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【プロ選定】天井投影におすすめなプロジェクター。方法や気をつけたいことを解説
エプソン dreamio EF-100BATV ホームプロジェクター
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ホームプロジェクター
公開日:2022年3月1日(2024年4月23日更新)
プロジェクターの映像を壁でなく天井に映せば、狭い部屋でも大画面を楽しめます!専門家が、天井投影におすすめのプロジェクターや投影する方法、気をつけたいポイントなどを解説。おすすめモデルも実機レビューします。
プロジェクターを大画面で使うには、広い壁面や大きなスクリーンが必要になります。しかし部屋の構造上、大画面用のスペースを確保するのが難しい、ということもあるでしょう。そんな場合におすすめなのが、天井への投影。プロジェクターを、レンズを上向きにして使うという方法です。
ここではプロジェクターを天井に投影して使う方法や、そのメリット/デメリット、おすすめ機種などを紹介します。
1 プロジェクターを天井に投影するメリット/デメリット
プロジェクターを天井に投影する使い方は、壁への投影に比べてどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
■メリット
大画面のスペースを確保しやすい
プロジェクターを投影できるのは、「白い平面」です。自宅の壁面には窓や柱、家具などがあり、大きな「白い平面」を確保できないという場合も多いのではないでしょうか。それに対して天井は壁面に比べて設置物が少ないため、広いスペースを確保しやすくなっています。
寝転がって観られる
寝転がった状態で映像を観たいとき、テレビや壁面では無理な姿勢になりがち。天井投影なら、仰向けになった状態で楽に観ることができます。子供が喜んで横になってくれるので寝かしつけにも使えますし、スマホの画面を表示すれば就寝前に無理のない姿勢でSMSやメールをチェックするといった使い方もできます。
■デメリット
スクリーンが張れない
水平に投影する場合、壁面にスペースが確保できなければスクリーンを張るという方法があります。しかし天井では、照明やスプリンクラーといった設置物があったりして、スクリーンを張るのは難しいといえます。そのため、とにかく色が白くて平らなスペースを見つけるしかありません。
寝ていないときは見にくい
当然ながら、立っているときや座っているときには見づらくなってしまいます。そのため、天井投影と壁面投影を併用するといいでしょう。
機種を選ぶ
天井投影は、すべてのプロジェクターでできるわけではありません。そのため、すでにプロジェクターを持っていても、天井投影に適さないことがあります。購入する場合には、天井投影のできる機種を選ぶようにしましょう。
2 プロジェクターで天井投影する方法は?
プロジェクターを天井に向けて投影するには、当然ながらレンズを上向きにして設置する必要があります。しかしプロジェクターは、基本的には水平に投影することを前提として設計されているため、上向きに設置するためには工夫が必要です。その方法を解説します。
■本体を上向きにして床や棚に置く
床や棚の天板などに、レンズが上向きになるようにして置く方法です。平面上に置くため安定して設置でき、別途器具なども必要ありません。その一方で、本体の背面、つまり設置時には底面になる部分に端子やボタン、リモコン受光部などがあると、この設置方法は利用できません。
■三脚を使う
プロジェクターを三脚に固定し、レンズが上向きになるように本体を傾けて設置する方法です。本体が床から浮いている状態になるため、背面に端子やボタンがあっても設置できます。また、高さや角度を簡単に調節できるというメリットもあります。
ただし三脚を別途用意する必要があり、プロジェクターの底部に三脚穴も必要です。また、三脚の一部にだけ重さがかかる不安定な設置になるため、重量があるプロジェクターではその荷重に耐えられる三脚が必要になります。
3 天井投影用にプロジェクターを選ぶ際のポイント
プロジェクターによっては、天井投影が不可能だったり、不便だったりする製品もあります。ここでは、天井投影に適したプロジェクターの条件を解説します。
なお、物理的には上向きに設置できても、内部構造などが理由で上向きでは使えない機種もあります。カタログやマニュアルなどで公式に上向き投影をうたっていない機種では、上向きで使えるかメーカーに確認しておきましょう。
■上向きに設置できる形状か
「2 天井投影する方法は?」で解説したように、「上向きに設置できる」ことは必須です。そのためには、本体背面を下にして直接置ける形状になっているか、または三脚に固定するためのネジ穴が装備されている必要があるということです。三脚に固定する場合には、あまり重い製品だと不安定になってしまうので注意しましょう。
■ズームできるか
プロジェクターの画面の大きさは、基本的には投影距離(レンズと映写面の距離)によって決まります。しかし天井投影は、投影距離は設置場所の天井の高さや、設置する棚の高さなどによって決まってしまうため、あまり自由に調整できません。そのため、同じ距離でも画面の大きさを変えられる「ズーム」機能がついていると便利です。
■台形補正ができるか
壁面に投影する場合と同じく、天井投影の場合も天井に向けて垂直に投影できるとは限りません。設置場所によっては、斜めに投影することになるでしょう。その場合に発生する「台形歪み」を補正する「台形補正」機能があれば、設置場所がより自由になります。
■Bluetoothリモコンやスマホで操作できるか
赤外線リモコンで操作する場合、上向き設置することでリモコンの受光部が隠れてしまうこともあります。その場合は、リモコンがBluetoothで操作するタイプになっているか、スマホアプリから操作する機能があると使いやすいでしょう。
4 おすすめプロジェクターの紹介
■エプソン EF-100BATV
解像度1,280×800で、最大300インチの投影ができるプロジェクター。最大2,000ルーメンという明るさも魅力です。本体のHDMI端子に接続して内蔵できるAndroid端末が付属し、YouTubeやNetflixといったVODを視聴したり、アプリをしたりできます。アプリはインターネット経由で追加も可能。
背面に端子やボタンがなく平面なので、安定して上向き設置できます。ズームや台形補正機能もあり、天井投影に適した機種といえるでしょう。
なお300インチ投影時時は部屋を完全に真っ暗にしないときれいに楽しめない可能性があるため、30~150インチでの投影がおすすめです。
■アンカー・ジャパン Nebula Astro
解像度854×480で、最大100インチの投影ができるプロジェクター。まるでリンゴのような小ささと約380gという軽さで、三脚に設置しても安定して天井投影できます。バッテリーを内蔵しているため、部屋の中央に設置しても電源ケーブルが邪魔になるようなことがありません。アプリ「Nebula Connect」でスマホからの操作も可能です。
■アンカー・ジャパン Nebula Capsule II
大きさは500mlの飲料缶程度、重量は約740gというコンパクトなプロジェクター。上記の「Nebula Astro」よりはやや大きいものの、解像度1,280×720で最大100インチ、輝度200ルーメンと、スペックは大幅に上回っています。三脚穴を備えるほか、製品付属のアクセサリーで上向きに固定した設置が可能。バッテリー内蔵で電源ケーブルが不要、自動ピント合わせ機能、自動台形補正機能など、天井投影時に便利な機能も多数搭載しています。
5 実際にプロジェクターで天井投影してみた
それでは、上記で紹介したなかから、「エプソン EF-100BATV」を実際に使ってみましょう。
「EF-100BATV」は背面が平らになっており、安定して縦置きできます。ラックなどへの収納をする際にも便利です。
■Android端末の準備をする
EF-100BATVには、Android端末が付属しています。まずはこれを本体内に接続しましょう。
本体背面を開けると、HDMI端子と電源用のmicro USB端子があります。付属のAndroid端末をHDMI端子とUSB端子に接続し、本体に収納します。
なお本体のHDMI端子には、Android端末の他にもブルーレイレコーダなど一般的な映像機器も接続できます。HDMIケーブルは本体側面から出ていく構造になっているため、背面は平らなまま。上向きに設置できます。
■設定する
電源を入れ、天井投影に適した設定をしましょう。なお、天井投影していると細かい操作はしづらいため、Wi-Fi接続やログインといった細かい操作は壁面投影で済ませておくのがおすすめです。
レーザーライト出力で、映像の明るさを設定。寝室などで眩しすぎる場合には、出力を控えめにしておきましょう。
斜めに投影した場合の台形歪みを補正する「Quick Corner」機能。映像の四隅の位置を設定します。
ズームの設定。本体を動かさなくても映像の大きさを変えられます。
■天井に投影してみた
それでは実際に天井投影してみましょう。今回はベッドサイドに設置して使ってみることにしました。
床に置いたり、ラックの高さを変えたりすることで、天井との距離を調整できます。リモコンの受光部は本体背面と前面の2箇所にあるため、縦置き状態でも操作可能です。
天井に映像が表示されます。照明やセンサーなどを避けるように位置を調整しましょう。
EF-100BATVはシックなデザインで、リビングや寝室の目立つ場所に置いても違和感がありません。また、2,000ルーメンという高輝度なランプのため、高い天井や明るめの部屋でもしっかり観られました。
Android端末が接続されているため、電源ケーブルをつなげるだけでさまざまなVODサービスの映像を観られるのは便利。三脚不要なので、普段は収納しておいて使うときだけポンと置けば観られる、という気軽さも特長です。
使用中は常に冷却ファンが回転していますが、流れている音声を邪魔するほどではありません。静止画を観ているなど静かな環境では気になるかもしれませんが、回転数を弱めて回転音を小さくすることもできます。
天井投影で注意したいのは、ランプの光を目に受けやすいということ。プロジェクターの近くを通る際には本体のほうを見ないようにしましょう。特に子供がいる場合は注意が必要です。
実際に寝転んで使ってみると、仰向けの状態で真正面に映像が表示されているというのは新しい感覚です。寝転んでいるという、身体がもっとも楽な状態で映像を観ていられるのが快適でした。
設置時に気づいたのは、天井には意外にさまざまな設置物があるということ。照明のソケットやスプリンクラー、火災報知器、梁やダクトの段差などです。そのため、設置前には「16:9の長方形」を取れる広さがどのくらいあるのかをチェックしておくといいでしょう。
天井プロジェクターを導入するにあたり、
「自分の部屋の天井では実際どのように映るのか」
「部屋がどのくらい明るくても使えるか」
「寝転んで観るというのが自分にとって快適かどうか」
など、気になることがいくつかあるでしょう。その場合には、レンタルサービスを利用して実際に使ってみるのが一番。
ドコモのデバイスレンタルサービス「kikito」では、プロジェクターも豊富に貸し出しています。実際に使ってみて、自分にもっとも適した機種を見つけてみましょう。
※2022年3月1日時点での情報です。
最新情報について、詳しくはメーカーのホームページでご確認ください。
※表示金額はすべて税込価格です。
※商品写真および画像はイメージです。
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