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GoPro HERO10 Blackと自転車

「記憶」を「記録」に置き換えよう。GoPro選びのポイント&おすすめの使い方

GoPro HERO10 Black アクションカメラ アクセサリーセット(3-way2.0他付属)

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アクション/360度カメラ
公開日:2022年7月11日(2024年5月23日更新)


GoProシリーズの最新モデル「GoPro HERO10 Black」。GoProを活用できる夏のアクティビティシーンをテクノロジーライターが動画撮影をしてきました。GoProを購入する前にレンタルするメリットをお伝えします。

大切な思い出こそ、鮮明な映像とクリアな音質で記録しておきたいですよね。

5G通信エリアが拡大し、Wi-Fi 6の普及が進んでスマートフォンやパソコンがサクサク動く環境が整いつつある今、映像ファイルをSNSでシェアしたり、ライブ配信を行ったりするハードルは下がる一方です。

そんな中で、一度は使ってみたいのがスポーツアクションカメラのGoProシリーズ。軽くて持ち運びやすいうえに高い防水性と手ブレ防止機能を誇るGoProは、スポーツシーンに限らず、かけがえのない家族や仲間と過ごす時間や、一生に一度の晴れ舞台を鮮やかに演出してくれそうです。

GoProは使ってみたいけど、いきなり買うのはちょっと……とためらっているのなら、まずはレンタルしてみるのも選択肢のひとつです。以下、GoProをお迎えするにあたって考慮すべき点や、レンタルするメリットについて考えてみました。

1 GoProをレンタルする前に考えておきたいポイント

GoPro HERO10 Blackとアクセサリー

△GoPro HERO10 Blackを自転車用ハンドルバーへマウントしたところ

GoProに限らず、新しいガジェットを導入する際、「どれだけ毎日の暮らしを便利で豊かなものにしてくれるか」、「どれだけ使用が習慣化するか」は、実際に使ってみないとわからないものです。

そこで、なるべく時間とコストを無駄にしないように、まずはレンタルしてみて“宝の持ち腐れ”にならないかどうかを検証してみるのが賢い選択肢と言えます。

■ GoProをどんなシーンで使いたいかイメージしてみよう

レンタルする場合、まずは「Why=なぜGoProなのか」、「How=どのように使いたいのか」、そして「What For=何のために使いたいのか」を事前に整理してみましょう。

どのようなシーンにおいて、どのような目的で使いたいのかをあらかじめ明確化しておくことで、いざレンタルしたときの利用価値も満足度も高まるはずです。

たとえば「地元のトレイルをマウンテンバイクに乗りながら撮影してYouTubeで紹介したい」という具体的な目的のためにGoProを導入するのであれば、GoProは目的を達成するための必須アイテムと位置付けられるため、必然と使用ニーズも高まります。

さらに、GoProを手に入れたところで、果たして技術的に使いこなせるのか?という点も考慮しておくべきかもしれません。比較的かんたんに操作できるGoProシリーズではありますが、やはりある程度の映像や画像処理の知識は必要となってきます。

■ GoProで撮影したファイルは大きい!通信容量に注意を

スマートフォンのストレージ容量を確認しておくことも重要です。GoProで撮れる映像は非常に高画質な反面、ファイルサイズが大きくなることもしばしば。

せっかくGoProで素晴らしいシーンを撮影できたのに、スマートフォンの容量が足りなくてダウンロードできない……なんてハメに陥らないためにご注意を。

■ レンタルなら購入するよりハードルは低い

自分はどうしてもGoProを購入したいけど、家族に反対されている……というケースもあるかもしれませんね。

そんな場合、まずは迷わずレンタルしてみましょう。GoProを使いこなしていく上で、家族にも「これ、いいね!」と価値を認めてもらえれば、後ほど購入するための説得材料として使えるからです。

自分よりも家族が気に入ってくれたら、なおさらのこと「お試ししてみてよかった!」という結果につながるかもしれません。

レンタルできるGoProをチェック

2 GoProってどんなカメラ?

GoPro HERO10 Black本体

△GoPro HERO10 Black本体

GoProシリーズは、インドア・アウトドアに関わらず、日常のあらゆるシーンに対応するタフな小型アクションカメラです。

GoPro創業者であるニック・ウッドマン氏とその友人が、どっちのサーフライドがかっこいいのかを言い争った結果、その決着をつけるための自撮りアイテムとして考案されたというGoPro。その機能性は知られており、水深10mの防水性(GoPro MAXは5m)を備え、海やプールでの使用も問題ありません。

GoPro HERO10 Blackとアクセサリーの「チェストマウントハーネス」

△GoPro HERO10 Blackではアクセサリー「チェストマウントハーネス」を利用しハンズフリー撮影が可能です

優れた画像スタビライズ(手ブレ防止)機能を備えているので、チェストストラップに取り付けて運動中の風景を撮影したり、自転車のハンドルに固定してライドを楽しむ様子を手放しで撮影できたりするのがGoProシリーズの魅力です。

では、GoPro シリーズを使うメリットについて、もっと詳しく掘り下げてみましょう。

3 実際に使ってみてわかったGoProのメリット

ガジェットの真価は使ってみてこそわかるもの。そこで、ランニング・サイクリングなどのアクティビティを通じて実際に「GoPro HERO10 Black」を使用してみた感想をお届けします。

まず驚いたのは手ブレ防止機能の秀逸さです。スマートフォンなどで撮影した場合、路面から伝わってくる振動が小刻みなブレの原因になりがちなのですが、GoProはブレを自動的に除去してくれます。ですから、運動中に撮影した動画はいずれも滑らかで、観ていて「手ブレ酔い」になりづらいと感じました。

また、ハンズフリーで好きな時に好きな風景を撮影できる自由度があり、野外アクティビティをより一層盛り上げてくれました。普段はなるべく動きを止めたくないのでつい美しい光景を見逃してしまいがちなのですが、GoProを回しておけば余すことなく周囲の様子を捉えることができます。

アクティビティを貴重な思い出として保存しておけるメリットは大きいですし、トレーニングのために自己分析ツールとしても活用できると感じました。

それと、やはり超広角カメラと高解像度の映像は圧巻です。臨場感が突出していて、家族にも大好評でした。これぞ旅行に持って行きたいガジェットNo.1ですね!

GoPro HERO10 Blackを起動

△GoPro HERO10 Blackは電源オンからの起動が速い!

GoProの操作はシンプルで直感的。余計なボタンがついていない分、電源を入れて撮影するまでの起動が速く、撮りたいシーンを逃しません。

手のひらにおさまるほどの小型サイズなので、気軽にどこへでも携帯できるのが魅力です。週末の海へ出かけた時も、小さめのポーチにスッと収まるサイズだったのでストレスフリーです。

GoPro HERO10 Blackで撮影

△GoPro HERO10 Blackで撮影した動画から切り出した画像

△GoProは走りながらの撮影も可能

GoProの超広角レンズの視野角は148度(GoPro MAXは360度)で、画像も映像も広い範囲で捉えることが可能です。シャープな4K解像度が備わったGoProのHDカメラなら、どんな風景も鮮明に映し出してくれます。

GoPro HERO10 Blackで自撮り撮影

△GoPro HERO10 Blackは撮影範囲が広いため自撮り/セルフィー撮影も簡単

自撮り撮影でも背景シーンを広く構図に取り込めるため、旅先やイベントなどで重宝しそうです。

GoPro HERO10 Blackのセット一式

△GoPro HERO10 Blackのパッケージ

先述のとおり、GoProにはオプションとして専用のアタッチメントが豊富に用意されています。服やギアに取り付けられるので、自分の動きを妨げることなく撮影できます。

また、あらゆるカメラで撮影した写真や動画をダウンロード・編集・格納できるスマートフォン向けアプリ「Quik」と連携すれば、GoProで撮影したコンテンツを簡単にSNSやメールでシェアすることが可能です。

4 GoProを使う時の注意点

一方で、過去にユーザーが報告しているGoProシリーズのデメリットとしては、バッテリー寿命が短い、稼働時に熱くなる(発熱時に電源が切れることも)、また電源が勝手についてしまうトラブルも。

ただし、これらの問題はGoProシリーズ最新作「GoPro HERO10 Black」においては改善されているようです。ここからは、GoProシリーズそれぞれの特徴について見ていきましょう。

5 現行GoProシリーズ4機種の特徴を紹介

GoPro HERO10 Black本体

△GoProシリーズは様々なモデルが存在しています

■GoPro HERO10 Black

最新機種のGoPro HERO10 Blackは、GoPro社が開発した次世代プロセッサ「GP2」を搭載した初モデルです。

従来の2倍のフレームレートでの5.3Kビデオ(解像度)の撮影と23メガピクセル(画素数)写真の撮影に対応しているほか、すべてのモードでHyperSmooth 4.0の手ぶれ補正に対応し、低光量での性能も向上しています。

サイズはHERO9と同じく幅71.8mm×奥行33.6mm×高50.8mmですが、重量はより軽い153gとなっています。

GoPro HERO10を借りる

■GoPro HERO9 Black

GoPro HERO9 Blackは5Kビデオの撮影と20MP写真の撮影に対応しており、HyperSmooth 3.0の手ぶれ補正に対応しています。

セルフィー用の美しいフロントディスプレイ、直感的に操作できるリアタッチディスプレイの2画面を初めて搭載したモデルであり、使いやすさが大幅に向上しています。サイズは幅71.8mm×奥行33.6mm×高50.8mmで、重量は158gです。

GoPro HERO9を借りる

■GoPro HERO8 Black

高い耐久性と防水性はそのままに、GoPro HERO8 BlackはHERO10、HERO9モデルと比べるとお求めやすい価格が魅力です。

4Kビデオの撮影と12MP写真の撮影に対応しており、HyperSmooth 2.0手ぶれ補正機能に加え、モジュールによる設定のカスタマイズも他のモデルと同様に行えます。サイズは幅66.3mm×奥行28.4mm×高48.6mmで、重量はもっとも軽い126gです。

GoPro HERO8を借りる

■GoPro MAX

GoPro MAXは唯一360度撮影に対応しているモデルです。驚異の5.6Kビデオの撮影に対応しているほか、Max HyperSmoothによる強力な手ぶれ補正機能も。

防水性能は水深5mまで対応しています。2つのカメラと6つのマイクによる高画質・高品質オーディオを実現し、ライブストリーミングに適したパワフルなVlog(ビデオブログ)ツールとなっています。サイズは幅64mm×奥行25mm×高69mmで、重量は154gです。

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6 GoProを利用したいシーン

GoPro HERO10 Blackと自転車

△GoPro HERO10 Blackをクロスバイクへ取り付けて動画撮影

△GoPro HERO10 Blackを自転車に取り付けて撮影。手ぶれ補正が効いているのが分かります

アクションカメラの中でもGoProを選ぶ最大の理由は「視点」にあります

GoProシリーズのカメラはそれぞれ30点以上のマウントとアクセサリーに対応しているため、使いたいシーンや用途に合わせて自転車のハンドルに固定したり、服やヘルメットに装着したりできます。

このようにカメラの位置を細かく調整することで、視聴者がより撮影者の目線に近い視点を得られるため、あたかも撮影者と一緒に歩いたり、泳いだり、雪山を滑走している擬似体験が可能になるのです。

GoPro HERO10 Blackを海で撮影

△家族と出かけた風景をGoPro HERO10 Blackで撮影

△GoProは広範囲の撮影が可能なので、浜辺の様子を余すことなく撮れます

また、時と共に薄れていく「記憶」を色褪せることのない「記録」に置き換えるためには、鮮明な映像と高品質なオーディオは欠かせません。

GoProシリーズのカメラの活用法は無限大です。キャンプ・旅行・マラソン大会など、ちょっとした非日常を鮮やかに記録してくれるだけでなく、日常の中にこそ潜む家族や友人たちとの輝きに満ちた瞬間を、きっと美しい映像を残してくれるでしょう。

たとえば、ハンドルバーマウントを使ってGoProを自転車のハンドルに装着し、サイクリングの様子を記録すれば、自分が見た風景をそのまま映像に残せますし、仲間と共有することもできます。

ヘッドストラップ、またはチェストマウントを使ってお子さんやお孫さんにGoProを装着してもらえば、子供の視点から世界を垣間見ることができて、新しい発見があるかもしれません。それに、お子さんが成長した時にあらためて映像を観れば、「あの時はこんなふうに見えていたんだな」と懐かしい気持ちになるかもしれませんね。

レンタルできるGoProをチェック

7 まとめ

このように、GoProシリーズのアクションカメラは使い方次第では生活に欠かせないガジェットとなる可能性を秘めています。ただし、やはり買うとなるとコスト面での負担は大きいですし、技術的に使いこなせるかどうか不安に感じる場合もありますよね。

もしも悩んでいるのなら、レンタルという選択肢が最適解ではないでしょうか。レンタルなら使いたい時に、使いたいだけ試せますし、TPOに合わせて異なる機種を選ぶことも可能です。たとえばツーリングを撮影したい場合はGoPro HERO10 Blackを、満点の星空を撮影したい場合はGoPro MAXの360度カメラを活用するなど、賢い使い方が可能です。

使い慣れていくうちに所有欲が湧いてきたならば、そのまま購入できる「もらえるプラン」もぜひ検討してみてください。もしかしたら、レンタルした本人より、まわりの家族や恋人から「これ欲しい!」とせがまれてしまうかもしれないですよ。

取材・執筆

山田ちとら

山田ちとら

日英バイリンガルライター。1977年生まれ。主にガジェットレビュー・インタビュー・コラムを執筆中。大学では文化人類学を専攻。ネパールやインドネシアでの暮らしを経て、生活の豊かさとは何かを考え続けている。学術的な研究や、テクノロジーにまつわる抽象的な概念をわかりやすく伝える文章には定評がある。趣味はロードバイクとランニング。


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