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1　バードウォッチングの双眼鏡選びで見比べたい4つの機能

△バードウォッチングに適した双眼鏡を選ぶためのポイントがあります

バードウォッチング用の双眼鏡を選ぶ際にまず注目すべきは、以下4つの性能です。

• ・倍率
• ・対物レンズ有効径（口径）
• ・見かけ視界
• ・重さ

これらの要素が、観察のしやすさや快適さを大きく左右します。それぞれについて解説していきましょう。

■倍率

はじめてのバードウォッチングにおすすめの性能

7～10倍程度

双眼鏡の「倍率」とは、対象物をどれだけ大きく見ることができるかを示す数値です。

高倍率になるほど鳥の姿は大きく見えますが、見える範囲が狭まり、手ブレの影響を受けやすくなります。一般に、バードウォッチングに適しているといわれる倍率は、7～10倍程度。

初めての双眼鏡ならば、まずは8倍程度のモデルから試してみるのがおすすめです。

■対物レンズ有効径（口径）

はじめてのバードウォッチングにおすすめの性能

中口径サイズ※ただし使用環境によっても異なる

接眼レンズの逆側にある対物レンズの口径は、光を集める性能に直結します。口径が大きいほど多くの光を取り込めるため、明るく鮮明な映像が見られます。

ただし口径が大きくなるほど本体が大型化するため、持ち運びや扱いやすさとのバランスを考慮して、自分に合うサイズの双眼鏡を選びたいところです。

バードウォッチング用の双眼鏡の口径は、大きく分けてコンパクト、中口径、大口径の3つのタイプがあります。

◎コンパクトサイズ（20mm前後）

本体サイズが小さく軽量で、持ち運びしやすいのが特徴です。日中の屋外ならば十分な明るさを確保できます。

◎中口径サイズ（30～40mm前後）

明るさと携帯性のバランスがよいのが特徴です。コンパクトサイズに比べればやや大きいものの、カバンに入れれば持ち運びは苦にならないでしょう。汎用性が高く、シチュエーションを選ばないので、これからバードウォッチングをはじめる方におすすめできます。

一度、30～40mm前後の双眼鏡の使い心地を試してから、好みに応じた口径の双眼鏡を探すといいですよ。

◎大口径サイズ（50mm～）

口径が50mm以上になると、非常に明るく見やすさは抜群。明け方や夕暮れ時など、光量が少ない環境でも迫力ある像を楽しめます。

ですが、本体が大きく重くなるため、長時間の持ち運びや使用には不向きといえるでしょう。

■見かけ視界

はじめてのバードウォッチングにおすすめの性能

55.0度以上

見かけ視界とは、双眼鏡を覗いたときに見える範囲の広さを角度で表したものです。見かけ視界が広いほど、迫力のある像を楽しめます。

バードウォッチングに使用する双眼鏡は、見かけ視界が広いほど動き回る鳥を見失いづらくなります。55度以上の見かけ視界の双眼鏡を選ぶのがおすすめですが、見かけ視界が広くなるほど双眼鏡が大型化する傾向がありますので、持ち運びのしやすさとのバランスを取るようにしましょう。

■重さ

はじめてのバードウォッチングにおすすめの性能

男性800g程度まで、女性600g程度まで

バードウォッチングでは、双眼鏡を長時間持ち歩くことが多いため重さも重要です。軽量であるほど、首や腕への負担が軽減され、快適に観察が続けられます。

ただし、口径の大きさと重さはトレードオフなので、薄暗い環境での使用を想定している場合は、ある程度重い双眼鏡を使うことを覚悟しておきましょう。一方で、重くなるほど風の影響を受けにくいという利点もあります。「どこでいつ使用するのか」を考えて、双眼鏡を選びましょう。

目安として、一日持って歩く場合、男性は800g、女性は600gを超えるとかなり疲れやすくなります。500gを基準に、可能なら購入前に実際に手に持ってみて確かめましょう。

レンタルサービス「kikito」では、購入前に双眼鏡をレンタルで重量感が確かめられ、気に入ったらそのまま購入もできます。ぜひ購入を考えている方はレンタルも検討してみてください。

2　バードウォッチングの双眼鏡にあると便利な機能・性能

△バードウォッチング向け双眼鏡には便利な機能があります

基本的な性能以外に、バードウォッチングを快適に楽しむためのさまざまな機能が搭載された双眼鏡もあります。

使う環境によって「これは外せない！」という条件にもなるので、自分にとって必要な機能を軸に、製品を選ぶのがおすすめです。

■防水性

バードウォッチングに天候の変化は付きものですが、防水性能があれば、突然の雨でも安心です。また、防水タイプは内部に水滴や湿気が入りにくいため、レンズが曇りにくく、カビにくいというメリットもあります。

■フルマルチコート

双眼鏡のレンズの表面は、光の反射を抑えるためにコーティングされています。なかでも「フルマルチコート」は、レンズのすべての面に施された多層膜コートのことで、光の透過率を高め、より明るくクリアな視界を実現します。

光は反射するたびに光量が失われ、像が暗くぼやけていきます。そのため、光の損失を抑えるコーティングが必要不可欠なのです。
フルマルチコートの双眼鏡は、特に、明け方や夕暮れ時など、薄暗い環境下でのバードウォッチングに威力を発揮します。

■手ぶれ補正

双眼鏡は倍率が高くなるほど、手ぶれの影響を受けやすくなります。手ぶれ補正機能は、手ぶれを感知して自動的に補正してくれるため、遠くの鳥でも鮮明に捉えることができます。

特に、10倍以上の高倍率を使用する際には手ぶれ補正機能の有無が、観察の快適さを大きく左右します。ある程度、距離のある場所から野鳥を観察したい方には、ぜひ備えておきたい機能といえるでしょう。

■アイレリーフ（メガネ・つけまつげなどの方向け）

アイレリーフとは、像が最もよく見える接眼レンズと目の距離を示す数値です。

メガネをかけたままでも快適に使いたい場合や、つけまつげやまつエクなどをしている場合は、アイレリーフが長い双眼鏡を選ぶとよいでしょう。

短いもので8mm、長いと25mmまであり、一般的な双眼鏡は、14mmほどです。アイレリーフが14mm以上の双眼鏡を選べば、メガネをかけたままでも十分に視野を確保できます。

3　バードウォッチングの双眼鏡おすすめ9選

ここからは、上記で解説した選び方や機能・性能を踏まえ、具体的におすすめのバードウォッチング用双眼鏡を9つご紹介します。

■ケンコー・トキナー 双眼鏡 ウルトラビューEXコンパクト 8×32 （防水機能付き） 倍率8倍

ケンコー・トキナーのウルトラビューEXコンパクト8×32は、明るさと携帯性を両立した、コストパフォーマンスにすぐれた双眼鏡。倍率8倍、対物レンズ有効径32mmで、十分な明るさと広い視野を確保しています。

完全防水設計なので、雨天時や水辺でも安心。ツイストアップ見口※を採用しているため、眼鏡をかけたままでも快適に使用可能。軽量コンパクトながらも、内部のプリズム（ダハプリズム式）には像のぼやけを防止するフェイズコートを施し、解像度の高いクリアな視界を実現しています。初めて双眼鏡を購入する方にもおすすめです。

※見口（みくち）　…　接眼レンズの手前にある、目に当たる部分。「目当て」ともいう。とくにツイストアップ式は、回転させて高さを調節する見口のこと。

ケンコー・トキナー 双眼鏡 ウルトラビューEXコンパクト8×32 (防水機能付き) 倍率8倍をレンタルする

■ケンコー・トキナー 双眼鏡 ウルトラビューEXコンパクト 10×32 （防水機能付き） 倍率10倍

ウルトラビューEXコンパクト10×32は、より遠くの鳥を観察したい方におすすめのモデルです。倍率10倍でありながら、32mmの対物レンズ有効径により、明るさを確保しています。

8倍モデルと同様に、完全防水設計、ツイストアップ見口、像のぼやけ防止に効果を発揮するフェイズコートを施したダハプリズムを採用。10倍の倍率を活かして、遠くの鳥の細部まで観察したい場合に最適です。

ケンコー・トキナー 双眼鏡 ウルトラビューEXコンパクト 10×32 (防水機能付き) 倍率10倍をレンタルする

■ケンコー・トキナー 防振双眼鏡 VCスマート 10×30WP （防水機能付き） 倍率10倍

VCスマート 10×30WPは、手ぶれ補正機能を搭載した、高倍率でも安定した視界が得られる双眼鏡です。倍率10倍、対物レンズ有効径30mm。防振角±3度の手ぶれ補正機能により、遠くの鳥の細部までくっきりと観察できます。

完全防水設計のため、天候を気にせず使用可能。また機能に対して軽量コンパクト設計で、長時間の観察でも疲れにくいのが特徴です。手ぶれが気になる方や、高倍率での観察を楽しみたい方におすすめです。

ケンコー・トキナー 防振双眼鏡 VCスマート 10×30WP (防水機能付き) 倍率10倍をレンタルする

■ケンコー・トキナー 防振双眼鏡 VCスマートコンパクト 8×21 ブラック 倍率8倍

VCスマートコンパクト8×21は、携帯性を重視する方におすすめの、軽量コンパクトな防振双眼鏡です。倍率8倍、対物レンズ有効径21mm。防振角±3度の手ぶれ補正機能を搭載しながらも、非常に軽量でコンパクトなため、バッグに入れて気軽に持ち運べます。

単3形アルカリ電池1本で駆動するため、外出先での電源確保もしやすくなっています。旅行やハイキングなど、荷物を少なくしたい場面でのバードウォッチングに最適です。

ケンコー・トキナー 防振双眼鏡 VCスマートコンパクト 8×21 ブラック 倍率8倍をレンタルする

■ケンコー・トキナー 防振双眼鏡 VCスマート 10×30 倍率10倍

VCスマート10×30は、より本格的なバードウォッチングを楽しみたい方におすすめの、高性能な防振双眼鏡です。倍率10倍、対物レンズ有効径30mm。手ぶれ補正機能に加え、フルマルチコートや像のぼやけを防ぐフェイズコートを施したレンズにより、明るくクリアな視界を実現しています。

薄型・軽量にこだわったコンパクト設計により、手の小さな女性でも楽に扱えます。長時間の観察でも疲れにくい手軽さと、遠くの鳥をはっきりと映し出す機能性のバランスのよさが魅力です。

Kenko Tokina ケンコー・トキナー 防振双眼鏡 VCスマート 10×30 倍率10倍をレンタルする

■Vixen 双眼鏡 ATERA II H10×21 グレージュ 倍率10倍

ATERA II H10×21は、スタイリッシュなデザインとすぐれた光学性能を両立した双眼鏡です。倍率10倍、対物レンズ有効径21mm。3種のコートを施したレンズにより、明るくクリアな視界を実現しています。

落ち着いたグレージュカラーは、ファッション性も重視したい方におすすめ。シリーズ最軽量を実現したコンパクトボディに高い機能性が備わった双眼鏡です。

■Vixen 双眼鏡 アトレックII HR8×32WP

アトレックII HR8×32WPは、明るさと見やすさを追求した、本格的なバードウォッチング用双眼鏡です。倍率8倍、対物レンズ有効径32mm。フルマルチコートに加え、高屈折率のBaK4ガラスを使用したプリズムを採用することで、非常に明るく、コントラストの高い視界を実現しています。

鏡筒内に水が入らない防水構造と、ハードな環境での使用にぴったりのラバーボディを採用。悪天候下や厳しい屋外環境でも安心して使用できるタフなモデルです。

■ニコン PROSTAFF P7 8×30

PROSTAFF P7 8×30は、高い光学性能と使いやすさを兼ね備えた双眼鏡です。倍率8倍、対物レンズ有効径30mm。見かけ視界62.6度の開放感ある視界は、すばやく動く野鳥を追うバードウォッチングに最適です。

高反射誘電体多層膜コーティングと位相差補正コーティングの採用により、色にじみを抑えた鮮明な視界を実現。ロック機構付きの視度調整リングや、クリック付きでターンスライド式の接眼目当てなど、使いやすさにもこだわりがあります。

■ニコン スポーツスターEX 8x25D CF

ニコンのスポーツスターEX 8x25D CFは、軽量コンパクトで、気軽に持ち運べる双眼鏡です。倍率8倍、対物レンズ有効径25mm。2軸折りたたみ式のコンパクトかつシンプルなボディは、ポケットやバッグに入れてもかさばりません。

見かけ視界は約60度。広範囲を見渡すことが可能な広視界タイプのため、すばやく動く鳥を追うバードウォッチングに最適です。

4　まとめ

双眼鏡は、倍率や口径だけでなく、見かけ視界や重さ、そして防水性や手ぶれ補正などの機能も考慮して選ぶことが大切です。

しかし、実際のシチュエーションや環境、好みによって最適な一台が異なるため、購入してから「重すぎて疲れた」「想像した見え方と違った」ということも。

そんな方は、購入前にレンタルサービスを活用して、実際の使用感を味わうのがオススメです。kikitoでは、さまざまな機能の双眼鏡がレンタルでき、気に入った双眼鏡であればそのまま購入もできます。

「購入してから後悔したくない」という方は、ぜひ購入前にkikitoでのレンタルをお試しください。

＼kikitoの利用は4ステップ／