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kikitoでレンタルして届いた製品を開封しているところ

ITライターが検証!デバイスを「買う前にレンタル」するメリットとは?

スキャナー ScanSnap iX1600

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体験レポート
公開日:2022年3月1日(2023年12月15日更新)


暮らしや仕事を快適にしてくれるデジタルデバイスや家電。しかし高価な製品ほど、なかなか購入に踏み切れないものです。そんなときに利用したいのが、デバイスレンタルサービスです。ふだんから沢山のデジタルデバイスに触れて解説や評価を行なっているライターである筆者が「kikito」を利用してみました。

1 ガジェットの使い勝手は、実際に使ってみてわかる

筆者は約30年にわたり、パソコンやAV機器、家電などさまざまなデバイスの解説や評価を行なっているライターです。そのため、日常的に多数のデバイスを借りて試用しています。

もちろん、執筆や撮影のための商売道具としてもさまざまなデバイスが必要ですし、そもそもデバイス好きという趣味もあって、筆者の元には毎週のようにさまざまなデバイスが届きます。

デバイスを選ぶうえでもっとも重視しているのは、使い勝手です。使用頻度の高い機器ほど、ストレスなく使えることが大事だと考えています。たとえば操作ボタンの押しやすさや、定期的なメンテナンスのしやすさ、収納や取り出しのしやすさですが、これらはカタログを見ていてもわからず、実際に使ってみないとわかりません

次に重視しているのが、多機能なデバイスの場合には、1つ1つの機能が専用デバイスの機能に劣っていないかどうか。多機能なデバイスはスペース効率には優れているものの、それぞれの機能が中途半端になりがちです。それくらいなら、モノが増えてしまいはするものの、使いたい機能の専用機を選択するようにしています。この判別も、実際にしばらく使ってこそわかることです。

このように、筆者のデバイス選択では「実際に使ってみないとわからない基準」が多いのです。ただ、たとえお店にいっても、実際に使ってみることのできる製品は限られていますし、店頭では十分に試しきれないという悩みがあります。

2 ガジェットを「買う」のではなく「レンタル」するメリットとは?

年間を通じて多数の機器を購入している筆者ですが、もちろん経済的にも設置スペース的にも無制限に機器を所有できるわけではないので、1つ1つの機器をギリギリまで慎重に吟味し尽くしているつもりです。

そのような場合に便利だと思うのが、デバイスのレンタルサービス。筆者が考えるメリットは、以下のようなものです。

■スペックではわからない性能を確認できる

もちろんカタログや公式サイトで機能や仕様の確認はしています。ただ、そこから得られる情報は意外に限られているものです。たとえば動作の正確性や動作音、手になじむかどうか、AV機器やカメラなら画質や音質などです。

こうした情報は、実際に使ってみないとわかりません。たとえばスマートウォッチを自分が実際にずっと装着していられるものかどうか、ロボット掃除機が自分の部屋で効果的に動作するかどうか、などがわかるのは実際に使ってみてこそです。

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人気の製品を自宅で使って試せる
レンタルできる製品をチェック

■複数の製品を比べられる

複数の競合製品の中で、どれにするか迷うことがあります。こうした場合、実際にすべてを購入するということは費用やスペースの点で不可能に近いですが、レンタルなら全部借りて試しながら比べる、ということも難しくありません。

■特定の時期にしか使わない製品を低コストで使える

たとえば運動会や旅行のときにしか使わないカメラは、その日だけレンタルすれば出費を抑えられます。また、自宅内の書類を一括してデジタル化したい、という場合は、スキャナーを1週間くらい借りて一気にデジタル化を済ませ、また書類が溜まった頃に借りる、という利用方法も考えられます。

このように、年に数回使う程度の機器なら常に所有している必要はないので、レンタルを利用するメリットが大きいといえます。保存スペースが不要という効果もあります。

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■常に最新モデルを使うことができる

機器を購入した場合、どうしても避けられないのが新製品の登場。「ああ、あの機能が搭載されるならもう少し待てばよかった」と後悔したり、それを恐れてなかなか製品の購入に踏み切れなかったり、といったこともあるでしょう。

その点レンタルなら、ラインナップに新製品が追加されれば借りることができます。そのため、せっかく買った製品が旧製品になってしまう、という心配がありません

3 実際にkikitoでレンタルしてみた

現在筆者は、自宅内にある大量の資料を電子化して、スペースを空けるとともに検索性も高めるという作業を進めています。そのための機器「スキャナー」はすでに所有しているのですが、古くなってきたため新製品の購入を検討しているところです。

現在の具体的な不満点としては、「定期的に紙詰まりする」「用紙によっては正常に紙送りされない」ということ。そのため、大量の用紙をセットしても定期的に紙詰まりの対処が必要だったり、名刺やレシートは形状によっては読み込まれないということがありました。

というわけで「紙詰まりしない」「自分の手元にある名刺やレシートが正常に読み込める」というスキャナーを探していますが、これらについてはカタログを読んでもわかりませんし、インターネットのクチコミでも自分と同じ環境であるとは限らないので決定的な情報にはなりません。

そこで、富士通のスキャナー「ScanSnap iX1600」をレンタルして、自分の求める条件にあったデバイスかどうかチェックしてみることにしました。

ScanSnapは複数枚の書類を連続スキャンできるスキャナーの人気シリーズで、iX1600はそのフラッグシップモデル。A4サイズまでの書類を最大50枚連続で両面スキャンすることができます。

kikitoはドコモが運営するサービスですが、ドコモユーザー以外ももちろん利用できます。初めて利用する際はページ右上の「ログイン」にアクセスすると、アカウントを作成できるページに遷移します。

「製品を選ぶ」→「期間を選ぶ」→「開始日を選ぶ」というシンプルな操作で画面もわかりやすく、初めてでも簡単に申し込めました。申し込み後も、「マイページ」で現在の状況(輸送中など)をチェックできるので安心です。

kikitoで製品をレンタルしている画面△機器名で検索するか、カテゴリーから選んで「ScanSnap iX1600」を見つけました。ここで費用も確認できます。

kikitoのレンタルページで製品を借りる期間を選んでいるところ△レンタル期間やレンタル開始日を選びます。早ければ翌営業日からの利用開始も可能です。

■最短で翌日午前中に製品が届く

今回は19時前という遅い時間に申込みをしたのですが、それでも翌々日の午前中には製品が届きました。正午までに申込めば、最短で翌日午前中に受け取れるそうです。最短でいつから貸し出し開始できるかは、レンタル期間・料金と配達時間帯の指定時にわかります。

さっそく開梱して使ってみます。

自宅に届いたkikitoでレンタルした製品を開封したところ

箱は返却時にも使用するため、破損しないように開梱しましょう。返却時に元通り梱包できるよう、梱包されていた状態を撮影しておくのがおすすめです。

特に注意したいのが付属品。撮影しておけば、何がどの袋に入っていてて、どのように収納されていたか思い出すことができます。

■早速試用!「コレできるかな?」を実際に検証できるのが嬉しい

届いた「ScanSnap iX1600」をパソコンに接続・設定し、使ってみました。

先に述べたように、今回の目的は手持ちの書類をデジタル化(画像ファイル化)すること。まずは大量のレシートをスキャンしてみました。

それぞれ長さが異なるうえ、折って財布に入れていたようなレシートですが、30枚以上を一度にセットしてもきちんとスキャンできました。これは試してみないと分からない性能です。店名や金額もほとんど正確に認識されています。キーワード検索できるので、特定のお店のレシートだけをまとめて表示できるのも便利。

ScanSnap iX1600でレシートをスキャンしているところ

△レシートをスキャンしているところ。ほかにも、ハガキや仕事関係の書類などを大量にスキャンしてみましたが、素早くスキャンされて驚き!

そのほか、ハガキや手描きのイラストラフ、資料などをどんどんスキャンします。事前に仕様を調べてわかってはいたものの、実際に使ってみて、スキャンが非常に素早いことに驚きました。気になっていた紙送りも、ほとんど紙詰まりすることはなく快適。これは購入する価値があると判断できました。

ScanSnap iX1600でスキャンしたデータを専用アプリで検索したところ

△専用アプリで、スキャンしたデータをキーワード検索で探せるところも便利

スキャンした書類を専用アプリで確認できるのも、使ってみてわかった便利さ。文字認識しておけば、キーワード検索ができるんです。たとえば「kikito」で検索すると、kikito関連のスキャンした書類を見つけることができました。

■レンタルした製品の返却も簡単

デバイスを使い終わったら、返却しましょう。設定やデータを保存するタイプのデバイスの場合は、忘れずに初期化をしておきます。

次に梱包です。今回レンタルしたデバイスは本来の商品パッケージには入っておらず、梱包材にくるまれた状態で送られてきたのですが、それだけに再梱包が簡単でした。(※商品によっては、もともとの商品パッケージに梱包された状態で届くものもあるそうです)

仕事柄、筆者は「借りた製品を返却する」という作業を頻繁にしているのですが、本来のパッケージにきちんと収まるように梱包するのはかなり面倒な作業だからです。

前述のとおり、返却時にきちんと梱包できるよう、商品が到着して開封したら写真を撮っておくのがおすすめですよ。

返却の際は伝票を用意する必要もなく、コンビニ持ち込みか自宅へ集荷に来てもらうかを選択。今回は集荷を選択したので、玄関先で宅配便業者に渡せば返却は完了でした。

レンタルから返却まで、家を出ずにできたのが便利でした。そのほか、コンビニから発送することも可能です。どちらの場合も送料はかかりません。

■使って気に入ったら購入もできる

デバイスによっては、返却せず買取りをすることもできます。製品によっては中古品ということになりますが、新品を普通に購入するより安く入手できます。「レンタルして試し、気に入ったら購入してそのまま使い続ける」ということができるわけです。

中古品を購入する場合、お店やオークションなどで購入すると、実際に使ってみるまで正確な状態はわかりません。しかしレンタルしてからの買取りなら、実際に使って外観や状態を確認し、納得したうえで購入できるというのは大きなメリットです。

4 まとめ

スキャナーは、「小さい用紙やシワのある用紙でもスキャンできるか」「紙詰まりが起きる頻度はどのくらいか」「名刺やレシートなどで、役職や店名といったカテゴリーをどのくらい正確に認識できるか」「文字認識の精度は」など、カタログではわからない要素がたくさんあります。

それを実際に使ってみてチェックできるのは大きな魅力だと感じました。実際、今回は自分の用途に適した製品であることがわかり、購入を決めることができました。

また、「ScanSnap iX600」はスキャナーのフラッグシップ製品で、実売価格で56,000円ほどもするデバイス。それを8日間6,680円という価格で気軽に試せたのは楽しい体験でした。

実機をいきなり購入して「思っていたほど役立たなかった」となってしまったら、お財布にも大きな痛手。買うよりも安い値段で試せるのは嬉しいポイントです。これからも、ほかにも興味あるデバイスを試してみようと思っています。

※2022年3月1日時点での情報です。
※本記事は使用した個人の感想です。
最新情報について、詳しくは「メーカーのホームページ」でご確認ください。
※表示金額はすべて税込価格です。
※商品写真および画像はイメージです。

取材・執筆

湯浅顕人

湯浅顕人

IT&AVのフリーライター。計算機科学を学ぶかたわら、パソコン・ネットワーク関連のライターとして活動開始。現在はデジタルガジェットやIoT家電の解説もこなす。趣味はマイナーなデジタルガジェットの収集と、スキンダイビング、登山。仕事場がモノで溢れかえっているため、資料などのデジタル化を敢行中。


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