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1　扇風機はどれも一緒…ではない！安いものと高いものの違いは？

△本体価格が高めでも、DCモーター搭載の扇風機は快適

扇風機は 機能によって、数千円から数万円まで大きな価格差があります。主な違いは搭載されているモーターで、一般的に安い扇風機にはACモーター、高い扇風機にはDCモーターが搭載されています。DCモーター搭載の扇風機は、微風からパワフルな風まで比較的細やかな風量調節が可能で、電気代も安い傾向があります。

また、タイマーや人感センサーの有無、首振りの調整可能角度の自由度など、機能によって価格も変わってきます。

【ACモーターとDCモーターの違い】

2　扇風機とサーキュレーターの違い

△見た目は似ていても用途は異なります

扇風機とサーキュレーターは、用途が異なります。扇風機は人が当たって涼むことが目的のため、広がるようなやさしい風が特徴です。

一方で、サーキュレーターは室内の空気循環が目的のため、直線的で強い風を生みます。つまり、風の質や心地よさが異なるため、直接風に当たりたいなら扇風機の方が好適です。

ただ、 最近は扇風機とサーキュレーターを兼ねる1台2役のモデルも登場しています。

3　扇風機のおすすめの選び方

扇風機は機能やサイズ、タイプがさまざまです。以下で紹介する選び方をもとに、目的に合った扇風機を見つけましょう。

■利用場所や目的でタイプを決めよう

△利用シーンによって、扇風機のサイズやデザインを選びましょう

扇風機は主に、 背が高い「リビングファン」、縦長でスリムな「タワーファン」、ファンが見えない「羽根なしファン」の3種類に分けられます。形状によって、扇風機の使い勝手や性能も大きく変わります。メリットとデメリットがあるので、使用する場所や目的に応じて最適なタイプを選ぶようにしましょう。

◎リビングファン

△広い場所にぴったりのリビングファン

リビングファンは羽根が大きく、 広いスペースでも全体的に風を送り届けられるのが特徴。また、ファンの部分を上下できるタイプも多いので、座っているときや立っているときに合わせて風の高さを調節できます。

◎タワーファン

△縦長でスタイリッシュ。インテリアにも馴染むデザインです

タワーファンは 省スペース設計なので、部屋の隅や家具の間に置けるのが魅力。縦長の広い送風口から風が出るため、体全体に風を当てられます。また、スタイリッシュなデザインも人気を集める理由のひとつ。

ただし、風量はリビングファンと比較すると弱く、音も若干大きい傾向があります。

◎羽根なしファン

△代表的な羽根なしファンとしては、ダイソンのものがあります

羽根なしファンは、 指を挟むなど、羽根による怪我のリスクがないため、幼い子どもやペットがいる家庭での使用におすすめです。

羽根がないのでお手入れが簡単なのも魅力。インテリアの邪魔をしない、すっきりとしたデザインも人気の理由だといわれています。

■そよ風が好きなら細かく風量調整できるものが◎

△ 購入前に風量段階をチェックしてみましょう

強い風が苦手な方は、 「微風」や「そよ風」のモードがあるものや、5段階以上で細かく風量調整できるものを選ぶのがおすすめ。やわらかで冷え過ぎない風を楽しめます。

ACモーターの扇風機には、風量設定が「弱・中・強」のみのものもあります。DCモーターの扇風機であれば設定の幅が広く、極弱からパワフルまで、自分好みに調整できます。

■風の質にこだわるなら、羽根の枚数・形状をチェック

△羽根の枚数や形状によって、送られる風の量も質もぐっと変わります

羽根の形状によって、風の質や量、静音性が大きく変わります。たとえば、羽根の枚数が多いものは風が均一になるのが特徴です。膨らみや切り込みの形状を工夫しているものは、大風量でも静かです。羽根が二重のものは、風が乱れにくく広がりやすいので、肌の当たりがやわらかいといわれています。

特にハイエンドモデルの多くが、高性能を実現するために羽根の形状にまでこだわって作られています。高価にはなりますが、扇風機にこだわりたい人はチェックするとよいでしょう。

■就寝時に使用するなら静音性を重視

△寝室で使うなら静かなタイプがおすすめ

夜間や寝室で使用する場合は、静かなタイプがおすすめです。カタログに運転音の目安「dB（デシベル）」が記載されているので、確認しておきましょう。

これは音の強さ（音圧レベル）を表す単位で、40dB以下の扇風機が静かとされています。静音タイプを選んでおけば快適な睡眠環境を維持できるでしょう。

■広範囲に送風したいなら首振り機能はマスト

△首振りは左右だけではありません。上下左右に動くものもあります

従来の 左右首振りに加えて、上下方向にも首振りができるモデルが増えています。風が集中せずに、部屋に気流が生まれるため、より自然な風を感じられるのが魅力。

上下ともに角度を設定できると、洗濯物を部屋干しするときにも便利です。狙った範囲に風を当てやすくなります。

■お手入れ・収納のしやすさも大切

△お手入れのしやすさは大事！

扇風機はホコリが溜まりやすいので、 掃除のしやすさもポイント。ガード（保護カバー）や羽根を簡単に外せるタイプがおすすめです。最近のモデルはほぼ外せるようになっていますが、一部には工具が必要なタイプもあるので注意しましょう。

シーズンオフにクローゼットや押し入れに収納するのであれば、スリムなタワーファンや折りたためる扇風機が場所を取らないのでおすすめです。

■あると便利な機能をチェック

△シロカの製品の中には、ハンドサインを読み取ってくれるという画期的な機能を搭載したものもあります

最新の扇風機は便利な機能が搭載されています。必要に応じて、ライフスタイルに合う機能を選びましょう。

便利機能一覧

■レンタルして実際に使ってみるのもおすすめ

高機能な扇風機は便利なものの、値も張るのでなかなか購入に踏み切りづらいもの。そんな場合は実際に自宅で使って、どのような使用感なのか事前に試せるとうれしいですよね。NTTdocomoが運営するkikitoをはじめとした、レンタルサービスを利用して、使いたい部屋で機能を試してみると本当に必要かどうか判断もしやすくなるでしょう。

レンタルサービスは、気に入ればそのまま買い取れるところもあります。kikitoの場合は、レンタル料金と合計してもお手頃な価格となっているので、購入前のお試しとして利用してみても良いでしょう。※追加で必要な購入金額は商品ごとに異なります。

4　扇風機のおすすめ人気モデル10選

SHARP「プラズマクラスター扇風機 ハイポジション・リビングファン｜PJ-R3DS」

海を渡り数千kmも旅をする「アサギマダラ蝶」からヒントを得たファンを採用したモデルです。アサギマダラ蝶の羽根のくびれと羽ばたくときのうねりを応用しており、ムラの少ないなめらかな風を生み出します。また、シャープ独自のネイチャーウイングとプラズマクラスターの合わせ技で、だるさ感を抑制します。そして、ネイチャーウイングは手足の冷えすぎを抑えるので、扇風機の風が苦手な方も快適に使えます。

表示部の明るさを抑え、切タイマーと連動して風量を徐々に下げる「おやすみモード」など、独自の機能も豊富です。

＜機能表＞

【プロのおすすめポイント】

シャープ独自のネイチャーウイングは音が静かなので家族の会話を邪魔しません。やわらかい風で冷えにくいのもおすすめポイントです。

シャープのプラズマクラスター扇風機をレンタルする

■シロカ「DC音声操作サーキュレーター扇風機 シロカのポチタマ扇｜SF-V181W」

羽根・ガード・モーターを組み合わせたシロカの独自技術「ふわビューン技術」を搭載しているのが特徴です。やわらかくスムーズな安定した風と、直進性の高いパワフルな風の、性質の異なる2つの風を1台でまかなえます。ユニークなのは音声認識機能です。電源の入／切、風量の調節、左右首振りなどの主要な操作を音声だけで行えます。家事で手が離せないときや、近くにリモコンがないときなどに便利です。

＜機能表＞

【プロのおすすめポイント】

9パターンの返事をしてくれる「ポチ」と、13パターンの返答が楽しめる「タマ」の2種類から音声が選べます。優秀な音声認識でストレスなく使えます。

シロカの扇風機をレンタルする

■シロカ「人認識センサー付き DC扇風機 めくばりファン｜SF-HC151」

「人認識センサー」を搭載した扇風機です。動き回っている人を感知したり、人のいる範囲だけで首振りをしたりと、効率的に風を届けてくれます。さらに、リモコンがなくても「まる・ちょき・ぱー」の三つのハンドサインで基本操作ができるのも特徴です。電源のON／OFFや風量アップ、首振りのON／OFFが簡単に操作できます。リビングファンのなかではコンパクトなので個室用としても使いやすいモデルです。

＜機能表＞

【プロのおすすめポイント】

ハンドサイン操作はきちんと認識してくれるので、慣れると便利です。

シロカの扇風機をレンタルする

■バルミューダ「The GreenFan」

独自の二重構造の羽根により、大きく面で広がる風を送り出す扇風機です。包み込まれるような気持ちよさが特徴で、風の質にこだわる方におすすめできます。

30°～150°まで首振り角度を自由に設定可能な「どこでもターン」を搭載したモデルです。部屋干しやひとりで使いたいときは狭い範囲に集中的に、大人数や部屋の空気を循環する場合は広い範囲に、と自由な設定ができます。別売りのアクセサリ「Battery&Dock」を組み合わせれば、コードレス扇風機としても使用可能です。バッテリー駆動時間は最大20時間なので、さまざまな場所で使えます。

＜機能表＞

【プロのおすすめポイント】

肌への当たりがとてもやさしい風です。扇風機嫌いの家族も、これだけは好んで使っています。音も静かなので寝室用としてもおすすめできますよ。

バルミューダの扇風機をレンタルする

■日立「扇風機リビング扇（ DCモーター）｜HEF-DL300D」

DCモーターの低速回転により、穏やかでやさしい「微風（うちわ風）」を実現しています。8枚の羽根によって、切れ目が少ない、やさしい風を生み出します。弱い風が得意なモデルで、使い勝手も良好です。減灯＆消音の設定をすると運転表示ランプが暗くなり、操作音も消えます。夜間の使用にもおすすめです。

＜機能表＞

【プロのおすすめポイント】

8枚羽根によるやさしく、やわらかい風が特徴です。操作部も見やすく、迷わず操作できました。ハンドルも大きく、持ちやすいので移動も便利。使いやすい扇風機です。

日立の扇風機をレンタルする

■Panasonic「リビング扇｜F-C339B」

自然に近い「1/fゆらぎ」の風を採用した扇風機です。3つの自動運転モードも特徴です。室温に合わせて自動で風量を調節する「おまかせモード」、段階的に風量を弱めて冷やし過ぎを防ぐ「おやすみモード」、緩急をつけたリズム風で運転する「部屋干しモード」など、シーンに合わせてさまざまな設定ができます。

＜機能表＞

■ドウシシャ「Kamomefan+c lite｜K-F25AY」

サーキュレーター機能を搭載した扇風機です。「自然な当たり心地の風」と「空気を攪拌[かくはん]する直線的な風」を両立しています。羽根には、世界トップクラスのシェアを誇る船舶用プロペラメーカー「ナカシマプロペラ」の技術が応用されました。風のやさしさ・キメの細かさを維持しながら風量や到着距離が向上しています。心地よさを感じながらも、サーキュレーターとして空気を攪拌[かくはん]できます。冷暖房の効率アップも期待できるでしょう。

＜機能表＞

【プロのおすすめポイント】

かがまずに操作部で調整できて、使い勝手もよかったです。スリムなので場所も取りません。軽いので持ち運びもラクでした。

■Dyson「Dyson Purifier Cool™空気清浄ファン｜TP07 WS」

扇風機と空気清浄機の1台2役をこなすモデルです。空気清浄機能も優秀で、PM0.1レベルの微細な粒子を99.95%閉じ込め、有害なガス・ニオイも除去できます。気流を増幅させる独自設計「Air Multiplier™テクノロジー」の送風口で遠くの汚れも引き寄せられるため、部屋全体の空気を清浄できます。さらに気流経路の改善によって従来モデルから運転音が最大20%低減され、より静かになりました。

＜機能表＞

【プロのおすすめポイント】

送風口が大きいので、体全体にふわっと風が届きます。空気清浄機能のおかげで、浄化された気持ちいい空気を浴びられるのも特徴です。

■Dyson「 Dyson Purifier Hot+Cool™ Gen1 空気清浄ファンヒーター｜HP10WW」

空気清浄機、ヒーター、扇風機の1台3役で、コスパ重視の方におすすめの扇風機です。暑い日には扇風機、寒い日にはヒーターとして活躍します。部屋全体の空気を循環させるAir Multiplier™テクノロジーを搭載しており、室内の空気を浄化しながら風に当たれます。

＜機能表＞

【プロのおすすめポイント】

夏も冬も使える点がおすすめです。ヒーターはパワフルであっという間に暖まります。ただ温風モード使用時は消費電力が高いので、つけっぱなしにすると電気代はかかります。

■Panasonic「ナノイーX搭載ファンヒーター Hot&Cool｜DS-FWX1200」

の製品画像

空気が曲面に沿って流れる現象「コアンダ効果」を活用したファンヒーターです。夏は扇風機として使えます。左右のスリットから本体の形状に沿って風を送り、前面でぶつけることで広範囲をやさしく包み込む気流を生み出します。空気の汚れを抑制する「ナノイーX」も搭載しており、空気の清潔さも特徴です。広い部屋よりも個室向きです。

＜機能表＞

*左右の風量を自動的に調節し、首振りをせずに風向きを変えます。

5　扇風機で部屋をさらに心地よく冷やすコツは？

■扇風機はエアコンの下に置く

エアコンをつけると冷気が下の方に溜まります。足元だけ寒い状況になるので、扇風機を使用して冷たい空気を部屋全体に循環させると快適さが増すでしょう。

エアコンの下に置き、羽根を天井に向けて扇風機を使います。温度ムラがなくなり、部屋に気流が生まれると体感温度も下がります。

■窓やドアを開けて扇風機で熱気を逃がす

室内がモワッと暑いときには、まずは扇風機で部屋の空気を外に出しましょう。新鮮な空気が取り入れられ、早く部屋の温度を下げられます。窓際で外に向けて扇風機を置いてください。エアコンを運転する前や朝晩の涼しい時間帯に行うと効果的です。

■就寝中は空気を循環して間接的に冷やす

睡眠中は体に直接風が当たらないように注意しましょう。扇風機の風を直接体に当てると、体温が奪われ過ぎて冷えてしまうことがあります。就寝時は足元に扇風機を置き、反対側の壁に向けてください。壁に当たった風が循環し、そよ風のように心地よく体の熱を取ってくれます。

6　まとめ

扇風機には数千円で買えるものもありますが、風の質や静音性がひと味違う1万円以上のハイエンドモデルの扇風機も登場しています。とはいえ、高価な扇風機をいきなり購入するのはハードルが高い…という方には、まずはレンタルがおすすめ。

kikitoでも、さまざまな人気扇風機のレンタルを行っています。まずは、レンタルで試して使用感などをチェックしてみましょう。