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アイリスオーヤマ電気圧力鍋の製品画像

【2023】アイリスオーヤマの電気圧力鍋を徹底レビュー!口コミをもとに検証

【新品】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋 4.0L 自動メニュー搭載 低温調理 ブラック

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キッチン家電
公開日:2023年8月16日(2024年7月16日更新)


料理が好きな人はもちろん、調理時間を時短したい人などから注目されている電気圧力鍋。なかでも人気なのが、アイリスオーヤマの電気圧力鍋です。多機能なのに低価格、コストパフォーマンスばっちりの「KPC-MA4」を家電ライターが体験レビューします!

1 アイリスオーヤマ「電気圧力鍋」の魅力

電気圧力鍋はさまざまなメーカーから販売されていますが、特に人気なのがアイリスオーヤマ製品。まずは、アイリスオーヤマの電気圧力鍋の魅力について紹介します。

■圧力調理が簡単にできる

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4で調理したカレーのイメージ画像

アイリスオーヤマの電気圧力鍋があれば、時間がかかる煮物料理を圧力調理によって短時間でやわらかく仕上げられるのが最大の魅力。また、火加減を自動で調整し、適切な圧力をかけてくれるので、ほったらかしでも失敗が少ないのもメリットです。そのうえ、圧力調理の自動調理メニューが豊富で、レシピどおりに作れば何でも美味しく仕上がりますよ。

圧力鍋を使って調理する場合、圧力がかかりすぎて煮崩れることもありますが、レシピブックの「食材別調理早見表」には材料別に圧力時間の目安が記載されています。操作・調理が簡単にでき、初心者でも迷わず使用できるでしょう。

■液晶パネルで操作が簡単

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4の液晶画面とボタンの画像

アイリスオーヤマの電気圧力鍋は、液晶パネルにフルドット液晶を搭載していることもおすすめポイントです。メニュー・調理時間・操作方法などの情報が日本語で表示され、つまみと最小限のボタン操作でさまざまな調理方法を簡単に選択可能。大きな液晶を搭載していることで見やすく、操作が簡単です。

■グリル鍋としても使用しやすいコンパクトサイズ

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4の製品画像

アイリスオーヤマの電気圧力鍋は、背が低く、ふたを取り外すことができるので、鍋料理やすき焼きなど卓上用のグリル鍋としても活用できます。家族との夕食や、友人が集まるホームパーティーなどにもぴったりです。

熱いのは中の内釜だけなので、うっかり腕が当たってしまってもやけどする心配がありません。コンパクトサイズで、テーブルに置いても邪魔にならないのもメリットです。

また、電源コードはマグネットプラグでかんたんに取り外し可能で、持ち運びや収納がしやすいのもうれしいポイントといえるでしょう。

■火を使わないので安心して時間を有効活用できる

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4で調理しながら、パソコンで作業をしている女性のイメージ画像

電気調理鍋は、火加減を自動で調整してくれるので、吹きこぼれや焦げつきの心配がありません。材料のカットや味付けなどの基本的な準備さえすれば、あとは設定ボタンを押して待つだけ。料理ができるまで、ほかの作業をすることができますよ。

また、キッチンのコンロを占有することなく、テーブルなどほかの場所で調理できるのも便利です。別の料理を作りながら、電気圧力鍋を使って別の場所でもう一品を追加して作れるのは助かります。

■シンプルデザインがおしゃれ

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4で調理しながら、パソコンで作業をしている女性のイメージ画像

アイリスオーヤマの電気圧力鍋はシンプルかつ落ち着いたデザインが魅力。今回使用したKPC-MA4もおしゃれなマットブラックが印象的で、出しっぱなしにしておいても絵になる電気圧力鍋です。

KPC-MA4は卓上でグリル鍋として使うことも想定されているので、洋食だけでなく和食用の食器やカトラリーにもマッチし、インテリアになじみます。

2 アイリスオーヤマ「電気圧力鍋」を実機レビュー!

アイリスオーヤマの電気圧力鍋の魅力がわかったところで、「KPC-MA4」を実際に使用しながら、使い方やお手入れ方法を解説していきます。

▼アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4のスペック表

製品 KPC-MA4
KPC-MA4KPC-MA4
電源 AC100V(50Hz/60Hz共用)
消費電力 1000W
炊飯容量 白米6合、玄米4合
調理容量 2.6L
満水容量 4.0L
サイズ 幅約334mm×奥行約320mm×高さ約232mm
質量 4.5kg
自動メニュー 80種類
手動メニュー 圧力調理/温度調理/なべモード/無水調理/蒸し調理/低温・発酵調理
付属品 白米用計量カップ(1合)、蒸しプレート、 電源コードセット、レシピブック
電源コード 長さ約2.0m(マグネットプラグ)
値段 21,760円
公式サイト 公式サイトはこちら

■使い方

では、「KPC-MA4」でカレーを作ってみましょう。「KPC-MA4」は3~4人前の料理が作れます。

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4のふたを開けた状態の画像

(1)まずは、ふたを回して開けます。ふたの取っ手を持ち、左に回して、ふたの▼マークを本体のカギマークに合わせ、持ち上げます。

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4の内なべに野菜や肉を入れた様子

(2)野菜や肉などカットした材料と水を、内なべに入れます。材料は種類ごとに大きさを揃えて切り、火の通りやすい材料は大きく、火の通りにくい材料は小さくして、火の通りが均一になるようにします。

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4の自動メニュー画面を操作している様子

(3)ふたをしてつまみを回し、「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→「40」を選択します。ふたにある、おもりのレバーを「密封」にセット。「密封」にしないと圧力がかからなくなるため、必ず確認します。その後「決定」ボタンを押して調理開始です。

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4のふたを開けた様子

(4)調理終了後、圧力表示ピンが下がっていることを確認した後、「取消」ボタンを押し、ふたを開けます。刻んでおいたカレールウを入れ、混ぜ溶かします。

ふたを開けたまま、「手動メニュー」→「なべモード」→「火力5」を選択し、全体にとろみがつくまで加熱します。加熱終了後、「取消」ボタンを押し、器に盛って出来上がり。

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4で作ったカレー

玉ねぎがトロトロに溶け、野菜の甘みが感じられるカレーになりました。大きめだったお肉も、スプーンで軽く押すだけでほろりと崩れました。

今回はごく普通のカレーを作りましたが、栄養価が高い無水カレーも手軽に作ることができます。

電気圧力鍋で絶品料理を作ってみる

■お手入れ方法

製品画像

お手入れは、調理や保温を終了した後に電源コードを抜いて、冷えてから行います。内なべ、ふた、調圧弁キャップ、ふたパッキンを台所用中性洗剤で洗い、水で流します。おもりと圧力表示ピンは外してから、本体の穴に詰まりがあれば取り除きます。

お手入れが必要となるのは、内なべ、ふた、ふたパッキン、本体全体、蒸気水受け、おもり・調圧弁、調圧弁キャップ、圧力表示ピン、蒸しプレート(使った場合)の9点です。

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4 ふたパッキンとおもりを外す様子

においが残りやすいふたパッキンは必ず外し、台所用中性洗剤を使ってしっかり洗います。乾かした後、ふたパッキンを取り付けておきます。

おもりは外すことができます。外した後、詰まりがあれば、つまようじなどで詰まりを取り除きましょう。

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4 本体と蒸気水受けの手入れ

内なべを外して、よく絞ったふきんで本体を拭きます。温度センサーに汚れがついていると誤動作の要因になるので、必ず全体をきれいに拭いておきましょう。

蒸気水受けは外すことができます。料理後、水がたまっている蒸気水受けを外して中の水を捨て、サッと洗っておきます。

アイリスオーヤマの電気圧力鍋をお試しする

3 肉・魚・野菜料理からスイーツまでいろいろ作ってみた!

カレー以外にも、いくつかの料理にトライしてみました。公式レシピの自動メニューで調理して、使用感や所要時間、火の通り具合、味などをレポートします。

■豚の角煮

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4で調理した豚の角煮のイメージ画像

今回は公式レシピ「豚の角煮」を参考に作りました。

【使用モード】圧力調理
時間がかかる豚の角煮も、約1時間でやわらかく煮込むことができます。味をより染みこませたい場合は、仕上げに「なべ」モードで煮込むとトロトロになりますよ。

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4で豚の角煮を調理するときの工程画像

【調理の難しさ】
自動メニューでレシピどおりに調理しました。豚肉の下ゆでなどはする必要がなく、材料と調味料をすべて入れるだけ。好みで圧力調理の後に、「なべ」モードで煮詰めて仕上げます。
【火の通り加減】
圧力調理だけでもやわらかく煮込むことができました。圧力調理だけでは少し筋っぽさもありましたが、煮詰めることでとろっとした食感になり、味にコクが出て、照りも出ました。
【所要時間】
調理時間は「圧力調理」だけなら約1時間です。より美味しく仕上げたるため、さらに20分ほどふたを開けて「なべ」モードで20分ほど煮詰めました。

■サラダチキン(とりハム)

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4で調理したサラダチキンのイメージ画像

今回は公式レシピ「とりハム」を参考に作りました。

【使用モード】低温・発酵調理
パサパサになりがちな鶏むね肉ですが、低温調理すれば、しっとりしたとりハムを作ることが可能です。時間をかけ、低温でじっくりと火を通します。

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4でサラダチキンを調理するときの工程画像

【調理の難しさ】
鶏むね肉にフォークで穴をあけ、砂糖、塩の順にすり込んだ後、黒コショウを振りかけ、ラップでくるくるとキャンディ上に丸めます。その後、密閉袋に入れて約30分涼しい場所に置いて寝かせてからスタート。下準備に少々手間と時間がかかる印象です。
【火の通り加減】
芯の部分まで火は通っており、やわらかく、ハムのような食感です。通常、湯を70℃に長時間保ち続けるというのは難しいのですが、自動でコントロールしてくれるので、毎回失敗することなく作ることができます。
【所要時間】
調理時間は「低温・発酵」で約1時間40分。分量は鶏むね肉1枚ですが、下準備を含めるとトータルで2時間以上かかります。

■さつまいも(蒸し野菜)

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4で調理したさつまいものイメージ画像

今回は公式レシピ「蒸し野菜(根菜)」を参考に作りました。

【使用モード】蒸し調理
根菜類は、ゆでるよりも蒸すことでほっくりと仕上がります。水が少ないので、短時間で焦がさずに蒸すことができます。さつまいもの甘さに驚くことでしょう。

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4でさつまいもを調理するときの工程画像

【調理の難しさ】
400gのさつまいもは丸ごとではなく、1.5cmの輪切りにします。付属の蒸しプレートは使わず、内なべに直接さつまいもを入れ、大さじ3杯の水をふりかけるだけ。水はごく少量です。
【火の通り加減】
輪切りにしてから蒸したので表面の乾燥状態などもチェックしましたが、しっとりしていてホクホクです。ちゃんと火も通っていました。
【所要時間】
蒸し調理で、調理時間は30分。水が少ない分、短時間で作ることができました。

■鯖の味噌煮

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4で調理した鯖の味噌煮のイメージ画像

今回は公式レシピ「鯖の味噌煮」を参考に作りました。

【使用モード】圧力調理
圧力調理モードで調理することで、魚の身がやわらかくなり、味もよく染みこみます。しっかりとした味付けになるので、ご飯のおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみにもぴったり。

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4で鯖の味噌煮を調理するときの工程画像

【調理の難しさ】
鯖は最初に熱湯をかけて臭みをとります。あとは調味料と鯖を内なべに入れ、圧力で調理します。取り出すときに崩れやすいので、フライ返しのようなものがあると便利です。
【火の通り加減】
骨はかたく、食べることはできませんでしたが、身はやわらかく仕上がりました。しっかりと味が染みこんでおり、臭みは全くありませんでした。
【所要時間】
調理時間は「圧力調理」で55分。先にお湯を沸かし、網を準備し、熱湯をかけて臭みを取る時間も含めると、トータルで1時間10分ほどかかりました。

■ケーキ(蒸しカップケーキ)

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4で調理した蒸しカップケーキのイメージ画像

今回は公式レシピ「蒸しカップケーキ」を参考に作りました。

【使用モード】蒸し調理
付属の蒸しプレートを使用し、蒸しカップケーキを作りました。ケーキといっても材料を混ぜるだけの手軽なスイーツです。

アイリスオーヤマ電気圧力鍋/KPC-MA4で蒸しカップケーキを調理するときの工程画像

【調理の難しさ】
材料を混ぜてカップに入れ、甘納豆をのせて蒸すだけ。粉類もふるいにかける必要がないのでかんたんです。ただ、カップのサイズについて記載がなかったので悩みました。上面7cm、底面5cm、高さ4.5cmのプリンカップを使用したところ、ぴったりでした。調理説明に、材料だけでなく、使用する容器のサイズなども細かく記載してもらえるといいなと思いました。
【火の通り加減】
中心まで火が通っており、ふっくらと仕上がりました。膨らみすぎてふたに当たり、上が少しつぶれてしまいましたが、子どもたちからも「ふんわりしていて美味しい」と大好評でした。
【所要時間】
調理時間は「蒸し料理」で30分。下準備はふるいなどをかける必要がなく、材料をどんどん混ぜていくだけなので、スイーツとしては短時間で終わります。トータルで40分ほどあれば作れます。

4 使ってみてわかった気になる点

■思っていたより調理に時間がかかる

圧力調理時間が「10分」とあっても、昇温と減圧で時間がかかり、結局1時間になるレシピも少なくありません。圧力を1分かけるだけでもトータルで約50分かかります。ちょっとした野菜の煮物などは、電気圧力鍋を使うよりも、圧力をかけずに調理した方が早いこともあります。また、圧力をかけるため、カレーなどではジャガイモのような食材が煮崩れることもあるので、崩れやすい食材は大きめに切るのがポイントです。

■おもりのレバーを密閉し忘れる

電気圧力鍋特有の操作として、圧力調理のときは必ずおもりのレバーを「密閉」に合わせる必要があります。他社製の電気圧力鍋では、この操作も自動になっているものがありますが、KPC-MA4は手動です。また、低温調理などでは、レバーを「排気」にしなければいけないため、うっかり忘れないように注意する必要があります。

■内なべに取っ手がない

不便に感じたのは、内なべに取っ手がないこと。KPC-MA4は内なべに取っ手がないうえ、内なべのフチは薄く持ちにくいため、ミトンなどを使っても取り出しにくいのが難点です。冷めるまで待つ必要があるのは不便に感じました。

■ふたパッキンなどの手入れが大変

使用後はふた、内なべのほかに、おもりやパッキンなど全部で9点をキレイにする必要があります。お手入れする部品の点数が多いうえ、細かいものが多く、少々面倒に感じるかもしれません。特にふたパッキンはにおいがつきやすいので、必ず毎回外して洗う必要があるでしょう。

5 アイリスオーヤマ「電気圧力鍋」がおすすめな人とは?

■電気圧力鍋がおすすめな人

電気圧力鍋はほったらかしで簡単に調理でき、味や食感が安定して美味しく仕上がります。手のこんだ美味しい料理が簡単に作れるため、以下のような人にはぴったりの調理家電です。

  • ・料理が好きな人
  • ・分厚い肉やかたい根菜類などを短時間で調理したい人
  • ・調理中の時間を有効活用したい人
  • ・料理が苦手な人

■電気圧力鍋がおすすめでない人

電気圧力鍋は、お手入れしなければならない部品が多いところが難点。また、本体サイズが大きいので収納スペースの確保が必要です。加えて、炒め物・焼き物料理が多い人は、使いこなせず使わなくなってしまう可能性もあるので、よく考えて購入しましょう。

  • ・細かいパーツなどのお手入れが面倒な人
  • ・置き場所を確保できない人
  • ・複数の調理家電などを同時に使用しており、ブレーカー落ちが気になる人
  • ・炒め物・焼き物料理が多い人

6 まとめ

電気圧力鍋は圧力調理だけでなく、さまざまな調理ができます。調理内容はメーカーによって異なりますが、アイリスオーヤマのKPC-MA4は低温調理や蒸し料理ができ、さらにグリル鍋としても使えるので、さまざまなシーンで活用してくれます。

また、今回試したのは4.0Lですが、3L、2.2Lなど、アイリスオーヤマはラインナップが豊富。少人数世帯で4.0Lは大きいように思えますが、多めに調理して作り置きしたい方にもおすすめです。

そんなに使うかわからない、という方はまずは一度レンタルして、使い勝手を試してみてはいかがでしょうか。

※2023年7月時点での情報です。最新の情報はメーカーのホームページでご確認ください。
※商品写真および画像はイメージです。
※表示金額はすべて税込価格です。

取材・執筆

石井和美

白物家電や日用品などを中心に製品レビューを得意とするライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。レビュー歴15年以上。茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。
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