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1　空気清浄機の効果とは？

空気中には花粉、ホコリ、ハウスダスト、ペットの毛、細菌、ウイルス、タバコの煙などが浮遊しています。それらの有害物質を取り除けるのが空気清浄機です。

空気清浄機は部屋の広さや状況に合わせ、適切な製品を選ぶことが大事です。「効果を実感できない」という人は、使い方が間違っていたり、部屋のサイズと製品の性能が合っていなかったり、さまざまな原因が考えられます。正しい知識を得て、選ぶようにしましょう。

2　空気清浄機の選び方

多数発売されている空気清浄機のうち、どんなポイントに注目して選べばいいのでしょうか。チェックすべき項目を確認していきましょう。

■空気清浄機以外の機能性を選ぼう

空気清浄機の中には、加湿機能、除湿機能、加湿＋除湿を搭載した除加湿機能、サーキュレーター・扇風機、ヒーターを搭載しているタイプがあります。1台で何役もこなしてくれるため、複数の家電を置く必要がないという利点もあります。

しかし、多機能空気清浄機はサイズが大きくなってしまうというデメリットも。また、1台に複数の機能を詰め込むため構造が複雑になり、お手入れがしにくい場合もあるので注意が必要です。

「多機能だからよい」という判断ではなく、自分の生活に必要な機能を備えたものをチョイスするとよいでしょう。

■実際の部屋のサイズよりも、適用床面積が大きいものがおすすめ

空気清浄機の「適用床面積」とは、（一社）日本電機工業会規格（JEM1467）で定められた基準により、30分できれいにできる部屋の広さのことです。集じんによる適用床面積の目安となっています。空気清浄機を購入する際、この「適用床面積」は2倍以上のモデルを選ぶとよいでしょう。

例えば、部屋が12～16畳なら空気清浄機の適用床面積は25～30畳以上がおすすめです。

実生活の空間では、窓やドアから汚染物質が侵入し、人の移動でホコリや花粉が舞い散るため、30分では遅いのです。特に、人の出入りが多いリビングなどでは、適用畳数が広めのモデルや、スピード清浄できるタイプを選ぶとよいでしょう。

■集じん力が高いHEPAフィルターを選ぶ

空気清浄機は、3つのフィルターを備えているタイプがポピュラーです。ホコリや髪の毛などの大きなゴミをキャッチする「プレフィルター」、微細な有害物質をとる「集じんフィルター」、ニオイをとる「脱臭フィルター」です。

メインとなる「集じんフィルター」は、HEPAフィルターという、0.3㎛（1000分の3mm）の微粒子を99.9％キャッチできるものを選びましょう。ただのフィルターの場合、花粉やPM2.5、ダニのフンなどを捕集できない場合もあるため注意が必要です。

ほかには、静電気で微粒子を吸着しやすくする「静電HEPAフィルター」や集じん能力の低下をゆるやかにする「TAFU（タフ）フィルター」などがあるため、重要視するポイントでチェックしてみるとよいでしょう。

■設置場所を考慮してサイズもチェック

空気清浄機にはコンパクトなものから大型のものまで、サイズはさまざま。製品自体のサイズと置き場所のスペースが必ずしも一致するわけではないので、購入前に置き場所の確保と、その想定の場所におけるか確認しましょう。

とはいえ、個室や玄関など狭い場所だからといって、本体サイズから選んでしまうと効果がいまひとつということもあります。前述したように、必ず適用床面積を確認しましょう。

■寝室に置くなら静音性が高いものを

寝室に置く場合には、作動音が静かなものを選ぶとよいでしょう。「パワフル清掃モード」「静音モード」など、モードによって清掃能力と音量を調整できるものなら便利です。

電気製品の音量はdB(デシベル)の単位を使って表してありますので、20～30dbを目安に選べば、就寝時も気になりませんよ。

■スマホ連携や音声操作機能なども見逃せない

スマホのアプリと連携できる製品は、スマホで部屋の空気の状況をモニタリングでき、家の外からでも電源をオン・オフにしたり、スマホからタイマー予約をしたり、より便利に使えるモデルがあります。

ただし、スマホ連携などの付加価値が多い機種は最新の上位モデルに多く、価格も高くなります。空気清浄機能だけで選ぶのであれば、そういった付加価値がない旧モデルなどを選ぶと価格が抑えられるでしょう。

■手入れのしやすいものを選ぼう

お手入れに自信がない人は、単機能の空気清浄機がおすすめ。複数機能がついているモデルはその分清掃箇所が増えるという特徴があるため、ズボラさんにとっては面倒になってしまうためです。

特に、加湿機能のついているタイプは、お手入れを怠るとカビや雑菌が繁殖し、ニオイの原因となるため、こまめな掃除がマストになります。

単機能の空気清浄機の場合、フィルターを掃除するタイプと、ダストボックスを掃除するタイプがあります。できるだけ手間をかけたくない人であれば、ダストボックスを掃除するタイプがおすすめですよ。

■強みをもった人気メーカーから選ぶのも手

以前まで日本国内では、加湿空気清浄機がよく売れていましたが、ここ数年はパワフルでお手入れがしやすい単機能の空気清浄機に注目が集まっています。

シャープ、ダイキン、パナソニックはイオンを放出するなど、独自の機能を備えており、除菌・消臭効果も期待できます。

スウェーデンのメーカー・エレクトロラックスは、シンプルでムダのない美しいデザインも評価されています。空気清浄機は出しっぱなしで使うものなので、カラーや質感も要注目です。

▼人気メーカーの特徴

※アレル物質とは、アレルギー反応を引き起こす原因物質のこと。花粉やほこり、カビ、ダニのフン・死骸など。

3　プロおすすめの空気清浄機14選！

ここからは、家電ライターがおすすめする機種を紹介します！「空気清浄機能のみ搭載」「加湿機能も搭載」「除加湿機能も搭載」の3カテゴリに分けて紹介しているので、求める性能にあわせてチェックしてみましょう。

■おすすめの空気清浄機

◎シャープ「FU-RC01」

△公式サイト

360°下吸い込みを可能とする小型円柱構造を採用。集じんと脱臭を一つにまとめた一体型フィルターで空気の汚れをキャッチしながら、全周吹き出し口からプラズマクラスターイオンを放出します。

寝室や子ども部屋はもちろん、玄関やキッチン、ペットケージの横など、小空間や空気の汚れが気になる身の周りスペースでも設置しやすいコンパクトなサイズ感が魅力です。

◎Acer「Acerpure Cool｜AH333-10W」

△公式サイト

空気清浄機、サーキュレーター、ヒーター、ナイトライトの4機能を1台に集約したモデルです。3層構造のフィルターで、空気中のホコリや花粉、ウイルスなどをキャッチし、360°どこからでも空気を吸引できるのが魅力。

自動電源オフ機能・異常温度停止機能など、万が一の場合に備えた9つの機能も備えているため、小さな子どもやペットがいる家庭でも導入しやすいでしょう。

◎Dyson「Dyson Purifier Hot+Cool^™ 空気清浄ファンヒーター｜HP07」

△公式サイト

空気清浄機として使用しつつ、冬はヒーターとして、夏は扇風機として使える1台3役の商品。目が細かい高性能HEPAフィルターを採用しており、花粉やウイルス、ニオイを除去できます。

「MyDyson^™アプリ」と連携すれば、部屋の空気の状況がリアルタイムでわかり、外出先からもコントロールが可能です。

◎カドー「cado 空気清浄機 LEAF 130」

△公式サイト

「cado 空気清浄機 LEAF 130」はカドーの空気清浄機では初のオゾンユニットを搭載したモデル。オゾンユニットの搭載により、コンパクトボディながらパワフルな清浄力を実現しています。

とくにこだわっているのは除菌性能で、浮遊菌、ウイルスともに約30分で約99%以上の除去を可能にしたと謳っています。シンプルかつコンパクトなので、インテリアにもこだわりたい人にもぴったりです。

◎エレクトロラックス「空気清浄機Pure A9.2グレー」

△公式サイト

エレクトロラックス「空気清浄機Pure A9.2グレー」は、5角形のペンタゴンデザインで360°全方位から空気を吸引し、5stepで空気中のウイルス・細菌・カビを99％除去できるのが特徴。

また、室内の空気環境を測定できる機能によって、ファンスピードを調整します。稼働していることに気づかないほど静音性が高いことも魅力ポイントです。

◎象印マホービン「PU-SA35」

△公式サイト

奥行約12.5cmと場所をとらないスリム&コンパクトでありながら、0.1～2.5µmの粒子を99%キャッチできる実力を備えています。お手入れはフィルターを交換するだけなのも魅力のひとつです。

また、静音性にも優れており、静音モードであれば約19dBと、木の葉のそよぎに相当する静かさ。ヒーターや送風などの機能は備えていませんが、シンプルで機能的な空気清浄機を探す人にぴったりです。

◎ダイニチ工業「ハイブリッド式空気清浄機｜CL-HB924」

△公式サイト

ダイニチ工業の「ハイブリッド式空気清浄機」は、パワフルさと静音性を両立した1台。2種類の集じん方式を組み合わせることにより、約0.03µmの微粒子の除去もできると謳っており、花粉、PM2.5、ウイルスにも効果が期待できます。

また、4方向から吸引できるため、場所を選ばず設置できるのもうれしいポイント。加えて、静音運転中は15dBと、稼働していることも忘れるほどの静かさも魅力といえます。

◎ブルーエア「Blueair DustMagnet5440i」

△公式サイト

「Blueair DustMagnet5440i」は、底面にレッグパーツをつけることで、上下2カ所から吸引できる構造になっています。そして、側面から渦状の気流を起こすことで、汚染物質の吸引と、きれいな空気の循環が効率よくできるという1台です。

スタイリッシュなデザインで、天板もついているため、サイドテーブルとしても使用できますよ。

■おすすめの加湿空気清浄機

◎シャープ「KI-SX75」

△公式サイト

シャープ「KI-SX75」は、空気清浄機能はもちろん、900mL/hのパワフル加湿ができる加湿空気清浄機。シャープ独自のプラズマクラスターも搭載されており、臭いや静電気を抑えるなどさまざまな効果が期待できます。

また、「プレフィルター自動掃除」を搭載しており、こまめなフィルター掃除が不要。掃除が面倒な人にもうれしいポイントです。スマートフォンと連携することで、運転状況や空気情報を蓄積して分析する「COCORO AIR」にも対応しています。

◎パナソニック「F-VXW70」

△公式サイト

パナソニック「F-VXW70」は、床下・床上30cmと側面の4カ所からパワフルに吸引できる加湿空気清浄機です。4カ所からパワフルに吸引できることで、大きくて重く、床上30㎝に溜まりやすい花粉やハウスダストも吸引でき、赤ちゃんやペットがいる家庭にもぴったりです。

加湿フィルターは吸水・保水・通気性に優れており、たっぷりの水を素早く気化させることができます。また、パナソニック独自のナノイーXも搭載されている、多機能な加湿空気清浄機です。

◎ダイキン工業「MCK504A-W」

△公式サイト

スクエアフォルムのタワー型で、場所をとらないスリムなデザインが魅力。汚れが広がりにくく、静電力が落ちにくい、撥水・撥油効果の高い素材を使用したTAFUフィルターを採用しているのが特徴です。

加湿機能は3段階（高め・標準・ひかえめ）で設定可能。また、抗菌剤をコーティングした、抗菌効果の高い加湿フィルターを使っています。

◎ダイキン工業「ストリーマ空気清浄機｜MCK70Z」

△公式サイト

ダイキン工業の「ストリーマ空気清浄機」は、タワー型のシンプルデザインが魅力のモデル。独自の空気清浄技術により、0.3µmの微粒子の99.97％除去に加えて、脱臭機能も備わっています。

また、本体内の清潔を維持できる技術も搭載されており、有害物質を捕えたフィルターを除菌できるのもポイントです。

■おすすめの除加湿空気清浄機

◎シャープ「KI-RD50」

△公式サイト

シャープの「KI-RD50」は、除湿・加湿・空気清浄機能と多機能ながら、スリムなボディで場所をとりません。遠くのホコリも引き寄せて大きな背面全体の吸込口でパワフルに吸引し、プラズマクラスターイオンが静電気を除去しながら、効率良く集じんします。

また、プラズマクラスターを放出し、衣類などに付着した花粉アレル物質の抑制も可能です。衣類乾燥もできるので、部屋干しを頻繁にする家庭にもおすすめですよ。

◎ダイキン工業「MCZ704A」

△公式サイト

ダイキン工業の「MCZ704A」は、部屋の温度に合わせた目標湿度になるように除湿・加湿を自動で切り換え、コントロールが可能。空気清浄運転と合わせて最適な空気環境をつくりだせる多機能な空気清浄機です。

花粉、PM2.5、排ガスなどの有害物質を分解し、本体内部も清潔に保つことが可能。1台3役ということもありサイズが大きいため、置き場所を決めてから購入するのがおすすめです。

4　空気清浄機の効果的な使い方とは？

■臭い・花粉などの発生元付近に置くのがおすすめ

ニオイが気になるなら、空気清浄機は発生源に置くのが効果的です。

たとえば、ペットのニオイが気になるなら、ケージ付近に置くのが効率的。ただし、吸引口と吹出口と位置には注意が必要です。発生源の近くに吸引口が向くように置き、ペットのほうに風が当たらないように置きましょう。

花粉対策なら、玄関にも置くのがおすすめ。リビングに入る前に花粉を玄関の空気清浄機で吸い込んでおくと、部屋の中への侵入を防ぐ効果が期待できます。

■就寝時や人の出入りがないときにつけっぱなしにする

就寝時や外出時などの人が移動や出入りが少ないときこそ、空気をきれいにできるチャンス。電源を切らずにつけっぱなしにしておくのがおすすめです。

朝起きてきて、人が動いたときにホコリなどの舞い散りを防ぐこともできるので、タイマーを利用し、就寝後も1～2時間はつけておくとよいでしょう。

■定期的な手入れで効果アップを！

空気清浄機のお手入れは、プレフィルターを定期的に掃除機で吸い取り、フィルターを交換する必要があります。

HEPAフィルターは6カ月～2年で交換というものがほとんど。「10年交換不要」というものもありますが、100％の性能が10年続くわけではなく、少しずつ目詰まりしていきます。ランニングコストはかかりますが、目詰まりすると清浄の性能は落ちるので、必ず交換しましょう。

使用環境や使用頻度によっても交換時期は変わりますが、早めの交換をおすすめします。

5　まとめ

空気清浄機も機能によってさまざまなタイプがあり、大きさも性能も異なります。使ってみたいと思う空気清浄機が見つかったけれど、購入するのはちょっと勇気がいる…という人は、レンタルを利用してみてはどうでしょうか。kikitoでは、さまざまな空気清浄機を取り揃えています。まずは、おためしでレンタルして使用感などをチェックしてみることをおすすめします。