体験記事詳細

Nebula Astroをスマホと接続して映像を投射しているところ

【プロが選定】スマホ対応おすすめプロジェクター。選び方のポイントは?実機もレビュー

Anker Nebula Astro モバイルプロジェクター

Anker Nebula Astro モバイルプロジェクター

月額サブスクプラン

初月無料キャンペーン

(2025/01/12まで)

初月のみ

0円/月額

1,700円/月額

(30日単位/自動更新)

短期レンタルプラン

4,980円/3日間~


モバイルプロジェクター

公開日:2021年11月19日(2024年4月23日更新)


スマホを大画面に映し出せるスマホ対応プロジェクター。専門ライターが選び方のポイントや接続方法、おすすめ製品を紹介します。ビジネス用途はもちろん、写真をみんなで見たり屋外で楽しんだりと便利に使えます!

生活に必要なデジタル作業を、ほとんどスマホだけで完結させているという人が増えてきました。情報の検索やスケジュール管理、資料作成といった仕事面から、写真撮影や動画鑑賞といったエンタメ面まで、スマホ1台でこなしているという人も多いはずです。

ただしスマホは携帯用機器なので、画面をあまり大きくすることができません。そんなスマホの弱点を解消できるのが、プロジェクターに接続するという使い方です。

ここではスマホとの接続に適したプロジェクターを紹介し、その中の1機種を実際に使ってみました。

1 スマホをプロジェクターと接続するメリットは?何ができる?

■圧倒的な大画面で観られる!

なんといっても一番のメリットがこれ。プロジェクターは、小さくても40インチ、大きければ100インチを超える大画面も表示できます。その大画面で写真や動画などを表示すれば、迫力満点。また、仕事で調べ物をしたり資料を作成したりといった場合にも、プロジェクターならノートパソコンよりはるかに大きな画面で作業できます。

■みんなで観られる!

スマホの画面は小さいため、同時に観られるのはせいぜい2~3人。しかしプロジェクターに映せば、部屋の大きさ次第では10人以上が同時に観ることも可能です。家族で一緒にスマホの画面を観るということが、簡単に叶えられます。

■場所をとらない!

スマホの画面はテレビに映すこともできますが、テレビは大画面になればなるほど広い設置スペースが必要になります。その点プロジェクターなら、たとえ100インチを超える製品でもテレビほど場所を取ることはありません。

■持ち運べる!

テレビに比べて軽量・コンパクトであるため、移動させることも簡単です。大画面テレビは家の中を移動させることすら困難ですが、プロジェクターなら使いたい部屋に気軽に持っていくことができ、屋外に持ち出して使える製品もあります。

■文字入力がしやすい!

Android OS内蔵プロジェクターは便利ですが、文字入力はリモコンや音声入力から行なう必要があるため、検索ワードやパスワードの入力などでは苦労することも。しかし、スマホと接続して使えば、使い慣れたフリック入力やケータイ入力で、長めの文字もスムーズに入力できます。

■VOD・音楽配信・アプリなどを利用できる!

同じくAndroid OS内蔵プロジェクターを使っている場合、VODや音楽配信サイト、アプリなどは、そのプロジェクターが対応しているものしか使うことができません。しかしスマホなら、膨大な数のVOD・音楽配信サイト・アプリに対応しているので、普段利用しているサービスなど、プロジェクターの大画面で楽しむことができます。

以上をまとめると、スマホとプロジェクターを接続して使うメリットは、人によってはパソコン以上に常用しているスマホを大画面で使え、しかもその大画面を持ち運べるということです。

たとえば、家族や友人が集まったとき、スマホ本体やクラウド内にある写真をみんなで観ることができます。それが自分のスマホでなく誰かのスマホであっても、プロジェクターに接続してあげることでみんなで観られますし、プロジェクターを持参すれば他人の家に行ったときもできるわけです。

また、キャンプで焚き火を囲みながら、スクリーンで映画を観ることなんかもできてしまいます。雨が降ってしまってタープに籠もらなければならないような夜でも、楽しく過ごせることでしょう。もちろん、その日にスマホで撮った写真や動画をすぐに大画面で観られるのも、プロジェクターならではの楽しみです。

現在は「友人で集まる」ことも「キャンプに出かける」ことも難しい状況ではありますが、それが可能になったあかつきには「スマホ+プロジェクター」の組み合わせはいっそう楽しみを増やしてくれるはずです。

kikitoでレンタルできるプロジェクターを探す

2 スマホに接続するプロジェクターを選ぶポイント

次に、スマホと接続して使うプロジェクターを選ぶ際のポイントについてチェックしていきましょう。

■使いたい場所は?

家の中だけで使うのか、それとも外出先や屋外でも使いたいのかを考えます。外出先でも使いたいなら、持ち運べるサイズ・重量である必要がありますし、屋外でも使いたいならバッテリー内蔵タイプが必要になります。

■スマホとの接続方法は?

スマホと接続する方法は、

  • ・スマホのmicroUSB端子からプロジェクターのHDMI端子にケーブル接続
  • ・スマホのUSB Type-C端子からプロジェクターのHDMI端子にケーブル接続
  • ・スマホとプロジェクターをWi-Fiルーターに接続し、ワイヤレスで接続

などがあります。

いずれの方法も、スマホとプロジェクターの両方が、その方法に対応した機種である必要があります。

もっともわかりやすい方法はHDMI接続なので、まずは自分のスマホのUSB端子(microUSBまたはUSB Type-C)がHDMI出力に対応しているか調べましょう。対応しているなら、HDMI端子を持ったプロジェクターを選べばいいことになります。

スマホがHDMI出力に対応していなかったり、ケーブルなしで接続したりしたい場合には、自分のスマホが対応しているワイヤレス接続方式(「Chromecast」「Miracast」など)を調べ、その方式に対応したプロジェクターを選びましょう。

■光源の明るさは?

プロジェクターの光源の明るさは「ルーメン(lm)」(またはANSIルーメン)という単位で表されます。真っ暗な部屋で観るなら100~150ルーメン程度でも使えますが、照明のついた部屋で使うには500ルーメン程度、日中の部屋で使うには、2000ルーメンはほしいところです。

■解像度にこだわる?こだわらない?

現在のスマホはフルハイビジョンであるのは当たり前、4Kに対応した機種も増えています。ということでプロジェクターもなるべく高解像度が望ましくはありますが、特にスクリーンを使わず壁面に映写するような場合には、それほど輪郭が精密に描写されることもないため、あまり高解像度は必要ないともいえます。

■ピント合わせ機能は必要?

写真を撮る場合と同じように、プロジェクターと壁面の距離に応じてピント合わせをする必要があります。オートフォーカス搭載機種なら、プロジェクターを動かしても自動的にピントを合わせてくれるので便利です。ただし頻繁にプロジェクターを動かさないなら、手動で合わせるのもそれほど面倒な作業ではありません。

■歪み補正機能は必要?

プロジェクターは、壁に向かって上下・左右ともにまっすぐ設置しないと、映像が台形に歪んでしまいます。それを補正してくれるのが「台形補正」機能です。上下(垂直)の補正機能はほとんどの機種が搭載していますが、左右(水平)の補正機能まで搭載していると、より自由な場所に設置できるようになります。

■三脚を使う必要がある?

コンパクトなプロジェクターは台のないところで使うこともありますが、そんなときは三脚に取り付けると簡単に角度をつけられます。一般的なカメラ用と同じ三脚穴があると便利です。

ぴったりのプロジェクターを探してレンタル!

3 おすすめモデル3機種をピックアップ

それでは、スマホに接続して使うのに適したおすすめ製品を紹介しましょう。

■アンカー・ジャパン 「Nebula Astro」(実売価格:2万9990円)

アンカー・ジャパン 「Nebula Astro」

ほぼリンゴくらいのコンパクトサイズで、重量も約380gと軽量。それでいて、100インチまでの大画面を映写可能。バッテリーを内蔵しており、最大2.5時間の動画再生ができるため、持ち運びも簡単です。Android 7.1を搭載しているため、単体でもいくつかのVODやWebブラウザなどを利用できます。

HDMI端子を装備するほか、Wi-Fi、Bluetooth、Miracast、AirPlayといった多彩な接続方法に対応しているため、多くのスマホと接続可能です。

コロンとした可愛らしい形は、キャンプでの利用時にも楽しめることでしょう。子供が近づいた場合に備え、ランプに近づくと自動消灯する機能もあります。

「Nebula Astro」の詳細をチェック

■サンワサプライ 「PRJ-8」(実売価格:5万9490円)

サンワサプライ 「PRJ-8」

この価格帯のモバイルプロジェクターとしてはかなり明るい200ルーメンという明るさで、コントラスト比も3500:1と高いため、明るい部分から暗い部分までしっかり表示されるので、プレゼンなどでは資料の意図を伝えやすいでしょう。

バッテリーを内蔵し、モバイルバッテリーとしてスマホなどを充電することもできるため、いざというときに助けられることもあるかもしれません。

極薄ボディで安定して設置でき、アタッシュケースでの持ち運びもスムーズ。スマホでプレゼンをするなど、ビジネス用途にもおすすめできる製品です。

■アンカー・ジャパン 「Nebula Vega Portable」(7万9990円)

アンカー・ジャパン 「Nebula Vega Portable」

Android TV 9.0を搭載したプロジェクターです。単体でも、VODやWebブラウザなどのアプリを利用できます。

明るさは、モバイルプロジェクターとしては破格ともいえる500ANSIルーメン。フルHDの解像度と合わせて、スマホの画面を美しく映し出してくれます。

本体の角度をフラップで最大13度まで傾けられるため、三脚なしでも低い位置から映写することが可能。その場合でも自動的に台形補正され、手動ですが水平補正も可能なので斜めからの映写できます。設置場所の自由度が高いため、あちこちに持ち運んで使うことの多いスマホ用として利便性の高い製品です。また、Android TV 9.0を搭載しているため、5,000以上のアプリを通じてエンターテインメントをお楽しみいただけます。

スピーカーは4W×2のステレオ出力にサラウンドシステムの「Dolby Digital Plus」搭載と、こちらもモバイル用プロジェクターとしては十分すぎるスペックを持っています。
多少値が張るものの、多機能・高画質・高音質に加えて可搬性を備えた、スマホで使うのにおすすめの製品です。

「Nebula Vega Portable」の詳細をチェック

4 実際にスマホと接続して使ってみた

それでは、上記でおすすめ機種として挙げたアンカー・ジャパン「Nebula Astro」を、実際にスマホに接続して使ってみましょう。

■Nebula Astroってどんなプロジェクター?

コロンとした可愛らしい外観が特長のNebula Astro。子どもたちが面白がってレンズを覗き込んだりすると危険ですが、レンズに近づくと自動的にランプを消灯する「アイガード機能を搭載しています。

Nebula Astroのレンズ横にあるセンサーの写真△レンズの横にあるセンサー。接近を感知してランプを消灯するため、ついつい映像に夢中になってしまっても子供の安全を守れます

Nebula Astroのピント調整を行う手動ダイヤルの写真△映像を確認しながら、ピントが合うところまでダイヤルを回す方式です

ピント合わせは手動。面倒なようですが、置き場所を頻繁に変えるような使い方でなければ問題ないともいえます。

Nebula Astroの接続端子の写真

△映像入力用のHDMI端子と、充電用のTYPE-C端子。その上部にあるのはリモコンの受光機。このように背面にあるため、自分の背後に設置して使うような場合にはスマホアプリからの操作がおすすめです

接続端子は背面にあります。背面は平面になっているので天井に向けて映写するときにも安定して設置できますが、端子を接続したまま天井に向けたい場合には三脚を使う必要があります。

Nebula Astroの付属リモコンの写真△付属のリモコン。操作に対する反応がやや鈍いのは気になるところですが、押し心地のよいボタンでそれほどストレスはありません

「Nebula Connect」の画面△「Nebula Connect」の画面。「マウス」モードにするとプロジェクターの画面にポインタ(矢印)が表示され、スマホをタッチパッドのようにタップしたりスライドしたりして操作できます

リモコンも付属しています。Androidスマホの操作と似ているので、Androidに慣れている人ならすぐに使いこなせるようになるでしょう。

Nebulaシリーズの特長は、専用アプリ「Nebula Connect」でスマホをプロジェクターのリモコンとして使えるということ。接続はWi-Fiなので、スマホをプロジェクターに向けたりする必要もありません。ちょっと離れたところからでも操作できる点も便利です。

「Nebula Astro」を自宅で使ってみよう!

■接続方法(1)ケーブルで接続する

それではいよいよ、スマホをプロジェクターに接続してみましょう。

もっとも簡単なのは、スマホのUSB端子やLightningを、Nebula AstroのHDMI端子に接続するという方法。そのために、片方がUSB端子(またはLightning端子)、もう一端がHDMI端子というケーブルが発売されています。自分のスマホの端子形状に合わせて購入しましょう。

注意したいのは、HDMI端子への映像出力に対応していないスマホもあるということ。ケーブルを購入する際に、そのケーブルのメーカーのサイトで、自分のスマホが対応しているかチェックする必要があります。

購入したケーブルでスマホとNebula Astroを接続し、電源を入れます。すると、自動的にお互いが認識され、スマホの画面がそっくりそのままNebula Astroから映写されるはずです。

Nebula Astroをスマホと接続して映像を投射しているところ

△接続したところ。現在スマホに表示されているのと同じ映像が映写されます。この状態でスマホを操作すれば、当然ながら映写されている画面も同じように変化するのです。※ケーブルと三脚は筆者私物

スマホの機種によっては、「PCモード」と呼ばれる特殊なモードも使用できます。これはスマホの画面がそっくりそのまま表示されるのではなく、横長のデスクトップ画面で複数のウィンドウを開くことができる、まるでパソコンのように使えるモードです。

ケーブル接続する方法は、ケーブルを別途購入する必要があるものの、難しい設定などは必要ありません。とにかくお手軽に接続したい人におすすめの方法です。

なおケーブルを購入する際には、「同時に充電もできる」「HDCP対応」の2点を満たしているものがおすすめです。USB端子がふさがってしまうので別途充電用の端子が用意されているものがよく、HDCP非対応だと著作権保護されたVODが利用できないからです。

■接続方法(2)ワイヤレスで接続する

スマホとNebula Astroをワイヤレスで接続するには、まず自宅のWi-FiルーターにスマホとNebula Astroの両方を接続します。そしてNebula Astroを接続待機状態にし、スマホから「Miracast」や「Chromecast」で端末を検索すると、Nebula Astroが見つかるので接続します。すると、スマホの画面がそのままNebula Astroから映写されるのです。

■使ってみたらこうなった!

まずは、スマホの画面をそのままプロジェクターから映写してみました。スマホのホーム画面がそのまま大画面で表示されるのが新鮮です。操作は、手元のスマホの画面で行ないます。

次にブラウザを起動してみました。横画面にすれば、映写される画面も横画面になります(横画面対応のアプリに限る)。普段使っているスマホの画面はそのままに大きな画面で見られるのは、複数人での打ち合わせやプレゼンにも使えそうです。ただし、投射中に届くLINEやメールの通知なども見られてしまう可能性がある点には注意しましょう。

動画や音楽を再生すると、音はNebula Astroのスピーカーから再生されます。3Wのモノラルとはいえ、大きな音でも歪むことなく再生されました。

スマホで撮りためていた写真をNebula Astroで表示してみましたが、この価格・このスペックとは思えないほどきれいに表示され、思い出に浸るには十分のクオリティでした。非常に小さく表示されている文字が、判読はできるレベルなのも驚き。スクリーンを使えばさらにきれいに表示できるはずです。

次に「PCモード」に切り替えてみました。複数のアプリを起動して、それぞれのウィンドウの大きさを変えながら使用できます。

スマホをプロジェクターにつなげるだけで、まるでパソコンのように使えるようになります。それだけならテレビやモニターでもできますが、プロジェクターの大画面では写真や動画、地図などが未体験の大きさで表示されます。それがいままでにない臨場感になりました。たとえばストリートビューの表示などは非常におすすめです。

5 まとめ:スマホの新しい使い方が見つかった

「スマホ+プロジェクター」の組み合わせは、言ってしまえば「画面が大きくなっただけ」です。しかしそれだけのことなのに、スマホの新しい使い方が開けたという気すらしました。

いちいちパソコンの前まで行かなくても、いつも手元にあるスマホで、好きな場所で大画面を使えるということは、思っていた以上に楽しいことだったのです。
特にスマホで写真を取り、SNSもスマホで閲覧している、というような人は、それがパソコンをはるかに超える大画面でできたらきっと楽しいはずです。

とはいえ、「画面を大きくするだけのために数万円の買い物はちょっと……」ということもあるでしょう。そんなときこそ使ってみたいのが、レンタルという方法。kikitoではNebula Astroを始め数多くのプロジェクターを借りることができます。まずは体験してみれば、きっとそこに「大きな画面で見る」ことの楽しさを見つけられるはずです。

※2021年11月19日時点での情報です。

最新情報について、詳しくは「メーカーのホームページ」でご確認ください。

※表示金額はすべて税込価格です。

※商品写真および画像はイメージです。

取材・執筆

湯浅顕人

湯浅顕人

IT&AVのフリーライター。計算機科学を学ぶかたわら、パソコン・ネットワーク関連のライターとして活動開始。現在はデジタルガジェットやIoT家電の解説もこなす。趣味はマイナーなデジタルガジェットの収集と、スキンダイビング、登山。テントで過ごす夜はプロジェクターで1日の写真を楽しむことも。


関連する商品

もっと見る人気の商品

関連する記事

Loading...