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XREAL Air 2 Proを実機レビュー!現行機4つの違いや、実際の見え方や対応機種などを解説

【新品】ARグラス XREAL Air 2 Pro
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ARグラス
公開日:2024年11月28日
ARグラスの先駆けとして登場し、業界内の出荷台数1位を誇るのが「XREAL Air」シリーズ。人気製品で決して安価な製品ではないため、購入前にその実用性、機能、装着感、対応デバイスなどは確かめておきたいところです。
この記事では、筆者がシリーズ上位モデルに位置付けられる「XREAL Air 2Pro」を実際に使用してみて、良かった点、気になった点などをレビュー。ぜひ購入、レンタル前の参考としてください。
目次
1.XREAL Air 2 Proとは?
△XREAL Air 2 Proはあなたに画期的なAR体験をもたらします
「XREAL Air 2 Pro」とは、XREAL社から2023年11月に発売された「XREAL Air 2」の後継機にあたるARグラスです。
サングラス型の装着型デバイスで、スマートフォンやPC、ゲーム機と接続し、目の前に大画面を映し出して臨場感のある映像体験ができます。
■ ARグラス「XREAL Air」でできること
△大画面で映像を楽しめるデバイスです
XREAL Airシリーズは、 まるで空中にモニターがあるかのように大きく映像を映し出し、迫力のある映像やゲーム体験ができる製品です。
ほかのARグラスと比較して軽量で、長時間使用しても鼻や耳に負担を感じにくく、映画や仕事用のモニターとして長時間使用しやすいのが特徴です。
XREAL社がはじめて発売した「XREAL Light」(旧称:Nreal Light)では、専用アプリのNebulaに対応したAndroidスマートフォンやPCなどの特定のデバイスを持っていないと使用できませんでした。
XREAL AirシリーズになってApple製品やNintendo Switch、Playstation5などのゲーム機にも接続が可能になり、対応するデバイスが一気に増えました。
■ XREAL Airシリーズの違い
△XREAL Airシリーズは少しずつ特徴が異なります
XREAL Airシリーズは現在、「Air 2 Ultra」「Air 2 Pro」「Air 2」「Air」の4モデルが展開されています。
そのなかで 「XREAL Air 2 Pro」はシリーズ上位モデルで、「XREAL Air 2」との大きな違いは「エレクトロクロミック調光」です。
レンズを透過する光の量を3段階で調節できる技術で、画面外に映るものをシャットアウトし、「XREAL Air 2」よりも手軽に没入感のある映像体験が可能になりました。
なお、Air 2やAir 2 Proでは3DoFトラッキング(3 Degrees of Freedom、頭の傾きや方向のトラッキング)が搭載されていますが、現在、発売されている最上位機種の「XREAL Air 2 Ultra」は、6DoFトラッキングに対応しています。
頭の動きに加え、体の前後・上下・左右の動きに対応する6DoFにより、一層没入感の高いAR体験が可能になりました。
Air | Air 2 | Air 2 Pro | Air 2 Ultra | |
---|---|---|---|---|
サイズ | 長さ:148mm 幅:159mm 高さ:52mm |
長さ:148mm 幅:161mm 高さ:51mm |
長さ:148mm 幅:161mm 高さ:51mm |
長さ:148mm 幅:161mm 高さ:48mm |
重さ | 79g | 72g | 75g | 83g |
ディスプレイ | 視野角:46度 解像度:1920×1080 リフレッシュレート:最大120Hz |
視野角:46度 解像度:1920×1080 リフレッシュレート:最大120Hz |
視野角:46度 解像度:1920×1080 リフレッシュレート:最大120Hz |
視野角:52度 解像度:1920×1080 リフレッシュレート:最大120Hz |
明るさ | 400Nits | 500Nits | 500Nits | 500Nits |
金額 | 45,980円 | 54,980円 | 61,980円 | 99,800円 |
※金額は2024年10月現在
2.XREAL Air 2 Proの使い方・接続方法
接続する機器によって使い方や接続する方法が異なるため、XREAL Air 2 Proを使用する前に確認しておきましょう。
■ 対応機種の確認
△XREALシリーズが接続できる機器を確認しましょう
XREALシリーズは単体では機能せず、スマートフォン、タブレット、PC、ゲーム機と接続して利用します。
XREALの Air2/Proサポートから対応機種と接続の種類が明記されています。
AndroidデバイスやApple製品などの端末から、Nintendo SwitchやPlayStation5、Xbox、Steam Deckなどのゲーム端末にも接続が可能です。
■ 接続方法
△XREALシリーズとデバイスの接続方法を確認しましょう
基本的には映像出力に対応したUSB Type-Cケーブルで接続することで、XREAL Air 2 Proが使用できます。
近年、多くのデバイスでType-Cが採用されている中、両端がType-CのUSBケーブルがあらかじめ「XREAL Air 2 Pro」には同梱されています。
Androidスマートフォン、 iPhone15以降のモデル、Windows PC、MacPCなどは、Type-Cケーブルをそのまま接続が可能です。iPhone14以前のモデルは、Lightning端子に対応させるために、別売の「XREAL Adapter」を準備する必要があります。
Nintendo SwitchやPlayStation5などのゲーム機に接続する場合、後述の「Air Casting」以外の機能を使用する場合にはXREAL専用拡張機器の「XREAL Beam」、またはアダプタが必要です。
■ アプリ「Nebula」とは
△専用アプリ「Nebula」を使うことで、より一層のAR体験を実現します
XREAL Air 2 ProとAndroid端末を接続した場合、操作するためにNebulaのアプリを使用するのがおすすめです。
Nebulaアプリには「Air Casting」と「AR Spece」の2つのモードがあります。
Air CastingではコンテンツすべてをARグラスに130インチのサイズでミラーリングできます。
一方、 AR Spaceは限られた端末でのみウェブブラウザや体験型ARコンテンツなどを、自由に操作できるモード。
ですが、AR Spaceは、SamsungやSonyなどの一部端末でしか利用できません。
■ 4つのディスプレイモード
△4つのディスプレイモードを使いわけて、さまざまなシーンを彩りましょう
XREAL Air 2 Proでは、4つのディスプレイモードを利用できます。
Air Casting エア・キャスティング | Body Anchor ボディアンカー | Smooth Follow スムーズフォロー | Sideview サイドビュー | |
---|---|---|---|---|
モード内容 | 顔の向きに応じて画面がついてくる | 顔の向きを追跡せず、正面に大画面を映し出す | 顔の動きに対して繊細に画面が追跡する | 画面サイズを好みの大きさに変更する |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大72Hz | 最大72Hz | 最大72Hz |
スクリーンサイズ | 130インチ | 最大330インチ | 最大330インチ | 20インチ |
おすすめの環境 | ゲームプレイ ストリーミング | ゲームプレイ 移動中 | ゲームプレイ 車内での使用 | ストリーミング マルチタスキング |
接続環境 | ー | Beamが必要 | Beamが必要 | Beamが必要 |
接続する端末とXREAL製品のセットでARを体験できるのはAir Castingのみ。 ほかの3モードは拡張機器であるXREAL Beamが必要です。
実は、XREALは本体のみだと0Dof。XREAL Beamを使用することで、3Dofとして検知できるようになり、AR機器としての性能が飛躍的に向上するのです。
AR体験を最大限に堪能したい場合は、「XREAL Beam」とのセット使用をおすすめします。
3.XREAL Air 2 Proの実機レビュー
ここからは、実際に「XREAL Air 2 Pro」の本体サイズ、装着感、同梱品や使用感をレビューしていきます。
■ XREAL Air 2 Proの本体&同梱品
△開封したら同梱品を確認しましょう
開封してみると、本体やケース、備品やマニュアルなどが出てきました。
XREAL Air 2 Pro 内容物一覧 |
XREAL Air 2 Pro本体、携帯用ケース、ライトシールド、視力補正用レンズ、USB-Cケーブル、ノーズパッドSML3種、簡易マニュアル、ロゴ入りクロス |
△本体とケーブルはケース内にきれいに収まります
本体はケーブルとともにケースに収納されています。筒状のケースを持ち歩くだけで、外出先でも使用できます。
外見は、少し縁が太いサングラス。周りからはARデバイスだとわからない外観です。
手に取ってみると、驚くのはその軽さ! 普段メガネやサングラスをかけない人でもかけやすそうな印象を持ちます。
さあ、早速使ってみましょう。
■ XREAL Air 2 Proの使い心地
◎ 使用する前にセッティングを確認
△使用前の確認は怠らないようにしましょう
使用するためには、まずデバイスとの接続が必要です。同梱のUSB-Cケーブルは両端がType-Cの形状になっていますが、片方は斜め45度に角度がついています。
△ユーザーフレンドリーなケーブルです
真っすぐの方はデバイスに接続し、斜めになっている側はXREAL Air 2 Pro本体に接続することで、耳の後ろから邪魔にならず垂らせます。
鼻あてはあらかじめセッティングされていますが、3つのサイズが用意されているため、鼻の高さに合わせて変更が可能です。
目の悪い方は、メガネの上からかけるか、インサートレンズを製作して内部に装着するかしましょう。
△日本ではJUN GINZAが公式取扱店です
インサートレンズは、 JUN GINZAが公式取扱店として販売しています。XREAL Air 2 Proを視力に合う度数にしたい方は、購入を検討してみてください。
すべてのセッティングを完了したらメガネの両端をゆっくり開き、そのまま真っすぐに装着しましょう。
◎ 装着感・見やすさ
△少し大きめなサングラスをかけた印象です
装着してみると、「軽い!」というのが第一印象。耳や鼻に重さはほぼ感じません。
両耳の締め付けもなく鼻あてもクッション性が強いため、通常のメガネやサングラスをイメージしていると驚くことでしょう。
△レンズと目に少し距離があります
Micro-OLEDディスプレイがあるため、通常のサングラスよりも目とレンズに距離を感じますが、装着側にとっては大きな問題はありません。
このままキッチンやトイレに移動してみたところ、ズレたり動いたりせず、目の前の画面を楽しみながら生活できます。
ケーブルは耳の後ろから垂らしていますが、これが全く煩わしさを感じさせません。スマートフォン接続の場合、ズボンのポケットから耳後ろまでケーブルが伸びますが、この長さがぴったりで、シンデレラフィットでした。
◎ 映像の美しさ
△レンズ内のMicro-OLEDディスプレイに映像が映し出されます
ARグラスとして最も重要な点、映像のクオリティに関しては大満足といっていいでしょう。
宙に浮かぶ鮮明な画面が、移動とともについてくる唯一無二な非日常感はたまりません。4K、8Kの映像、ゲーム画面を早くこのARレンズで体験してみたくなります。
パソコンやタブレットの画面を見るのと遜色ないレベル。両眼がフルHDの解像度で視聴でき、発色や彩度も気になりません。当初少し映像が暗く感じましたが、ボタンで明るさを上げることで気にならなくなりました。
◎ 音の聞こえ方
△テンプルに物理ボタンとスピーカーがあります
スピーカーは左右のテンプルに備わっており、耳のすぐそばから聞こえる設計です。
大きな音量を出す必要がないため、カフェやコワーキングスペースでの作業には問題なく使用できそうです。 音響も、XREAL Air 2からは第2世代へと正統進化しており、高音も低音も安定し、落ち着いたサウンドを楽しめます。
試しにAmazon Prime Videoで『トップガン マーヴェリック』を視聴してみたところ、映画館のような音圧で視聴できました。テレビ画面で映画を見ることでは得られない特別な体験ができます。
◎ 作業のしやすさ
△空間に鮮明な画面が浮いています(※装着時の映像を合成で再現)
装着中もモニター外が通常どおり見えているため、タイピングや飲み食いなどの動作は問題なく行えます。
私はPC画面の上にスマホ画面を映して、疑似デュアルモニターにして作業してみました。 違和感なく作業も行え、BGMや映像を流していてもARグラスを外せば勝手に停止するのも便利です。
専用アプリ「Nebula」を使用することで、PC、スマホともに複数の画面を並べて、バーチャルデスクトップを作成できます。
※2024年10月現在
Macbookを持っている方は Mac用のアプリをインストールすることでバーチャルデスクトップと「AR Spece」を体験できます。
△専用アプリ「Nebula」でバーチャルデスクトップ化ができます
■ XREAL Air 2 Proで気になった点
一方で、実際に「XREAL Air 2 Pro」を使用してみて、気になったところを数点まとめました。
◎ 人の多い場所で利用するには不安が残る
製品の特徴として、移動中や車内での利用も推奨していましたが、製品の性質上、音を外に流している状態になります。
用途は違うものの、ワイヤレスイヤホンのように音漏れせず映像を楽しめない点に注意が必要です。
ワイヤレスイヤホンでYouTubeを視聴しながらXREALをスマートフォンに接続したところ、XREALの接続が優先されて音がスピーカーで流れました。
自家用車や利用客の多いカフェなどで使用する分には問題ないと考えられますが、音を流す場合には周りに配慮して使用しましょう。
◎ Google Pixelシリーズに対応していない
私がメインで使用しているスマートフォンは「Google Pixel 7a」で、Androidデバイスながら直接続での利用はできませんでした。
Pixelシリーズに限らず、14以前のiPhoneや映像出力可能なUSB-Cポートを搭載していないデバイスは「XREAL Beam」の併用が必須です。
4.XREAL Air 2 Proと「XREAL Beam」のセット利用が便利
△ゲーム機やiPhoneなどのデバイスにXREAL Air 2 Proと併用できます
XREAL Air 2 Proの性能を最大限に引き出す「XREAL Beam」の併用がおすすめです。
XREAL Air 2 ProとXREAL Beamをセットで利用すると、以下のことができます。
- Nintendo SwitchやPlayStation5と接続できる
- Air Casting以外のディスプレイモードを使用できる
- 音量調整やモード切替のリモコンになる
また、「XREAL Beam」は上位機種の「XREAL Beam Pro」が登場しており、「XREAL Beam Pro」ではGoogle Playストアの利用やゲームのリモートプレイも可能となっています。
セット購入は高額ですが、サブスクやレンタルなら安価でXREAL Beamをお試しできます。気になる方は検討してみてください。
5.まとめ:最先端のAR体験をXREAL Air 2 Proで楽しもう!
△XREAL Air 2 Proで最高のAR体験をしましょう!
未来の技術と思われていたAR技術が、サングラスをかけるだけで体験できるのが「XREAL Air 2 Pro」です。
サングラスをかけるだけで目の前に大画面が浮かび上がり、現実と仮想現実の交わる非日常体験ができるため、使用した多くの方に感動を与えるでしょう。
しかし、本当に自分に必要なのかどうか、一度使ってみて購入を考えたい方も多いはず。そのようなときは、購入前にレンタルで使用してみるのがおすすめです。
ドコモの家電レンタル・サブスクサービス「kikito」では月額料金で「XREAL Air 2 Pro」を手軽に試せます。3日間の短期レンタルや、レンタルして気に入ったら買取るサービスもあります。
XREAL Air 2 Proを使って、全く新しいAR技術を体験してみてください。
執筆
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