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VLOGCAM ZV-1のイメージ

ソニー「VLOGCAM ZV-1」実写レビュー!動画も写真も高品質に撮れる実力派カメラ

SONY デジタルカメラ VLOGCAM ZV-1G ブラック シューティンググリップキット

SONY デジタルカメラ VLOGCAM ZV-1G ブラック シューティンググリップキット

短期 6,980円/4日間〜

長期 13,980円/30日間


デジタルカメラ

公開日:2021年7月27日


日々の記録などを動画で残す「Vlog(ブイログ)」。スマホでも撮影できますが、ソニーからVlog撮影に特化したデジタルカメラ「VLOGCAM ZV-1」が発売されています。Vlogに便利な機能や撮影のクオリティを、カメラ雑誌で15年以上の編集経験を持つ筆者が検証していきます。

1 VLOGCAM ZV-1とは?

VLOGCAM ZV-1のイメージ

アクションカメラやスマホでも簡単に動画撮影ができ、すぐにYouTubeなどでシェアして楽しめる時代になりました。そんな動画を楽しむ層の中にも、企画のアイデアを動画として撮影し投稿するYouTuberとは異なり、日常のシーンを日記(ブログ)のように撮影して投稿するVlogger(ブイロガー:Vlogを制作する人。「Vlog」は「Video」と「Blog」をくっつけた造語)がいます。その作品は芸術性が高く、映像作りにこだわりを感じるものが多いのが特徴です。

そんなVloggerから称賛の声を集めているソニー「VLOGCAM ZV-1」とは、どのようなカメラなのでしょうか。

▼VLOGCAM ZV-1で撮影したVlogの例

■Vloggerの声を反映した便利な機能が満載

ソニー「VLOGCAM ZV-1」は、見た目こそ同社の高級コンデジ「RX100」シリーズによく似ていますが、搭載されている機能は動画撮影に特化したものとなっています。

VLOGCAM ZV-1の録画開始ボタン

まず気づくのは、カメラ上部の「録画開始ボタン」(上の写真参照)が目立つ位置にあり、すぐに押せるポジションとなっている点。加えて、背景のぼけ感をワンタッチで切り換えられる「背景ぼけ切り換えボタン」や簡単に被写体に寄れる「ズームレバー」、自撮りが快適にできる「バリアングル液晶」が搭載されています。

このカメラが動画撮影者に向けた製品であることが伝わってきます。

このほか「VLOGCAM ZV-1」には、「RX100」シリーズにはないVlog制作に便利な機能が満載です。

たとえば、商品紹介動画などで自分の顔を隠すことなく商品にピントが合わせられる「商品レビュー用設定」や、暗いシーンでも常に顔の明るさをキープする「顔優先AE」、被写体の肌をなめらかに撮影してくれる「美肌効果」など、より動画を意識した機能が多く搭載されているのです。

■動画だけでなく静止画撮影も優秀

VLOGCAM ZV-1のイメージン

「VLOGCAM ZV-1」がVlogに特化したカメラというのは間違いないのですが、そこはデジタルカメラの開発を長年、手掛けてきたソニー。静止画撮影の性能にも抜かりはありません。

高画質な高級コンデジ「RX100」と同じ1.0型の「Exmor RS CMOSセンサー」を搭載しており、高精度で広範囲なAF(動画撮影時も有効)で被写体を逃しません。リアルタイム瞳AFによって動きのある人物や動物の瞳を追随し続け、ピント合わせミスを低減します(動物瞳AFは静止画撮影時のみ)。

静止画の画作りは同等といっていいでしょう。Vlogにおけるサムネイル撮影もこれ一台で充分可能です。

動画も静止画も便利&きれい。
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2 同じソニーの「RX100VII」「α6400」と比較して何が違う?

Vlogに特化した「VLOGCAM ZV-1」ですが、ソニーには動画撮影にも強いカメラが多数あります。ここでは、「VLOGCAM ZV-1」と同等の価格帯で、動画撮影にも対応しているソニーのコンデジ「RX100VII」と、ミラーレス一眼「α6400」との比較をしてみたいと思います。

■静止画特化 or Vlog特化

EOS Kiss M2の瞳AFのイメージ

△左からVLOGCAM ZV-1、RX100VII、α6400

ソニーの製品サイトを見たことがある方ならご存じかと思いますが、カメラ製品はジャンル分けがなされており、RX100VIIは「サイバーショット(同社コンデジのブランド名)」、α6400は「デジタル一眼カメラ」に分類されています。そして、VLOGCAM ZV-1は「デジタルカメラ VLOGCAM」という新ジャンルに区分けされています。

つまり、カメラの性質が前2モデルは写真に特化したもの、VLOGCAM ZV-1はVlogに特化したものと位置づけられているのです。それだけに、特に写真(静止画)撮影という点にこだわるなら、焦点距離が24-200ミリと幅広くあらゆるシーンで撮影できるRX100VIIや、数多くのレンズに交換できるα6400に分があります。

  • VLOGCAM ZV-1:Vlog撮影に特化。動画撮影に便利な機能を多数搭載。
  • RX100VII:写真撮影に特化。焦点距離24-200ミリのレンズで幅広いシーン撮影に対応
  • α6400:写真撮影に特化。さまざまな交換レンズが使用可能

逆に、その両モデルは動画撮影においてVLOGCAM ZV-1に及ばない点もいくつかあります。主に使い勝手の面ですが、動画撮影を開始するモード変更にひと手間あったり、撮影段階で動画に補正をかけられなかったり、音声記録のためのマイクが内蔵では少し物足りなかったりします。

あくまでVLOGCAM ZV-1との比較であり、普通に動画撮影を行う分には問題ないのですが、いったんVLOGCAM ZV-1を使ってしまうと、特にVloggerは手放せなくなってしまうのではないでしょうか。

▼VLOGCAM ZV-1 / RX100VII / α6400の比較表

VLOGCAM ZV-1 RX100VII α6400
イメージセンサー 1.0型 Exmor RS CMOSセンサー APS-Cサイズ Exmor CMOSセンサー
有効画素数 約2010万画素 約2420万画素
レンズ ZEISSバリオ・ゾナーT*レンズ(9群10枚) ZEISSバリオ・ゾナーT*レンズ(12群15枚) ソニーEマウントレンズ交換式
レンズF値 F1.8-2.8 F2.8-4.5 使用レンズによる
焦点距離(35mm判換算) 24-70mm 24-200mm 使用レンズによる
手ブレ補正機能 静止画:光学式

動画:光学+電子併用

静止画:光学式

動画:光学+電子併用

交換レンズ側で対応
ISO感度 ISO125-12800 ISO100-12800 ISO100-32000
液晶モニター 3.0型92万ドット

バリアングル液晶

3.0型92万ドット

チルト式液晶

3.0型92万ドット

チルト式液晶

動画記録 4K30p

FHD120p

動画撮影時間 約45分 約40分 約75分
サイズ 約105.5×60.0x43.5 mm 101.6×58.1×42.8 mm 約120.0×66.9×59.7 mm
重さ 約294g 約302g 約403g
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■Vlogを始めるならVLOGCAM ZV-1が文句なしにおすすめ

VLOGCAM ZV-1は、動画撮影に便利なバリアングル液晶モニターを搭載しています。RX100VII、α6400は上方向に180度チルトするタイプの液晶モニターなので自撮りもできますが、やはり撮影の自由度という点では、バリアングル液晶モニターにはおよびません。

また、VLOGCAM ZV-1には先述した「美肌効果」や「商品レビュー用設定」のほか、動画の背景を瞬時にボケさせることができる「背景ぼけ切り換え」や、リモートワークに便利な、PCとUSB接続するだけでWebカメラとして自動認識される機能なども搭載されています。

また、VLOGCAM ZV-1には、カメラ上部のマイクを“モフモフ”と呼ばれる付属品の「ウィンドスクリーン」で覆うことで、屋外撮影時の風切り音を低減させることができます。さらに、専用の「シューティンググリップ」(別売)をBluetooth接続することで、自撮り棒のように使うことができ、しかも手元のボタンで撮影操作が可能となります。

このように、動画撮影が多い方ならVLOGCAM ZV-1を選択するのが間違いないと思います。逆に、動画撮影はほとんど行わず、写真撮影にこだわりがある方にとっては、RX100VIIやα6400のほうが自由度は高いので、そちらを選択することをおすすめします。

3 VLOGCAM ZV-1の動画撮影機能をレビュー

●良いところ:手ブレ補正がよく利き、安定感ある動画が撮れる


●イマイチなところ:バッテリーの持ちが物足りない

それでは、実際に「VLOGCAM ZV-1」を使って動画撮影してみたレビューを行っていきます。Vlogとして、志賀高原の「大瀧(おおぜん)」を見るため、軽いトレッキングを行った様子を撮影しました。なお、今回は「おまかせオート」で、シューティンググリップ「GP-VPT2BT」を取り付けて撮影しています。

実際にVLOGCAM ZV-1を使ってみましたが、とにかく軽量コンパクトで、シューティンググリップを取り付けても500gちょっと。もちろん、GoProなどのアクションカメラと比べれば大きくて重いのですが、逆にボタン類の押しやすさやプレビューのチェックもスムーズに行えるので、小さければよいというものでもないということを実感しました。

シューティンググリップは別売なのですが、このVLOGCAM ZV-1を最大限活かすためには必須だと思います。ホールド性に優れ、ローポジション撮影も難なく行えるのがよいポイントだと感じました。

シューティンググリップ「GP-VPT2BT」を取り付けた画像

△ZV-1の実力を最大限引き出したいなら、シューティンググリップは必須

撮影画質は、RX100VIIと同じ1.0型のCMOSセンサーを搭載しているだけあって、非常に良好。トレッキングという、歩きながらの撮影の中でも難易度の高いシーンでしたが、光学式と電子式を組み合わせた手ブレ補正が強力で、ライブ感を演出する適度なブレを残しつつ、画面酔いするほどの手ブレではないため、Vlogという媒体では好ましい映像が撮影できます。

音声録音も、今回は内蔵マイクのみだったのですが、周辺の音をしっかりと拾ってくれて、聞き取りづらいということもありませんでした。

ただ、少し物足りないと感じたのがバッテリーの持ち。ソニーの公表値では液晶モニターを使いながら動画撮影すると約45分とのことですが、約1時間のトレッキングで1回バッテリーを交換しました。旅行などでVlog用の動画素材を撮影するなら、予備バッテリーを2〜3個持っていくことをおすすめします。

4 静止画撮影も高クオリティ

●良いところ:RX100VII同等のクリアで高画質な画像


●イマイチなところ:望遠側が70ミリと物足りない

VLOGCAM ZV-1はデジカメでもあるため、静止画撮影でも活用したいという方も多いでしょう。そこで、同じくトレッキングしている最中に、静止画撮影も行って実力をチェックしました。

VLOGCAM ZV-1は1.0型CMOSセンサーを搭載しており、センサーサイズが大きいミラーレスカメラやフルサイズコンパクト「RX1」シリーズにはおよばないものの、静止画の画質はかなり高いクオリティといっていいでしょう。

動画撮影から静止画撮影への切り換えは、カメラ上部のモードボタンを押すことでモニターに表示されたメニューから切り換えます。ただこの動作は、ダイヤルで切り換えられるRX100VIIなどのカメラに比べるとひと手間かかるため、感覚的に操作できるとまではいきません。

たとえば、動画撮影中に気になるシーンがあったら、動画を撮影しつつ静止画を記録することもできます。これはとても便利な機能です。ただ、保存できる画像はアスペクト(縦横)比が変わってしまいます。

たとえば下の4枚の写真のうち、上2枚は動画撮影中の静止画保存で、下2枚は静止画撮影モードでの撮影画像です(※画像はいずれも保存時に圧縮しています)。

VLOGCAM ZV-1で撮影したヤグルマソウの画像

LOGCAM ZV-1で撮影した志賀高原・大瀧の画像

VLOGCAM ZV-1で撮影したツリーハウスの画像

VLOGCAM ZV-1で撮影した滝が流れる様子の画像

アスペクト比が上2枚は16:9、下2枚は3:2です。動画は一般的に16:9で撮影するものとされていますので、それを切り取ったという意味では当然なのですが、写真は3:2のアスペクト比が一般的です。従来どおりのアスペクト比で写真が撮りたいということであれば、いったん動画撮影を中断してモードを切り換え、静止画を撮影することをおすすめします。

画質面に関しては、1.0型CMOSセンサー搭載だけあって、アクションカメラやスマホに搭載されているカメラといった小型センサーの画質とは比べ物にならないほどキレイです。動画も静止画もキレイに撮れるデジカメが欲しいという贅沢なユーザーも、納得する性能ではないかと思います。

VLOGCAM ZV-1をレンタルして使ってみる

5 Web会議用のカメラとしても活用できる

VLOGCAM ZV-1は、PCとUSBケーブルで接続することで、簡単にWebカメラとして認識されるため、リモートワークでZoomなどを使ってオンライン会議を行うためのカメラにも使用できます。つまり、屋内でも屋外でも、趣味でも仕事でも活躍してくれるカメラなのです。

オンライン会議の際、内蔵カメラを搭載したノートPCなどを使っている方も多いと思いますが、どうしても色味が悪いとか、画角が広すぎて映したくないものまで見切れてしまうといった不満がありました。

VLOGCAM ZV-1は、広角側が24ミリというほどよい画角なので、周辺の映したくないものを切ることができます。また、本機に搭載されている「美肌効果」は、Webカメラとして使っているときも利用可能。初めてのクライアントとの打ち合わせで好印象を与えたい方になどにおすすめです。

■VLOGCAM ZV-1をWebカメラに変身させる手順

それでは、VLOGCAM ZV-1をWebカメラに変身させるための手順について、簡単に説明していきましょう。

(1)撮影モードを「おまかせオート」に設定

VLOGCAM ZV-1の撮影モード設定画面

(2)カメラメニュー2から「USBストリーミング」を選択

VLOGCAM ZV-1のカメラメニュー画面

(3)カメラのmicroUSBポートにケーブルを接続

VLOGCAM ZV-1のUSBストリーミング画面

(4)PCにUSB接続すると自動でWebカメラとして認識される

VLOGCAM ZV-1のUSBストリーミング画面

(5)Zoomなどのオンライン会議用アプリで表示されるかを確認

VLOGCAM ZV-1を使ったオンライン会議のイメージ

たったこれだけのステップで、簡単にVLOGCAM ZV-1がWebカメラとして使えるようになりました。

筆者は普段デスクトップPCを使用しており、オンラインでの打ち合わせが増えたものの、Webカメラがないため、常に「Sound Only」でご容赦いただいていました。

しかし、このVLOGCAM ZV-1なら、とても簡単にWebカメラとして活用できるため、顔を見てのオンライン会議が可能となりました。ただ、映像がとても鮮明になるので、背景が散らかっていると相手に見えてしまうのは欠点かも知れません(笑)。

なお、YouTubeチャンネルでのライブ配信にも使うことが可能です。VLOGCAM ZV-1でVlog動画を投稿してチャンネル登録者数が増えたら、ライブ配信などを行うのもいいかもしれませんね。

6 まとめ

ソニー「VLOGCAM ZV-1」は、Vlogのために高品質な映像を撮影するのに最適なデジタルカメラ。これまでスマホに搭載されているカメラなどで撮影していて、物足りなさを感じていたVloggerの方や、これからVloggerとしてYouTubeデビューしてみようと思っている方にはおすすめのカメラです。もちろん、通常のカメラとしての性能も十分高いので、これ1台で高品質な動画・静止画の撮影ができるのは大きな魅力です。。

また、Zoomなどのオンライン会議で差を付けたいと思っている方にも、Webカメラとして活用可能なVLOGCAM ZV-1はおすすめ。購入を検討している方は、ぜひ一度「kikito」でレンタルして、使い勝手を試してから決めてみてはいかがでしょうか。。

※2021年7月27日時点での情報です。

最新情報について、詳しくは「メーカーのホームページ」でご確認ください。

※表示金額はすべて税込価格です。

※商品写真および画像はイメージです。

■ 取材・執筆

水澤 敬

水澤 敬

カメラ・写真、ガジェットライター。1970年生まれ。カメラ雑誌『デジタルカメラマガジン』『CAPA』をメインに出版社で編集者として15年ほど従事し、その後独立。メーカーの開発者へのインタビューも行うなどカメラの最新機種や撮影ノウハウはもちろん、最新情報への造詣が深い。中・高校などの写真活動も応援。趣味は、マラソン。

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