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Anker(アンカー)のプロジェクター、買うならどれ?プロが実機比較レビュー!
Anker Nebula Capsule ll モバイルプロジェクター
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公開日:2021年9月22日(2024年4月4日更新)
おうちエンタメに欠かせないのが「プロジェクター」。なかでもAnkerグループが展開するスマートプロジェクターブランド Nebula」の製品は高い人気を誇っています。シリーズのなかでおすすめモデルはどれなのか?プロが実機で比較テスト&レビューします!
目次
1 Ankerのプロジェクター“Nebulaシリーズ”が人気の理由とは?
Ankerというと、スマホ向けのモバイルバッテリーや充電器などのチャージング関連製品 を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、Ankerはスピーカーや完全ワイヤレスイヤホンなどをラインアップするオーディオブランドの「Soundcore(サウンドコア)」 、ロボット掃除機などをラインアップするスマートホームブランド の「Eufy(ユーフィー)」 など、さまざまなブランドを展開しています。
そのなかで、コロナ禍の巣ごもり需要から最近注目を集めているのが、ホームプロジェクターやモバイルプロジェクターをそろえたブランド「Nebula(ネビュラ)」 です。以前は「Anker」のサブブランド扱いでしたが、2020年夏にNebulaが独立ブランドへと昇格し、事業の柱の一つになりました。力の入れようがうかがえますね。
Nebula 製品 の人気の理由は、設定や接続の簡単さ、そしてコスパのよさです。全機種Android OSを搭載しており、本体だけでYouTubeやAmazon Prime Video、Netflixなどの動画配信サービスを視聴可能。バッテリーを内蔵し、手軽に持ち運びやすいコンパクトなモバイルプロジェクターから、本格的な4Kプロジェクターまで幅広くラインアップしています。
■どんなモデルがあるの?
Nebulaシリーズは、バッテリーを搭載する「モバイルプロジェクター」と、バッテリーを搭載していない据え置き型の「ホームプロジェクター」の2種類があります。モバイルプロジェクターは500gを切る手のひらサイズのコンパクトなモデルから、据え置き型に迫る 本格派プロジェクターまでラインアップ。
ホームプロジェクターも、ブルーレイディスクと同等の解像度を持つフルハイビジョンモデルから、Ultra HD Blu-rayと同等の解像度を持つ4Kプロジェクターまで揃えており、ニーズや使い方に応じて幅広いラインアップから選べるのが魅力です。
▼Nebula製品ラインアップ
モバイルプロジェクター | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型番 | 価格(税込) | 解像度 | 明るさ | 投影サイズ(目安) | スピーカー出力(最大音量) | オートフォーカス | 台形補正 | バッテリー容量(動画再生時間) | サイズ(幅×奥行×高さ) | 重さ |
Vega Portable | 79,990円 | 1920×1080 | 500ANSIルーメン | 30~120インチ | 4W×2(8W)※ | ○ | 垂直オート/水平マニュアル | 約3時間 | 約192mm×192mm×59mm | 約1.5kg |
Astro | 29,990円 | 854×480 | 100ANSIルーメン | 20~100インチ | 3W | × | 垂直オート/水平マニュアル | 約2.5時間 | 約91mmx82mmx89mm | 約380g |
Mars II Pro | 69,800円 | 1280×720 | 500ANSIルーメン | 30~150インチ | 10W×2(20W) | ○ | 垂直オート/水平マニュアル | 約3時間 | 約120mmx180mmx120mm | 約1.5kg |
Capsule Ⅱ | 59,800円 | 1280×720 | 200ANSIルーメン | 20~100インチ | 8W | ○ | 垂直オート | 約3時間 | 約80mm×80mm×150mm | 約740g |
Capsule Pro | 46,800円 | 854×480 | 150ANSIルーメン | 20~100インチ | 5W | × | 垂直オート/水平マニュアル | 約4時間 | 約68mm×68mm×120mm | 約470g |
Capsule | 39,999円 | 854×480 | 100ANSIルーメン | 20~100インチ | 5W | × | 垂直オート/水平マニュアル | 約4時間 | 約68mm×68mm×120mm | 約470g |
Apollo | 46,990円 | 854×480 | 200ANSIルーメン | 20~100インチ | 6W | × | 垂直オート/水平マニュアル | 約4時間 | 約65mm×65mm×131mm | 約579g |
ホームプロジェクター | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型番 | 価格(税込) | 解像度 | 明るさ | 投影サイズ(目安) | スピーカー出力(最大音量) | オートフォーカス | 台形補正 | サイズ(幅×奥行×高さ) | 重さ |
Cosmos | 79,980円 | 1920×1080 | 900ANSIルーメン | 30~120インチ | 10Wx2(20W)※ | ○ | 垂直オート/水平マニュアル | 約289mm×198mm×88mm | 約2.0kg |
Cosmos Max | 179,980円 | 3840×2160 | 1500ANSIルーメン | 20~100インチ | 10Wx4(40W)※ | ○ | 垂直オート/水平マニュアル | 約350mm×248mm×99mm | 約3.6kg |
Solar | 69,990円 | 1920×1080 | 400ANSIルーメン | 20~100インチ | 3W×2(6W)※ | ○ | 垂直オート/水平マニュアル | 約192mm×192mm×59mm | 約1.0kg |
Nebula は、記事執筆時点でモバイルプロジェクター7機種、ホームプロジェクター3機種の合計10機種をラインアップしています。
そのなかから今回は、持ち運びがしやすい超小型モバイルプロジェクターから、コスパのいいフルHD(フルハイビジョン)プロジェクターや シアタールームでの映画視聴も十分に楽しめる4Kホームプロジェクターまで、さまざまなシーンや用途で楽しめる5機種をピックアップしてみました。
■Nebula Astro/ソフトボールサイズの超小型モデル
ほぼソフトボールと同じ手のひらサイズで、約380gと軽量な超小型モバイルプロジェクターです。Bluetoothスピーカー機能も搭載しており、どこにでも持ち運んで映像や音楽を楽しめるのが魅力。解像度は854×480画素、明るさは100ANSIルーメンと、他のモデルに比べてスペックは低め。大画面で楽しむというよりは、デスクなどに置いて壁に投影するような使い方が主になるエントリーモデルという位置付けです。
■Nebula Capsule II/サイズ・画質・音質のバランスがとれた万能モデル
直径約80mm・高さ約150mmと、500ml缶よりやや小さいくらいの比較的コンパクトなモバイルプロジェクターです。明るさは200ANSIルーメンで、解像度は1280×720画素。Bluetoothスピーカーとしてもなかなかの音質を実現していることも含めて、幅広いシーンで使いやすいモデルです。
■Nebula Vega Portable/画質にもこだわる方向けのフルHDモデル
据え置き型としても十分に使える、フルHDタイプのモバイルプロジェクターです。明るさは500ANSIルーメンと、80~120インチくらいの画面サイズでも十分楽しめるくらいの明るさを実現しています。重さは約1.5kgと重めではあるものの、約3時間の充電で約3時間のバッテリー再生が可能なので、電源のない場所でも動画を楽しむことができます。
■Nebula Cosmos/リビングで大画面を楽しみたい方向け
解像度はNebula Vega Portableと同じフルHDですが、900ANSIルーメンと明るいため、120インチクラスの大スクリーンでも十分に楽しめる据え置き型プロジェクターです。
Nebula Vega Portableと違ってバッテリーを内蔵していないため、サッと持ち出して家のなかの好きな場所で投影するといった使い方には向かないものの、リビングで映画やアニメなどのコンテンツを高画質かつ手軽に楽しみたい人にはぴったりのモデルです。
■Nebula Cosmos Max/4K映像を手頃に楽しめる画質・音質ともに最高峰のモデル
解像度は4K(3840×2160画素)と、フルHDの4倍(縦横各2倍)もの高解像度を実現したフラッグシップモデルです。明るさも1500ANSIルーメンと明るいため、100インチはもちろんのこと、150インチもの大画面でも存分に楽しめるモデルです。
Nebula のなかでは高額ですが、4Kプロジェクターとしては他社と比べてもリーズナブルに仕上がっています。スピーカーも4つ搭載しており、音質のよさも魅力です。
2 実機レビュー
上記で紹介したプロジェクター5機種について、実機検証・比較をしてみました。
■本体の大きさ、いちばん小さいのは?
設置場所のサイズとしてはNebula Capsule IIが最も小さいですが、本体サイズとしてはNebula Astroが最も小さいです。
Nebula Vega PortableとNebula Cosmosは、同じフルHDでもかなり大きさは異なり、Nebula Vega Portableはスーツケースなどであれば出張や旅行にも持ち運べるサイズです。
Nebula Cosmos、Nebula Cosmos Maxと、明るさや解像度、搭載スピーカーのスペックが上がるほど本体サイズも大きくなっています。
■画質、いちばんいいのは?
やはり解像度が4Kと高く、1500ANSIルーメンと明るいNebula Cosmos Maxが最も高画質です。明るさが100ANSIルーメン 、解像度も854×480画素 のNebula Astroとでは、かなりの違いがわかります。
▼おすすめ5製品の解像度・明るさ比較一覧
モバイル | ホーム | ||||
---|---|---|---|---|---|
商品名 | Astro | Capsule Ⅱ | Vega Portable | Cosmos | Cosmos Max |
解像度 | 854×480(480p) | 1280×720(HD) | 1920×1080(FHD) | 1920×1080(FHD) | 3840×2160(4K) |
明るさ | 100ANSIルーメン | 200ANSIルーメン | 500ANSIルーメン | 900ANSIルーメン | 1500ANSIルーメン |
5製品の画質の違いがわかるように、HDMI出力で、同じ画像・動画を同じ条件で投影(80インチ相当)してみました。いずれも同じシャッタースピードと絞り(1/4秒・F8)で撮影しています。
●Nebula Astro
輝度が100ANSIルーメンと暗いため、よほど部屋を暗くしない限り、テスト撮影した80インチサイズでは厳しい印象でした。解像度が低いためディテールの描写が甘いだけでなく、発色もくすんだ印象。明るさが足りないためコントラスト(明暗差)も得られず、シャキッとした映像にはなっていません。
●Nebula Capsule II
200ANSIルーメンの明るさではやはり少し物足りないですが、80インチサイズならなんとか見られるくらいの明るさに仕上がっています。解像度はハイビジョンと低いため、ディテールの描写は甘めです。Nebula Astroに比べると発色がよく、気球は鮮やかに、野菜もみずみずしさがアップしています。
●Nebula Vega Portable
500ANSIルーメンまで明るくなると、かなり第一印象が変わります。80インチサイズであればほぼ満足できる明るさといっていいでしょう。解像度がフルHDにアップしただけでなく、コントラストがアップして映像に奥行きが感じられるようになりました。
●Nebula Cosmos
同じフルHDでも、明るさが900ANSIルーメンにアップしてコントラスト比も上がったことで、ディテールの描写力がアップしています。気球写真の雲がゆるやかな階調を見せているところや、山の斜面の印影などがよりわかりやすくなっています。野菜が一面に敷き詰められている写真では、野菜一つひとつの模様がより細かく描写されているのがわかります。
●Nebula Cosmos Max
輝度は1500ANSIルーメンとダントツに明るいのですが、解像度が4Kにアップしていることもあるためか、ぱっと見の明るさの印象はNebula Cosmosとあまり変わりません。気球の色などはNebula Cosmosよりも少し落ち着いた印象で、雲の模様もよりなめらかに見えます。
Nebula Cosmosの方が映像全体にシャープネスをかけているような印象で、Nebula Cosmos Maxの方がより自然な映像に感じられます。
■音質、いちばんいいのは?
やはり出力10Wのスピーカーを4つ内蔵していることもあり、Nebula Cosmos Maxが最も音の広がり感があって迫力を感じました。ただし音の解像感という点では、Nebula Cosmosの方が高い印象です。なお、Nebula Cosmos Max、Nebula CosmosともにDolby Digital Plusに対応しています。とはいえ、どちらも100インチサイズの大スクリーンに見合うだけの音質かというと、ちょっと物足りなさを感じます。
コンパクトなのに解像感が高くて聞きやすいという意味では、Nebula Capsule IIが最もバランスのよさを感じました。
■映像補正機能、いちばん使いやすいのは?
5機種とも垂直±40°のオート台形補正機能を搭載し、Nebula Capsule IIを除く4機種が水平±40°のマニュアル台形補正機能を搭載しており、どこでもサッとセッティングできるのが魅力です。
Nebula Vega Portableは、それに加えて最大13°の投影角度調整もできるので、さらにセッティングしやすいのが特徴です。
3 各製品はどんな人におすすめ?
■高画質とコスパの両立を求める人
→Nebula Cosmos / Nebula Vega Portableがおすすめ
大画面で楽しめる高画質プロジェクターが欲しいけど、予算も抑えたいという人には、ほぼ同価格帯のNebula CosmosかNebula Vega Portableがおすすめです。どちらもフルHDで解像度が十分ありますが、据え置き型のNebula Cosmosの方が明るくて映像にも奥行き感があり、音質もなかなかよいため、より大画面で楽しみたいという人にはこちらがおすすめ。
とはいえ、Nebula Vega Portableも500ANSIルーメンと明るさは十分あり、バッテリー内蔵で約3時間のバッテリー再生が可能なのが魅力。家のなかの好きな場所で映像を楽しむだけでなく、出張や旅行にも持ち出したいという人には、Nebula Vega Portableの方がぴったりです。
■いつでも気軽に映像を投影できるお手頃モデルが欲しい人
→Nebula Astroがおすすめ
デスクにプロジェクターを置いて常に環境映像を壁に投影するなど、「大画面で映画を楽しむ」というのとはまた違う映像体験をしてみたい人や、手頃なプロジェクターが欲しいという人にはNebula Astroがおすすめです。明るさは確かに物足りなさを感じるものの、30~40インチクラスのサイズで投影するのであれば決して悪くはありません。
ポータブルBluetoothスピーカーとしても使えるので、テレビなどに映し出すのとはまた違う映像体験をしてみたい人、出張先や旅行先で映像を楽しみたい人だけでなく、音楽を気軽に楽しみたいという人にも向くモデルです。
■高画質だけでなく、よりコスパのよさを求める人
→Nebula Capsule IIがおすすめ
高画質もいいけど、Nebula CosmosやNebula Vega Portableはちょっと高い……という人には、もう少し値頃感のあるNebula Capsule IIがぴったりです。明るさは200ANSIルーメンと暗めではあるものの、解像度は1280×720画素とそこそこあり、60~80インチクラスのサイズであれば、明るさも解像感も十分に満足できるでしょう。
スピーカーはモノラルですが、音作りのバランスがよく、解像感と広がりのある音に仕上がっているため、出張先や旅行先に持っていってBluetoothスピーカーとしても楽しめると思います。
■画質・音質のよさを求める人
→Nebula Cosmos Max / Nebula Cosmosがおすすめ
徹底的に画質・音質の良さを求める人は、Nebula Cosmos Maxが最もおすすめです。圧倒的に解像度が高いだけでなく、自然な映像表現が特徴で、4つのスピーカーによる音の広がり感も魅力的です。Ultra HD Blu-rayプレーヤーを接続したり動画配信サービスを利用したりして4K映像を堪能したいという人には最適です。
ただし、フルHD映像を中心に楽しむのであれば、シャープネスがかかって発色のいい、はっきりくっきりとした絵作りのNebula Cosmosも決して負けてはいません。そのあたりは画質設定で好みに合わせて追い込むこともできますが、第一印象では力強い絵作りのNebula Cosmosを好みに感じる方も多いのではないかと思います。
4K映像を堪能したい人なら、Nebula のプロジェクターではNebula Cosmos Maxの一択ですが、フルHDであればモバイルプロジェクターのNebula Vega Portable、据え置き型プロジェクターのNebula Cosmosと、2つの選択肢が現れます。同じ解像度でも明るさやポータブル性が違ってくると、使えるシーンや場所も大きく異なってきます。
4 気になるモデルはレンタルして試してみよう
もちろん、それぞれに販売価格が大きく異なるため、使いたいシーンにはぴったりでも予算に合わない……なんてこともあるでしょう。「このモデルとこのモデルを試して比較してみたい」とか、「このモデルが欲しいけど、買う前に試してみたい」という人は、kikitoのレンタルサービスを検討してみてはいかがでしょうか。
どの機器も決して安い買い物ではありません。購入前に試してみることで、満足できる買い物になるかどうかをしっかりと検討できると思いますよ。
※2021年9月22日時点での情報です。最新情報について、詳しくは「メーカーのホームページ」でご確認ください。
※表示金額はすべて税込価格です。
※商品写真および画像はイメージです。
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