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【2024検証】プロジェクターをテレビ代わりにする接続方法やメリット・デメリットをプロが解説!
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プロジェクター
公開日:2023年11月17日(2024年1月15日更新)
「プロジェクターってテレビにならないの?」といった疑問を持っている人も多いかもしれません。結論として、プロジェクターでテレビを見ることは可能です。ただし、プロジェクターでテレビを見るには条件があるうえに、メリット・デメリットも存在します。
そこで今回は、プロジェクターをテレビ代わりに利用する条件、接続方法、準備、実際の体験、メリット、デメリットを紹介します。
目次
1 テレビ代わりになるプロジェクターの条件は?
プロジェクターとテレビ。どちらも映像を楽しむためのツールではありますが、「プロジェクターをテレビとして使う」という考え方にはいくつかの前提条件があります。これらの条件について解説していきます。
1.「TVチューナー内蔵」または「外部TVチューナーとの接続が可能」
最初の条件として、プロジェクターが「TVチューナーを内蔵している」か「外部のTVチューナーと接続できる」ことが挙げられます。
チューナー内蔵タイプの場合、プロジェクターだけでテレビ放送を受信することができますが、アンテナケーブルの届く範囲内でしか利用できません。
外部チューナーとの接続タイプの場合、HDMIケーブルを使った有線接続や家庭内のネットワーク(有線LAN・Wi-Fi)を活用する形になります。設置場所に対する制約が少ないのはネットワーク接続のメリットです。
2.「電源を入れてからテレビ番組が映るまで」が手軽で速い
据え置き型テレビの利点は、電源を入れた直後に番組が視聴可能であること。プロジェクターをテレビの代替として考える場合、この反応の速さは欠かせないポイントとなります。
ただしプロジェクター自体の起動に時間がかかり、外部のTVチューナーとの連携・映像転送も必要なるため、「据え置きのテレビよりは視聴までに時間がかかる」という点はある程度認識しておくといいでしょう。
3.日中でも観られる光源の輝度
テレビと違い、プロジェクターの視聴には部屋環境の調整が求められます。
特に日中の視聴を考慮する場合、プロジェクターの光量(ルーメンやANSIルーメンの数値)が重要です。適切な光量が確保されていないと、日中の明るい環境下では映像が見づらくなります。日中でもストレスなく視聴したいのであれば、十分な明るさを持つプロジェクターを選びましょう。
4.その他必ず欲しい機能もチェック
・スピーカー内蔵
プロジェクターの中にはスピーカーが内蔵されていないモデルもあります。プロジェクター1台でテレビ代わりに使用するなら、スピーカーが内蔵されているかチェックしておきましょう。
高品質なスピーカーを外部から接続することでより豊かな音響を楽しむこともできますが、テレビのような手軽さを重視するなら、スピーカーが内蔵されているモデルがおすすめです。
・台形歪み補正機能
プロジェクターの配置場所が壁に対して斜めだと、映像が歪んでしまいます。そんな時に、プロジェクターに台形歪み補正機能があれば、歪みを補正し、適切な比率で映像を投影することが可能です。
壁やスクリーンに対して真正面から投影できるか分からない場合は、台形歪み補正機能は必須。今回紹介する2機種もこの機能が備わっています。
2 プロジェクターとTVチューナーを接続する方法
プロジェクターとTVチューナーを接続するには、HDMIケーブルでの有線接続に対応したチューナー。もしくは、Wi-Fiを利用したネットワーク対応チューナーが必要です。
1.HDMIケーブルで接続する方法
最も簡単な接続方法で、プロジェクターにHDMI入力端子が装備されていれば対応可能です。体的な接続方法は以下の3ステップのみ。
- ①TVチューナーと壁のテレビアンテナ端子を接続し、放送を受信できる状態にする
- ②HDMIケーブルでプロジェクターとチューナーを接続する
- ③プロジェクターの電源を入れ、入力を「HDMI」に切り替える
以上で、プロジェクターでテレビを見ることができます。ただし、プロジェクターは映像出力のみを行うので、チャンネルの変更などはチューナー側で操作する必要があります。
また、有線接続なので映像の安定性は優れていますが、チューナーとプロジェクターにHDMI出力・入力に対応している必要があり配線も必要で、設置できる環境が限られてしまうのがネックです。
2.ネットワークで接続する方法
TVチューナーがネットワーク対応なら、有線LANケーブルとWi-Fiを利用して、プロジェクターとTVチューナーを接続する方法もあります。具体的な接続方法は、以下の通りです。
- ①TVチューナーと壁のテレビアンテナ端子を接続し、放送を受信できる状態にする
- ②TVチューナーとプロジェクターを、Wi-Fiルーターにワイヤレス接続するように設定
- ③プロジェクター内の専用アプリを起動する
以上で、Wi-Fi経由でTV番組を表示でき、テレビが視聴できるようになります。プロジェクター側に映像ケーブルを繋がなくて済むので、柔軟性が高く便利ではあるものの、プロジェクターと対応するTVチューナーをセットで用意する必要があるのがネックな接続方法です。
3 プロジェクターを快適に使うために必要な準備
プロジェクターを快適に使うためには、部屋の準備も欠かせません。部屋の整備が成功の鍵!とまで言えるので、プロジェクターの導入を検討中の方は、以下のポイントも必ず考慮しましょう。
1.白い壁面やスクリーン
プロジェクターの映像を鮮明に楽しむためには、無地の白い壁面が最適。凸凹が少ないとなおベターです。部屋に白い壁がない場合は、プロジェクションスクリーンや無地のロールカーテンを使ったスクリーンづくりも検討してみてください。
2.プロジェクター本体の設置スペース
プロジェクター本体をどこに設置するかも重要。
据え置き型プロジェクターでは、プロジェクター本体の設置スペースが必要です。小型モバイルプロジェクターであれば設置場所も省スペースですが、利用するときはテーブルに置き、三脚に固定する必要もでてきます。
もし、スッキリとした室内を保ちたい場合、シーリングタイプのプロジェクターがおすすめです。シーリングタイプは天井に取り付けることで、床やテーブルのスペースを確保できます。部屋の広さやデザインに応じて最適な設置方法を検討しましょう。
3.遮光カーテン
遮光カーテンは必須ではありませんが、昼間や明るい照明下でプロジェクターを使用する場合、外部光を遮断できれば、映像の鮮明さとコントラストが向上します。
そしてテレビ番組の視聴となると、明るい日中に見るケースもあるはず。そう考えると、なるべく整えておきたい環境要素です。
4 実際にプロジェクターをテレビ代わりにしてみた
今回はモバイルタイプとシーリングタイプの2つのプロジェクターを試してみました。それぞれの評価と利点を以下に紹介します。
1.モバイルタイプ:アンカー・ジャパン「Nebula Capsule 3 Laser」
アンカー・ジャパンの「Nebula Capsule 3 Laser」は、コンパクトで持ち運びが簡単なモバイルタイプのプロジェクター。
特徴は、片手で持てるサイズ感とバッテリー駆動によるケーブルレスの柔軟性。今日はリビング、明日は寝室で……と、場所を問わず利用したい人におすすめです。また、レーザー光源なので、モバイルサイズながらも明るい映像(300ANSIルーメン)を楽しめます。
1.設置
写真を見て分かる通り、とてもコンパクトで設置のしやすさは抜群です。テーブルや棚など、ちょっとしたスペースにも置けて大画面を投影可能。部屋の配置に合わせて自由にプロジェクターを設置できるのが利点です。
オートフォーカスに加えて、台形補正も自動でできるため、本体を動かして投影する壁を変更しても、プロジェクター側が自動で調整してくれるのが非常に便利です!
2.接続と設定
推奨されるTVチューナーはアイ・オー・データ機器の「HVTR-BCTX3」と、ピクセラの「Xit AirBoxシリーズ」。今回はネットワーク型の「HVTR-BCTX3」を利用してみました。
物理的な接続(配線)は、プロジェクターではなくTVチューナー側。「HVTR-BCTX3」にアンテナケーブルを接続し、LANケーブルでWi-Fiルーターと接続します。
続いて、スマートフォンと「Nebula Capsule 3 Laser」の両方に視聴用の「REC-ON App」をインストール。設定はスマートフォンの「REC-ON App」アプリから進めます。
配線さえ済んでしまえば、チューナー側に触る必要は無いので、プロジェクターを使う部屋とチューナーを置く部屋が離れていても問題ありません。この設置場所の自由度の高さは、ネットワークチューナーならではですね。
3.テレビ番組の視聴
視聴に関してですが、少しクセがあります。「HVTR-BCTX3」はスマートフォンからの視聴がベースとなっており、プロジェクターでの視聴はスマートフォンの映像をキャスト(出力)するといった方式なのです。
そのため、プロジェクターの大画面でテレビを見るまで、
- ①プロジェクターで「REC-ON App」アプリを起動してキャスト(出力)待ち受け状態する
- ②スマートフォンで番組を選んで再生
- ③画面をキャスト(出力)する
といった手順が必要で、プロジェクターを付けてすぐにテレビは見られません。また、プロジェクターのリモコンから番組を選び再生することはできず、プロジェクターで操作できることは音量調整くらいです。
選局や再生に10秒ほどかかるので、同じチャンネルを見続ける場合には良いかもしれませんが、いろんなチャンネルを気軽に変更できず、やや不便さを感じます。
選局や再生に時間がかかるのは、プロジェクターの性能というよりも、使用したTVチューナーがスマホアプリメインの仕様となっており、プロジェクターがキャストの受け手となっているためと考えられます。
4.モバイルタイプがおすすめの人
抜群のコンパクトさと携帯性で、壁とちょっとしたスペースさえあれば、大画面&大迫力のテレビが見られるというのは、やはり大きなメリット。
Wi-Fiが届けば家庭内のどの部屋でも利用できるので、いつも居る部屋が固定されておらず、いろいろな部屋で大画面のテレビを楽しみたい!という人にはモバイルプロジェクターがおすすめです。
2.シーリングタイプ:Aladdin X「Aladdin X2 Plus」
Aladdin Xの最新モデル、「Aladdin X2 Plus」はシーリングタイプのプロジェクターです。通常のプロジェクターは、床やテーブルに置くことでスペースを取ってしまうのに対し、このモデルはシーリングライトとして天井に取り付けることができます。
部屋をスッキリと保ちながら、大画面映像を楽しめる!しかも独自のアプリやサービスも用意されている!チューナーがあればテレビにもなる!という欲張りセットです。
1.設置
「Aladdin X2 Plus」は天井に取り付けることができるので、部屋の床やテーブルスペースを有効活用できます。また、収納したり充電したりも不要。使いたいときにすぐに利用できるのがメリットです。
天井取り付けは設置が少し手間取るかもしれませんが、シーリングライトの装着手順とほぼ同じ。そして、一度設置すれば部屋を広々と使うことができます。
2.接続と設定
「Aladdin X2 Plus」もまた、ネットワークTVチューナーを利用したテレビ視聴をサポートしています。推奨されているのはピクセラの「Xit AirBox」。
接続はこちらも、「Xit AirBox」にアンテナケーブルを接続し、LANケーブルでWi-Fiルーターと接続します。設定は「Aladdin X2 Plus」の「テレビ」アプリから行えるため、スマホでの操作は不要。「Aladdin X2 Plus」のリモコンだけでチューナーとプロジェクターとの連携設定が行えます。
3.テレビ番組の視聴
「Aladdin X2 Plus」はレンズも光源も大きい(900ANSIルーメン)だけあって、プロジェクターには不利な日中、カーテンを締めただけの部屋ですが、映像はクリアに楽しめました。
壁との距離が近い中でも、大画面で投影できたのも驚きです(スペック値:壁面との距離1.16mで約60インチ)。スピーカーは出力も大きく、天井から音が降り注ぐため臨場感もマシマシで、視聴までの導線もよくできています。
スマホの外部アプリは不要で、「Aladdin X2 Plus」に搭載されている「テレビ」アプリから全てを操作できます。レスポンスも高速で、チャンネル変更時の待ち時間はおおよそ5秒。Wi-Fi経由で映像を受け取りながらTVチューナーを操作することを考慮すると、この性能は非常に高いと言えます。
また、電源をつけると即テレビをつけるモードがあります!
スタンバイ状態からでも、電源ボタンを押して30秒ほどでテレビ番組を見始めることができるので、使い勝手はまさに壁掛けテレビ。さすがに据え置きテレビのレスポンスには敵いませんが、ほぼストレスを感じることなく、楽しめるレベルだと感じました。
4.シーリングタイプがおすすめの人
シーリングタイプはじっくりと腰を据えた「鑑賞モード」でテレビ番組も楽しみたい!といったニーズを満たしてくれるはず。
設置はやや手間でモバイルプロジェクターのように部屋を移動しての視聴はできませんが、一度設定してしまえばあとは手間いらずで、床もテーブルもスッキリ。映像クオリティも高いので、豪華な映像と高品質な音響を求めるユーザーにとって、優れた選択肢と言えます。
5 テレビ代わりにして分かったメリット・デメリット
1.プロジェクターをテレビ代わりにするメリット
1.大画面でも設置面積が増えない
テレビの設置スペースが不要。大画面でもほぼ専有面積ゼロで楽しめることが、プロジェクターをテレビ代わりにする際のメリットのひとつですね。
据え置きのテレビってサイズに応じて、壁面のスペースに加えて、床面積も同じだけ確保する必要があるので、置ける場所って限られてしまうんですよね。それが、プロジェクターなら部屋のレイアウトを気にすることなく、大画面体験を楽しめます。
2.大画面が安価に手に入る
大画面テレビを安く導入したいと悩んでいる場合にもプロジェクターは好適ですね。投影距離によりますが、プロジェクターなら100インチを超える超大画面でテレビ番組を楽しめます。
据え置きのテレビでこのインチサイズを導入しようと思うと、それはもう高価になってしまうので、投影距離さえ確保できれば…という条件付きですが、実現しやすくコスト面でのメリットが大きいのはプロジェクターです。
3.画面の大きさや場所を変えられる
プロジェクターは投影場所に合わせて画面の大きさを変えられるのが便利です。特にモバイルプロジェクターを使用すれば、部屋を移動しての投影もOK。
好みや視聴する部屋に合わせて画面サイズを調整できるため、自分好みのテレビ体験を家庭内で持ち歩く楽しみ方ができます。
4.映像への没入感が増える
やはり「特別感」が出るのはプロジェクターのいいところ。
大画面+暗い部屋というシアター的な雰囲気の中だと、いつものニュース番組ですらワクワク感3割増し(体感です)。総じてすべての番組への没入感が増すので、テレビ体験を新鮮で楽しいものに変える手助けをしてくれるはずです。
2.テレビ代わりにするデメリット
1.起動に時間がかかる
据え置きのテレビに比べると、電源を入れてから映像が映るまで時間がかかります。チャンネルを回したときのレスポンスもテレビより悪いので、さまざまなシーンで「遅さ」を感じます。これは明言を避けられないデメリット。
また、「Nebula Capsule 3 Laser」はTV操作にスマートフォンアプリでの操作が必要なので、視聴までにさらに手間がかかります。
これはTVチューナー側の仕様なので、対応しているもうひとつのチューナーである「Xit AirBox」を選べば、「Aladdin X2 Plus」と同じくプロジェクターのリモコンからテレビ操作ができ、レスポンスも良くなります。
つまり、プロジェクターで快適にテレビを視聴するには、TVチューナー選びが肝心です。
2.明るい部屋で見るのは難しい
プロジェクターは、映像の色合いや鮮やかさが周囲の明るさに大きく影響されるため、明るい部屋での視聴はやはり不向きですね。
部屋が明るいと映像が白ぼけしてしまうので、日中に視聴する場合は、遮光性の高いカーテンなどを使用してなるべく部屋は暗い状態へ。もし、時間帯を問わず高品質の映像を楽しみたい場合は、据え置きのテレビの方が向いているかもしれません。
6 まとめ
プロジェクターでのテレビ視聴、一言で言えば「ワクワク感満載」です。
据え置きのテレビはテレビ番組を見るための優れたツールである一方で、プロジェクターは広大なスペースと一歩進んだ視聴体験を提供してくれるパートナー。視聴体験は100点ではないにせよ、壁一面に広がる映像の迫力は、テレビでは味わえないものがありました。
プロジェクター単体でも、アプリを通じてさまざまなコンテンツを楽しめますが、テレビ番組も見られた方がエンタメの幅は確実に広がります。また、ネット配信の無い番組もカバーできるので、TVチューナー対応モデルを選んでおいた方がいいですね。
その際は、プロジェクターが本当に自分に合うかどうか確かめるため、まずはレンタルからスタートすることをおすすめします。kikitoのレンタルサービスなら、TVチューナーがつながるプロジェクターも試すことができますよ。
未知の体験とワクワク感を求めて、プロジェクターの世界に飛び込んでみましょう!
取材・執筆
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