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【ルンバe5レビュー】アイロボット コスパ最強モデルの性能やメリット・デメリットを徹底解説!

iRobot ロボット掃除機 ルンバe5 おためし2週間コース
短期 1,980円/15日間
公開日 2021年4月1日
「ルンバe5」は、ルンバシリーズの中でも手頃で購入しやすい価格を実現していながら、上位機種と同等のクリーニングシステムやブラシ構造を採用したコスパ最強モデルです。吸引力もエントリーモデルと比較して約5倍と非常にパワフル。「ルンバe5」の魅力を、実機テストを交えながらしっかりお届けします。
目次
1 「ルンバe5」とはどんなロボット掃除機?
■最新のクリーニングシステムを採用したハイコストパフォーマンスモデル
「ルンバe5」は、2018年10月に発売された機種です(アイロボットオンラインストア価格49,800円・税込)。価格はエントリーモデルである600シリーズよりも1万円ほど高価ですが、上位機種のiシリーズなどと同じクリーニングシステムを搭載し、90分の長時間清掃が可能になる(600シリーズは60分)など、その中身は600シリーズから大きくパワーアップした「ハイコストパフォーマンスモデル」となっています。
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■「ルンバe5」が安い最大の理由とは?
では、なぜ「ルンバe5」はそんなに安いのでしょうか。最大の理由は「マッピング機能を持たない」点が上げられます。
マッピング機能とは部屋の間取りや家具の位置を学習して記憶するもの。「ルンバe5」は、同じ部屋で動かしても毎回ゼロから手探りの掃除スタートになります。しかし、周囲の状況を把握する機能に優れているため基本的に問題ありません。
ただし、掃除する部屋が広く複数の部屋がある場合や、また部屋の中にルンバが回避しなければならない家具が多い場合は、マッピング機能を備えた機種の方が効率的に、短時間で掃除ができます。このマッピング機能を削減していることで安い価格を実現しています。
■「ルンバe5」がおすすめな人
上記の理由により、特に「ルンバe5」がおすすめな人は下記のとおりです。
- 初めてルンバを使用する人
- 安価でかつコスパの高いルンバを使いたい人
- 部屋の構造がシンプルか、コンパクトな部屋に住んでいる人(1DKなど)
- 部屋にフローリングの床が多い人
上記に当てはまらない場合でも、「ルンバe5」はかなり優秀なので、十分にロボット掃除機としての役目を果たしてくれますが、より力を発揮してくれるのは上記の条件に当てはまる場合だといえます。
2 「ルンバe5」のパッケージ内容をチェック
■「ルンバe5」本体を写真でチェック
「ルンバe5」は直径約35cm x 高さ約9.2cmで、本体重量は約4kgと全シリーズほとんど変わらないサイズ・重量となっています。本体上面中央に3つのボタンがあるシンプルなデザインです。
底面左右に移動・回転用の大きなタイヤがあり、タイヤに挟まれるように、緑と黄緑の大きなゴム製ブラシが2つ並んでいます。
この2つのブラシがゴミを挟み込むように内側に回転することで、効果的にゴミを巻き上げ、吸引することが可能です。左上にある、本体からはみ出た3本のブラシは「エッジクリーニングブラシ」と呼ばれ、回転しながら部屋の角のゴミをかき出す役割を持っています。
■「ルンバe5」の同梱物を写真でチェック
△「ルンバe5」の本体、バッテリー、ホームベースと交換用ダストカットフィルター
「ルンバe5」のパッケージには、ルンバ本体、バッテリー(内蔵)、ホームベース(充電器)以外にデュアルバーチャルウォール×1、交換用ダストカットフィルター、乾電池×2本と取扱説明書が付属します。
△デュアルバーチャルウォールは進入禁止エリアを設定する付属ハードウェア
デュアルバーチャルウォールは、部屋の中でルンバに立ち入ってほしくない「進入禁止エリア」を設定できるアイテムです。バーチャルウォールの周囲を円形に進入禁止に指定するモードと、バーチャルウォールからまっすぐ延ばした線の外側を進入禁止にするモードの2つがあり、本体にあるスイッチでモードの選択が可能です。
3 「ルンバe5」の5つの特徴と2つの弱点
■特徴(1)最新のクリーニングシステムによる高い清掃力
「ルンバe5」は、ロボット掃除機にいちばん重要なクリーニングシステムとして、上位機種にも採用されている「AeroForce3段階クリーニングシステム」と「ゴム製のデュアルアクションブラシ」を搭載しています。
△「ルンバe5」の「AeroForce3段階クリーニングシステム」
「AeroForce3段階クリーニングシステム」は、600シリーズが搭載する「3段階クリーニングシステム」をさらに強化し、ルンバ内部に真空状態を発生させることで、ゴミの吸引力をさらにアップさせるものです。その強さは600シリーズの約5倍。
また、「ルンバe5」では、600シリーズが「毛のメインブラシ」+「ゴム製のフレキシブルブラシ」なのに対して、「ゴム製のデュアルアクションブラシ」を採用。メイン・フレキシブルともにゴム製のブラシのため、髪の毛やホコリなど長い形状のものが絡まりにくく、メンテナンスもしやすく改善されています。
■特徴(2)ダストカットフィルターで見えないハウスダストまでしっかり捕捉
△ダストカットフィルターは、ゴミを吸引したあとの排気もしっかりきれいに
「ルンバe5」は吸引力が強いだけではありません。「ルンバe5」以上の機種に搭載された「ダストカットフィルター」により、目に見えないホコリや花粉、ダニ、ペットの毛やフケなども99%捕捉。排気もきれいにしてくれます。「ルンバe5」には、あらかじめ装着済みのもののほかに、交換用のダストカットフィルターが1つ付属します。
■特徴(3)高速応答プロセス「iAdapt」で部屋の状況を把握、すみずみまで清掃
△iAdaptによって周囲の状況を高速・的確に把握し、狭いスペースのゴミも逃さない
「ルンバe5」は、本体各部に搭載された複数のセンサーを使ってリアルタイムに部屋の状況を把握します。
それらの情報は「ルンバe5」に搭載された高速応答プロセス「iAdapt」によって集約・分析され、部屋情報の正確な把握や理想的な掃除動作を瞬時に判断・実行します。これにより、短時間で部屋の隅々までくまなく清掃することが可能になりました。
また、「ダートディテクトテクノロジー」によって、センサーがゴミや汚れが多い場所を感知、きれいになったと判断するまで集中的に清掃してくれます。
■特徴(4)水洗いできるダストカップだからメンテナンスが簡単
△「ルンバe5」のダストカップは水で丸洗いできるので、目に見えないゴミもしっかりきれいに
「ルンバe5」以上の機種では、ダストカップがまるごと水洗いできるようになっています。大きめのホコリはダストカップを開くことで簡単にゴミ箱に捨てられますが、細かいホコリや粉のようなものはブラシなどを使用しないときれいにできず、メンテナンスが面倒でした。
「ルンバe5」のダストカップはそのまま水洗いできますので、短時間で確実に、微小なホコリ・ゴミもクリーニングすることが可能になっています。
■特徴(5)ライフスタイルに寄り添うアプリ連携・スマートスピーカー対応
△スマホアプリとの連携で、自動運転や遠隔地からの掃除スタートにも対応
「ルンバe5」は「iRobot HOMEアプリ」と連携することで、毎日の自動運転や外出先からの掃除開始を指示できます。また、自分で清掃スケジュールをセットしなくても、日々の清掃パターンを分析して清掃スケジュールへの追加を提案してくれます。
Googleアシスタント・Amazon Alexaなどのスマートホームサービスにも対応しているので、声で簡単に清掃の開始や停止、再開、ホームベースに戻るなどの指示を行うことができます。
たとえば、Amazon Alexaの場合は「アレクサ、ルンバを使って掃除して」というだけで、「ルンバe5」が清掃を開始します。複雑な登録は必要ありません。
■弱点(1)ナビゲーション機能が弱い…
上位機種に搭載された「iAdapt 2.0ビジュアルローカリゼーション」や、それをさらに進化させた「Imprintスマートマッピング」は部屋全体の地図を作成し、記憶して活用することで複数の部屋から構成されていても、部屋間および部屋内を効率よく掃除できます。
一方で、「ルンバe5」は、前述のiAdaptを搭載してはいますが、iAdaptは毎回ゼロから周囲の状況を判断しながら掃除をするように設計されています。地図を作成する機能はありません。
そのため、複数の部屋がつながったスペースでの動作は、可能ではありますが、あまり向いているとはいえません。ただし、比較的シンプルな構造であれば廊下を含めて掃除できますし、ちゃんと掃除をしてくれるので、それほど大きな家でなければ「ルンバe5」で十分です。
■弱点(2)自動再開機能がない…
ルンバシリーズは、全機種とも清掃終了時に自動で充電ベースに戻って充電を行う機能を備えています。上位機種では清掃中にバッテリーが切れた場合でも、一旦充電ベースに戻ったあとで、充電完了後に自動で掃除を中断したところから再開する機能を備えていますが、e5は非対応です。
そのため、掃除が不十分と感じたときでも、前回終わったところから再スタートできず、最初からやり直す必要があります。ちょっと面倒ではありますが、部屋数やサイズがそれほど大きくない場合は特に問題ないと思います。
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4 【使用レビュー】「ルンバe5」の性能をチェック
それでは、「ルンバe5」で実際に掃除をしてみてその動作や清掃能力、また苦手なポイントがないかなどをチェックしてみまししょう。
■テスト環境と評価項目
△実機テストのために用意したスペースとゴミ
▽実機テストの条件
テスト項目 | 内容 |
---|---|
動作スペース | 幅 1.4m x 奥行き 1.6m (2.24㎡) |
床の素材 | ウッドカーペット |
動作時間 | 5分(通常モード) |
まいたゴミ | ・コーヒー豆(出がらし) 10g ・砂 10g ・ウィッグを約10cmにカットしたもの 3g ・色紙をシュレッダーしたもの 2g 合計 25g |
テスト機種 | ・ルンバe5(本機) |
今回の実機テストは、ウッドカーペットを敷いた幅 1.4m x 奥行き 1.6m = 約2.24㎡のスペースで行いました。
ゴミについては、①コーヒー豆かす ②園芸用の砂 ③ウィッグをカットしたもの、また④色紙をシュレッダーでカットしたもの、の4種類をミックスして実際のゴミに近いものを作りました。
同テストスペースにゴミを均等にまき、「ルンバe5」を5分間動作させて、残ったゴミの量や種類、特徴などをチェックしています。
▽評価項目
評価項目 | 内容 |
---|---|
残ったゴミの種類 | 各種ゴミの中で取り切れなかったゴミ |
苦手な場所 | 「平地」「角」「隅」のゴミ残り状況 |
今回のテスト項目は上記のとおりです。実際の家庭内での掃除にできるだけ近づけるような環境を設定しました。
■実機テスト結果
△実機テスト開始前の状態
△実機テスト終了時の状態。目に見える大きなゴミはない
「ルンバe5」でのテスト結果は下記のとおりです。
▽テスト結果
評価項目 | 内容 |
---|---|
残ったゴミの種類 | 砂がほとんどで少量ウィッグ |
苦手な場所 | 左奥の角 |
△「ルンバe5」実機テストで残ったゴミの量と種類
残ったゴミをチェックしたところ、大きなゴミはほとんどなく、砂と髪の毛が少々残っているだけでした。単純かつ限られた空間の中ですが、周囲の状況を判断して非常に効率よくスペースを動き回る姿が印象的でした。
△実機テストでいちばんゴミが残った左奥角
4隅のうち、壁に沿って掃除する動作が見られなかったのがこの左奥の角でした。あと1分動作時間が長ければここも問題なく清掃されていたと思います。
△テスト終了後のデュアルクリーニングブラシの様子
長い毛は、写真のようにゴム製のクリーニングブラシに巻き付くように集められていましたが、走行には支障がありませんでした。また、デュアルクリーニグブラシは「ルンバe5」本体の掃除をする際に簡単に取り外しができ、大量に絡みついた髪の毛も筒状にスポッと抜き去るように捨てられるので、問題ありませんでした。
■e5実機テストまとめ
「ルンバe5」は、5分間という限られた時間のなかでも、部屋の構造を把握しつつ、効率の良い動きで掃除を行う点が印象的でした。ルンバ600シリーズは毎回、移動や円形の動作がランダムに登場するのとは非常に対照的です。
ルンバ600シリーズを1とすると約5倍の吸引力があるので、コーヒー、砂、ウィッグ、紙切れなどゴミのサイズや形状、重さに関わらず、通過したところは確実にゴミを吸引しています。
また、600シリーズとの大きな違いとして「排気の少なさ」も上げられます。600シリーズは吸引力の割に排気量が多いので、ゴミの上を通り過ぎたあと取り切れなかったゴミを後方排気で散らかしてしまうシーンが多々見受けられました。
「ルンバe5」は排気量が抑えられているのでそういったことはなく、しっかり吸引し、後方にも影響なく、ここでも効率の良さが光りました。
5 ほかのルンバと比較するならどの機種?
■ルンバ600シリーズと「ルンバe5」を比較
「ルンバe5」は、同600シリーズの上位モデルにラインナップされています。価格は「ルンバ671」「ルンバ643」より約1万円高いのですが、機能的にはそれ以上のアップグレードを果たしています。
- 「ルンバe5」の方が吸引力が5倍強い
- 「ルンバe5」からクリーニングシステムに「AeroForce 3段階クリーニングシステム」を採用(600シリーズは無印の「3段階クリーニングシステム」)
- 「ルンバe5」からブラシが「ゴム製デュアルアクションブラシ」を採用
- 「ルンバe5」からダストカットフィルターを搭載
- 「ルンバe5」からダスト容器の水洗いが可能
以上のとおり、ロボット掃除機としてかなり重要な清掃性能に関連する部分がパワーアップしていますので、600シリーズよりは「ルンバe5」がおすすめです。
■ルンバi7シリーズ/s9+と「ルンバe5」を比較
ルンバi7シリーズおよびs9+はいずれも定価10万円以上、s9+にいたっては約17万円の高性能モデルです。i7シリーズおよびs9+が「ルンバe5」より優れているポイントは次のとおりです。
- 吸引能力に関しては、「ルンバe5」が600シリーズの5倍であるのに対して、ルンバi7シリーズは600シリーズの10倍、さらにs9+にいたっては600シリーズの40倍に強化されており、カーペットでも十分な吸引力を発揮
- i7シリーズ/s9+はImprintスマートマッピングを搭載し、部屋全体の地図を作成、部屋間および部屋内の最適な清掃を実現
- 地図に部屋や特定のエリアを割り当て、ピンポイント清掃が可能
- s9+はゴム製のデュアルアクションブラシがe5より30%ワイドになり、一度で広い範囲を清掃可能
- s9+は1回の掃除可能時間が120分に延長(e5は90分、iシリーズは75分)
- 「ルンバi7+」および「ルンバs9+」はクリーンベースが付属し、清掃後にルンバ自体のゴミ捨てが不要
以上となります。「吸引力の向上」「複数の部屋をまたいだ効率的な清掃」、また「面倒なゴミ捨てを自動化」できるなど、「ルンバe5」よりもさらに「ロボット掃除機」としての利便性を高めています。
そのぶん値段が高価になっていますので、家族構成や部屋数、また清掃スタイルなどに合わせて最適なモデルを選択してください。
>>>ルンバi7+のレビュー記事を読むならこちら
【ルンバi7+レビュー】性能・機能に妥協なし!お掃除はコレにおまかせ
6 まとめ
最後に「ルンバe5」の性能とポイントを整理してみましょう。
▽ルンバe5の性能
機種 | 「ルンバ e5」 |
---|---|
発売年度 | 2018年 |
吸引力(671を1とする) | 5倍 |
清掃システム | AeroForce3段階クリーニングシステム |
ブラシ | ゴム製のデュアルアクションブラシ |
パワーブースト機能 | ✕ |
ダストカットフィルター | ◯ |
ナビゲーション | iAdapt |
ブラーバとの連携 | ✕ |
稼働時間 | 90分 |
自動充電 | ◯ |
自動再開 | ✕ |
スケジューリング清掃 | ◯ |
スマホアプリ連携 | ◯ |
掃除結果マップ | ✕ |
掃除エリア指定 | ✕ |
スマートスピーカー連携 | ◯ |
バーチャルウォール | ◯ |
ゴミフルサイン | ✕ |
ダストボックスの水洗い | ◯ |
クリーンベースゴミ捨て | ✕ |
本体サイズ | 直径 約35.1cm x 高さ 約9.2cm |
本体重量 | 3.9kg(バッテリー含む) |
同梱物 | ルンバ本体、バッテリー(内蔵)、ホームベース(充電器)、デュアルバーチャルウォール×1、交換用ダストカットフィルター、乾電池×2本、取扱説明書 |
公式販売価格 | 49,800円(税込) |
これまで見てきたとおり、「ルンバe5」はひとことで言えば、お手頃な価格ながら上位機種と同等のクリーニングシステムを搭載したコスパ最強モデルです。ぜひ、購入を検討してみてください。
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※2021年2月時点での情報です。最新の情報はメーカーのホームページでご確認ください。
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