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床拭きロボット「ブラーバ」実機比較テスト! おすすめはどれ?
iRobot 床拭きロボット ブラーバ ジェット m6 ホワイト
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1,480円/月額
(30日単位/自動更新)
公開日:2021年9月13日(2024年4月4日更新)
「ルンバ」シリーズで有名なアイロボット社の拭き掃除専用ロボットが「ブラーバ」です。多数の製品を使ってきたプロが、現行3機種の実機比較テストを実施!あなたにぴったりのブラーバがわかります。
目次
1 ブラーバってどんなもの? ルンバとの違いは?
アイロボット社の「ブラーバ」は、自動で床拭きをしてくれるロボット掃除機です。ロボット掃除機といえば同社の「ルンバ」が有名ですが、ルンバは床に落ちたゴミの吸引掃除専用。そしてブラーバは、床拭き掃除専用というのが大きな違いです。
ホコリや髪の毛などが落ちていない一見きれいな床でも、ベタつきやこびりついた皮脂汚れなどが残っていることは多いもの。目に見えるゴミはルンバできれいに掃除できますが、床のベタつきなどは別途拭き掃除、特に水拭きで取り除く必要があります。そこで活躍してくれるのが「ブラーバ」なのです。
■拭き掃除ロボットを導入するメリット3点
ブラーバをおすすめしたい理由は以下の3点です。
- (1) 床のベタベタや非常に細かいホコリなど、掃除機では取れない汚れを取ることができる
- (2) から拭き・水拭きを好きなタイミングで好きなだけ行える
- (3) ブラーバ専用洗剤を使用することで、水拭きよりも皮脂や油汚れを効率よく落とせる
拭き掃除が面倒な人は圧倒的に楽になりますし、逆にこだわりのある方にもそのこだわりをサポートしてくれるような効果があります。
特におすすめしたいポイントは3番目。ブラーバ専用洗剤を使用することで、手荒れを気にせず、洗剤を使った水拭きができる点はもちろんですが、使用後に部屋にいい香りが残るので「掃除した!」というのを実感でき満足度が高いです。
■現行ブラーバシリーズのラインアップと種類
ブラーバシリーズは共通して拭き掃除を行いますが、水の出し方によって大きく2種類にわけられます。
「ブラーバ ジェット m6」と「ブラーバ ジェット250」は、どちらもブラーバの前面から水を直接床に噴射しながら掃除を行う「ジェットスプレー機能」を搭載しています。
製品名にジェットがつかない「ブラーバ390j 」は、水を入れるタンクからモップに水を染み出させる方式を採用しています。
また、ナビゲーション方式でも2種類にわけられます。現行最上位機種の「ブラーバ ジェット m6」は、部屋のマッピング機能および保存機能を備えており、複数の部屋にまたがって拭き掃除を行うことが可能です。
「ブラーバ ジェット250」と「ブラーバ390j 」は、ナビゲーションシステム「iAdapt 2.0」で毎回周囲の状況を把握・計測しながら拭き掃除を行うため、基本的には1LDKなど、ひとつづきの部屋の清掃に向いています。
次項からは、ブラーバシリーズ3機種それぞれの特徴をご紹介します。
2 現行製品の特徴
■全部入り・複数部屋の掃除も安心の「ブラーバ ジェット m6」
「ブラーバ ジェット m6」は、現行ブラーバシリーズの最上位機種となります。販売価格はアイロボット公式サイトにて、「ブラーバ ジェット m6」と「ウェットパッド」7枚、「Braava jet®床用洗剤」がセットになったモデルで76,868円(税込)となっています。
タンクは製品の上部に収納されており、着脱が可能です。水拭きをする場合は、タンクを取り外して水や洗剤を注ぎます。掃除後に水が残った場合も捨てるのが簡単なので、メンテナンス性が高いといえます。
「ブラーバ ジェット m6」は、現行ブラーバシリーズのなかで、唯一自動充電に対応しているのも特徴です。
ホームベース充電ステーションと、水拭きの汚れが床に付着するのを防ぐ着脱式ドリップトレイがセットで付属。掃除後はホームベースに自動で帰還・充電して次の掃除に備えます。
とても便利な機能ですが、ホームベース充電ステーション&ドリップトレイのサイズは幅約29cm・奥行き約30cmもあるため、比較的広めの設置場所が必要となる点はデメリットともいえるでしょう。
また、「ブラーバ ジェット m6」は現行シリーズの中で唯一、ルンバとの連携機能を備えたモデルです(ルンバ対応機種はルンバi7/i7+およびs9+)。ルンバが清掃を終えると、自動的に「ブラーバ ジェット m6」の拭き掃除がスタートするようにセットできます。
ルンバが清掃する時間は毎回異なるので、スケジューリング機能で2台を動作させるのは難しいのですが、「ブラーバ ジェット m6」と対応ルンバの組み合わせなら、ルンバの清掃終了のタイミングを人間がチェックする必要がなく、最短の時間で吸引掃除・拭き掃除が完了します。
【注目ポイント1】
■から拭き・水拭きを自動判別。汚れを浮かせて落とすパワフルな一台
「ブラーバ ジェット m6」は、本体前面に水を噴射するノズルを備えています。から拭きと水拭きの切り替えは、本体に装着したクリーニングパッドの種類によって自動判別します。
水拭きは通常の水道水でも可能で、ベタベタした汚れやこびりつき汚れをしっかり拭き取ることが可能ですが、さらに「ブラーバ ジェット床用洗剤」を使えば、キッチンの油汚れなども浮かせてキレイに拭き取れます。
【注目ポイント2】
スマートマッピングで複数の部屋でも効率のよい拭き掃除を実現
「ブラーバ ジェット m6」のみ「スマートマッピング機能」を備えており、掃除する部屋の間取りや広さ、家具を認識します。これにより、2DK以上の複数の部屋から構成される間取りであっても、最適な清掃ルートを作成し、短時間で吹き残しのない効率的な清掃が可能です。
さらにアプリと連携すれば、進入禁止エリアの設定や清掃スケジュール設定なども可能です。これは「ブラーバ ジェット m6」のみの機能です。
【注目ポイント3】
ルンバとの連携でさらにきれいなお部屋を!
「ブラーバ ジェット m6」は、Imprint®リンクテクノロジーを採用し、ブラーバシリーズのなかで唯一ルンバとの連携動作が可能です。連携対応しているルンバが吸引掃除を行った後、自動的に「ブラーバ ジェット m6」で拭き掃除を開始します。
ルンバ・ブラーバ連携対応機種
・ルンバ s9+
・ルンバ i7+
■コンパクトな筐体で1部屋をしっかりジェット水拭き「ブラーバ ジェット250」
「ブラーバ ジェット250」は、現行3機種のなかでは一番低価格なモデルですが、ジェットスプレー機能を搭載し、優れた清掃能力を持っています(アイロボット公式サイトでの販売価格 は税込32,868円)。
本体サイズがコンパクトで小回りも利くのですが、ナビゲーション性能は標準的なため、掃除推奨エリアが限られます(水拭き:最大12畳、から拭き:最大15畳)。汚れやすい場所をピンポイントでしっかりきれいにしたい場合に特に活躍してくれるモデルです。
「ブラーバ ジェット250」のタンクは本体に内蔵されているので、直接ここに水を注ぎます。タンク部分は着脱できないのでメンテナンス性には劣りますが、その分本体がコンパクトに仕上がっています。
「ブラーバ ジェット250」は本体後部にバッテリーが装着されており、それを取り外して付属の専用充電器で充電を行います。脱着が簡単な点、また別売りのバッテリーを購入すれば、1個使用している間にもう1個のバッテリーを充電でき連続清掃にも対応できる点が便利です。
【注目ポイント】
3つの拭き掃除モードでしっかり清掃
「ブラーバ ジェット250」は、本体サイズが高さ84mm×幅178mm × 奥行き170mmと、ほかの2機種と比べても非常にコンパクト。それを生かして、部屋の隅々や家具の周囲なども小回りよく拭き掃除できるモデルです。
清掃モードは、水拭き1種類、から拭き2種類の計3種類を備えており、装着したパッドの種類によって自動選択されます。
【水拭き】
① ウェットモップモード:
ジェットスプレーで本体前面に水を噴射、クリーニングヘッドを振動させながら同じ場所を3回拭く動作を行い、こびりついた汚れも浮き上がらせながらしっかり清掃
【から拭き】
② ダンプスウィープモード:
クリーニングヘッドを振動させながら同じ場所を2度から拭きすることで、汚れやホコリをキレイに拭き取ります
③ ドライスウィープモード:
なかでも、やはり注目は「ウェットモップモード」ですね。クリーニングヘッドの振動に加えて、別売りの「ブラーバ ジェット床用洗剤」と組み合わせれば、掃除面積は12畳と限られていますが、その分床のベタつきや油汚れには非常に効果を発揮してくれます。特にキッチンやダイニング、バスルーム回りなどピンポイントの拭き掃除に向いているモデルといえます。
■お掃除しているのを忘れる静かさ「ブラーバ390j 」
「ブラーバ390j 」は、「ブラーバ ジェット250」よりも広い部屋を拭き掃除するのに向いているモデルです。ウェットとドライの2つの清掃モードを備えており、ウェットで最大20畳、ドライではなんと56畳もの広さの拭き掃除が可能です。(アイロボット公式サイトでの販売価格 は税込43,868円)
水拭きはジェットスプレー式ではなく、ウェットモード用のモップ取り付けパーツに内蔵されたスペースに水を入れ、それがじわじわと染み出す形式です。そのため、ジェットスプレーと比べると水拭き性能は若干劣る印象です。
一方で、水をスプレーするときの音がないため、動作音が非常に静か。在宅中や就寝中など時間帯を気にせず使用できるのは特筆すべきポイントとなっています。
「ブラーバ390j 」は、ウェット掃除用とドライ掃除用の2種類のモップが付属し、それぞれウェット用・ドライ用のモップを装着して使用します。ウェット用モップに水を注ぐと、中央の導水キャップを通じてウェット掃除用モップに染み出し、水拭きを行う方式です。
「ブラーバ390j 」はバッテリーを内蔵しており、本体の充電は付属の急速充電スタンドで行います。写真のように、本体を垂直に立てて差し込むかたちになっているので、毎回本体を持ち上げる必要はありますが、充電時の設置面積が小さく、邪魔にならない点はポイントが高いです。
【注目ポイント】
iAdapt 2.0&NorthStarキューブの併用でナビゲーションを強化
「ブラーバ390j 」は、「ブラーバ ジェット250」も搭載している「iAdapt 2.0」ナビゲーションシステムを搭載しています。しかし、同システムは周囲の状況をいわば手探りで把握するような方式で、広い面積をカバーするのにはあまり適していません。
それを補助するのが「ブラーバ390j 」に付属する「NorthStar(ノーススター)キューブ」です。「NorthStarキューブ」は約10cm四方の立方体で、その名のとおり、北極星のように「ブラーバ390j 」が自分の位置を把握するための目印の役割を果たします。
「NorthStarキューブ」を、部屋全体を見渡せる高い位置(テーブルの角など)に設置することで、「ブラーバ390j 」はウェットで最大20畳、ドライではなんと56畳もの広い面積の拭き掃除を安定して実行できるようになっています。
ブラーバ3機種の製品性能表
上記はブラーバシリーズ3機種の特徴を表にまとめたものです。まずチェックしていただきたいのは、「オススメの間取り」と、「オススメの使用場所」&「汚れ」です。
もし、
2部屋以上の部屋を一度に掃除したい場合は「ブラーバ ジェット m6」一択です。「ブラーバ ジェット250」や「ブラーバ390j 」でも、各部屋に持っていき毎回ボタンを押すというプロセスを踏めば複数部屋の掃除が可能ですが、かなり手間がかかります。
また、汚れの種類によっても向き・不向きがあります。
「ブラーバ ジェット250」はジェットスプレー方式を採用しており、汚れを落とす能力は高めですが、一方でナビゲーション範囲が限られるので、
キッチンやバスルーム・洗面所といった汚れやすい部屋の拭き掃除に向いています。
一方で、
比較的広いエリア、例えばリビング・ダイニングなどを掃除したい場合は、NorthStarキューブが付属する「ブラーバ390j 」をおすすめします。ただしこちらはジェットスプレー方式ではないので、主にホコリなどを対象にした拭き掃除に適しています。
その点
「ブラーバ ジェット m6」はオールラウンダーであり、2DK以上複数の部屋であってもマッピング機能で楽々対応しますし、「ベタベタ・こびりつき」や「油」、「ホコリ・毛」のいずれもジェットスプレー&大きめのタンクと専用洗剤の組み合わせでばっちりです。ルンバとの連携機能を備えているのも唯一「ブラーバ ジェット m6」であり、最強ですが価格もその分アップしています。
3 ブラーバ ジェット m6 実機テスト
今回ブラーバシリーズの比較記事を作成するにあたり、現行3機種の実機を使った清掃テストを行いました。これまでご説明してきたスペック上の製品特徴が、実際のテスト環境でどのくらい発揮されるのかを細かくチェックしていきたいと思います。
テスト環境について
ブラーバシリーズの性能テスト環境
テスト項目 | 内容 |
動作スペース | 幅 1.4m x 奥行き 1.3m (1.82㎡) |
床の素材 | ウッドカーペット |
動作時間 | 15分(通常モード) |
使用した汚れ | ・マヨネーズ 小さじ1
・しょうゆ 小さじ1 ・サラダ油 小さじ1 ・片栗粉 小さじ1 |
今回の実機テストは、ウッドカーペットを敷いた幅 1.4m x 奥行き 1.3m = 約1.82㎡のスペースをマスキングテープで4分割して行いました。汚れとしては、水分・油分・ホコリの代替になるものとして、マヨネーズ、しょうゆ 、サラダ油、片栗粉、の4種類を用意しました。
同テストスペースに汚れを置き、スプーンで広く塗布。その状態でブラーバ各機種をウェット(水拭き)モードで15分間動作させて、拭き残した部分や汚れの種類、また床の状況などをチェックしています。ブラーバ専用洗剤はそれぞれ規定量を使用しています。
※いずれも1回のみの検証結果ですので、条件によって結果が変わる可能性があります。
■同梱品について
まずは、ブラーバ ジェット m6から詳しく見ていきましょう。同梱品をチェックします。下記の6点です。
- (1) ブラーバ ジェット m6本体(バッテリー内蔵)
- (2) ホームベース、着脱式ドリップトレイ、電源コード
- (3) 使い捨てウェットパッド(2枚)
- (4) 使い捨てドライパッド(1枚)
- (5) 洗濯可能ウェット・ドライパッド(各1枚)
- (6) Braava jet®床用洗剤(2回分) ※メーカーより借用
■清掃能力を詳細チェック!
ブラーバ ジェット m6の性能テスト項目と内容の結果
評価項目 | 内容 |
残った汚れの量 | 少ない。油が若干残っているくらい |
残った汚れの種類 | 片栗粉少々とサラダ油 |
苦手な場所 | 特になし |
ブラーバ ジェット m6のテスト結果としては、かなり優秀な結果となりました。本来はマッピング機能を活用して、部屋全体の構造を把握した上で本領を発揮するモデルですが、基本の動作である「進む→バックして水をスプレー、前進して拭き取る」がいずれの場面でも効果的でした。
「ブラーバ ジェット m6」の一番の強敵はマヨネーズ。粘度が高く、モップで拭き取ったあと摩擦抵抗がアップしてしまい、動作が遅くなるシーンが何度か見られました。しかし、バックしてスプレーという基本の動きを行うことで、そういった場面からも脱出しやすいようでした。
また、他の2機種と違い、「清掃範囲の周辺を確認する動き」と「清掃範囲の内部を掃除する動き」がしっかりわかれており、無駄の少ない動作をしているのも印象的でした。そのため、他の機種が苦手としていた片栗粉ゾーンも拭き残しが少ない結果になりました。
全体的に優秀ですが、もう一息だったのはサラダ油のコーナーです。写真のように、拭き残しは無いのですが、油の筋が残っています。指で直接触っても多少油分が残っているのがわかりました。
今回は15分という限られた時間、また「ブラーバ ジェット m6」の売りのマッピング機能を活かしたきめ細やかな拭き掃除はテストできていませんが、実際の使用シーンでは気になる部分にピンポイントで水拭きの指示を出せるので、その点を総合するとやはり優秀なモデルといえます。
4 ブラーバ ジェット250 実機テスト
■同梱品について
ブラーバ ジェット250の同梱品は下記の6点です。
- (1) ブラーバ ジェット250本体(バッテリー内蔵)
- (2) バッテリー充電器
- (3) 使い捨てウェットモップパッド(2枚)、使い捨てダンプスウィープパッド(2枚)
- (4) 使い捨てドライスウィープパッド(2枚)
- (5) 洗濯可能ウェットパッド(1枚)
- (6) Braava jet®床用洗剤(2回分)
■清掃能力を詳細チェック!
評価項目 | 内容 |
残った汚れの量 | 多め。3機種中最下位 |
残った汚れの種類 | しょうゆ以外、特にマヨネーズと片栗粉が残った |
苦手な場所 | 部屋の角や四隅が苦手 |
ブラーバ ジェット250は、水拭きはジェットスプレー式を採用し、前方に水をスプレーしながら、本体底面に取り付けたウェットモップパッドや洗濯可能なウェットパッドで掃除するモデルです。スプレーする音以外には、ほとんど動作音がしないのが印象的でした。
肝心の掃除性能としては、今回検証テストをした3機種のなかでは最下位の結果となってしまいました。「ブラーバ ジェット250」は3機種のなかで最もコンパクトなのですが、拭き掃除を行うモップのサイズもコンパクトな本体サイズに合わせてあるため、拭き掃除自体の能力も若干制限を受ける印象です。
今回は動作時間が15分という条件下という注釈付きにはなりますがマッピング機能を備えておらず、ランダムな動きに頼らざるを得ないため、毎回の掃除結果にムラが出てしまう点は「ブラーバ ジェット250」の弱点といえると思います。
特に本体サイズの制約を感じたのが、壁際や四隅です。ルンバには、サイドブラシという本体からはみ出して回転する集塵用のブラシがありますが、拭き掃除のブラーバにはそういったものはありません。そのため、本体が壁際や四隅にうまくはまらないと、拭き残しが発生してしまいます。
このため、ホコリに模した片栗粉については、モップで水拭きしたとしても、四隅や壁際に残ってしまう結果となりました。
また、同時にサラダ油の残り方も他2機種よりも多かったです。サラダ油ゾーン上をまんべんなく移動しているにもかかわらず、油残りが多い結果となってしまいました。これも、床とモップの密着具合が弱いためと思われます。
5 ブラーバ390j 実機テスト
■同梱品について
ブラーバ390j の同梱品をチェックしてみましょう。下記の7点です。
- (1) ブラーバ390j 本体(バッテリー内蔵)
- (2) 急速充電スタンド、ACアダプター
- (3) NorthStarキューブ
- (4) クリーニングパッド(2種類)
- (5) ドライクロス(白)、ウェットクロス(青)各2枚
- (6) 交換用導水キャップ
- (7) Braava jet®床用洗剤2個 ※メーカーより借用
■清掃能力を詳細チェック!
評価項目 | 内容 |
残った汚れの量 | 少ない。3機種中2位 |
残った汚れの種類 | 片栗粉、サラダ油 |
苦手な場所 | 壁際 |
ブラーバ390j のテスト結果としては、3機種中2番目という、価格的には順当な結果となりました。「ブラーバ390j 」より安価なモデルである「ブラーバ ジェット250」と比較した場合、「ブラーバ390j 」の優れている点としてカバー範囲の広さが大きなポイントとなっているため、今回のような限られたスペースで行う検証テストではその本領を発揮できないかと思われていましたが、意外な結果となりました。
「ブラーバ ジェット250」との違いとしては、モップのサイズと形状が大きいと思います。写真のように、「ブラーバ390j 」のモップは本体のモップパッドを包み込むようにセットされているので、結果として本体パッドより左右方向にはみ出しています。
まずこの大きさによって一度に拭き取る範囲が広いのと、さらに本体横にはみ出しているために、壁際や四隅にかかった場合はしっかり掃除してくれます。
一方で、「ブラーバ390j 」はマッピング機能を備えているわけではないので、壁にぶつかった場合、壁をなぞるような動きではなく、障害物を扇状に回避するような動きをします。そのため、モップが拭き取る場所も扇状に飛び飛びになってしまうシーンがあり、その結果、片栗粉が転々と壁際に残ってしまいました。
6 各モデルはどんな人におすすめ?
■ブラーバ ジェット m6
→とにかく最強の拭き掃除ロボットが欲しい人におすすめ
「ブラーバ ジェット m6」が他の2機種より秀でているポイントは、なんといっても
「ナビゲーション性能の高さによる掃除範囲の広さ」と「拭き掃除力の高さ」です。2DKを超える部屋にお住まいで、かつ部屋ごとにブラーバを移動させて手動で動かすという手間を省きたい方におすすめです。
検証結果でも、安定して全種類の汚れをしっかりキャッチしていましたし、またルンバとの連携などハイエンドモデルならではの機能を搭載していますので、「ブラーバ ジェット m6」を購入しておけば間違いありません。
複数部屋の拭き掃除やルンバ連携も可能!
“全部入りブラーバ”を自宅で試してみる
ブラーバ ジェット m6をレンタルする
■ブラーバ ジェット250
→コストを抑えてピンポイントに拭き掃除をしたい人にぴったり
「ブラーバ ジェット250」は、3機種のなかでは一番低価格です。また、水拭きについては本体内蔵タンクに水を入れておく方式のため、毎回パッドに水を注がなければならない「ブラーバ390j 」よりも手軽です。
本体サイズがコンパクトで小回りが利くので、テーブルやイスなど障害物の多いスペースでも難なく拭き掃除してくれます。検証テストでは残念ながら最下位となってしまいましたが、こまめに使用して掃除していれば、そこまで沢山の汚れが残ることはないと思います。ジェットスプレーの威力と、振動するモップの相乗効果で、ロボットによる拭き掃除の効果を実感できます。
■ブラーバ390j
→広範囲をきれいに拭き掃除したい人にジャストフィット
「ブラーバ390j 」は、水拭きはもちろんですが、実はから拭きも優秀なモデルです。パッドの大きさとモップの形状により、細かい場所というよりは、広い範囲を掃除することに威力を発揮するタイプです。
検証テストでも、その特徴を活かして、マッピング機能がないにもかかわらず壁際や四隅などの汚れを確実に拭き取っていました。拭き掃除をしたい場所にさっと移動させて掃除を行い、また終わったら別の場所……といった使い方にも適しています。
また、水拭きが導水キャップを使った浸潤式のため、掃除をしているときの動作音がほとんどしないのも特徴です。寝室で寝ている間にリビングをキレイにしておくといった使い方もできるでしょう。
もし、どの機種が自宅にちょうどいいかがわからない場合、気になった機種をレンタルしてみるという手もあります。レンタルが気になった人は、kikitoをチェックしてみてくださいね!
※2021年9月13日時点での情報です。
最新情報について、詳しくは「メーカーのホームページ」でご確認ください。
※表示金額はすべて税込価格です。
※商品写真および画像はイメージです。