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【2025】GoPro7機種を徹底比較!選び方やおすすめモデルも紹介

GoPro HERO12 Black アクションカメラ
月額サブスクプラン
3,600円/月額
(30日単位/自動更新)
短期レンタルプラン
7,480円/4日間~
アクション/360度カメラ
公開日:2021年4月27日(2024年12月24日更新)
アクションカメラの定番ともいえる「GoProシリーズ」。2024年9月に「GoPro HERO13 Black」「GoPro HERO」と新モデルが発売されたことで、7モデルと豊富なラインナップが用意されています。この記事では、カメラのプロがGoProの各シリーズの特徴と選び方や、目的別におすすめモデルをご紹介します。
1 GoProとは?
アクションカメラの定番として、アマチュアのみならずプロの現場でも人気が高い「GoPro」。アクティブな動画撮影に強いカメラですが、実際にどんなカメラなのか知らない方もいるでしょう。ここでは、GoProの特徴について、詳しく解説していきます。
■小型なのに超高画質・超広角
△コンパクトサイズでも鮮明でクリアな写真・動画が撮影できます
GoProの大きな特徴は、手のひらに乗せられるコンパクトなサイズでありながら、GoPro HERO10 Black以降のモデルなら5K以上の高精細な動画撮影が可能なことです。さらにスローモーションや高速撮影も可能で、なめらかな映像を高解像度で収めることができます。
また、GoProの魅力は超広角レンズを搭載している点です。非常に広い範囲を撮影できるため、ダイナミックなシーンを捉えることができます。特にアクションや風景の撮影に優れています。
さらに、高い耐久性も魅力の一つで、防水性能が備わっており、現在販売中の7モデルで水中撮影が可能です。たとえば最新のGoPro HEROシリーズは水深10mまで対応しています。衝撃にも強く、耐久性に優れているため、激しい運動やアクティビティでの使用にも威力を発揮します。
■マウントが豊富でさまざまな映像を記録できる
△マリンアクティビティを楽しみながら撮影できます
GoProは一般的なデジタルカメラと異なり、アクティブなシーンでの撮影が想定されているため、マウントが豊富でさまざまな映像が撮影できます。マウントとは、GoProを頭や壁に固定するパーツや自撮り棒、三脚、バイクや自転車に取り付けるアイテムなどのアタッチメントの総称です。
たとえば、ヘルメットに装着できるアクセサリー「ヘッドストラップ2.0」を使用すれば、バイクや自転車の車載動画をライダー目線で撮影することが可能です。また、ハイパフォーマンスチェストマウント「Chesty」で胸元にGoProを装着すれば、ハンズフリーで登山やハイキングなどの動画を撮影できます。
■スマホへの転送が簡単
GoProは撮影した動画や写真をスマホに転送しやすいのが特徴のひとつです。専用アプリ「Quik」を介してスマホに転送された動画は、家族や友達に見せて楽しめるほか、InstagramなどのSNSに簡単にアップロードして、シェアすることもできます。
SNSへのアップロードは、専用アプリ「Quik」を使います。この専用アプリによって、GoProとお手持ちのスマホを連携することで、GoPro内に記録した動画・写真をスマホへ転送。「シェア」というボタンをタップすると、SNSへ投稿ができます。
■完全防水
△防水機能に優れているため、水中でもクリアな画像が撮影できます
GoProシリーズは、数あるアクションカメラのなかでも高い防水性能を誇ります。GoProシリーズは水深10mの防水仕様(GoPro MAXを除く)となっており、マリンアクティビティを楽しむ人たちに人気なのも特徴です。
さらに本格的なダイビング撮影を行うなら、水深60mまでの防水性を備えた純正アクセサリー「保護ハウジング」を利用しましょう。
2 GoProのラインナップ
GoProは2004年に初代機が発売されてから、多数のモデルがリリースされています。2024年11月現在の現行モデル3機種を含む7機種の違いについて解説します。
■現行機は3機種
現在、「GoPro HERO13 Black」「GoPro HERO」「GoPro HERO12 Black」が現行モデル、「GoPro HERO11 Black」「GoPro HERO11 Black Mini」「GoPro HERO10 Black」「GoPro MAX」がGoProシリーズとして展開されています。
GoProシリーズは2011年の「GoPro HD HERO」発売を皮切りに、ほぼ毎年ニューモデルを発表し続けています。大きな転機となったのは、2019年に発売された360度カメラの「GoPro MAX」。今でも販売されていますが、アクションカメラの新たな分野を切り開いた機種の一つでもあります。
現在の最上位モデルは、今年9月に発売された「GoPro HERO13 Black」で、5.3K/60fpsの高画質な動画撮影が可能です。また、同時期にカメラの小型化、低価格化を実現するために前面ディスプレイなどを省略し、操作を簡単にした入門モデル「GoPro HERO」も発売されています。
■360度カメラは「MAX」だけ
△延長ポールを使うことで撮影の幅が広がります
アクションカメラのジャンルとして、360度カメラが注目を集めています。GoProシリーズにも「GoPro MAX」という360度カメラがラインナップされており、一般的なアクションカメラとは別ジャンルとして確立されています。
「GoPro MAX」に関するレビュー記事は、過去に当コラムでご紹介していますので、そちらをご覧ください。
3 GoProの選び方
現行のGoProシリーズは7機種ラインナップされていますが、どれを選べばよいのか迷ってしまうという方もいると思います。ここではGoProシリーズの選び方について、いくつかのポイントをご紹介します。
■長時間撮影を楽しみたいなら「GoPro HERO13 Black」
△防水機能に優れているため、水中でもクリアな画像が撮影できます
GoProシリーズの最新モデル「GoPro HERO13 Black」は、イメージセンサーやレンズはGoPro HERO12 Blackと同じですが、バッテリー容量が1720mAhから1900mAhへと向上しています。
具体的には5.3K/30fpsで1.5時間以上の連続撮影が可能となっています。なお、撮影時間は高画質でフレームレートが高くなるほど、撮影時間は短くなる傾向があります。
■GoPro HERO11 Black・GoPro HERO12 Black・GoPro HERO13 Blackの画質はほぼ一緒。映像にこだわるなら GoPro HERO13 Blackが◎
△映像重視なら価格が安い旧モデルでも満足できます
HERO12 Blackから HERO13 Blackへのアップデートでは、イメージセンサーやアスペクト比にほぼ変化はなく、映像の美しさはほぼ同等と考えてよいでしょう。
ただし、HERO13 Blackでは新たに「HLG HDRビデオ」が搭載されています。HLGはプロの映像制作の現場でも採用されているHDR規格で、階調が豊かで幅広い色の表現が可能です。なお、このHLG HDRビデオは、解像度や手ブレ補正に制限がかかってしまうデメリットがあります。
そのため、一般的な動画撮影モードにおける映像のキレイさだけをみると、GoPro HERO12 Black や同じセンサーのGoPro HERO11 Black、 GoPro HERO11 Black Mini でも満足できるかもしれません。
■はじめてのアクションカメラならGoPro HERO11 Black Mini は避けるのが無難
△GoPro HERO11 Miniはアクションカメラの扱いに慣れた人におすすめです
「GoPro HERO11 Black Mini」は、上位機種の画質そのままに低価格なのが魅力ですが、GoPro HERO11 Black Miniにはプレビュー用の液晶モニターが搭載されていません。また、静止画の撮影ができないほか、バッテリーを取り外しできないといった違いがあります。
これらの要素は、すべてGoProなどアクションカメラの撮影・取扱いに慣れている人を想定した機能の省略となっています。たとえば、GoProでの撮影でどのような画角で撮れるのか、動画から静止画を切り取る処理ができるか、といった扱いをスムーズにこなせる人に向いているのです。
そのため、ただ価格だけで判断するのはおすすめできません。それなら、むしろ旧モデルのGoPro HERO10 Blackの方が使い勝手がよいので、そういった選択肢も考えてみるとよいかもしれません。
■コンパクトな手軽さがほしいなら「HERO」がおすすめ
△GoProシリーズのなかでも最小の4Kカメラを搭載しています
GoPro HEROは、GoPro史上最もコンパクトなモデルとしてGoPro HERO13 Blackと同時に発売されました。操作はシンプルで使い勝手がよく、耐久性や耐水性は上位モデルと同等なので入門機にぴったりです。
映像性能は、最高4K/30fpsで、静止画切り出しも8.3MP(GoPro HERO13 Blackは最高24.7MP)と上位モデルには劣ります。しかし、34,800円という低価格さも魅力なので、まずはアクションカメラの楽しさを体感してみたいという方にはGoPro HEROをおすすめします。
■音声性能に大きな違いはなし。機能を高めるならHERO12以降が好適
GoProシリーズには3つの内蔵マイクが搭載されていますが、それぞれの内蔵マイクには大きな性能差がありません。実際に撮影してみての感覚でも、音声に関しては変わりないという印象を受けたため、マイク性能に関してはどれを選んでもよいでしょう。
ただ、GoPro HERO13 BlackとGoPro HERO12 BlackではBluetooth接続によって、外部マイクの使用が可能となっているため、Vlogやライブストリーミングを配信したい方は、そういったモデルを選ぶとよいでしょう。
■迷ったらレンタルしてみるのもあり
画質や機能など、比較してみるけどよくわからないという場合は、レンタルでお試ししてみるのもあり。一度買うとなかなか買い換えないGoProだからこそ、納得してから購入するのがおすすめです。
kikitoならレンタルしてみて、気にいればそのまま買取ることもできるので、レンタル代が無駄になることも防げます。ぜひチェックしてみてください。
4 現行機種を実際に使用して徹底比較してみた!
上記で紹介した現行3機種を含む7機種を実際に使用。「画質・手ブレ補正」「音質」「機能性・使いやすさ」をポイントとして検証してみました。
HERO13 Black | HERO12 Black | HERO11 Black | HERO11 Black Mini | HERO10 Black | HERO | Max | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
本体 | ![]() |
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重さ | 159g | 154g | 154g | 133g | 154g | 86g | 154g |
サイズ(幅✕高さ✕奥行き) | 71.8✕50.8✕33.6mm | 71.8✕50.8✕33.6mm | 71.8✕50.8✕33.6mm | 52.4✕51.2✕38mm | 71.8✕50.8✕33.6mm | 56.6✕47.7✕29.4mm | 64✕69✕25mm |
写真画質(最大) | 27.6MP | 27.6MP | 27.6MP | 27.6MP | 23.6MP | 12MP | 9MP✕2 |
動画画質(最大) | 5.3K30fps | 5.3K30fps | 5.3K30fps | 5.3K30fps | 5.3K60fps | 4K30fps | 5.6K30fps |
手ブレ補正 | HyperSmooth 6.0 | HyperSmooth 6.0 | HyperSmooth 5.0 | HyperSmooth 5.0 | HyperSmooth 4.0 | QuikアプリでHyperSmoothが自動適用 | Max HyperSmooth |
ボイスコントロール | 14種のコマンド | 14種のコマンド | 14種のコマンド | 14種のコマンド | 14種のコマンド | 8種のコマンド | 14種のコマンド |
音声起動 | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
タッチディプレイ | 2.27インチタッチLCD | 2.27インチタッチLCD | 2.27インチタッチLCD | 0.55インチステータス専用 | 2.27インチタッチLCD | 1.76インチタッチLCD | 1.76インチタッチLCD |
フロントディスプレイ | 1.4インチカラーLCD | 1.4インチカラーLCD | 1.4インチカラーLCD | ― | 1.4インチカラーLCD | ― | 1.76インチタッチLCD |
耐久性+防水性 | 10m | 10m | 10m | 10m | 10m | 5m | 5m |
Wi-Fi、Bluetooth | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
GPS | ○ | ✕ | ○ | ✕ | ○ | ✕ | ○ |
撮影モード | 動画 写真 タイムラプス |
動画 写真 タイムラプス |
動画 写真 タイムラプス |
動画 写真 タイムラプス |
動画 写真 タイムラプス |
動画 写真 |
動画 写真 タイムラプス |
デジタルレンズ/FOV | HyperView SuperView 広角 リニア リニア + 水平ロック / 水平維持 |
HyperView SuperView 広角 リニア リニア + 水平ロック / 水平維持 |
HyperView SuperView 広角 リニア リニア + 水平ロック / 水平維持 |
HyperView SuperView 広角 リニア リニア + 水平ロック / 水平維持 |
SuperView 広角 リニア リニア + 水平維持 狭角 |
― | Max SuperView 広角 リニア 狭角 |
■「GoPro HERO13 Black」実機レビュー
◎画質・手ブレ補正について
前モデルのGoPro HERO12 Blackとスペック上では動画の解像度、フレームレート、静止画の画質は変更ありません。色の表現が変わったという声も聞きますが、私は実際に自転車に乗って撮影してみましたが、傾向が非常に似通った映像という印象を受けました。
また、ビデオブレ補正もHyperSmooth 6.0とGoPro HERO12 Blackと同じでした。すでに機能として完成の域にあるため、全く不満はない映像を撮影できるでしょう。
◎音質について
内蔵されているマイクの処理性能により、ウィンドノイズリダクションが可能となっているため、屋外での撮影でも風切り音や周囲の人の声といったノイズを抑え、自分の声をしっかりと拾ってくれる印象です。ただ、GoPro HERO12 Blackから劇的に性能が向上したということもありません。
◎機能性・使いやすさについて
△さまざまなレンズを装着できる「レンズモッド」や着脱可能な「マグネット式マウント」など、アクセサリーの種類が豊富です
使い勝手に関してはGoPro HERO12 Blackから格段に向上しています。まず、マグネット式クイッククリップインに対応した点。カメラ底面にあるクイックシューをマグネット式に変更したことで、さまざまなアクセサリーへの着脱が容易になり、実際に使ってみたらこれまで以上に便利に感じました。
また、今回私は使用していませんが、さまざまな映像表現が可能となる多彩な「レンズモッド」を交換できる点にも注目しています。レンズガードを外して、超広角(視野角が177度まで拡大)やアナモフィック(2025年発売予定。歪みを抑えた映画用21:9の超広角映像を撮影可能)、マクロ(通常の4倍のクローズアップが可能)、NDフィルタ(4枚セット。発色に影響を与えずに光量を減らせる)などのレンズモッドに交換できるようになりました。
■「GoPro HERO12 Black」実機レビュー
◎画質・手ブレ補正について
HDRビデオ(5.3K/4K)の撮影が可能で、従来モデルよりビデオブレ補正機能が向上している1世代前のフラッグシップモデルです。
「Chesty」で胸元に「GoPro HERO12 Black」を装着し、自転車に乗って撮影しましたが、路面の凹凸で起きる細かな振動もしっかりとブレ補正してくれました。
GoPro HERO11 Blackも強力なビデオブレ補正の性能を有していますが、さらに進化して動画のプレビューでも映像酔いすることはほとんどありません。電源管理システムの見直しによって熱暴走がしづらくなり、GoPro HERO11 Blackの2倍ほどの撮影が可能になりました。
◎音質について
内蔵マイクに関しては、GoPro HERO7 Blackから変わらずレンズカバーの下部に2つ、シャッターボタンの横に1つの計3つが設置されています。実際に動画撮影をして音質を確認したところ、GoPro HERO11 Blackとの違いは感じられませんでした。
ただし、GoPro HERO12 Blackは内蔵マイクが搭載されているだけでなく、新たにAirPodsや各種Bluetoothオーディオデバイスに対応しています。これにより、外部ワイヤレスマイクが使用可能になったため、Vlogやライブ配信などをメインに使うユーザーにとって満足感が大きいでしょう。
◎機能性・使いやすさについて
△新たに三脚穴(中央)が設置され、従来の三脚にも固定することができる
GoPro HERO12 Blackは、カメラ底面に三脚穴が設置されているのがポイント。一般的な三脚に設置できるネジ穴が設置されたことで、小型のテーブル三脚などにもカメラを固定できるようになりました。
また、メニュー画面のUIも一新され、より直感的に操作できるようになったのも大きな改善ポイントといえるでしょう。
■「GoPro HERO11 Black」実機レビュー
◎画質・手ブレ補正について
「GoPro HERO11 Black」は、撮像センサーが従来よりも大きい1/1.9インチCMOSセンサーへと変更になりました。これにより、最大5.3K/60fps、10bitカラーの動画撮影が可能となり、実際に撮影した映像はGoPro HERO10 Blackよりも緻密な色再現になっていると感じます。
また、手ブレ補正機能に関しては、新たに「HyperSmooth5.0」が搭載されました。特に大きなポイントが「自動ブースト」。動きやビデオブレのレベルをカメラが自動判断して、必要最小限に画角を狭めてくれるので、従来のブーストよりも広い画角をキープしてくれます。
◎音質について
内蔵マイクに関しては、従来のGoPro HERO10 Blackと大幅に変更された印象はありませんでした。周囲の音をしっかりと拾ってくれる反面、カメラに向かって何か話すようなVlog動画を撮影する場合は、アクセサリーの「メディアモジュラー」や外付けマイクなどを使った方がよいかもしれません。
◎機能性・使いやすさについて
△従来モデルより、フリック入力などがしやすくなったと評判のHERO11のタッチ式液晶モニター
GoPro HERO11 Blackで、最も注目度の高い機能は「イージーモード」ではないかと感じました。これは新たに搭載された機能で、一般的な撮影設定がなされたカメラ状態になる撮影モード。GoProの初心者でも、電源を入れてシャッターボタンを押すだけで高品質の動画を撮影できるので便利です。
なお、背面の液晶モニターは2.7インチタッチディスプレイで、フリックなどの感覚もスマホに近く、だいぶ使いやすくなったという印象です。
■「GoPro HERO 11 Black Mini」実機レビュー
◎画質・手ブレ補正について
撮像センサーやレンズ、手ブレ補正機能など、基本性能はGoPro HERO11 Blackと同じです。そのため、撮影した動画、静止画の印象もほとんど変わりありません。
GoPro HERO11 Blackとの違いは、液晶モニターの省略による小型軽量化を実現したため、むしろ撮影できるシーンやシチュエーションなどでコンパクトさを優先した撮影にメリットが大きい印象です。
◎音質について
こちらもGoPro HERO11 Blackと同等です。やはり環境音をしっかりと拾うため、指向性の高い外部マイクを付けたいところですが、GoPro HERO11 Black、GoPro HERO11 Black Miniは外部マイクに対応していません。カメラに向かって話すVlogのような動画を撮影するには不向きといえるかもしれません。
◎機能性・使いやすさについて
「GoPro HERO11 Black Mini」は液晶モニターをなくし、バッテリーを内蔵型にする(取り外し不可)など、小型化のために機能面をかなり省略し、操作などはアプリ「Quik」で行うことを想定した作りとなっています。アクションカメラの撮影やクセなどに慣れている人のほか、スマホでカメラを操作することに慣れている人におすすめのモデルです。
また、GoPro HERO11 Blackのサブカメラとして使いたい人にもおすすめです。
■「GoPro HERO10 Black」実機レビュー
◎画質・手ブレ補正について
「GoPro HERO10 Black」は2021年発売の前モデルで、GoProシリーズ初の「GP2」チップが搭載されたモデルになります。そのため、動画画質が最大5.3K/60fpsと現行のGoPro HERO11 Black同等となっており、静止画画質も2.3メガピクセルと一般的なデジカメレベルになっています。
さらに、手ブレ補正は1代前になりますが「HyperSmooth 4.0」が搭載されており、高い手ブレ補正性能を誇ります。いわゆる“型落ち”モデルとはいえ、アクションカメラとしての性能は非常に高いため、画質や手ブレ補正機能に関する不満は全くありません。
◎音質について
GoPro HEROシリーズはモデルチェンジのたびに、内蔵マイクの性能が上がっています。この「GoPro HERO10 Black」には、3つの内蔵マイクが搭載されており、いずれもウィンドウノイズを低減してくれます。実際、屋外での撮影でも風切り音は気になりません。
ただし、人物の話し声などは少し小さく記録されているので、Vlog撮影などでは外部マイクを使う方がよいでしょう。
◎機能性・使いやすさについて
△スマホの操作に慣れているとスムーズにタッチパネルを操作できます
GoPro HEROシリーズのタッチパネル液晶は、この「GoPro HERO10 Black」から劇的に操作性が向上しました。GoPro HERO9 Blackまではタッチパネルの反応にラグがあるといった感じでしたが、この「GoPro HERO10 Black」のタッチパネル液晶はスマホライクに使うことができてストレスを感じることはありません。
また、機能面で大きな進化を感じたのは、手持ちのスマホとケーブルで直接接続することができるようになった点です。SDカードをPCに取り込んで、その動画・写真をスマホに転送するといった面倒な手間がないのは大きなメリットでしょう。
■「GoPro HERO」実機レビュー
◎画質・手ブレ補正について
GoPro HEROには、ビデオブレ補正機能「HyperSmooth」が搭載されておらず、手持ちでの撮影は手ブレが発生して、このままでは非常に見づらい映像になっています。
ビデオブレ補正を行いたい場合は、専用アプリ「Quik」内で動画編集を行うことができ、アプリで編集を行えば、HyperSmooth 6.0と同等のHyperSmooth補正を得られます。
◎音質について
GoPro HEROに搭載された内蔵マイクは2つ。上位モデルに比べ、1つ内蔵マイクの数は少ないですが、しっかりと話している声を拾っており、特に問題視する点はありませんでした。
GoPro HEROに搭載された内蔵マイクは2つ。上位モデルに比べ、1つ内蔵マイクの数は少ないですが、しっかりと話している声を拾っており、特に問題視する点はありませんでした。
◎機能性・使いやすさについて
△GoPro HEROシリーズ史上、最も小型軽量ボディを誇るGoPro HERO
GoPro HEROはシリーズ史上、最も軽量コンパクトなボディ本体を誇る意欲作な商品です。アクションカメラ初心者でも、すぐに撮影を楽しむことができるよう、複雑な設定などは思い切って省略しております。GoPro HERO12 BlackやGoPro HERO13 Blackでは、撮影モードや手ブレ補正の有無、アスペクト比などの設定を行ってから撮影という流れでしたが、GoPro HEROなら充電してメモリカードを入れたら、すぐに撮影に入れたので、初心者でも簡単という印象を受けました。
さらに、重さ86gと超軽量なので、ポケットにさっと忍ばせて撮影に出かけることができました。ただ、コンパクトな本体に設計するため、背面ディスプレイのみの設置や、そのサイズが1.76インチLCD液晶モニターと小さいこと。少々、老眼が入ってきた私にとっては、これはかなり見づらいモニターといわざるを得ません。
さらには、専用のスマホアプリ「Quik」との連携なしではビデオブレ補正が使えないことを考えると、スマホでの操作がメインとなります。カメラが趣味のベテランユーザーというより、これからアクションカメラを使って楽しみたい若い初心者ユーザーにこそおすすめしたいモデルです。
5 目的別におすすめモデルを紹介!
実機検証の結果を踏まえて、使用するシチュエーション、目的別におすすめのモデルを紹介します。
■さまざまなレンズや長時間撮影を楽しむなら「GoPro HERO13 Black」
△装着できるレンズモッドの種類が豊富なため、映像にこだわりたい人におすすめです
GoPro HERO13 Blackは、新たにラインナップされた前述4種類のレンズモッドを交換できるのが大きな特徴です。よりこだわった映像表現を求める方におすすめするモデルです。
また、劇的なバッテリー駆動時間の向上を実現したGoPro HERO12 Blackよりも、さらにバッテリー容量を向上させて長時間撮影を可能としているので、三脚などに固定してVlogなどを撮影する方も満足できる性能となっています。
■HDRビデオ/静止画に対応し、動画撮影や編集を深く楽しみたいなら「GoPro HERO12 Black」
△GoPro HERO13 Blackよりも低価格で動画撮影や編集を楽しみたい人におすすめです
「GoPro HERO12 Black」は、HDRビデオ/静止画に対応しており、より鮮明でクリアな動画/写真を撮影できます。YouTuberなど、ふだんから動画撮影や編集を楽しんでいる人におすすめで、GoPro HERO13 Black発売に伴い、価格が見直されたため、非常にコスパの高いモデルとなっています。
また、カメラ底面には一般的な三脚に設置できる三脚穴も設置されているため、手持ちのテーブル三脚などに取り付ければVlogといった動画配信用の撮影を行うのに便利です。
■性能と価格のバランスに優れた高コスパな「GoPro HERO11 Black」
△動きのある動画や夜の撮影におすすめのモデルです
すでに2世代前のモデルとなった「GoPro HERO11 Black」ただ、一般的なコンパクトデジカメにも使われている1/1.9インチCMOSセンサーが採用されており、夜間のシーンでも高画質な映像を撮影できます。
また、動画撮影の機能も充実しているので、アクティブなシーンやナイトシーンなどをおしゃれに映像表現でき、性能・機能面と価格のバランスが非常に優れた高コスパなモデルといえるでしょう。
■価格を抑えてGoPro HEROシリーズを使ってみたいという人向け「GoPro HERO10 Black」
△アクションカメラ入門編として初心者におすすめのモデルです
「GoPro HERO10 Black」は3世代前のモデルとなっていますが、動画の画質に関してはHERO11と同じ5.3K/60fpsと問題ないレベルです。現在(2024年11月時点)、価格が42,800円となっており、比較的手が出しやすいモデルといえるでしょう。
すでにアクションカメラとしての性能の高さには定評があるため、まずはアクションカメラを体験してみたい人におすすめしたいモデルです。
■手軽さ重視なら軽量・コンパクトな「GoPro HERO11 Black Mini」「HERO」
△持ち運びのしやすさを重視するなら軽量サイズのGoPro HEROがおすすめです
より手軽にGoProを使うならコンパクトで軽量な、「GoPro HERO11 Black Mini」や「HERO」がおすすめ。
GoPro HERO11 Black Miniは、HEROと違い、カメラ本体にモニターを搭載していないため注意が必要です。設定変更や構図を確認するにはスマホが必要になるため、バイクや身体にカメラを固定して撮影するような使い方におすすめ。
一方で、GoPro HEROは、カメラ性能では劣るものの、最軽量かつ背面液晶モニターが設置されているため、初心者でも手軽に使いやすいのが魅力。アクションカメラをこれからはじめる人や、手軽に持ち歩いて日常生活を記録に残したい人などにぴったりです。
6 まとめ
GoPro HEROシリーズは、アクションカメラの定番として高い人気を誇る存在です。アマチュアだけでなく、プロの現場でも使われるケースが増えており、実際にテレビのロケシーンなどで採用されている場面を目にしたことがある人も多いはず。
そんな高性能アクションカメラのGoPro HEROシリーズを使って、動画撮影を楽しんでみたい。でも、使いこなせるか不安…と購入をためらっている人もいるでしょう。
そんな人は購入前にGoProをお試ししてみるのがおすすめです。購入前に使用してみることで、気になる画質や使いやすさが見えてきます。ぜひ以下より、レンタルしてみてくださいね。
\kikito使い方4ステップ/
※2024年11月時点での情報です。最新情報について、詳しくは「メーカーのホームページ」でご確認ください。
※商品写真および画像はイメージです。
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