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Insta360 Ace Pro実機レビュー!8Kアクションカメラの特徴と実力
【新品】Insta360 Ace Pro アクションカメラ
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アクションカメラ
公開日:2024年10月10日
「360度カメラ」で人気のInsta360のシリーズに、本格的なアクションカメラのInsta360 Ace Proが2023年11月に仲間入りしました。最大の特徴は、多くの写真愛好家に愛されているカメラメーカー・ライカと共同開発されたレンズを搭載していること。そこで、アクションカメラに詳しいライターが実機試用し、その魅力に迫ります。
目次
1 Insta360 Ace Proとは?
Insta360 Ace Proは、360度カメラを開発・販売してきたInsta360ブランド(深圳嵐ビジョン株式会社)における、 はじめてのシングルレンズタイプのアクションカムです。2023年11月に発売されました。
写真愛好家に愛されているブランド・ライカ(ライカカメラ社)と共同開発したレンズを搭載し、“世界最小のアクションカム”をめざして設計されたInsta360 Ace Pro。最大8K/24fpsの高画質動画や4800万画素の静止画など、その高い実力が魅力といえます。
2 「Insta360 Ace Pro」と「Insta360 Ace」の違い
Insta360 Ace Proには、兄弟機ともいえる基本モデルのInsta360 Aceが同時発売されています。両モデルの大きな違いは、 撮像センサーのサイズです。Insta360 Ace Proが1/1.3インチなのに対し、Insta360 Aceは1/2インチサイズのセンサーが搭載されています。
また、記録できる 動画サイズがInsta360 Ace Proは8K/24fps、一方Insta360 Aceは6K/30fpsが最大です。加えて、わずかながらバッテリーの持ち時間もInsta360 Ace Proの方が長くなっています。
ただし、機能性が勝る分、Insta360 Aceよりも本体が重く、価格も2万円ほど高いというデメリットがあります。
▼Insta360 Ace ProとInsta360 Aceの比較表
Insta360 Ace Pro | Insta360 Ace | |
---|---|---|
本体 |
|
|
センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1/2インチ |
絞り | F2.6 | F2.4 |
動画解像度(最大) | 8K/24fps | 6K/30fps |
写真解像度 | 4800万画素 (8064×6048)
3600万画素 (8064×4536) 1200万画素 (4032×3024) 900万画素 (4032×2264) |
4800万画素 (8000×6000)
3600万画素 (8000×4512) 1200万画素 (4000×3000) 900万画素 (4000×2256) |
動画モード | 動画(カメラ内アクティブHDR)、FreeFrame動画、PureVideo、スローモーション、スターラプス、タイムラプス、タイムシフト、プリ録画、ループ録画 | 動画、FreeFrame動画、アクティブHDR、PureVideo、スローモーション、スターラプス、タイムラプス、タイムシフト、プリ録画、ループ録画 |
写真モード | 写真、HDR写真、インターバル、バースト写真 | 写真、HDR写真、インターバル、バースト写真 |
重量 | 179.8g | 176.8g |
サイズ(幅×高さ×奥行き) | 71.9mm×52.15mm×38.5mm | 71.9mm×52.15mm×38.5mm |
バッテリー容量 | 1650mAh | 1700mAh |
充電時間 | 46分(30W急速充電アダプター使用時) 63分:5V/3A | 70分:5V/3A |
メーカー販売価格 ※ | 52,800円(税込) | 33,000円(税込) |
※メーカー販売価格は2024年9月時点のものとなります。
3 「Insta360 Ace Pro」実機レビュー
それでは、実際にInsta360 Ace Proを使ってみて、アクションカムとしての実力をチェックしていきたいと思います。特にライカレンズの描写力に関して、注目ポイントとして検証していきます。
■本体と同梱品
<本文>
本体と同梱品を確認しましょう。Insta360 Ace Pro本体のサイズは71.9×52.15×38.5mm。 重さは179.8gとさすが“世界最小のアクションカム”をめざしただけのことはあって、非常に小型軽量に仕上がっています。ほかにバッテリー、標準マウント、フレキシブル粘着マウント、USB Type-C to C ケーブルが付属していました。
■スタイリッシュなデザインがかっこいい
Insta360 Ace Proは、カメラ前面に白黒の液晶モニター、背面には2.4インチのフリップ式タッチスクリーン液晶が搭載されています。
売りであるライカレンズの周囲には、赤いラインが縁取られており、非常にスタイリッシュ。手に馴染みやすく、デザイン性も高いので、つい持ち出したくなるカメラに仕上がっています。
■ハンドジェスチャー操作が便利!
Insta360 Ace Proには、Xシリーズなど360度カメラにも搭載されている便利な機能 「ハンドジェスチャー機能」が搭載されています。これは、カメラに手でサインを送れば、動画の録画を開始/停止できたり、静止画ではシャッターを切ったりする機能です。
実際に「ハンドジェスチャー」を利用してみましたが、レンズにピースサインを送ることで録画が開始できました。三脚に固定して、自撮り動画撮影を行う際に便利な機能だと感じました。
■連続1時間使用しても熱暴走は見られなかった
アクションカムの弱点ともいうべき「熱暴走」ですが、Insta360 Ace Proならあまり心配しなくても良さそうです。実際、バッテリーの持ち時間いっぱいの1時間程度連続使用してみましたが、熱暴走による強制停止はありませんでした。
これは、熱を発生する大きな要因の液晶モニターが、フリップ式のためカメラ本体から離せるため熱の影響を低減しているからと考えられます。
■アクティブなシーンで撮影するならアクセサリは必須
アクションカムの醍醐味は、バイクや自転車などアクティブなシーンでの撮影。それに欠かせないアクセサリが、 胸元にカメラを固定できる「チェストストラップ」です。
また、個人的にはさまざまなアクセサリに素早くInsta360 Ace Proを着脱できる 「クイックリリースマウント」がおすすめ。マグネット式で、自転車に固定できるハンドルバーマウントや自撮り棒への付け替えが簡単に行えて便利です。
4 「Insta360 Ace Pro」の撮影能力をチェック
Insta360 Ace Proの撮影能力をチェックしての感想を紹介します。ライカと共同開発したレンズによる「画質性能」をはじめ、「操作感」「手ブレ補正」などをポイントとして検証してみます。
■Insta360 Ace Proによる8K動画撮影
Insta360 Ace Proは撮像センサーがコンデジ並みの1/1.3インチCMOSセンサーを採用しています。余裕のあるセンサーサイズのため、記録した映像も非常に自然。また、本機は色の再現性が高いと感じました。特に、空の青さが目で見た印象と変わらない鮮やかさで、より見た目に近い動画を撮影できました。
また、レンズ性能の高さも自然な映像に大きく影響しているといえます。 細部まで、しっかりと質感を残した映像を撮影できるのはライカレンズだからこそ!と感じました。
■Insta360 Ace Proによる暗所での撮影
日中でも薄暗い樹々の下で撮影してみました。従来のアクションカムでは、このようなシチュエーションの場合、撮影感度が上がってノイジーな映像になりがちでしたが、Insta360 Ace Proでは自然な発色で好ましい色合いに仕上がっています。
部屋の中など太陽光のない場所でも、高画質の動画を撮影できるので、さまざまなシーンで活用できるカメラだと思います。
5 「Insta360 Ace Pro」の良かった点
ここでは、Insta360 Ace Proを実機試用してみて感じた良かった点についてまとめます。
■ライカレンズの高い描写性能でコンデジ並みの静止画撮影が可能
Insta360 Ace Proの目玉機能として、まず挙げられるのが世界的カメラ・レンズブランドの ライカと共同開発したレンズの描写性能です。
広角(35mm判換算で16mm)で、F値が2.6の単焦点レンズはキレがあり、画面の細部までしっかりと描写してくれるため、静止画でもコンデジに引けを取らない高い性能を感じました。実際、緑の多い公園で広い画角の風景撮影を行いましたが、画面の隅々までしっかりと描写し、高精細な写真を撮ることができました。
旅行などにカメラを持っていく際、これ1台ですべてをカバーできるほどだと思います。
■フリップ式ディスプレイで自撮りのVLOG撮影も簡単
自撮りをする際に便利なのが、プレビュー画面を確認する背面液晶モニターが自分の方に向けられるフリップ式ディスプレイを採用している点です。これにより、画角を自分で調整できるため、カメラをPCに接続してウェブカメラとしての活用がおすすめ。一般的なウェブカメラより高画質なため、相手に与える印象が良くなるに違いありません。
なお、自撮り撮影によるVLOGやライブストリーミングなど、ネット配信を楽しむ人にもおすすめのモデルです。
■優れた低照度性能「PureVideo」
夜景動画などを撮影する際に威力を発揮するのが、 低照度時に光をより取り込める「PureVideoモード」です。高感度撮影時でも、ノイズを低減し、ダイナミックレンジが広がるため、暗所でも高画質の動画撮影が可能です。
具体的には、AIによってノイズを除去し、高いISO感度での撮影もクリアな映像に仕上げることができるといった機能です。お祭りなど夜間のイベントや、暗いシーンでのアクティビティ撮影などに効果的です。
低照度下での撮影になるため、やや手ブレ気味になりますが、いわゆる高感度撮影特有の彩度が落ちるといった印象はなく、自然に仕上がっている印象を受けました。
6 「Insta360 Ace Pro」の気になる点
ここでは、Insta360 Ace Proを実機試用してみて感じた気になった点についてまとめます。
■本体が一回り大きく重さを感じる
Insta360 Ace Proは、競合するライバルのアクションカムに比べ、サイズとして一回りほど(71.9×52.15×38.5mm)、重さにして20gほど大きく、重くなっています。センサーが1/1.3インチと大きいため、止むを得ない面もあります。
どうしても小型軽量のアクションカムがほしい方には、別の選択肢もあるでしょう。ただ、 このサイズで高い描写性能を誇るアクションカムは例を見ません。
■撮影時は光学ズームができない
Insta360 Ace Proのレンズは焦点距離16mmの単焦点。つまり、光学ズームによる撮影ができません。ただ、一般的なアクションカムは多くの機種が単焦点レンズを採用しています。これは、カメラボディを小型にする狙いがあるのと、動画撮影中にズーム撮影を行うのはピント合わせに慣れが必要だからということが考えられます。
ただデジカメ業界では、ズームレンズに比べると単焦点レンズの方が描写性能は勝るといわれています。そのため、撮影スタイルが確立しているスナップカメラマンなどは、好んで単焦点レンズを使う方も多いです。
よりアート志向の高い作品としての写真を撮影したい、しかもVLOG用の動画も撮りたいという人におすすめなのがInsta360 Ace Proです。
7 まとめ
ブランド初の本格的アクションカムのInsta360 Ace Proは、ライカと共同開発されたレンズによって、静止画の画質の高さはもちろん、動画の描写性能も非常に高いカメラに仕上がっています。カメラボディ本体のみの販売だけでなく、「ウィンターキット」や「サイクリングキット」など、シーンに合わせたアクセサリキットも用意されています。
しかし、性能が高い分高価なモデルとなるため、本当に映像性能がよいのか?熱暴走はないのか?と購入に踏みとどまっている方も多いはず。そんな方は、購入前にレンタルしてみるのがおすすめです。kikitoなら、Insta360のさまざまなモデルを取り揃えているので、比較しながら選べるのもメリット。買い物に失敗したくない人はぜひ購入前のレンタルを検討してみてください。
※2024年8月時点での情報です。最新の情報はメーカーのホームページでご確認ください。
※商品写真および画像はイメージです。
※表示金額はすべて税込価格です。