。

■清掃能力チェック

今回は筆者の自宅リビングにテスト環境を構築し、生活のなかで出そうなごみを組み合わせて「ルンバ i2」による清掃テストを行いました。

実機テストのために用意したスペースとごみ

△実機テストのために用意したスペースとごみ

▼評価項目

動作スペース

ルンバ i2の実機テスト動作スペース

●清掃対象は、約8畳のリビング(16平方メートル)。 ソファ、家具、収納などあり
●ごみ散布スペースは、黄色で着色した幅1.2m×奥行き1.7m(2.04平方メートル)
床の素材

●フローリング

テスト方法

●マップ作成機能のある機種はあらかじめマップを作成し「すべて清掃」を実施
●走行回数は「部屋の大きさに合わせて清掃」に設定

ルンバ i2の実機テスト走行回数設定

●ごみはスペースを限定して散布。ただしテスト後は全エリアからごみ収集・確認

まいたごみ

合計25g
●コーヒー豆(出がらしを乾燥させたもの)11g
●砂11g
●ウィッグを約10cmにカットしたもの1g
●色紙をシュレッダーしたもの2g

■清掃結果・感想

ルンバ i2がテスト環境で清掃している場面

△「ルンバ i2」がテスト環境で清掃をしているシーン

まず清掃を開始して気がついたのは、「ルンバ i2」のナビゲーション性能の高さです。動作が非常に直線的で、吸い残しなく移動します。

「直線で動くのって簡単じゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は直線的な動きで全体をカバーするためには、「自分がどこにいて、今どのように動いているか」を正しくトラッキングする必要があります。

「ルンバ i3/i3+」「ルンバ i2」は、底面に搭載したフロアトラッキングセンサーによって床面を精細に認識することで、清掃位置や移動方向、間取りを把握しています。

ルンバ i2が清掃する前の様子

△ルンバ i2が清掃する前のテストエリア

ルンバ i2が清掃した後の様子

△ルンバ i2が清掃した後のテストエリア

ルンバ i2が清掃した後に残ったごみの画像

△ルンバ i2が清掃した後に残ったごみ

実機テストでは、約8畳のリビングに合計25gとかなり多めのごみをまいて吸引テストを数回行いました。

移動は直線的で無駄がなくコンスタントな動きで、清掃時間も約10分前後でした。清掃後に残ったごみは、髪の毛(ウィッグ)と紙ゴミは皆無で、コーヒー豆のかすと砂が多少あるくらいでした。

ちなみに、同じ環境を「ルンバ e5」で清掃したときは、清掃完了までに35分間と約3.5倍もの時間がかかりました。

「ルンバ e5」と「ルンバ i2」の吸引力の違いが明確に現れたのが、フローリングのつなぎ目の溝に詰まった砂でした。「ルンバ i2」はルンバ 640シリーズの約10倍の吸引力により、溝の砂もしっかり吸引していましたが、約5倍の「ルンバ e5」では結構砂が残ってしまいました。

「ルンバ i2」は溝に入り込んだ砂も吸引する

△「ルンバ i2」は溝に入り込んだ砂も吸引する

共通のテスト環境での清掃の後で、2LDKの部屋全体を清掃させてみましたが、初回から正確に間取りを把握して、期待していたとおりにもれなくしっかり清掃してくれました。39,800円でこの性能かと、正直感動しました。

ルンバ i2をレンタルする

4 ルンバ i2はこんな人におすすめ

イメージ画像

上記でも少し「ルンバ i2」がどんな人におすすめなのかについて触れましたが、ここではより具体的にご紹介しましょう。

・ルンバをはじめて導入するご家庭
「ルンバ i2」は39,800円と導入しやすい価格であるだけでなく、機能の面でも妥協がありません。よって、これまでほかの清掃方法と比較したり、効果に疑問があってルンバの導入をちゅうちょしていたりしていたご家庭にも、「ルンバ i2」はおすすめできます。

・子育てファミリー
子育て中はとにかく忙しく、やることが多くて大変でしょう。お子さまや赤ちゃんのためにも、部屋はきれいに片付けておきたいもの。お子さまや赤ちゃんは床に近いところにいることも多いため、そのなかでも特に、床の清掃は大事です。部屋の清掃を「ルンバ i2」に任せれば、子育ての負担を軽減できます。

・ペットオーナー
ペットを飼っていると、抜けた毛や砂埃などが結構床にたまってしまいます。「ルンバ i2」は、上位機種と同じ「ゴム製デュアルアクションブラシ」を搭載しており、ペットの毛を大量に吸引しても、毛がからまりづらくなっています。

・引っ越しを検討している人
引っ越しは「ルンバ i2」導入のベストタイミングです。部屋が広くなる場合は、これまで以上に時間も手間もかかるようになります。人間の動線も重要ですが、同時に「ルンバ i2」が清掃しやすいようにホームベースの設置場所や導線を考えることで、引っ越したときのきれいな部屋を維持できます。

ルンバ i2をレンタルする

5 まとめ

「新モデルをさっそく使ってみたい」とか、「いま、手持ちのルンバがあるけど比較してみたい」という方はレンタルを試してみてはいかがでしょうか。

ドコモのレンタルサービス「kikito」なら、最新型の「ルンバ i2」もレンタルできます。本記事で興味を持たれた方は、ぜひ「ルンバ i2」をレンタルして、ご自宅で性能をチェックしてみてください!

※2022年7月時点での情報です。
最新情報について、詳しくは「メーカーのホームページ」でご確認ください。
※表示金額はすべて税込価格です。
※商品写真および画像はイメージです。

取材・執筆

家電総合アドバイザー デイブ田中

家電総合アドバイザー デイブ田中

ガジェット・家電のレビューをメインに扱うブログ「デイブ」を運営する副業ブロガー。外資系企業のマーケターとして勤務する一方、『家電総合アドバイザー』の資格を取得。2019年よりブロガーとしても活動中。


関連する商品


関連する記事

Loading...