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専門家が徹底評価!「Nebula Cosmos Max」の画質&音質は?
Anker Nebula Cosmos Max ホームプロジェクター
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公開日:2021年11月19日(2024年4月23日更新)
人気プロジェクターブランド「Nebula」のホームプロジェクターシリーズの最上位モデル「Nebula Cosmos Max」は、4K+3D音響対応で画質・音質にこだわりつつ操作や設置も簡単なのが特徴です。多数の製品を見てきた専門家が、本機のクオリティを徹底チェックします!
目次
いま、自宅でも映画館のような大画面を楽しめる「プロジェクター」が人気です。中でも注目を集めているのが、モバイルバッテリーなどで高コスパブランドとして定評のあるAnkerグループのプロジェクターブランド「Nebula (ネビュラ) 」。これまでのマニア向けプロジェクターとは異なり、手軽な価格でWi-Fiやネット動画再生など必要な機能が「全部入り」で、スマートフォンとも相性が良く使い勝手が良いのが特徴です。
その最上位モデルに位置するのが、画質と音質を重視した据置型の「Nebula Cosmos Max」。映像は話題の4K相当で、スピーカーも4つ内蔵し、没入感を意識した3Dオーディオ対応と先進的。その実力を検証したところ、手軽な操作性はそのままに、マニアも納得の明るく高精細映像を実現し、上質な映像体験ができる製品だと分かりました。
難しいことは抜きに、ただ大画面の美しい映像体験を求める入門者はもちろん、ひと昔前のプロジェクターブームを体験したマニアにも注目してほしい製品です!
1 「Nebula Cosmos Max」ってどんなプロジェクター?特徴を整理
■使い勝手もデザインもいい4Kプロジェクター
「Nebula Cosmos Max」の最大の特徴は、Nebulaブランドの使い勝手の良さや美しい外観デザインといったコンセプトはそのままに、高精細映像で話題の「4K」に対応していることです。このサイズ感とインテリアを意識したデザインを併せ持つ4K&HDR10のプロジェクターは非常に珍しいものです。
■LED光源で明るく鮮明な映像を楽しめる
光源は従来の高圧水銀ランプではなく、新しい明かりとして普及している「LED」を採用。コンパクトボディーながら、映像の明るさはスペック値で1,500ANSIルーメンを誇ります。10年前のホームシアター用ハイエンドモデルが800ルーメン程度だったことを考えると非常に明るく、完全な暗室でなくとも鮮明な映像を見ることができる水準です。
またLED光源の特徴として、ランプよりも寿命が長く、長期間にわたって明るい映像が維持できるのもメリット。製品の寿命まで光源の交換が不要でランニングコストを抑えられるのも魅力です。プロジェクターが小型化して最近人気になった理由は、「LED光源」のお陰でもあるのです。他にも、LED光源は低消費電力で発熱が少なく、冷却ファンの騒音も小さいなど、メリットが沢山あります。
■内蔵スピーカーが“プロジェクターとしては異例”の高音質
次に注目したいのが、プロジェクターとしては異例とも言える充実したスピーカーシステムを内蔵していること。旧来のプロジェクターはスピーカーを内蔵しないのが常識で、別途、オーディオシステムを用意する必要がありました。ところが近年はスピーカーを内蔵し映像と音の両方が楽しめるモデルが増えています。
なかでも特に「Nebula Cosmos Max」では、ポータブルタイプよりも大型のスピーカーを4つ内蔵し、360度に広げる設計。プロジェクターひとつで、迫力と臨場感のあるサウンドも楽しめるというわけです。
■フォーカスや画面歪みの調整もワンタッチで完了!
ほか、設置性の面では、オートフォーカスや自動上下台形補正機能が便利。一般的な据置型プロジェクターの場合、上下台形補正の自動化が進んでいますが、フォーカス調整は手動なのが当たり前。実際に何が良いかと言うと、「Nebula Cosmos Maxなら、置いて好きな位置に映像を映し出すだけで、歪なくピントの合った映像が得られるので、初心者にも最適です。
ちなみに、手動ながら左右の台形補正も可能。必ずしも正面から投射する必要がないので、プロジェクターの設置場所を柔軟に選ぶことができ、間取りや家具のレイアウトを優先することができます。
■動画配信サービスの利用も簡単&シンプル配線で部屋もスッキリ
機能面では、Android TV 9.0を搭載しているため、Wi-Fiに接続すればYouTubeやAmazon Prime Videoといったアプリから動画等のコンテンツを楽しむことが可能。
つまり、コンセントさえ接続すれば、あとは完全ワイヤレス。配線がスッキリした、キレイなホームシアターを作れるのです。
2 使いやすさはどうなの?
■部屋への置きやすさは?
プロジェクター映像の大きさは、製品設計と投射距離で決まります。「Nebula Cosmos Max」の場合、100インチ画面時の投射距離は約2.66mとなっています。これは、一般的な据置型プロジェクターの同約3mと、最近人気の短焦点タイプ(同約1.5m)の中間くらい。4.5畳間(一辺が約2.6m)で、最大100インチ弱の画面サイズが得られる計算です。
間取りにもよりますが、リビングのソファー前にあるローテーブルの上に置くような使い方をしたい場合は、投射される画面は60インチ(1.6m)~80インチ(2.13m)くらいと考えておくと良いでしょう。
ちなみに、製品底面には、三脚に取り付け可能なネジ穴があるので、置き場所は柔軟に選択が可能。三脚を使えば天井投射も行えます。また、別売で用意されているスタンドでの高さ調整が可能なほか、金具を自分で用意すれば、天井へ設置することもできますよ。
■補正機能の使いやすさや精度は?
プロジェクターは投射距離に応じてレンズのピント合わせが必要ですが、「Nebula Cosmos Max」はオートフォーカス機能を搭載。この価格帯の据置型プロジェクターとしては珍しい高機能です。リモコンに専用ボタンがあり、ワンタッチで動作するので簡単。
実際に試してみると、約10秒でピント合わせが完了し、精度も満足できるもの。初心者や視力が追い付かない方にとっては、手動よりも安定的にシャープな映像が得られるため、実用的な機能です。
特に4Kの高精細映像は、ピントが合っていてこそ活きるもの。置き場所を頻繁に変更しても、ピント合わせで手間取ることはなく、小型軽量でAndroid TV 9.0搭載の「Nebula Cosmos Max」の良さを引き立てる好機能と言えます。
台形補正とは、プロジェクターの位置をそのままに、投射する方向を上下左右に振って映像の位置を調整した際、長方形の映像が台形に変形するのを、デジタル的に補正する機能。「Nebula Cosmos Max」は上下方向の補正を自動で行えます。
実際に試してみると、視聴中でも上下に向きを変えると、静止後から約3秒後に補正機能が働いて精度も良好。ゆがみを感じない映像が得られます。左右も手動操作ながら台形補正が可能。横斜めから映像を投射することも可能です。
ちなみに、これらの補正は、映像を小さくする方向で働くので、映像が小さくなるだけでなく、有効画素数(解像度)の低下と、明るさのロスに繋がります。画質を優先するなら、台形補正は極力使わなくていいように、設置場所を工夫するのがコツです。
■動画配信サービスなどの使い勝手は?
Google Playストアから、Amazon Prime VideoやYouTubeなど各種アプリをインストールして利用することができます。ただしNetflixとDisney+は、まず「Nebula Manager」というアプリを入れてから起動するかたちとなります。
付属の専用リモコンはマイク内蔵で音声操作に対応。音声認識はGoogleアシスタント利用していて高精度。例えば、「YouTubeで〇〇を見る」と言えば検索して候補が表示される仕組み。文字を入力する必要が無く便利です。
また、「Chromecast built-in」機能を搭載しているので、スマホからいつものアプリと手順で動画を再生したら、ワンタッチで「Nebula Cosmos Max」にキャストが可能。YouTube以外にも、いくつかの人気配信サービスが、このキャストに対応しているので、スマホ派なら使い方で迷うことはないでしょう。スマホの画面がそのまま映し出される感覚で簡単なのです。
スタンバイ状態から電源をオンにして映像が出るまでの時間は僅か10秒。点灯してすぐ100%に近い明るさになるのもLEDプロジェクターの利点で、テレビのように使えます。ちなみに、スタンバイ時の消費電力は約8Wでした。メニューの操作もサクサク動き、ストレスは感じません。
3 プロが徹底評価!映像のクオリティは?
■晴れた昼間のリビングでも細かい文字まで読める鮮明さ
「Nebula Cosmos Max」の映像の明るさはスペック値で1,500ANSIルーメン。ネット通販などでは4,000ルーメンなどと記載された格安製品を見かけますが、多くは業界標準の「ANSI」にのっとったものではなく、以前、実際に調査したところ30lmという製品もありました。
実際、1,500ANSIルーメンは、日中でも、直射日光が入らない状態なら、100インチ級のサイズで投射しても、映像の内容が把握できるほどパワフル。モバイルプロジェクター(200lm程度)との決定的な違いです。
なお、プロジェクターの場合、映像の「黒」は、スクリーンや壁紙の見え方が基準になるので、開口部はカーテンで遮光したり、照明は消灯するなどすると、よりメリハリのある色鮮やかな高画質で楽しむことができます。部屋の明るさを変えられない場合は、投射距離を短くして映像を小さくすると、映像が凝縮されてより明るく見やすくできます。
■暗環境でさらに本領発揮!色鮮やかでメリハリある美しい映像を実現
日没後に完全に暗室にすると、100インチ級の大画面でも明るく色鮮やかで力強い映像が堪能できます。実のところ、約20年前のプロジェクターブームの際マニアが喜んだハイエンドモデルも、映像の明るさは800lm程度しかなく、鮮明な映像を得るには部屋の壁や天井に暗幕を張ったりと工夫しなくてはなりませんでした。なのでリビングで気軽に見るのはなかなか難しかったのです。
その点、「Nebula Cosmos Max」 は明るさが1,500ANSI ルーメンですので、完全暗室を必要とせず、リビング程度の明かりを落とした環境にも適します。
こうした暗めの環境では、「Nebula Cosmos Max」はHDR10の高コントラストでメリハリがあり、色鮮やかな色彩美で、4K高精細もより引き立ちます。YouTubeでは、4K/HDRコンテンツも多く見つかり、世界の美しい風景はもちろん、K-POPのMVも高画質化が急速に進んでいる注目ジャンルとしておすすめ。4K高画質はマニアだけのものではなく、映画や音楽をより身近に感じたい方にも、是非興味を持って欲しいと思います。
ちなみにマニア向けに専門的なお話をすると、本機の4Kは、フルHDのDLPデバイスを用い、シフトすることで4K相当の映像を実現しています。体感としては3Kくらいといったところでしょうか?また、完全暗室で映画を鑑賞すると、字幕にカラーブレーキング(主に映像の白い部分が虹のように色がついて見える現象)を感じます。一般的なランプ光源のDLPプロジェクターと比べても軽微ですが、知っておきたいポイントです。
ほか、HDRはHDR10にのみ対応。HLGには非対応なので、YouTubeのHLGコンテンツは色が飽和したようになり、本来の色調で表示できないなども。日本の4K放送をHDMI入力する場合も、HDR10に変換されている必要があります。日系の大手メーカー製品とは異なる部分もあることに留意が必要です(SDR表示可能)。
自宅のリビングではどう見える?どこに置ける?
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4 プロが徹底評価!内蔵スピーカーの「音質」は?
最近はスピーカーを搭載したプロジェクターも増えていますが、簡易的な感は否めません。その点、「Nebula Cosmos Max」は“オーディオシステム”と言えるほど充実しています。スピーカーを前後左右に4つも搭載。「Dolby Digital Plus」のデコードにも対応しています。
「Dolby Digital Plus」とは、ブルーレイやネット配信サービスの一部でも利用されている7.1chにおよぶサラウンド音源の入力が可能で、本機では独自の「Sound Dimension」機能とスピーカーシステムにより、360度に広がるサウンドを狙ったものです。
■キレが良く低音も迫力たっぷり。映像に没入できる高音質さ
実際に試聴すると、プロジェクターとしては異例とも言えるクリアなサウンドに驚かされます。大抵のBluetoothスピーカーを凌ぐクオリティで、キレが良く迫力のある低音も好感。サウンドバーを使っているかのように、映像の世界に没入できることでしょう。映画やドラマだけでなく、ミュージックビデオの鑑賞にもおすすめできます。
また、プロジェクターを試聴位置の前、横、後ろ、どこに置いても音が明瞭に聞こえるのも大きなメリットだと感じました。
5 「Nebula Cosmos Max」をおすすめしたいのはこんな人
→これ1台で映像も音質も高品質に楽しみたい人
→パッケージソフトだけでなく動画配信も簡単&綺麗に楽しみたい人
画質だけに注目すれば、同等の価格帯でいくつか4Kプロジェクターは存在しています。その中での「Nebula Cosmos Max」の特徴は、コンパクトかつスタイリッシュで、ネット動画配信にも対応した先進機能を満載していること。従来のマニア向けプロジェクターと大きく異なり、一般的なご家庭でも置きやすく使いやすい点が大きなメリットです。
スマホ時代に生まれた新しいコンセプトのプロジェクター。スマホの画面を拡大するように、さまざまなコンテンツを大迫力で楽しめば、長くなりがちなおうち時間もより楽しく充実したものできそうです。
※2021年11月19日時点での情報です。
最新情報について、詳しくは「メーカーのホームページ」でご確認ください。
※表示金額はすべて税込価格です。
※商品写真および画像はイメージです。